電子限定特典マンガ付き
チャラ男×一匹狼なDJ のパリピ系ラブ★
表題作、他1篇収録。
表題作はとてもあっさりとした読み心地でした♪
対して、同時収録作品はどっしりシリアス風味で、
表題作の軽やかさと同時収録の重みでバランスのとれた1冊でした。
明るく素直な性格と人懐っこさから高校ではいつも友達に囲まれ、
女の子にもモテまくりの天然ヤリチンの三条は大のテクノ好き。
けれど、共通の趣味をもつ友達を見つけられずにいました。
ある日、単独で潜り込んだクラブイベントで、
地味なクラスメイトの五十嵐がDJをしていることを知ります。
五十嵐の意外な姿に驚きながらも、身近でお仲間を見つけた喜びと
DJとして活躍する五十嵐に羨望を抱く三条でしたが、酔いの勢いで
キスをされ、五十嵐がゲイであることを知ってしまいます。
そして、“口止め料”代わりに身体の関係をもつようになった二人でしたが…
とはいえ、五十嵐も手慣れた感じで満更でもなく、三条も初めての
男相手の割に抵抗もなく、色々と軽くてちょっとびっくりでした。
でも、そんな身体の相性の良さやテクノ好きの共通点から
それまで話すこともなかった二人は急速に近づいてゆきます。
男同士の障壁も感じることなく、どんどん五十嵐にハマってゆく三条。
それまでは対人関係は軽く、去る者追わずなスタンスだったのが
五十嵐にだけは執着を見せるようになっていきます。
また、五十嵐も最初はそんな三条のチャラさやあけっぴろげさを
拒んでいたけれど、三条の真剣な想いに絆され、次第に受け容れていきます。
学校では陰キャを装っている五十嵐ですが、三条の前では
自分で後ろの準備をしていたり、ア〇ルプラ〇突っ込んだり、
大胆でお色気たっぷりな年上のエッチなお兄さんでした。
そのくせ、三条から好きと言われただけで真っ赤になるような
ウブさもあって、可愛らしい一面もありました。
卒業後は日本と海外で離れ離れになってしまう二人に不安を感じましたが、
同性同士で付き合うことも遠距離恋愛もさらっと乗り越えちゃいました。
描き下ろしの後日談では、画面越しにイチャエロする二人のお話でした。
触れ合えない寂しさはあっても、変わらず甘々な二人が微笑ましかったです♪
同時収録の『捨て猫に愛を与えてはいけません。』は読み切りですが、
受けの抱えるものが思いの外重く、どしんと響く読み心地でした。
アパート経営をする40代の大家・大作とある日、
突然大作の元に現れた遠縁の親戚の子・歩夢のお話。
ある日、大作は歩夢の住む部屋の騒音の苦情を受け、
現場に駆けつけたところ彼の特殊な“嗜好”を知ってしまいます。
しかも、元々の嗜好かと思いきや、過酷な体験が原因って辛い…
最初はドン引きしていた大作も歩夢の不憫な姿に情に絆され、
ついつい世話を焼いてしまいます。
だって、本当に捨て猫みたいですもんね。
大作が自分に向ける感情が同情だと知っても、
それでも嬉しいと喜ぶ歩夢が健気でした。
おじさんに拾われて、幸せになれてよかったね…
絵がキレイでストーリーも読みやすい
オシャレでさらりと読めるお話
攻めは人気者の高校生で、受けは同級生だけど留学してたから年上
ちょっと受けに高校生感がないから、そこの設定はもう少し違っても良かったんじゃないかと個人的には思います
音楽のお話もけっこうしっかり書かれているので面白いと思う反面、冷静にさせられちゃうのでそこは難しいところなのかな
攻めが終始明るくて人気者で人たらしでその辺に嫌味がなくて、素敵な男の子でした
受けは、これぞオシャレ地味目男子
実はエロくて可愛いかったです
