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表題作オーセンティックプルーフ

音喜多光希,37歳→38歳,マンション開発販売会社相談役
久嶋藍,26歳→27歳,大学客員教授,元FBIアドバイザー

あらすじ

一途なスパダリ実業家×美貌の天才犯罪心理学者、魅惑のミステリーラブロマンス! 若くして莫大な資産を築いた人生の成功者・音喜多だが、かつて想い人を亡くして以来、本気の恋情とは無縁に生きてきた。そんなある日、音喜多は死別した相手と酷似した顔立ちの青年と出会う。その青年・久嶋は、華奢で可憐な外見とは裏腹に、二十五歳にして博士号を三つ持ち、元FBIのアドバイザーという経歴を持つ天才だった。彼に強く惹かれた音喜多は、側に居たい一心で行動を共にするが、天才ゆえ人の心が分からないという彼に、身体だけの関係を提案されて……? BL版ホームズ的ミステリーラブノベルス、待望のシリーズ最新作登場!

作品情報

作品名
オーセンティックプルーフ
著者
谷崎泉 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
スクランブルメソッド
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849990
4.6

(17)

(13)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
79
評価数
17
平均
4.6 / 5
神率
76.5%

レビュー投稿数4

音喜多さん 

一途なスパダリ実業家×美貌の天才犯罪心理学者のシリーズ。
①スクランブルメソッド    2017/03/01
⓶コンプリートセオリー   2019/07/30
③オーセンティックプルーフ 2022/03/16
 一部 誕生日プロジェクト
 二部 池谷さん
 三部 オリバー
 おまけ 刑事とリーフパイ 東館さん

・・と、三作続いているので、再読から手を付けました。
前作で、久嶋と行動を共にして、穴に落ちて骨折。
その続きで、骨折がまだ完治しない音喜多さん。
なのに、自分の事より、久嶋の誕生日のことばかり考えている。
死別した相手と酷似した顔立ちの久嶋を喜ばせたくて、頭がいっぱい。

久島の誕生日のサプライズをどうしようか、ずっと迷っている最中に
久嶋から呼び出しの電話を受けて、いそいそと出かける音喜多さんは、恋する乙女のよう。

BL版ホームズ的ミステリーラブノベルスだから、ネタバレ厳禁ですね。
今作も、音喜多さんがとても気の毒になる展開
 ・・久嶋との距離は、縮まったのかな?
久嶋が鈍感なだけなら仕方ないけど、故意の自覚無しなら、音喜多さんが気の毒。

5

今作も秀逸

ずっと発売されるのを心待ちにしてました。
前作で音喜多が怪我をしてしまいましたが、あれから久嶋との仲は進展したのかとても気になっていました。

全三話から構成されてますが、お気に入りは第三話でした。簡単に各話の感想を書いてみたいと思います。

まず第一話ですが、久嶋が下宿する徳澄教授の飼い猫の一匹である枝豆が行方不明になるお話でした。久嶋の洞察力が光ってました。誰しもが音喜多のように考えてしまったと思うんです。そして枝豆失踪に関わっていた人物のことが、後から恐ろしく感じてゾッとしてしまいました。久嶋は枝豆失踪がキッカケでしたが、未来に起こるかもしれなかった犯罪を未然に防いだのかもしれません。

第二話は愛すべきキャラである、久嶋のお世話係で苦労人である池谷さんのお話でした。
このお話はとてもほろ苦いものでしたが、久嶋が池谷さんを大切な存在だと認識していることが分かって暖かい気持ちになりました。

そして第三話ですが憎めないキャラである、音喜多の顧問弁護士の八十田が殺人事件に巻き込まれるお話でした。このお話には久嶋の同僚であるFBI捜査官のオリバーが登場して音喜多の心がざわつくのですが、ここで以前と違う久嶋の変化が伺えてとても嬉しく感じました。
少しずつではありますが音喜多と久嶋の間に甘いものが漂って来たと思います。

久嶋のおかげで事件は見事に解決するのですが、オリバーがわざわざ来日した理由が久嶋の身に起きた拉致監禁事件の犯人に関することでした。
あのおぞましい事件が本当に解決したのか…久嶋が音喜多に話した一言からこれからの展開を楽しみにしたいと思いました。

