• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作さわらないで、αくん 下

閃里,α,セレブ高校生
翼冴,Ω,貧乏大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし:Cat Talk

あらすじ

「おれが翼冴のαなんだ」
まっすぐな愛情を向ける閃里と“運命"に執着する盤里、二人ともが己のやり方で愛を証明しようともがく。
翼冴をめぐる争いは次第にヒートアップしていき、閃里は離れがたい想いを告白する。
ところが翼冴が出した答えは「俺は閃里の番になれない」という拒絶の言葉で…。
そんな中、親友の稀にも危機が訪れ――…!?
複雑な過去と交錯する感情に翻弄される四人。
一途な異端児αと学園No.1王子α、翼冴が選ぶ運命の相手は…?
最旬ドラマティック・オメガバース堂々の完結!

作品情報

作品名
さわらないで、αくん 下
著者
上原あり 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
リキューレコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784865547993
3.6

(52)

(17)

萌々

(15)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
6
得点
179
評価数
52
平均
3.6 / 5
神率
32.7%

レビュー投稿数6

このオメガバース世界も良き

αの閃里と盤里、Ωの翼冴と稀
どんな結末が?!
上下感想同時発売って待たずしてラストまでしっかり読めてありがたい。

下巻は、閃里と盤里、翼冴と稀の関係性が明らかに。
あー、そんな絆があったんか。

αの2人、Ωの2人どちらもかけがえの無い存在。
心で惹かれ合う閃里と翼冴
本能で惹かれ合う盤里と翼冴
稀の幼気さをほっておけない盤里
お互いの事を心配し合う翼冴と稀
四者四様の気持ちが交差する。

ラストこんなオメガバース初めてで新鮮でした。
発情期のフェロモンで理性が飛ぶ事や、抑制剤の副作用で苦しむ事がなくなって普通の暮らしできるなんて
αとΩ性の人からしたら画期的で有難いだろうな。

でも、フェロモンの香りが他とは違って感じて互いが特別な存在な運命の番ってロマンティックな事象がなくなってしまうのは残念。
(この物語の場合は、運命の番は盤里と翼冴で、愛を取るなら閃里と翼冴なのでこの流れが正しいんだけど)

今後、盤里と稀も何かありそうな雰囲気なので
是非スピンオフを期待しています。

1

2人のαと2人のΩの結末は…

2人のα・閃里と盤里に迫られる翼冴(Ω)。
果たして、翼冴はどちらのαを選ぶのか……という、上巻からの続きです。

人物それぞれに背景や過去があり、真実を知るほど従兄弟同士と偽る閃里と盤里が健気に感じました。

翼冴に拒絶されて抜け殻のようになる閃里と、閃里を振って自暴自棄になる翼冴。
お互いを想うからこそ、すんなりいかないんですよ。
そこが焦ったくて切ない。

もちろん、翼冴のために人生を捧げる閃里が素敵なんですが、親の代からの運命に翻弄される盤里の葛藤も分かるんです。
そんな盤里がシンパシーを感じるのが稀なんですよね。
対照的に見える2人ですが、静かに理解を深めていく姿にグッときます。

閃里と翼冴が離れ離れになる過程は辛いのですが、一途な想いを何年も貫く姿が素敵でした。
2人の再会、想い合うHが胸アツです。

それぞれの道を歩き出した4人の人生が素晴らしく、盤里と稀のこれからに期待を持たせる描き下ろしは嬉しかったです。

本当に大切な出会いは、αやΩなんて関係ないんですよね。
心から納得できるラストで、読後感も良かったです。
ただ、スクールカーストを感じさせる設定があまり活かされていなかったような気はしましたが…。

6

それぞれの未来

上巻より更に面白かったです。

てっきり盤里は翼冴を無理やり番にすると思っていましたがそんな事も無く、稀と翼冴を実家に匿ってからはとても紳士でした。

ただ盤里が翼冴に言ったことで翼冴が閃里から身を引こうとして、2人はすれ違ってしまいます。
そして閃里が下した決断が何とも規模が大き過ぎて、それを実現するのが凄かったです。

4人それぞれの選んだその後が生き生きと輝いていて、それぞれの未来が明るく思える読後感の良い作品でした。

最終的に盤里は振られたわけですが、私には稀の方がお似合いだと思いました。
盤里と稀のその後も読みたいと思いました。

2

意味を求めて

どんな風に終わるのか上巻では想像できませんでしたが…
一応ハピエン?ということでいいんでしょうか(汗)
翼冴をめぐる閃里と盤里のやり取りのほかに
ふたりの生い立ち、稀の過去、稀と翼冴の関係…
いろんな内容が濃いしキャラも濃いので
自分がどこをちゃんと知りたいかを決めて読まないと
設定に飲まれて全部わからなくなってしまう気がしました。
本当によく作り込まれている作品だからこそ、なのだと思いますが。

αやΩという性に左右されない世界をつくるため薬を完成させた閃里の努力はすごいと思うし、ずっと離れていたけどお互い求めあっていたのがわかる翼冴との再会シーンは感動的でした。
上巻を読み終えた時点では閃里と結ばれるのを望んでいたものの…
やっぱり盤里が可哀想でハピエンにしてはちょっぴり切なさが残る終わり方だなと思ってしまいました。
違う形で盤里にも稀にも幸せになってほしいです。

1

磐里と稀の方が…

上下巻と長編になるので、一気読みしても下巻の終わりの頃になると上巻の内容が少し薄れかけてしまいますので、最後に磐里と稀で締め括られるとこの2人が主役だったっけとなります。
それにこの2人の方がキャラも生き方も濃く魅力があります(個人の感想)。
ですのでその割に扱いが悪い感じ?がします。笑
一応最後は磐里と稀はいつか番になるかも?という終わり方ですが、磐里がなぜ翼冴にそこまで入れ込んだのかが理解できません。
稀とどうせ番になるのなら、磐里が翼冴と稀を自分の邸宅に招き入れた時に稀の生い立ちを聞いたタイミングで稀を好きになって欲しかったです。
稀がeスポーツで優勝した時でもまだ翼冴に電話で番の告白をした時は正直、え?と思いました。
もし今後磐里と稀の物語を書かれても、そこを引きずりそうな気がして物語に入り込めないかもしれません。
翼冴のhシーンよりも、磐里と稀のエピソードの方が心に残っています。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP