キミは「僕の」ヒーローだ

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作STAND BY ME

リバあり 天羽和(あもう なごむ) スーツアクター
リバあり 斎藤辰成 戦隊ヒーローオタク

その他の収録作品

  • おまけ漫画「日曜日の朝」
  • HAPPILY EVER AFTER 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

熱血BL by巨小
愛・友情・夢、そして希望ーーーすべてのアツクルしさが詰まってる。

きみは僕のヒーローだ
デパート屋上の戦隊ショーで、戦闘員の一人を務めるスーツアクターの和(なごむ)。その他大勢の小さな存在でしかない自分…。
ところが、ショーの常連客・辰成(たつなり)だけはちゃんと気付いており、和の大ファンであると言う。
それを聞いた和は、心に温かいものが広がっていくのを感じて…?

和(なごむ)ーー売れないスーツアクター
辰成(たつなり)ーー戦隊ヒーローオタク
きみがいるからがんばれる

作品情報

作品名
STAND BY ME
著者
巨小 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041056332
4

(23)

(9)

萌々

(6)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
91
評価数
23
平均
4 / 5
神率
39.1%

レビュー投稿数6

なごむ^ ^

表紙を見てアメコミも感じる絵柄(塗り?)だなって思ったらスーツアクターと戦隊ヒーローオタクのCPでした。
戦隊ショーで戦闘員を務めるその他大勢の小さな存在でしかない自分、でもそんな自分に気づいてファンだと言ってくれた辰成。

和は身体能力は高いけど、低身長故に苦労もしていて。
でもそんなコンプレックス抱えながらも中身はとても男前でヒーロー気質。
対して辰成はやさしいんだけど新しいことには臆病な慎重派(優柔不断)
互いに関わることでいい影響を与えている2人のかわいいやり取りは見ていて微笑ましい。

関係性が逆転するきっかけもとても和らしいし、この2人だからこそって感じがしてよかった。

あと脇に出てくるお姐様方がいいキャラでした^ ^

0

愛して愛されること

リバ作品、と聞いて手に取りました。
表紙と口絵の印象は、可愛らしい系の絵柄。
青年誌で見るような、美化美化してない系というか。少女マンガやBLはどうしても男性を美化しますからね〜。それよりはもっと等身大の感覚だと思いました。
物語が始まってすぐ、バーで待ち合わせてたら怪獣の着ぐるみで和(なごむ)が現れた時の「楳図かずお」風のデフォルメが楽しかったのに、そのあとはそういう遊びが無くてそこは残念。
和はスーツアクターとしては小柄だというハンデを持ちながらも、腐らずに「その他の敵軍団」の1人というポジションで頑張っています。
元々の身体能力と自分の努力でキレキレの動きをする和のこと、ちゃんと見てる人いるんですよね。
それが辰成であり、代役を承諾した舞台監督でもある。
同時に辰成の方だってアクターさん達の間ではある意味有名人だったし、悪い意味でも会社の中では「あの人は保守的、臆病」って知れ渡ってる。何も失敗してなくてもその後ろ向きな姿勢はちゃんと?見られてたわけで。
そんな2人が仲良くなって、行動的な和は告白し、優柔不断な辰成は言葉にはしないまま心地よい関係を続けていて。でもやっぱり和の存在が辰成を変えたんでしょうね。辰成は仕事でも一皮むけ、和ともはっきり「恋人」になります。
2人の初Hは思いやりと幸福感が溢れています。
さて、お目当のリバパターンですが。
ここまで読んで、この2人は固定でもいいかな、という感じだったのでどうリバに持ってくるのかと思いましたが、そうくるか。
実は辰成はDTで。(←ここにムリがある気がするんだけど)
辰成の誕生日祝いに和が自分の処女&脱DTをあげる、という展開。愛ですね。
何がいいって、今後は固定じゃなくて流動な2人になるところが最高です。
お話は萌、リバの理念が良いので星一つプラスで「萌x2」です。

2

お話だけでなく、いい絵だと思うのです

友人に薦められて何気なく読んだ初読み作家さんなのですが、これが良かった。
で、レビューページに来たら「あれ?思ったより得点がひくい~っ」
もう少し沢山の人に読んでもらいたいな。

特に少年マンガがお好きな方は結構いけるんじゃないかと思うのですよね。
何故かと言えば、まず絵柄。私、絵柄によっては綺麗な絵でも読めないマンガがあったりするのですが、もう、すいすい読める。
描線の強弱がはっきりしている所もいい感じなんですよ。
そして何より、この絵が良く動く動く。
そして、考えなくても解るんですよ、どう動いているか。
これはストレスがない。

お話もハートフルだし。
攻めさんは(ゲイではなく)バイのスーツアクター。背が低いために主役級の役は与えられない。
受けさんは戦闘ものオタクで、写真を撮るためショーに通う会社員。真面目だけれど優柔不断で部下の信頼が薄い。
この二人が、それぞれの人生における決定的なシーンで互いの背中を押してあげるんです。
ありがちって言えばそうなのかも知れないけれど、感動的なんですよ、これが。
互いを選んだ理由が考えなくても解るんですよ、素直に。
そしてその結果としての必然的なリバ。愛ゆえのリバ!
さらっと読めちゃいますが、深い話だと思うんです。

1

愛に溢れるリバ!

