楽園

rakuen

楽園
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神33
  • 萌×227
  • 萌19
  • 中立3
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
13
得点
333
評価数
88
平均
3.9 / 5
神率
37.5%
著者
上原あり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784801959408

あらすじ

鈍臭い外見には似つかわしくない、蝶のタトゥーを持ったネカフェ難民のあげお。
隣のブース席でセックスをはじめた男女にムラついて自慰をしていたとことろを男に見つかってしまう。
男は女に養われているプロのヒモ。あげおは女の気まぐれでそのままお持ち帰りをされ、
ヒモの先輩・はねすけと共に奇妙な三角関係の生活を送ることに…。

ヒモ×ヒモ
社会の狭間に生きるクズ男たちにとっての楽園とは――?

表題作楽園

高橋ヨハネ沙良・プロのヒモ・22歳
揚井武尊・ヒモ・25歳

その他の収録作品

  • マリアナ
  • ヨハネ
  • 揚井武尊
  • 農園

レビュー投稿数13

地雷を乗り越え、楽園へ…

居場所のない「あげお」はネカフェで出会った
「菜穂子ちゃん」に拾われてヒモになることに。
菜穂子ちゃんの家には既に先輩のヒモ「はねすけ」がいて、
飼い主と2人のヒモ男という奇妙な関係の暮らしが始まります。

あげおもはねすけも複雑な生い立ちからか厭世的で、
どこか浮世離れしているように見えます。
人とのかかわり方も不器用で壁を作るくせに、人恋しがるような、
そんな葛藤を抱えていて…。

しばらくすると、菜穂子ちゃんが自宅に帰ってこなくなりなります。
捨てられた2人ははじめのうちは仲が悪かったけれど、いつしか
傷をなめ合うように寄り添いながら日々を生きるようになります。

だけど、それだって約束された関係でもなければ、
愛のある関係でもなく、不安定で、いつか消えてしまいそうな
不確かな繋がり。

互いに一人ぼっちなのだから、くっつけばいいのに…。
だけど、2人の中の根底にある「歪み」がなかなかそうはさせてくれません。

はねすけへの想いを自覚したあげおがはねすけと距離を置き、
ウリを始め、はねすけがキャバ嬢と関係を持ち始め(ここ地雷でした…)、
安直なハッピーエンドは程遠く、下手をすればメリバな予感を抱きました…

しかし、息も絶え絶えに、道を誤りながら、遠回りして、
ラストはこんな面倒くさい2人がよくぞここまで辿り着いたと、
胸がいっぱいになりました。
辿り着いたのは平凡で些細な日常で、だけど、あげおと
はねすけにとってはやっと手にした2人だけの「楽園」でした。

これからの2人にはきっと明るい未来があるはずで、
その兆しを見届けることができて本当に良かった…
ひよこ鑑定士もきっとなれるよ…

カップルの片方はクズでもう片方が世話焼きなんて設定は
ありがちですが、両方クズなんて救いがない設定は新鮮でした。

0

”楽園” はどこにあるのか?

独創的すぎるはじまりで、どんなストーリーになるのか予想もできなかったけど、読み終えた時、『楽園』ってタイトルがピッタリのお話だなーって思いました。
居場所の見つけ方もわからなかった男たちが、やっと手に入れた許された場所、天国みたいに綺麗じゃなくっても、そこはまさに『楽園』です。


まず、ネットカフェでエッチを始めた男女カップルと、その隣のブースで声をオカズに一人エッチを始めたネカフェ難民が知り合う。

次のシーンはネカフェでエッチしていた彼女の部屋。
キャリアな彼女はヒモ1号のハネスケに加えて、ネカフェ難民のアゲオも飼ってくれました。
そうして、ヒモ1号と2号は、彼女がいない間、同じ空間で過ごします。

アゲオは極度の依存体質で、彼女を健気にひたすら待ってるおりこうさん。
対してハネスケは、庇護能力をくすぐるために家事はしない、現金収入はヒモ失格ってポリシーのある、筋金入りのプロヒモです。
彼女は正反対な二人をつまみ食いできるのが楽しかったんでしょうね~。

でも彼女は家に帰ってこなくなってしまう。
ハネスケは、彼女にヒモがいらなくなったことも、自分じゃ捨てられないから出て行ってくれるのを待っていることもお見通しで、アゲオを外に連れ出す。
ハネスケはアゲオを捨ててリスタートをきるはずだったのに…


アゲオは健気なおりこうさんかと思ったら、実は酒もタバコもOKな場末感ただよう男でした。彼女に気に入られるために弱い自分を演出していたって…
でもそこまでするくらい何かに縋ってないと生きていられない男。

