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初のCanna×はらだ。衝撃の禁断愛、ついに解禁…。
電子書籍で2話目まで読んでましたが、コミックス化されると聞いて発売を楽しみに待っていました。
内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。
主人公はゆい。表紙の彼です。
ゆいは小学生。家の方針でゲームを持たせてもらえず、内向的な性格という事もあって友達と仲良くなることができない。家に帰っても両親は共働きでいつもひとりぼっち。そんなゆいに、ゲームを貸してくれて遊んでくれる「にいちゃん」の存在ができます。
まだ子どもで性的なことは何も知らないゆいに、触ってくるようになるにいちゃん。
「にいちゃん」の行為が性的なことだと理解できない無邪気なゆい。
その無知さにつけ込み行動が徐々にエスカレートしていくにいちゃん。
そんなある日、行為に及ぼうとした「にいちゃん」に恐れをなしたゆいが逃げたことでにいちゃんの今までの行為がゆいの母親にばれることになり…。
というお話。
ゆいとにいちゃんがそれぞれ引っ越したことで接点が完全に断たれてしまう彼らですが、にいちゃんに会いたくて昔住んでいた街にゆいが探しに行き再会します。そこからゆいがにいちゃんに凌辱される日々が始まります。
かつて逃げ出し、にいちゃんを裏切ったことを贖罪したいゆい。
そんなゆいに復讐するかのように、ゆいの身体を玩具のように扱い続ける「にいちゃん」。
と、ここまでならにいちゃん外道!という話なのですが、さすがはらださんというべきか、この話のキモはゆいが凌辱される話ではない。
にいちゃんが、なぜ、ゆいにそうした行為を働いたのか。
にいちゃんの過去。
ゆいの同級生であり、彼女になる舞子の存在。
そうしたものが少しずつ明らかになってきて、にいちゃんの「本質」が見えてくる。
はじめはゆいが被害者で、にいちゃんが加害者。
そういう図式で話が進みますが、にいちゃんのバックボーンが見えてくるにしたがって、にいちゃんが可哀想で…。
そして、にいちゃんのすべてを理解し受け止めたのが、ほかでもないゆい。
自分への行為が、にいちゃんが自身を好きだからではない、と気づきながらも、それでもにいちゃんを欲し、求め、にいちゃんを受け入れようとする。
子どもで、健気で、と思っていたゆいの男らしさと、そんなゆいが持つにいちゃんへの「執着心」がとても良かった。
はらださんらしい、一筋縄ではいかないストーリー展開に圧倒されました。
あと、舞子の存在感が半端なかった。
はらださんの描かれる女子ってみんな魅力的な子ばかりな気がしますが、彼女がいたからこそ、にいちゃんとゆいの気持ちが重なったんだと思うんです。
舞子の強さがなんともあっぱれでした。
けれど、最後までほっこりするシーンにはならない。
ゆいにしろ、にいちゃんにしろ、理解し、受け入れてくれる「家族」に恵まれないからかな。
帯にも書かれていますが、
ふつうってなに
まともってなに
を問う、壮大なストーリーでした。
表紙も良い。
色遣いやゆいの表情がインパクトがあって目を引きますが、ゆいが囚われているだけでなく、ゆいもまた、にいちゃんを捕まえて離さない、という二人の想いが切り取られた絵柄かと思います。
そして何より、にいちゃんが流す涙が、胸に切なく響きました。
あ、そうそう。
まだ小学生のゆいに、にいちゃんが手を出すシーン。
再会後、ゆいに働く凌辱行為。
そして、リバもあります。
そういったシーンが多いので、地雷な方はご注意を。
どこが神かと言われると胸を張って言えませんが、こんな考え方をしたことがなかったので終始口を開けながら見てました。
にいちゃんも少年だった頃に年の差のある大人と愛し合っていて、それを幼いゆいに重ね合わせて自分もまた同じことを繰り返して…という話で。
実際問題、大人が少年やら少女を好むことはあっても、少年少女側が好き好んで受け入れるわけもなかろうと思っていましたが…この漫画の序盤を読みながら、ああ子供って流されやすい上にエロに関しては知識ないのに興味だけは津々なんだよなぁと割とすんなり読めました。そしていざそういうことになって、こわくなって逃げ出したのもリアル。内容がリアルすぎて、テレビの少年に対する猥褻犯罪とかのニュースの裏側もしかしたらこんなんなの…?と錯覚してしまいそうになるくらいリアルに感じられました。
普通っていうのは、それぞれ一人一人違くて、自分の普通を他人の普通の秤に乗せられてあれこれと否定されるとどうしようもなく不安になったりしてしまう気持ちとか、その普通の範囲が個人じゃなくて世間一般ともなると、その不安たるや想像もつかないなと思いました。景の親から手紙が来たシーンなどは読みながらこっちまで苦しくてもだえました。
ゆいは幼い時ににいちゃんから逃げてしまってからずっと思い続けてる健気な子で、景はそんなゆいの思いを踏みにじる粘着な男なのかと思いきや、後半はその逆転で、景はもうゆいとのことを切ってにげようとするわ、ゆいはにいちゃんが受け入れてくれるならいつでも親を切れる子だったり、二人はなかなかすんなりとくっついてはくれません。
最終的に景は結局両親に本心を打ち明け、受け入れてもらえずゆいのところに戻ってきて…という収まり方でした。
ようやく思い合えるのか…と心穏やかになったのも束の間、ゆいはずっと親や友人の前では自分を普通の人間のように装い続けていることに疲れているようです。なかなか幸せになるのは簡単では無いようですが、実際そうだよな、とも思いました。
現実ではこうもいかないとは思いますが、この話だけを読むと、この物語の中の登場人物に悪者は1人も居ないなと感じました。結局みんな自分の普通の中でしか物事を判断出来ないんだろうなぁ。自分も含め。
すっきり終わる話ではありませんが、はらださんのダークだけど何か深い話を読みたい方はぜひ読んでほしいです。一冊まるまる2人の話なので読み応えもありますよ!