この作家さんは電子書籍サイトで何度か無料雑誌や分冊版でお見かけしたことがあったのですが、単行本として読むのはこの作品が初めてです。
あとがきで初コミックスと書かれていましたが、読んでいてそれは全く感じませんでした。
この作品は分冊版の1話目が無料だったのが読んだきっかけですが、今から読むなら単行本版をお勧めします。
表題作の描き下ろし漫画がありますし、『捨て猫に愛を与えてはいけません。』も収録されているので。
全部で2つのお話が収録されていますが、表題作の方は色々気になる事はあったものの、主人公2人の関係だけを見れば夢が溢れた若い2人に頑張ってほしいと思える作品でした。
女の子なら誰彼構わずHするという三条が最初は好きではありませんでしたが、五十嵐に対しては他の誰とも違って~という流れは王道な展開ではありますが萌を感じました。
三条は本気になると結構一途でワンコなのかな?という感じもします。
実は2人とも片親なのですが、家族の気配が作品中ほぼ全く感じられないのと、五十嵐が2年もオランダ留学していて20才でまだ高校生、2人とも一人暮らししたり長期に一人で海外行ったりと結構裕福なのかな?と2人を取り巻く環境が気になりました。
その点、同時収録作品の方は主人公達の生活環境も作中で説明されているし、無理を感じない展開だったと思います。
こちらの作品のキャラも小さい頃から生活環境は結構シビアなのですが、この作家さんの好きな設定なのかな?と思いました。
絵柄がとても好みでした。
特に長髪系の子・五十嵐。
学校では髪を結んで地味メガネ、そんな子が実はゴリゴリのテクノをフロアでプレイするDJというギャップも非常に面白い。
見た目攻めの方でもいけると思ったけど、こういう子が受けっていうのもイイですね〜。誘い受けの所もまたイイ!
その上、ヘアを剃ってるというのもイイ!いかにも海外で経験してるって感じ。
…と五十嵐はすっごくいい感じなのですが。
逆に、攻めになるノンケのモテチャラくん・三条の印象が薄口だったかも。女性相手のヤリチンという設定もあんまり好きじゃないし…
ただ、五十嵐とラブになってから友達に隠さず気持ちを言っちゃう所なんかは可愛いですね。
五十嵐が三条に相談せずにオランダ留学を決めてしまうお話「永遠とゆびきり」では、言って反対されたりケンカして別れるのが怖かったと泣く五十嵐と、続く甘々Hが良かった!終わってからもギューって抱き合ってる所。
「捨て猫に愛を与えてはいけません。」
アパートの大家x遠い親戚の男の子、の話。
受けのバックグラウンドが暗い。やはりいくら同意の上でもヤリ部屋にするのはアウトですよねー。引いたわ。しかもお決まりの暴力プレイ。
大家さん(40才設定らしけど若く見えますね)がほだされてくれて良かった。この可哀想な子も一安心です。最後は明るく終わるので「萌」。
描き下ろし「もしもし、ひそひそ」
日本xオランダの遠距離恋愛中の三条x五十嵐。
三条はスカイプで、キスしたい触りたい抱きしめたい!と吠える。すると五十嵐が画面の向こうで擬似フ○ラをはじめ、ノった三条と2人で画面越しにエロエロ、というSS。
絵が綺麗で読みやすかったがイマイチ盛り上がりにかけた。黒髪長髪は攻めの方が良かったかな。
表題作よりも同時収録のヒモ男受けが好き。ちょっと暴力描写もあったためだめな人もいるかもしれないが絵があっさりしているため抵抗なく読める。転がり込む系は一回捨てられてからがイイ。
表題作よりもそちらにもってかれてしまったが最後の後日談でテレセならぬビデオ通話セックスはもっとネタとして横行してほしいと思う。VRAVみを感じるし実際にそこにないもどかしさがあればなお良いため次作にしてでももっと広げてほしい感じだった。