ハネスケは割り切りタイプに見えたのに、アゲオのえげつない過去を知ると置きざりにできず、アゲオに縋られるのを受入れてしまう、意外と人情派。
「誰だって誰かと代わりの利く代用品」それはヒモプロのポリシーだったのに、彼女に本物ができて捨てられたことも、アゲオに彼女の代用品にされることも、ハネスケは傷ついている…
本当は誰よりも代用品じゃない、本物になりたいと思っている男。


正反対でソリが合わなくても、ずっと一緒にいると情がわいてくるんですよね。
一緒に住んで、同じキャバクラで働き出して、二人は良き相棒みたいに見えてきます。
嫉妬して、みっともないところをさらけ出せて、一緒にいるのが自然に思える人、それはもう『楽園』と呼んで良い気がします。

でもハネスケもアゲオも ”代用品” だって思ってるから、そこは仕切り直しが必要なんです!
アゲオが、やり方は安直だけど、それでもハネスケを手に入れるために頑張ろうとする。

そして、ハネスケの傷ついた心を癒すとっておきの言葉たち。
アゲオは何も持ってないから自分が欲しい言葉をあげると言ってますが、ハネスケの見えない真ん中を理解してなかったら出てこない言葉。
他人に依存することでしか生きられなくて、頼った奴がヤバすぎて堕ちるとこまで堕ちたアゲオが、大切なハネスケのために居場所を作ってあげた。
お互いに居ることを許された場所、それが二人が辿りつけた『楽園』です。


作品の中で、彼女には名前があり、ストーリーが展開する重要な役どころなのに、姿も言葉も一度もリアルに描かれていません。
その演出もうまいなーと思いました。

それと描き下ろしで、二人のこれからを考えた時、アゲオがハネスケに勧めた職業、その発想力もすごい。


女に飼われてるヒモ同士の恋愛?ってはじめは設定にビックリしたけど、ハネスケの意外にもろい部分とアゲオの意外な強さに惹かれて、なんかガッツリ世界観に引きこまれていました。

※二人の呼び名「はねすけ」と「あげお」は作中ではひらがな表記ですが、レビューはカタカナ表記にしました。

3

2人が求める最終的な楽園…

ネカフェ難民だったあげおが偶然「菜穂子ちゃん」に拾われ、プロのヒモであるはねすけと一緒にヒモ②として一緒に暮らすことに…というちょっと変わったお話。
菜穂子ちゃんは直接的には作中に登場せず(ほぼ2人の会話の中でだけ語られ、顔も描かれず、台詞すらありません)主に2人のやりとりがメインのお話になります。
いろんな意味で高いマンションの生活慣れた頃部屋に帰って来なくなってしまった菜穂子ちゃん。
生活費が底をつき、とうとう部屋を出ることにした2人。
ホテルでついつい一夜を共にしてしまった後、なんとなくあげおをほっておけないはねすけは、一緒にクラブのスタッフの仕事(寮つき)にありつきます。

幸せな子供時代を送れなかったことで居場所依存気味のはねすけと、エリートの家庭に生まれたのに落ちこぼれ、「誰でもいいから」と過度の人間依存症になってしまったあげお。
実はあげおには、相方の言いなりになり、18金ポルノサイトで壮絶な動画を流して顔バレしてしまった過去があるのですが、その辺の描写がさらっとしか出てこないため、読んでいる側はイマイチ感情移入出来ずモヤっとします。

未だに腰と下腹部にあるタトゥーで身バレしてしまうのに、なせそのタトゥーを消さないのか。そもそもなぜ地味な性格のあげおがタトゥーを入れたのかも謎のまま。

根っからのヒモ体質のはねすけをすっかり好きになっているあげおは、ある夜寮の部屋で女性モノのイヤリングを見つけ、寮を出る事を決意。
お店の常連、星先生に頼み、借りた部屋でウリを始めます。
理由は、はねすけに捨てられない自分になるため。
お金を貯めて、はねすけに居場所をあげたいから。

偶然あげおがウリをしている姿を見てしまったはねすけは
「ウリはやめろ」「オレはオマエがいりゃそれでいーんだよ」と。

自分を養ってくれれば誰でもいい。好きという気持ちは後付けだ。
以前そう言っていたハズのはねすけ。

ようやくここで、誰でもいい「誰か」を探しては依存していたあげおと、
「場所」や「待遇」を求めて彷徨っていたはねすけの気持ちが通じあったのだなと感じました。
2人の楽園はそれぞれ求めるモノがズレているせいでずっと見つからなかったけれど、実はもうこんな近くにあった。
ベタベタの展開だけど、幸せいっぱいでぎゅっと抱き合うラストは素的でした。

