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表題作ななしの男娼くん

おっさん 名前不詳
ななしの男娼

同時収録作品ななしの男娼くん

冴澤尚 24歳 古典教師
ななしの男娼

あらすじ

・あらすじ
「名前を言わないのはここにいられなくなりそうだから」
ある夜、バーで出会った男娼と、どこか物憂げな男。
先にイったら代金をまけると言う男娼の言葉に乗り、一夜を過ごす二人。
激しいセックスとは裏腹に気分のいい朝を迎えた男娼は、男からの連絡を待つように…
けれど男娼は自分の名前を聞かれてもはぐらかし続け――

新鋭いかみりんの描く、もどかしくも可愛らしい、そしてエッチな一冊をお届け!

作品情報

作品名
ななしの男娼くん
著者
いかみりん 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758076449
3.1

(60)

(9)

萌々

(17)

(17)

中立

(7)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
9
得点
171
評価数
60
平均
3.1 / 5
神率
15%

レビュー投稿数9

みんな顔が良い


絵柄に惹かれて購入しました
繊細で柔らかい線画で描かれるキャラクター達は美人だし可愛いしとってもえっちで、特にほっぺや鼻先が赤くなる描写が好きでした。

個人的な、ただの好みの問題なのですが、真ん中あたりから出てくるキューピッド的な存在になる攻め君に残念ながら魅力を感じられませんでした(キャラ萌え買いするタイプなので)
でも彼の存在があったからこそ、受け君は幸せに向かって踏み出すことができたので、いつもニコニコでふわふわな彼を、ええ攻め君やな…と思っています(笑)

冬に読みたい、ほんのり穏やかな気持ちになれる本でした。

3

幸せそうな笑顔がステキ

肌色成分を補給したくて購入。
主人公が男娼ってことで、もう、冒頭からモブ客とお仕事致してたりするので、着衣率は50%あるかどうかって程。
さらに、全体にお顔のアップ絵が多いので、そこでも肌色成分が増強されてる。
で、そんな肌色まみれのエロエロだけかって言うと、これがねー、愛の真実を探し当てるお話だったりするのよ。
おっさんと、ななしの男娼くんのセックスが、ゲームのやり取りのようでいて、実はとっても愛にあふれていて、甘切なくってにまにましちゃう。
尚くん先生との出会いのお話もかわいい。
若干、説明不足かなって思うところもないわけじゃないけど、それを補って余りある、絵から溢れ出るような幸福感。
アタリでした。

4

表情が素晴らしい

先にイった方が負け

そんなトコから始まるんだけど、ちゃんと勝ち負けを競いながら、
愛し合ってる・・・というのがツボでした。
そこらへんの 表情の描写 とか 台詞 とかが、秀逸。

4

怖がりの切ない恋の話

男娼ですよ。
売り専ボーイという職業に興味が湧いて研究の一環で読みましたが、いやもうこれは。
大変良かったです。
ケータイの進化と共に語彙が少なくなったことを実感しますが、良かった。

名前を名乗らず、いつか王子様が現れるのを待っている男娼のななしくん。
ある雪の日、いつものバーで出会ったのは…。

いろんなお客さんとの場面はばんばん出てくるし、ビッチ撲滅運動家としては地雷だろうかと緊張していましたが平気でした。何でしょう、結構機械的と言いますか、情も何もなく金銭が発生する行為はどこか無機質で、こころを抉られるようなことはなかったです。
ただすごいのは、お客さんとのシーンとおっさんとのシーンでは、同じような描写にも関わらず、おっさんの方には情が漂ってくるのです。単純に描かれているページ数の違いなのでしょうか。

おっさんと離れて、高校の先生を拾ったというか拾われたときの話はちょっと運動家的には眉毛がピクピクしてしまいました。恋愛に疎そうで経験も限りなくゼロに近そうな先生ののめり込んで来る感じや、ななしくんがちょっとずつこころを開いている感じも、おっさんエンドを期待して読んでいる身としては「う、浮気だ!」と思えてカリカリしてしまいました。
でもあんなにのめり込んでる風で「僕は君を愛したい」とまで言った先生が次の瞬間には「きっと君を幸せにして幸せをあげられる人がいるはずだよ」って言うんですよね。
あの言葉を「自分では力不足だって分かってるとは、先生、いいね」と読むか「そこで引くんだ?」と読むかで、先生の評価が変わるような気がしました。
先生には名前を教えたのもいやでした。狭量ですみません。

ラストは満足です。おとぎ話の先はhappy ever afterですよね。でも3年の間、何をしていたのでしょうか、おっさん。

結論としてはビッチ嫌いの方も心配なく読める作品でした。
絵も叙情的で雰囲気にぴったりでした。

5

おっさん×男娼の遠回りラブ

ビビットな表紙の雰囲気とは違い、絵柄は独特のふわふわとしたタッチでした。
一応攻めが2人で、今までにないお話の展開だったので新鮮ではありました。
ただ、だいぶ遠回りしたなーという感じで、もっと早く素直になれば良かったのに、という気持ちも否めないです。
攻めのおっさんが絡むと、受けがとても良い表情になるので、好きな気持ちがダダ漏れで可愛いです。
先生はふわふわしすぎていて現実味がなかったので、個人的にはそんなにいらなかったかなと思います。
おっさん派の私には嬉しい展開でした!