オリバーが久しぶりに会った久嶋に表情が出てきたと思ったように、音喜多と一緒にいることで久嶋はかなり変わったと思うんです。音喜多は自信がないようですが、久嶋のなかでは音喜多はかなり特別な存在だと感じたお話でした。

2

プレゼント

スクランブルメソッド→コンプリートセオリーに続く3作目。塩対応な受けが大好きなんですが、3作目ではやや心が通って?甘くなって、笑うところはちょっと減ったので萌にしました。同人誌等の爆笑話のイメージが強かったからかも。塩対応変人受けが気になる方でしたらぜひぜひ1作目から。3編で320P超+あとがき。

お話は以下3編。
1.ある日「徳澄教授の家まで来ていただけませんか」と、愛しの久嶋から呼び出しを受けた音喜多。いそいそおでかけしたのですが用件は「えだまめが帰ってこない」というもので・・・という猫ちゃん行方不明のお話。

2.三月下旬、桜を見ながらアフタヌーンティーしよう!とお出かけしたら、そのホテルで池谷さんが女性とお茶しているところに出くわして・・という池谷さんのお話。

3.大学構内で八十田に出くわした池谷。なんでも久嶋に一緒に来てほしいところがあるらしく・・という八十田災難なお話。久嶋の元同僚も登場します。

事件関係者以外での新しい登場人物は、3に出てきたFBIのオリバーぐらい。オリバーはまた出てくるのかな?
既存の登場人物は皆さんご活躍。
池谷(久嶋の助手)、汐月(音喜多大好きな警察キャリア)、八十田(音喜多の顧問弁護士)、徳澄(久嶋の下宿先)、半林(音喜多の世話役&運転手等々万能プレーヤー)ぐらいかな。

++攻め受けのご紹介

攻めの音喜多は、久嶋のことが好きで好きでどうしようもなくなっている、セレブさん。起業していたけど社長業はもう譲っていて有り余る資産をもとにやりたい放題久嶋に尽くしたいと考えているイケメンセレブ。

受けの久嶋は、FBI特別犯罪捜査チームでアドバイザーだった方&なんでも記憶していちゃうタイプの天才。方向という言葉が辞書にないタイプの方向音痴&三食全部ケーキでもオッケーなんじゃないかという超甘党。空気読まないタイプで、惚れているという音喜多にも超塩対応な変人宇宙人美人さん。面白すぎて大好き。

今回も事件起きて解決ってパターンのお話3つでした。3話目に、アメリカでの受けの元同僚オリバーが出てきて、気分上がったんだけどな。事件解決したらさっさと日本から出国してしまったので、ちょっと残念でした。4冊目でもっと絡んでくれないかしら。

お話としては最後の方にめちゃくちゃ甘くなるのです。音喜多の誕生日に「プレゼントは僕でもいいですか?」なんて聞くんですもん、信じられない、あの久嶋が!という気持ちでいっぱいです。とってもご褒美もらった気分。だからといって安心できないのが久嶋藍という男なので、叶いますなら四冊目でまた二人に出会わせてくださいませ。

3

特別?

三作目にしてやっと?九嶋の言葉が変わってきたようで、長い道のりも少しはゴールが見えたんでしょうか。

今回も、いろいろな事件が起こって九嶋大活躍(笑)
そしてことごとく、音喜多は肩透かしというか、目の前で幸運が逃げていくというか。。。不幸な攻めです。ここまで攻めが蔑ろにされる物語は珍しいのではないかな。

でも、今回は九嶋に「特別」って言ってもらえましたね!良かったね、音喜多さん。
そして、最後に出てくるオリバー!
彼に嫉妬してしまう音喜多さんは可哀想だけど可愛くもある。
九嶋はオリバーに言われた「音喜多が久島を狙っている」にそうじゃなくてもう肉体関係がある関係なんだよ、と思いつつそうは言わなかったんですが、それを音喜多にはちゃんと言うんですよね、ニクいなぁ。
そしてまた「音喜多さんは特別」って言うんですよ。
鈍感なのかなんなのかわからない受けですが、正直だし思ったことは言う性格なので、そういうところはいいなって思います。思いがちゃんと(たまにだけど)音喜多に伝わってるし、音喜多もたまに言う一言に感激してしまうんですよね〜。

まだ九嶋が事件解決していくストーリーで続編が出そうな感じですが、長期シリーズになるかも知れませんね。

1

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