ただ、かなりこの物語のキーワードになっているハズのタトゥーと、あげおの過去の説明がスッポリ抜けていてモヤモヤ感が残ったので、萌寄りの萌×2評価とさせて頂きます。

1

少しの過去と今とこれから

ネカフェで隣のブースにいたところを奈緒子ちゃんに拾われたアゲオと、先に奈緒子ちゃんに飼われていたはねすけ。
2人のヒモが飼い主に捨てられてから、どう今を生き延びて、どうやってこれからを生きていくかという話です。
奈緒子ちゃんは部分的とか遠目でしか出て来ないし、途中で女性の影もちらつくものの直接的な表現はないので、女性が出てくるのは無理!という方もそんなに抵抗なく読めるのではないかな、と思います。
メインのヒモ2人にフォーカスを当てた作品です。

今の話の間にふたりの過去の話が挟まれているのですが、どうもいろいろワケありです。
じゃないとヒモとか、アゲオの壮絶な経験みたいなものはそうそうあることではないですが、本当にちらっとしか描かれていないので、余計に想像が膨らみます。
航空券だけで何十万もかかる地球の裏側から、母と話していた言葉を忘れずに日本にたどり着いたはねすけの事情。
良家のおぼっちゃまから、アゲオがそこまで堕ちた経緯。
描かれていないからこそ気になるし、ふつうだったらアゲオの過去の原因となった相手との対決みたいなのもありそうなのに、と思うけど、情報をすべて渡されないからこそ、ふたりの存在がより儚く、刹那的に見えるんですよね。
将来のことをほのぼの話し合っていても、なぜかそんなに長生きしそうにない空気が漂う、というか。
それだけに表紙裏のイラストが、胸に沁みました。

いつも背中をくっつけて寝ていたふたりが、あることがきっかけでアゲオだけ床で寝るというシーンがあるのですが、すごく切なかったです。
あの辺り、涙で前が滲んで読みにくかったです。

ほぼ神寄りの萌2でお願いします。

1

話の流れについていけるか

ヒモ×ヒモという設定と、繊細な表紙絵に惹かれて購入しました。

絵は表紙の通り綺麗!
同じ家に住んでいた(飼われていた?)二人のヒモが家を出て暮らさなくてはいけなくなる、という展開も面白かったです。

ただ、各場面、各話が微妙につながっていないような気がして…。
「俺たちの間にあった出来事をダイジェストでお伝えするぜ!」という感じでした。
最後までついていけないままだったので、なんでそこで赤面する?どうしてその言葉が出てくる?と疑問符を撒き散らしていました(:3_ヽ)_

ぽんと出てきたあげおの過去も、掘り下げないならそこまで重くしなくてもと思ってしまい…。
過去の話だけで一冊分の作品になりそうなくらいの設定なので。

耳を塞いでキスをするシーンは萌えました。なんかえろいぞ!と(笑

BLに女の子が出てくることはむしろ大歓迎なので、菜穂子ちゃんに抵抗はなかったです。
菜穂子ちゃんの姿が見えないことで、ヒモである二人のやりとりが強調されていたように思います。
ただ、菜穂子ちゃん以外にも女の子が出てくるので、苦手な方は注意ですね。

2

独特?イマドキ?面白かった◎

同じ女性に飼われているヒモ1号とヒモ2号がくっ付く、という斬新な設定が面白そうだなーと気になってました。
いざ読んでみると、思ってたよりも更にインパクトのある作品で、萌えは一旦脇に置いておいて、面白かったです!

女性が出てくること自体は私はあんまり気にならないので、女性交えての三角関係ってとこも特に気にせず読み始めたのですが、存在してるのに姿はもちろん菜穂子ちゃんと会話したとしても菜穂子ちゃんの言葉は描かれないっていう、落語っぽい感じというか一人芝居?一人コント?そういう想像を掻き立てる感じの描き方になっていて巧いなって思いました。
そんな奇妙な空間で、距離を縮めていく(というか縮めざるを得ない)ヒモ男2人。
菜穂子ちゃんに飼われているわけですから、矢印的には【はねすけ(攻)→菜穂子←あげお(受)】一応こうなわけです。
それがさて、どうBLに変わっていくのかって感じなんですが・・・

結構早い段階で菜穂子ちゃんのおうちからは離れます。
2人で外に出てからがお話の本番。
あげおの本性とか過去とか、若干置いてけぼりくらいそうな展開に驚かされながらも、最後までダレないストーリー進行で面白かったです。
かなり独特な(イマドキな、って感じなのかな?)感性の作家様のようで、全体的に変わった感じのお話だったなぁと思います。
「あ、そう来るの?」みたいな面白味がいろいろと。