5

男娼の純愛(?)って、もうテーマだけでかなり好みです。

絵が好みで購入しました。
ちょっと話が分かりづらいかも。
最初、時系列がバラバラと思うほど、つながりが感じられなくてよく読んで初めて「ああ、別に時系列も何も時間通り進んでるや」と認識。
お話が整理されていないのかもしれません。
ただこの出版社さんは個人的にあたりがとても少ないので、その中ではとてもよかったお話な気がします。
男娼の純愛(?)って、もうテーマだけでかなり好みです。
タイトル通り、男娼くんはななしですが、他の人も先生以外皆名前ないんじゃ!?

5

名前のない男娼くんのお話

不特定多数の相手と寝ている、ハーフで金髪の男娼が主役。名前は最後まで出てこないので、便宜上男娼くんと呼びます。
男娼くんはお相手の性別も問わないし、受けも攻めもこなしますが、この本で出てくるお相手2人とは役割固定されています。一棒主義の方には向きませんが、リバが苦手な方はご安心ください。

お相手その1は、男娼くんに「おっさん」と呼ばれているオヤジキャラ。男娼くんはこのおっさんが大好きで、ヤらせてあげたお金もマケてあげたりもらわなかったりだし、おっさんが脱いだシャツの匂い嗅ぎつつオナるくらい。おっさんも男娼くんが好きですが、2人は結ばれることなく別れてしまいます。

その後男娼くんは、街で酔っ払っていた学校教師と出会います。天パにメガネの、ほわほわしたキャラ。そのまま彼と寝るようになり、男娼くんもワンコのように懐きます。
こちらのカプも男娼くんが受け。視点キャラは攻めである教師です。
くっつかないまでも、男娼くんの心に何かを残した付き合いになります。

三年後、男娼くんはおっさんと再会します。かつては別れてしまったおっさんに、今度は素直になれた男娼くん。それは先生との付き合いがあったからこそで、人との出会いが人生を変えるということを、説明くさくなくさらりと表現しているのに感心しました。
実は嫉妬深かったおっさんが、男娼くんに先生と引き合わされ、嫉妬にメラメラしている描き下ろしのラストのカットが微笑ましくもおかしかったです。

9

これ単なるエロだけじゃないですよ~!^^

ちるちるさんのインタビューを参考に絵も好みだし購入しました。

タイトルからしてポップなノリのエロ作品かなと勝手に思ってたんですが、
ストーリーがしっかりしていて読みごたえがありました^^

素直に愛情表現できないもどかしいヤツらのお話しです。
お互い遠回りしながらも本当に大切な相手に巡り合うまでのモタモタ
したカンジに目が離せませんでした。
マンガなんだけど映画っぽい雰囲気がステキな作品です!

「いかみりん」さん覚えとこう・・・メモメモφ(..)
次回作も楽しみです~!

8

絵が好きだ〜!

ちるちるインタビューで拝見した印象とはちょっと異なり、試し読みの感触が良さそうだったんで購入してみました。とにかく絵が好みで上手いと思う。エッチシーンがムチャクチャ素晴らしい。人物の顔が好き。

内容はタイトルどおり。寝る相手には絶対に名前を教えないななしの男娼くんが、雪の日に出会ったある男との「一時の恋」を成就させるまでのお話です。

ななしくんは、自ら誰も愛さず、誰からも愛されるに値しない人間だとして、エッチは拒まずとも絶対に心は許さない男娼(どこにも所属してなさそうでフリーっぽい)。ある日、店に入ってきてすぐに意気投合した男がいた。何度か寝たその「おっさん」とはカラダの相性以上の離れ難さを感じていて、おっさんの方も盛り上がっていたようだけれど、二人はあくまでビジネス関係としてお別れします。なのに…、ななしくんはタバコが苦手なくせに、おっさんが置き忘れたタバコを吸ってみたり。彼の髪が好きだと思い出したり。そもそも、ヤってすぐにまたおっさんのシャツに残る体臭に欲情してオナ(以下省略)

その後、高校教師である冴澤と出会ったななしくん。ここから冴澤視点のお話になります。ななしくんとエッチしてラブラブなつもりでいた冴澤。名前を呼ばれることを拒み、思い(出)が残ることを厭うななしくんが、愛を恐れていると知り…

冴澤とのエピソードに至るまでには三年の時間経過があるみたいですね。あとがきにチョロっと触れられていたのですが、分散した作品をひとつに繋ぎ合わせなければならないご苦労があったのかと思います。その繋ぎ目に違和感がなければ、と。そこを一番読んでみたかったってのはイジワルな感想でしょうか。

ななしくんが恋に臆病になってしまった経緯なんかが気になるところではあるんですけど、逆に掘り下げたら艶消しになりそうな空気感なんです。ななしくんはエッチが大好きで、それで寂しさを埋めていたのは自覚しているし、仮初めの恋でも納得ずくだったから。それでも愛を夢見る彼の躊躇いが、その気持ちの脆さが、若いということの儚さが、一瞬の快感の後に訪れる虚しさとオーバーラップする。このお話はそういう刹那的な情動や感覚の見せ方が魅力っていうか…。あと、ななしくんを見ていると、改めて貞操って何なんだろうって思って、新鮮でした。

雪の日の出会いとか弱くって。作家さまのセンスにハマってしまったかも…。今後も期待してしてしまう作家さまがまた増えました。カバーデザインがもっとオシャレ感満載でもよかったのにな。

9

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