この作品のおすすめポイントは
・体格差
・愛に溢れたリバ
・ヒーローとは何か
というところが楽しめるところだと思います。

和はスーツアクターをやっている青年。動きは誰にも負けないはずなのに他と比べて小柄なため、どうしても主役のヒーローではなく端役ばかり。デパート屋上のヒーローショーでも下っ端の役をやっています。
リーマンの辰成はそのヒーローショーの常連でいつもカメラ持参で熱心にステージを鑑賞するのが生き甲斐。そんな二人がレアなフィギュアをきっかけに知り合いになります。
ショーの衣装で顔は隠れているけど、人一倍動きにキレのあって注目していた端役が和であることを知り感激する辰成と、ヒーローではない自分をちゃんと見てくれている人がいたという喜びでいっぱいになる和。

和は小さいけど男前です。ショーのとあるハプニングで諦めそうになった自分に熱い声援をかけ、立ち直らせてくれた辰成に対して「あんたのヒーローになりたい」と熱い告白。
対する辰成は優柔不断なこともあり返事ができず…。

仕事もプライベートも全てが優柔不断で無難な決断を選びがちだった辰成が、小さい体というハンデをものともせず頑張る和の姿に触発されて変わっていくところが良かったです。
そして例え完璧じゃなくても誰かのヒーローになりえるといった熱いメッセージが込められた作品だなぁと思います。
登場人物二人がどちらも「ヒーロー」に憧れて何らかの理想像を持つ人間なので、うまく言えないけどセリフにヒーロー漫画の熱さ、少年漫画独特の熱さみたいなものを少し感じる時があります。

そして待ちに待ったリバ!
最初は小さい和が攻めで何の不満もない二人だったのですが、辰成が30歳のお誕生日を迎えるにあたりまさかの童貞であることが発覚。
小さい=女役というポジションで見られがちだったので、頑なにタチにこだわってきた和だったけど、和のほうからネコになることを提案するんです。
このときの和のセリフがめちゃくちゃ男前でカッコ良くて愛に溢れてます。愛、さいこー!リバ、さいこー!! これだよ、これ!と感動しました。

電子のおまけは「once upon a time」四ページの漫画です。
和のヒーローになったきっかけについてで、小さい時、田舎で犬に追われて泣いている子を助けてあげた際、「まるでヒーローみたい」って言われたと語る和。
まったく同じ経験したことがある…!という辰成。二人は小さい頃に出会ってたんだね、というお話でした。

お話は萌萌くらいかなと思いましたが、初コミックスということでオマケと、リバを描いてくださった事に感謝の意を示して神評価です。

4

熱血な2人にニヤニヤしちゃう

オタクが中の人に絆されたり絆したりするライトなBLでした。絵柄がとにかくかわいい、画面が賑やかで読みやすい。ただそんなにディープなヒーローオタクっぽさは出て来ません。「トクサツガガガ」の雰囲気でBLメインです。
あすかコミックスらしい、ノリと勢いでガーッと物語がトントンと進んでいきます。ストーリーは多分、あらすじから想像できるまんまです。ラブラブ甘々BLですがエロは少ないです。でもエロシーンも丁寧に描かれていました。
サラッと読めて癒されます。

1

とてもかわいい2人でした。

まず、注意事項。作中にリバ表現があります。

基本的には、バイのスーツアクター(表紙でお姫様抱っこしてるほう)×ノンケのサラリーマン(お姫様抱っこされてるほう)ですが、後半、一部ひっくり返りますので、苦手な方はご注意ください。でも、どちらが上でも、とてもかわいい2人でした。

ヒーローオタのサラリーマン斎藤さんが、限定フィギュア完売の貼り紙を前に立ち尽くしているところから、話は始まります。そこに通りかかったスーツアクターの天羽くん。自分はいらないからと関係者に配られた限定フィギュアを斎藤さんに進呈、ぜひともお礼を!と言われてじゃあ一杯奢ってよ、と返すのですが、指定された店がオカマバーで、斎藤さん、硬直。そのお店に天羽くんが着ぐるみのまま現れたので、またまた硬直(ここだけ絵柄が楳図か◯お)。

天羽くんは身体能力の高いスーツアクターですが、身長が低いので端役しか回ってきません。でも、そんな天羽くんの動きのキレに斎藤さんが注目していたことが分かり、天羽くんはものすごく励まされます。そのことが、天羽くんの仕事に、決定的な影響を与える事件を引き起こすことになるのですが……!?

一緒にいることで相手から受け取ったものが、互いの仕事にも良い影響を与え、2人がお互いにとってかけがえのない存在になって行く過程が、一冊かけてとても丁寧に描かれています。その過程はゆっくりですが、無理も嫌味もなく、デビューコミックスとしては驚きの完成度だと思います。評価としては萌萌かな、と思うのですが、今後への期待を込めてご祝儀で神つけときます。

早々に思いを自覚し、男らしく告白した天羽くんに対し、そこから斎藤さんの優柔不断ぷりが炸裂、オカマバーの姐さん方に怒られる羽目になりますが、表紙と口絵からわかる通り、彼は基本、ヒロインなので……。
そんなヒロイン体質の彼も、天羽くんに励まされて仕事の山を越えると同時に、思いを自覚。くっつく前から割といちゃいちゃしてましたが、くっついてからは輪をかけてベタベタしている、とてもかわいい2人でした。末長くお幸せに。

冒頭に書いたリバエピソードは、斎藤さんが童貞だと知って天羽くんに衝撃が走ったところから始まります。魔法使い化阻止のための、誕生日プレゼントだそうですが(笑)、この書き方では良さが伝わりませんね。天羽くんの愛に溢れた、すごく良いエピソードだと思いました。

余談ですが、2人が会ってるオカマバーのママさんがめちゃ美人で、とても気になります。

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP