電子限定特典漫画付き
スタイリッシュで綺麗な絵柄なので、エロの分量が多くてもそんなにエロくなさそうなどと、偏見でした…。
ビッチでいろんな男と関係を持つ受けがほんとにつかめなくてかわいい。
そんな受けに翻弄される攻めのキャラが何となく読めなくて、どうなるんだろうと読み進めましたが杞憂でした。
複雑に絡まったお話のエッセンスが最後、ふたりの両想いという地点で結びつくので読後感が良かったです。
両想い?になってからの二人のエロは素晴らしかった…。
絶倫巨根とビッチのカップリング最高。
受けがビッチだから攻めはマーキングするようなセックスをするのかなーと思うと甘々ですごい萌えた。
次回作もエロエロだといいな…。
近頃テレビで見る、ジェンダーレス男子っていう感じな芸能人の受けでした。わたしはもともとジェンダーレス男子が好きなのでこの受けもその第一印象から好きでした。
たしかに、受けのつかめなさが目立つ作品で、共感できるかどうかは難しい作品かもしれません。
自分が恋心を向けるのはいいけど、恋心(というか執着?)を向けられるのは苦手、冷めてしまう……そんな感じの印象が残った受けでしたかね。私個人としてはその気持ちがわからなくはないので、全く共感できないわけではなかったです。
そして攻めは、受けが自分から離れていかないように気を張っている。あまりにも奔放な受けで攻めが不憫に思えてきます。私はそこも好きだなと思いました。えちシーンでは受けのふにゃっとした感じが好きだったのですが、えちシーン以外ではどちらかというと攻めに萌えたような気もします。ずっと気を張っていて、けなげで、たまに受けをあきらめようとしたりもしているけど、やっぱりけなげにつなぎ止めようとしていて。
終始受けの奔放さ、緩さは残っているようですが、攻めに対する心情は確実に変化していました。それが会話の中で少しずつ透けて見えてくるような描かれ方で、掴みきれない受けだからこそ、その心情を考えながら読むのが楽しかったです。
エンドでも両想いラブラブに落ち着いたか、と言われると、う~ん?という感じなので、そこでも好みはわかれると思います。
あと他の方も描いているのですが、登場キャラが多いのです。
いろいろな人間とのつながりが描かれて、芸能界にいるっていうその雰囲気にも魅力を感じて、この一冊だけでは彼らを堪能しきれなかった気がしています。商業でも同人でもいいからもっといろいろなかかわり方をするところが読みたいと思いました。
上原ありさんはとても奇特な作家さんで、作者の個性が出ている作品ほどしゅみじゃない評価が集まってしまうようなんですが、そういう作品ほどこの作家にしか描けないだろうというものが読めて、私的には面白いと感じます。
それをずっと、上原作品を好きな読者としてはジレンマだなぁと思ってきたのですが、「BL作家の心に残る一冊」で上原さんが自分自身について語ってらっしゃるのを読んで、まずは好きだとしっかり意思表示するところから始めようって思いました。
※セリフをがっつり引用している箇所がありますので注意してください。
この作品の一番好きなところは、
(言い方に悩んだんだけど一番通じやすいかな?って言い方で・・・)
次郎っていうマジョリティタイプのキャラが、籐亜っていうマイノリティタイプのキャラに振り回されることで、自分とは違う考え方についてちゃんと考えるところなんです。
籐亜が次郎のことを「勘はいい」と言ってるのは、私はそんなところだと思っています。
籐亜について考えまくって観察しまくった次郎だから言えるクライマックスシーンのセリフがめちゃくちゃグッとくるんですよね。
「おまえやたら頭いいのがコンプレックスなんだろ
普通の人間がなに考えてなにに悩んでるかわかんないって顔よくしてる
ちやほやされるか遠巻きにされるかの両極端で結局孤独で
いっそ埋もれて同じような仲間と傷舐め合いたくて芸能界入ったんだろ
そうやって……人には到底理解できない劣等感と疎外感と
絶望に絶望を重ねて出来上がったモンスターだおまえは」
ふふ、すごいよね次郎ちゃん。籐亜は多分次郎ちゃんをまだまだ甘くみてたね。
賢い籐亜なら次郎といることが何故こんなに居心地良く感じられるのかもきっとすーっと腹落ちできたことでしょう( ´艸`)
最終話でチェスの盤面に自分たちを重ねて籐亜が自分の負けを認めるところまでが、次郎の告白に対する籐亜の返事の一連の流れになってるんだけど、素直になれないめんどくさい子達の精一杯の可愛げ、めちゃ萌えでした♡
次郎は凡人の常識人だからきっとこれからも振り回されていくんだろうけど、それでもまぁ描き下ろしなんかを読めば「大丈夫でしょ!」と思えます。
適応力とか順応力ってのは変わるし、次郎ちゃんはそのへん柔軟そうですから♪
上原さんの作品のいいところは、これも言い方が難しいんだけど、普通の人たちから見たら理解できにくいかもしれないはみ出してる感じの子たちを、はみ出してるキャラクターとして描かずにあくまで特別じゃない普通の1キャラクターとして描かれるところなんですよね。
そこに心をスーッと軽くする作用があるし、モヤモヤを抱えなくて済む。
本作と「天然受粉シュガーベイビー」は上原さんの作品の中でも特に癒し度高し!
繰り返し読んでしまう大好きな作品です。
【電子】レンタ版:修正○、カバー下○、裏表紙○、電子限定描き下ろし(4p)付き
表紙のイラスト、作品もあのままの雰囲気です。
あの感じがお好きな方なら、すんなり楽しめるのでは‥と思います。
私はといえば、美人なビッチ受けがそもそも好きなので、抵抗なくすっかり堪能しました。
まるまる一冊が同じCPの作品なので、読み応えがあって、よい意味でストーリーが長いです。
一見お尻の軽い受けが、節操なく‥という話しなので、エロばかりと思いがちですが、読み終えた後に、なるほど〜と腑に落ちます。ちゃんと繋がっているんです。とりとめがないように見えて、そうではなくて。
軽いだけの話しではなく、軽いだけの受けでもない。
攻めはさることながら、受けの攻めを思う気持ちも描かれているほど、ゆるくはないんですよね。
そこが萌えどころでした。
コマ割り?が細く、1ページに描かれている内容が他の作品に比べて多いように感じました。紙面がすかすかって表現がありますが、その逆です、余白が少ない。
作品が気に入れば、読み応えバッチリ。そうでない方にはもしかして読むのが大変に思えるかもしれません。
あっと言う間に一冊読み終えてしまう作品が多いなかで、連ドラを通して見たような充実感を私は感じました。
上原先生のすっかりファンになってしまったので、読み切りが掲載されてるopanoも購入。そちらもなかなかでした。
タイトルとメインキャラクターから、ひたすらに貞操観念ゆるゆるの明るい話かな?と思いきや、意外とずっしりストーリーあり
ジローちゃん×トウアくんだけでなく、ジローちゃん×リュウくんや、イケメンモブ×トウアくんもばっちりあるので地雷な方は注意です。ジローちゃんとリュウくんのエッチのシーンは、拘束目隠しされてるトウアくん(どんな状況!)もひっくるめて、せつないしエッチだしで大変
ジローちゃんのゼツリンぷりを楽しみながら、二人の複雑な心理状況をおっかけながら読んでください