階級に翻弄され、すれ違う恋の行方は?

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ケンネルホール学院の恋する犬たち

アドルファス、狼の血を引くアルファデルタの統率者
ユキ、雑種犬種で負けず嫌いの編入生

あらすじ

名門校へ編入が決まった雑種のユキ。
そこで狼の血を引く学院のボスと身体を賭け勝負をすることになり!?

ヒエラルキーが存在する犬の世界。
雑種のユキは、名門ケンネルホール学院に編入を認められるも、
狼の血を引くアドルファスが統率する群れに目を付けられてしまう。
何かと絡んでくるメンバーと言い合いになったユキは、
自分の身体を賭けて試験の成績で勝負をすることに。
けれど、敵視すべきボスのアドルファスは、
さりげなくユキを助けてくれているようで…?
彼との身分差を越え次第に心惹かれていくユキは、彼の子を孕み!?

作品情報

作品名
ケンネルホール学院の恋する犬たち
著者
鈴木あみ 
イラスト
キツヲ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
不遜な恋愛革命
発売日
ISBN
9784048928984
3.3

(20)

(2)

萌々

(7)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
63
評価数
20
平均
3.3 / 5
神率
10%

レビュー投稿数2

もふもふ身分差学園物

どうしてヒエラルキーとか身分差ってこんなに萌えるのでしょうか。。
とはいえ、ヒエラルキー最上位の攻めは結構良い奴で、初期の頃から受けを気に入っていたので、あまり酷いことにはなりません。
すれ違いのパターンがありがちで、収まるべくして収まった感じだったので、もう一工夫欲しかったかなー。
学園物なのに、受けがあっさりいなくなってしまったのは肩透かしでしたが。。
まさかの妊娠有なので、苦手な方はお気をつけを。
妊娠物苦手なので、別展開でなかったのかなーと思ってしまいます。。

1

まるっとわんこを擬人化したような学園もの

2017年刊。
まるっとわんこを擬人化したような学園ものだ。

ユキは雑種犬で格下に見られるのを分かっているのに負けず嫌いな性格が災いして、編入早々にアドルファス率いる”アルファデリタ”のメンバー達相手に無謀な賭けに乗ってしまう。
試験の成績で全メンバーに勝てなければ、輪姦やむなしの状況で身体を差し出すといったものだ。
高度な授業に遅れを取って試験勉強に追われているのを敵方のリーダー・アドルファスに手助けしてもらい、困難を乗り切る。
大型犬種が幅を効かせていて学院内のコミュニティからくる身分差はあるものの、上下関係の厳格さは緩めで、エッチ度も低くてさらりと読めた。

ちなみにこの話の見せ場は学生間の特権階級よりも、ユキが望まない妊娠を知ってからのような気がする。
アドルファスに捨てられるのは恐い、でもお腹の赤ちゃんは自分一人でも育てたいって悩みがまるで十代の女の子のようだった。
更にはアドルファスが学院寮を飛び出したユキを無事に保護してプロポーズするのも若すぎる十代のパパそのものだったりする。

鈴木さんの話はトンチキとまでは言い切りにくいが、「おっ!?」とくるアイディアを物語の設定に盛り込むのが上手い作家さんだと思う。
しかし、今回はケモ耳尻尾のモフ成分よりも妊娠・出産・結婚ネタが色濃い為にBL味は薄口に感じたかな。

ま、何はともあれ授かり婚のお二人さんお幸せに。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP