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冒頭は、ラルウァから逃げるアウロラ。 この伏線回収は、最後部。
フロースが、ラルウァの気持ちを知っているのは秘密。
洋物も上手い宮尾先生。伏線の仕込みが上手い。
不器用なラルウァが気の毒。
不死のナハツェールは「心が清く魔力が強い者がなる」という定義。
拉致され同意なく仲間にしたラルウァをアウロラは赦せない
アウロラは、他人の情に鈍感で、常に独りよがり。
一方的に愛するラルウァを300年憎みながら、共に暮らす。
ラルウァが消えて200年、永遠の孤独の辛さを知る
妹に似た容貌のフロースを助けて、アウロラはラルウァを思い出す、
ラルウァの笑顔を理解できないアウロラは馬鹿だ。
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アウロラ/ルーク:ラルウァにナハツェールにされた王子 金髪紺碧の瞳
ラルウァ:菫色の瞳、白金髪。優しい孤独な人。アウロラを発見して暴走。
フロース/マクシミリアン:刺客に追われる王子 金髪碧眼
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調べると、吸血鬼と少し違う伝承の妖怪。
★ナハツェール:
16世紀のドイツ語で(悪霊)(Nachzehrer)/ヴェネツィアの「吸血鬼」
変化は死後に起こり、伝染しない。 https://bit.ly/3DrcFpg
私の大好きな執着攻め。そしてこれまた私の大好きな吸血鬼ものということで、W美味しい!と思い購入しました。
読んでみて一番の感想は、とにかくラルウァが切ない。無理矢理アウロラを吸血鬼にしたのだから、嫌われるのは当然なのかもしれない。だけどアウロラに何をされても微笑み、受け入れ愛でて、尽くすラルウァに私は心奪われてしまいました。アウロラになら何をされても嬉しいと言っていたラルウァは、アウロラによって眠りについたことさえも幸せに思っているんじゃないかと思うと、なんとも言えない深い気持ちがこみ上げてウルッとなりました。
そしてラルウァは最後の亡くなる瞬間までアウロラを愛していたのに、アウロラは最後までラルウァを憎んでいるのがまた・・・。
でも、アウロラに最後名前を呼んで貰えたラルウァは幸せな気持ちで逝けたんだろうなと思いました。
死してもなお、アウロラに深く根付いているラルウァという存在。強い執着依存監禁等といった話が好きな私には最高のキャラでした。
アウロラとフロースのお話すごく良かったのですが、私はラルウァが好きすぎてラルウァとアウロラの二人が結ばれる(?)アウロラがラルウァに堕ちる(?)お話も読んでみたいなと思いました。(←ありえない)
顔がほころぶコミカルな場面あり、切なさありエロあり緊張感ありなどの要素が詰まった素敵な作品でした。宮緒先生はずっと気になっていた作家さんだったのでこれを機に先生の他の作品も読んでみようと思います。
ラルウァが気の毒すぎて、もう少し救われて欲しかったから萌2よりの萌で。
宮緒さんは作家買いしてます。
今回は宮緒さんの初めての吸血鬼ものでファンタジーです。
所々コミカルで特にアウロラがすぐ霊薬を取りだそうとするところが面白かったです。死ぬほど苦く異臭を放つ毒薬と言われても霊薬なのにと言い返すとか。
500年生きていても中身は17歳なのかな?言葉使いが成長したフロースよりも幼い印象でした。
お話はとにかくてんこ盛りで色んな要素を詰め込んであり攻めと受けの蜜月は少なめです。
しかし14歳で引き取られたフロースが少女に見える美少年なのに凛々しく、そんなに外の世界と関わらず育ったのに逞しく賢く何故か性的な知識まで持っていて、アウロラの方がお世話されてます。
そしてずっとお話を通して頭から離れなかったのがラルウァのことです。悪鬼とアウロラから忌み嫌われ続け殺されてしまいますがアウロラを心底愛していたのに。不憫で。
アウロラを無理矢理吸血鬼にしてしまったのは許せませんが、それでもアウロラを大切に大切にして愛を注いでくれたのに、最後までアウロラはラルウァを自分を苦しめる存在と思っているのがとても切ないです。
フロースの最後の策略は宮緒さんらしいですね。
でもいくら俺の天使と愛してるとしても本当に吸血鬼になっちゃっていいの?自分がアウロラの側にいられなくなった時の事を思うと嫉妬に狂いそうなのでファンタジーだしまあいいかな。
俺の天使って言い方がオタクっぽいですね(笑)
すごく面白かったです。宮緒さんの描く執着攻めは、やっぱり大好きです。17歳の時にラルウァによって吸血鬼にされてしまったアウロラも、500年以上生きているのに初心で可愛らしいかったです。
神評価に届かなかったのは、ラルウァに救いがなかった為だったりします。他の方もおっしゃる様に、私も彼に感情移入してしまいました。ラルウァは身勝手で強引ではあるし、不気味さはあるけれども、アウロラに無償の愛を捧げたのも事実だと思うのです。無理やり身体を奪うことも、監禁することもできたはずだけど、それをすることもなく、ひたすら愛する者からの憎悪と殺意を受け入れ続けた300年は、彼にとって幸せだったのかなぁ。しかも、ラルウァの最期が悲しくて悲しくて・・・。人間である時も、吸血鬼となってからの千年以上の年月も、悪鬼と呼ばれ誰一人として彼を愛してあげなかったのかなぁと思ったら泣けてきました。
もしも、生まれ変わることがあるのなら、今度こそ本当に愛し愛され幸せになってほしいものです。
吸血鬼もの、初挑戦でした。
何度か気になってはいたジャンルだったのですが、特に縁もなく。
今回、表紙イラストに心奪われタイトルが気になり購入。
読む時は注意してください!!
何度か、ふふっと笑ってしまうシーンが来るので、周りに人がいない状況で読む事をオススメします。
なのに、コメディ要素だけじゃなく、切なかったり焦れったかったり。
この1冊にはたくさんの素敵要素が詰まってました。
受けさんのアウロラも攻めさんのフロースも。
本当に魅力ある2人で、好感の持てる受け攻めさんだったと思います。
が。個人的に気になるのが、アウロラを吸血鬼にしたラルウァ。
この人、本当は不器用なヤンデレだったんだろうなあ…と。
フォルミードの話すラルウァの過去の話やら、最後の最後にフロースだけが知るラルウァの日記。
それだけしかラルウァの人格を分かる手段は書かれてないんですが、想像するだけでも
本当に切ないです。
出来ればラルウァも幸せになれる未来があってほしかったなあと。
振り返れば、主人公2人よりも好きなのかもしれません笑。