私は奴隷君は支配者

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表題作愛すべきサディスト

北大路 史孝,北大路グループCOO,ドM
瞬,大学生,バーテンバイト,SMショーの女王様

その他の収録作品

  • 愛すべき女王様

あらすじ

バイトでバーテンダーとSMショーのSをしている大学生の瞬は、
イベントの帰りに大企業の御曹司・史孝から声をかけられる。
ドMな自分を責めてほしいと口説かれ、一度だけと誘いにのることに。
自分の思うままに彼を支配する欲に溺れそうになる一方、
汚い自分を忘れたいと思う瞬。
もう店には来ないでくれと突き放すが、
史孝はまた店に現れ「君は私の女王様だから」と言い…。

作品情報

作品名
愛すべきサディスト
著者
箱石タミィ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784866570112
3.7

(34)

(7)

萌々

(18)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
125
評価数
34
平均
3.7 / 5
神率
20.6%

レビュー投稿数7

サディスト不在

あらすじの内容のわりにはものすごくマイルドなSM…というかファッションSM。痛そうな表現はありません。攻めもいうほどドM感はなし。
普段は健気な受けだけど、プレイやエッチの最中の時に見せる強気な発言と表情がたまらん。ギャップに萌えます。
受けの兄との確執は話し合いで終わり。ここで受けが兄調教とかだったらいいのに(笑)
思いが通じあってからのエッチでのおねだりがエロくてかわいい

0

SMの皮を被った心理ドラマ

お金持ちで地位がある大人で微Mの史孝×大学生のバーテンときどき女王様の瞬(Sではない)

SMプレイを期待して買うとちょっと外れな内容、プレイメインではなく女王様をしている瞬の複雑な家庭環境を解決する人間ドラマがメインです。
攻めはたしかにMなんだけど…M性癖でないと尿道プレイや拘束プレイなどは受け入れられないのでw
女王様の瞬が攻めでもっとSな性格だと、SMプレイものとしては解かりやすかったかもしれません。
でもドラマとしてはしっかりしていて、登場人物にも個性があって好感が持てました。
受け攻め以外の登場人物は、バーの店主・バーの常連客の外人・受けの兄…他、兄の友達モブ、母親。
でも最低限の登場人物で構成されてて解かりやすいドラマで、エッチシーンはソフトSMを交えながらの内容だけど萌えのツボは押さえてありました。
特に大人で懐が大きい攻めが女王様受けを甘やかすエッチシーンは、普通のSMとは逆な信頼感のある主従関係で…ドキドキしました!
ある意味ではMがSを下剋上する関係だけど、攻め受け関係としては心温まるシーンでした。
最終的にちゃんと問題が解決し、SMプレイはするけど甘い関係!素敵でした!

※アレルギー表示は、義理の兄×瞬…別カプが出てくるのが地雷の方は注意です!

0

不幸で優しいサディストくん

瞬はバイト先で週に2度だけ、SMショーの女王様になる。
ある日、ショーを見た自称ドMの史孝から声をかけられて、関係をもつ。

はじめは一度だけのつもりだったのに、
「君は私の女王様だから」とつきまとわれ、
普通の恋人同士のようにデートをしたり
自然と体を重ねるようになり、瞬も次第に心を開き始める。

そうしているときの瞬には女王様を演じているときの色っぽさなんかなくて、
どこにでもいる年相応の大人しい青年にしか見えない。

きっとそれが本当の瞬の姿で、
だけど、複雑な家庭環境が原因で
人と深い関係をもつことができない。

愛されたいのに、愛されない。
そうして満たされない心の穴を埋めるかのように、
人と刹那的に関係をもってきた。
人を拒むのに、人恋しさに耐え切れず、抱かれずにいられない。
そして、そんな自分を汚いと言って嫌悪する瞬。

そこまで瞬を追い詰めた兄にも
そうする理由はあったのかもしれないけれど、
身体も希望も奪うだけ奪って切り捨てるような過去の所業は
すれ違いとかそんな一言で済ませられるものではないと思った。

和解は良かったけれど、史孝の家族の話を聞いて笑って、
もっと話して、とせがんだ瞬の哀切の入り混じった表情を思うと…
なんだかモヤっと残ってしまった。。。

M属性ゆえなのか、どんな瞬でも受け容れるという
史孝の包み込むような愛の大きさが素敵だった。

いつも瞬を守り、優しく背中を押してくれて、
(見方によっては執着&コントロールしているようにも取れる)
瞬が遠慮なく、本心から「俺を愛せ」と言える存在が出来てよかった…!
心から祝福したくなるようなハッピーエンドだった。

描き下ろしのSMエッチでは事後に
瞬が噛みついた箇所が傷になっていないか
史孝を気遣っていて、かわいかったです。
素だと普通にめちゃくちゃいい子なんだよな…(笑)

0

じわじわ深みへ

箱石先生初読みです。この後2作読みます。
まず目に特徴がある絵だなと思いました。

内容は、さくっと関係が始まるんだけど、Mが攻めなんですね。
Sというか、S役をさせられている方が受け。

史孝は瞬に一目惚れして、瞬の中に鬱屈されているものを感じ、ラストのセリフを言わせるために仕向けたということでしょうか。
SM、女王様という形をとり、瞬の主体性、本当の欲望を引き出した。

その道筋として、義兄との仲をあんな風に取り持つとは。
史孝は何でもお見通し?何者?と思っちゃいました。

史孝に促されて、瞬が義兄に
「そうすれば好きになってもらえると思ったから」
「…俺はずっと兄さんと本当の兄弟になりたかった」
の場面はぐっときました。

最初は軽いSMモノかと思っていたのに、気づいたら深みにつれてこられていた…みたいな感覚です。

瞬のトラウマを解消させ、本当は愛されたいと欲求を認めさせた。史孝と向き合うことができた。
史孝の協力によって瞬が再生し、史孝の求めるものが手に入った。

読後はSMって何やったん?と一瞬ポカンとしましたが、タイトルは瞬であり、瞬をそうさせている史孝のことでもあるのかなと思いました。

拡大解釈をするなら人は誰でも「愛すべきサディスト」な一面を持ち合わせているかも…とも感じました。

意外な読者体験をさせて頂き、そういう意味でおもしろかったです。

0

意外とS M逆だったりして…

S Mものだと思ったけど、そこまでではないです。
バイトでS Mショーをしている瞬、その瞬に一目惚れした史孝を中心に話は進みます。
瞬は女王様として史孝を攻めますが、ネコです。
どっちかというとMの印象が強かったです。
ドMだという史孝は、どっちかというとSの印象。

瞬は義理の兄との確執があり、トラウマを抱えていますが史孝が上手く解決します。
要するに、兄はなんでも出来る瞬を妬んでいただけ。
瞬が何を求めてるか分かっていて、一番嫌がることを言ったりやったりしていました。
当て馬になるかと思われた兄とは和解しただけで、やはり最後は史孝の手の中に収まる。

なんだか全て仕組まれていたようで、史孝の事が少し怖かったです。
お互いが必要としているものを与えられ、満たされているようで二人の世界でしたね。
あっさりサラッと読めました。
店のマスターとハーフ?のお客が気になりました…。

0

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