リバ表現がもろにあるので地雷な方はお気をつけて!
勝手な自分解釈な感想ばっかりですが、はらださんの話は外道なものが多いのに共感できることが多くて大好きです。
めちゃめちゃ発売を楽しみにしてたはらだ先生の新作。
はらだ先生大好きなんですが、ごめんなさい今回はかなり酷評になってしまいます。
ネタバレもかなり含まれますので、見たくないかたはスルーしてください。
以下、私個人の感想です。
はらだ先生独特の異常感が好きでしたし、期待してはいましたが、ちょっと登場人物が異常すぎて読後感は「怖い・重い・異常」という印象でした。描き下ろしが・・・、あれがなければもうちょっとだけ軽く終われてたのに、描き下ろしでダーク感倍増しました。
普通のレールからはずれた彼らからして、まともってなにとか、普通の人に見えるようにしとけばいいんでしょとか、そんな感じの世界なんですけど、いくら背景にそういった思考に至るまでの経緯が描いてあったとしても、犯罪は犯罪だと思ってしまうんですよね。
少年だったゆいに手を出そうとしたにいちゃんの過去、自分が幼い頃に愛し合っていたオジサンがいて、そのオジサンが捕まって、だけど当時のその関係を自分の中で正当化する為に幼いゆいに声を掛けた、と。幼いゆいに行為寸前で逃げられゆいの母に見つかり軽蔑の目で見られ罵倒され、ゆいに憎しみを覚え、再開してから復讐の為に凌辱。ゆいは幼き頃にいちゃんにされた行為が忘れられなくて、すっかりそういった性指向に成長し、会えないにいちゃんに想いを馳せながら育ってきた為どんなことをされても受け入れる。途中で今度はにいちゃんが逃げ出して実家に戻り女をあてがわれて嫌気がさし、昔愛してくれたオジサンに会いに行くも、オジサンは自分の事なんかもうわからなくてショックを受け、結果ゆいに戻るっていう。そういう話の流れで総括すると、にいちゃんはゆいに対して、最後まで恋愛感情はないんじゃないかと思うんですよね。ゆいだけが唯一自分を受け入れてくれるから、ゆいに逃げてるようにしか思えない。最終的にはクスリで昔の明るいにいちゃんに戻って良かった、て。いや良くないっしょヤバいっしょとしか思えなかったし、最後両親には普通のリア充大学生の顔を見せたあとに帰り道でにいちゃんと同じように煙草とクスリをやるゆい。自分たちは間違っていないと言い聞かせながら。犯罪者が犯罪者を生むってことを言いたいのでしょうか。BLというカテゴリーではありますが、この本のテーマはちょっと違う方向にある気がしてなりません。何のためにBLを読むのか、BLに何を求めるのかは人それぞれだと思いますが、私が良いと思う基準は萌えるかきゅんとするか切ないか話がおもしろいか等ですが、お話自体は凝っていますが私が思っているBLの萌えとは違いました。これは性犯罪と薬物犯罪に至るまでの人間心理のストーリーだよっていう事なら素晴らしいと思いますが、実際そういうストーリーを求めて購入してなかったので自分の中でかなりショッキングでした。もちろん今作をBLとしてはらだ作品として素晴らしい!萌える!と思う方もたくさんいらっしゃると思います。否定する気はありません。あくまで一個人の意見としてこう思う人もいるんだな程度に思って頂ければ幸いです。
はらだ先生の作品は、痛いほど感情がこちらに伝わってくる。例え自分の理解し得ない出来事の話でも、グッとその感情に引き込まれてしまう。残酷なシーンでも目を背けることができないし、「なんか怖いし読むのをやめよう」って本を投げ出すこともできなくなる。そこが魅力だと思います
はらだ先生のコミックは今まで読んだ物もすべて大好きなのですが、今回のは特に感動した作品だったと思います。犯罪になる様な行為が描かれているし、痛々しい表現も多く、好き嫌いが別れる作品では有りますが、好きな人はかなり好きだと思います。リアルな世界観とキャラクターの表情がとにかく迫力があります。気になる方は確実に読む事をおすすめします。
この漫画を通して思ったのは、親や世間が正しいと思う事を押し付ける行為は子供を苦しめるのではないかと言うことです。世間が言う‘’当たり前”を押しつけて、生き方を矯正されていくのは、必ずしもその子にとって良いことではないと言うこと。
しかし、こういった事は現実でいかにもありそうでしたので、実際私も共感することもありました。
一般的な人間とずれた生き方をする人間がもう少し受け入れられる世の中になれば良いのに…と思いました。
