ボタンを押すと即立ち読みできます!
新刊「アディショナル・デザイア」がとても面白かったのでシリーズ最初から読んでみたいと思い、手に取ったこちら。
新刊同様、事件絡みのお話。そしてまだ二人がくっ付いて間もないため、ラブ度(糖度)は低めかな。
攻めのスパダリ・音喜多の重め愛はすでにここから始まっていたのか…と納得です。
主人公は30代半ばの資産家・音喜多(攻め)。彼は10代の頃、ある年上の女性に憧れ密かに恋心を抱いていましたが、その相手が亡くなってしまい、想いを告げられなかった過去を持ちます。
その初恋が忘れられない記憶として残っている音喜多ですが、ある日なんとはなしに入った美術館で出会ったのが、死別した初恋の人そっくりの青年・久嶋。
自分から声をかけ交流していくうちに分かったのは、なんと彼は25歳にして博士号を三つ持ち、元FBIのアドバイザーという経歴を持つ天才(で変人)であるということ。
彼に強く惹かれた音喜多は、ただ側にいたい、いつでもずっと顔を見ていたいーという思いで彼の元を連日訪れ、想いを告げるのですが、久嶋からはなんとセックスしようと提案されて…
と続きます。
この久嶋というキャラ、天才だけれどかなり変わっていて、食事は言われなければ甘い物しか食べないし、天才なのに極度の方向音痴だし、部屋は片付けられないし…と、
基本的な生活習慣がダメダメな人物。音喜多が思わず構ってしまいたくなるのも頷ける。
あれこれ世話をする年上スパダリ×天才・感情分からん変人の受け、という組み合わせが面白くて好きです◎
自分から身体の関係を持ちかけてきた久嶋ですが、どうも何かを「確かめる」ため、実験のために抱かれていることに気付きながらも、
久嶋への執着ゆえ、そして最初に久嶋とした約束(質問はしない)のため、真意を尋ねることができない音喜多。
音喜多自身もよくよく理解しており、グッとこらえているこの二人の”温度差”が切ないです。
でもでも!終盤の久嶋のうっすら告白?を想起させる言葉!
「音喜多がいなくなったら寂しい」なんて、”感情が理解できない”と自覚している久嶋にとっては大きな変化だ〜!!と、読みながら興奮。
音喜多も全くめげる気はなく、久嶋の言葉に喜んでるところが可愛い。。
そして、この二人の関係の進展の合間に…と言いたいのですが、どちらかというと”事件解決の合間にラブ”という感じかな?
久嶋・音喜多自身に降りかかる災難、そして久嶋が客員教授として勤める大学で起きた事件を、メインカプ二人とその周囲の人々が協力し解決していく物語です。
配分的にラブ少なめなので、ちょっと好みは分かれてしまうかも。
けれど自分のようなミステリ好きにはとても楽しめる内容だと思います☺︎
ちょっと残念だったのは、新刊を読んで一番「知りたいな」と思っていた、久嶋のアメリカでの悲惨な経験の詳細が書かれていなかったこと。
音喜多の初恋相手のこともふわっと触れられていて、具体的な関係性や出会いのきっかけ、どういった別れだったのか…といった描写はなかったので、久嶋の体験もこれからも触れられないのかな;
ちょっと普通の人には分かりにくい”久嶋”という人物の内面を理解するためには過去の彼の体験を知っておくのは重要かなと思うので、詳細を知りたい気持ちが強いです。。
これから読む続刊に期待〜!
300P超えとボリュームのある一冊でしたが、主役2人の(ちょっと噛み合わない)掛け合いも面白く、スパダリのベタ惚れという美味しいシチュにも萌える、読み応えある一冊でした✨
音喜多光希は、死別した恋人と瓜二つの久嶋藍に一目ぼれ。
惚れた弱みで、理解不能な天才・久嶋に振り回される。
体だけの付き合いを提案されても、幸せ。
以下発刊順。全部読むか、は、検討中。
音喜多光希x久嶋藍のシリーズ:調べたら5冊既刊
①スクランブルメソッド 2017/03/01
⓶コンプリートセオリー 2019/07/30
③同) OFFICIAL 35 2020/05 「スイーツストラテジー」番外編2編
④オーセンティックプルーフ 2022/03/16
⑤同) impossible plan 2022/04 京都に行くエピソード
このシリーズは、
お構いなしで恋人を振り回す、天才久嶋の予測できない我儘リクエストと、(天災と書いたほうが良いのかもしれない)
それを喜んで受けて叶えようと頑張る音喜多氏のM気質が奇妙で面白い。
凄く奇妙で変わったラブコメ。
出だしを読んで、まるでストーカーのような行動を取る音喜多氏は、どうやって久嶋と接近していくんだろうと、心配になった。
笠井あゆみさんのイラストが美しく(妖艶なやつは手に取りにくいけどこれは大丈夫!)、内容的にハマるかな?と悩んだ末に手を出しました。
スパダリの攻めと超天才の受け。しかし受けは掴みどころがない!だから攻めも攻めあぐねる(笑)
受けの九嶋は博士号を3つも持っていてFBIで捜査協力したりする犯罪心理学を教えている大学准教授。
なんと25歳!!!
ただ、九嶋は相手の気持ちが「分からない」という欠点があります。また、身体に傷痕と焼印があり、謎。今後の伏線でしょうね♪
攻めの音喜多は、なんでも手に入るお金持ち&男前。しかし九嶋は手に入ったようで入らない…
そんな二人が事件を解決しながら関係を深められるのか?!というお話。
エロくもなく、あからさまな恋愛ものでもなく、事件自体も九嶋が謎解きする感じですが、コナン風(笑)というか一話完結で続いていきます。
こちらには3話収録。
九嶋と音喜多のやり取りを読んでる笑っちゃうとこもあるんですが、コメディでは無いし。
でも続きが読みたくなっちゃう、どういう状態なのか謎ですが、それが谷崎泉さんの技なんですかね~。
出会いはロマンチック…と思いきや、尽く想像の上をいく久嶋に音喜多と共に振り回されました。初恋がきっかけの筈が軽く飛び越えて久嶋にハマっていく音喜多は1歩間違えばストーカーだけど、何だかんだ受け入れてるのは相手が久嶋だから。久嶋の裏にあるものは想像以上に重そうだけど、音喜多なら一緒に背負えるんじゃないかなぁと思った。音喜多にはまだまだ長い道になりそう。ラブ度は低めってあとがきにあったけど、一筋縄ではいかないのが楽しいし、事件を解決していく久嶋の手際が見事で気持ちよかった。笠井先生のイラストも素晴らしかった✧*。
これまで何もかも思い通りに生きてきたような
ハイスペ高慢・音喜多が久嶋にだけは通用しない!!!
久嶋は人の気持ちが分からない変わり者で…
音喜多のプッシュにものらりくらり、音喜多さん不憫すぎる(笑)
変わり者すぎて、そこが可愛くみえてきたり、
変わり者だから?何かを抱えているから?色気がグググっときたり。
傷が感じるのって、めちゃくちゃエロい!!
3つの事件を通して少しづつ本当に少しづつですが、
関係性の変化にキュンとしました!
真の問題はまだまだこれからってことなので、次巻も合わせて読むと
久嶋へのいとしさ増します!!
挿絵もとっても美麗でした!!(シーモア修正良)