プロのヒモはねすけがなんだかんだでスパダリ化出来そうな可能性を秘めていますね^^
あげおは依存体質のどうしようもない子かと思いましたが、こちらもなかなか男前なやつでした。(夜はエゴマゾ系のエロい子になります♡)

あげおの過去はもう少し描いて欲しかった気持ちもしつつ、でもそこにフォーカスし過ぎるとありがちな重い系の話になりそうだし、ボンヤリくらいでちょうどいいのかな?
気になるけどね。

【電子】レンタ版:修正○、カバー下○(イラスト)、裏表紙○、電子限定特典(4p)付き

3

萌度は普通だけどインパクトは大

とても綺麗な色づかいの表紙です。中身の絵も美しく、眼福な作品です。
内容は、行き場のない受けが、とある女性のヒモになり、もともとその女性のヒモだった男と3人で奇妙な同居生活を送るようになる、というもの。

冒頭が女性を加えた三角関係、受けも攻めも女性との関係を持ちまくりと、地雷の方が多そうなお話でした。女性の姿は出てこず、関係を持つシーンも直接描かれていないので生々しさは少ないですが、苦手な方はお気をつけください。

BL的には、2人が女性に捨てられ、傷を舐め合うような相互依存の状態に陥ってからがメインです。2人ともヤンデレですが、より病み度が高いのが受け。そんな受けにほだされるように、攻めは心を許していきます。
心を許せるようになってきた攻めの、オラつきながらも可愛い態度にキュンキュンしました。こんな攻めを懐かせておいて、受けにはぜひ責任を取って、一生そばにいてあげてほしいものだと思います。

気になった点…というか、なぜここが描かれていないんだろう、と思った点がいくつか。
まず、受けの凄絶な過去。どうしてそんなことをする羽目になったのか、過去と現在の間にどんな事情があったらそんなことになるのかよくわからない。
あと、受けの蝶のタトゥーの話。誰にそんなものを入れられたのか描かれていないので、そういうものを入れるような、受けにとって大きな影響を与えただろう存在の描写が作品中になく、どこか据わりの悪い印象を覚えました。

3

ヒモ×ヒモ

プロのヒモ ハネスケと、拾われてヒモになるアゲオ。ヒモ×ヒモの斬新な組み合わせ。攻めのハネスケの背中には羽根のタトゥー×受けのアゲオにはアゲハチョウのタトゥーがあります。
クズでビッチな二人がだんだん可愛く見えてきました^ ^ いろいろあったけど出逢えて良かったねって感じです。
短髪の横顔、首筋にかけてのライン、、なんであんなに色っぽいんだろ....? ハネスケの短髪が最高にツボでした!ごちそうさまでした!!

2

色々びっくり

地雷も多くて、最初の頃はハネスケの態度もアゲオのうじうじ具合も嫌いだったのですがヒモの二人がパトロンである奈穂子ちゃんから捨てられて、二人でマンションを出てからの展開が色々強烈すぎて面白かったです。

ヒモを二人住まわせると言う流れも突飛で新鮮でした。そんな中でアゲオは早くに奈穂子ちゃんにもハネスケにも愛情を抱いているようでしたが、ゲイを否定しないと言いつつ、アゲオのことをキモいと言ったり、冷たくあしらったりするハネスケの気持ちがなかなか靡かないのも良かったですね。アゲオの意外な過去も、隠された素顔も、ハネスケのヒモとしてのポリシーや本当の気持ちなども予想してないことばかりで面白かったです。ダークな生い立ちやヒモと言う生き方にネガティブなイメージで読み始めましたがアゲオのぶっ飛び具合のお陰であんまり重くならなかったのも良かったですね。

最終的にハネスケが目標とするひよこ鑑定士。最後の最後まですごいものぶっこんで来たなと感心させられました。

2

フワッとしててサラサラ読める

前作が割と好みだったので拝読しました。

キャラもタトゥーも綺麗で、設定も悪くないのですが、全体的に掴みどころがない・・
前作でも感じていましたが、お話に入り込む感じじゃなくフワフワしていて、終わり方も同様の印象で、作風かな、と感じました。

あげおとはねすけがどうなっていくのかは、あまり予想出来なかった展開なので楽しめます。
二人とも重くて暗い過去を持つ割には、悩んだり苦しんだりする描写があまりないので、サラっと読めます。
もう少しキャラに感情移入できたらよかったかな・・

3

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