イラスト入り
甘々溺愛ものです!しかも甘いだけじゃなく、二人の愛の姿に感動したりして。゚(゚´ω`゚)゚。 特に大人しく覇気が無いと思っていた受けの、意外な激しさには胸が熱くなりました。
これは溺愛もの好きの姐さんにぜひ読んでいただきたい!!
内容ですが、天涯孤独でコミュ障の為、日雇いで生計を立てる尚行。そんな辛い日々の中、一目で上流階級と分かる優美な外国人・リュシーと出会います。出会った直後に情熱的なキスをされ、伴侶になって欲しいと強引に連れ去られる尚行。断り切れずリュシーの豪邸で暮らし始めますが、実は彼はただの人間では無く-・・・といったものです。
こちらの作品ですが、一番の見所はやっぱりリュシーの溺愛ぶり。
この作家さんですが、強姦等のエロ多めで、受けがいつも痛々しい印象が強いです。そして攻めは傲慢。
しかし、今回はひたすらやさしく、受けを目の中に入れても痛くない程溺愛している過保護な攻めです。ちょっぴりヤキモチ焼きな所もご愛嬌といった感じの。
そんな攻めが、朝も夕も無くひたすら受けを甘やかして溺愛するんですね。抱っこで移動して食事は「あ~ん」で食べさせと、尚行が起きてる間はひたすら構い倒し、眠れば「なんて可愛い」とうっとりと見つめる。当然性欲処理まで。性欲処理は何のかんの言いつつ、自分のスケベ心の方が働いてそうですが。
そして彼にひたすら溺愛されている尚行。簡易宿泊所でその日暮らし、その上生来のコミュ障で、日雇いの低い賃金すら周りから搾取されと、かなり不憫な境遇です。人と上手く話せず、いつもどもってます。覇気が無く、リュシーと暮らし始めたのも流されてです。
しかし、リュシーにこれでもかと愛を注がれ、真摯に彼と向き合おうとする姿がいいんですね。
あらすじにもある通り、実はリュシーは獣人族の「竜」で、尚行は「運命の番」です。たまたまリュシーにとっては「運命の番」が獣人ではなく人間の尚行だった為、200年以上運命の伴侶を捜し続けていたのですね。
この事で、リュシーと尚行の間にすれ違いが生じます。種族の違いで仕方ない事なのですが、長い寿命を持ち、「運命の番」として独自の考えで尚行を愛しているリュシーと、自分自身を愛して欲しい、でもそれが醜いエゴだと思っている尚行。
溺愛部分にも相当萌えましたが、一番強く心に響いたのはこのすれ違いの結末です。大人しく流されるばかりだと思っていた尚行の、意外な激しさや、自分勝手とも言える強い愛し方。愛というのは、エゴでもあるのだなぁと、しみじみ思ったりして。
この部分がストーリーに深みを出し、サラッとした甘いだけのお話で無く心に残るものにしてくれてると思います。
とりあえずすごくいいお話なので、皆さん読んでー!!とおすすめしたいです。
インタビューで気になり買おうか迷ってましたが、ぴれーね様のレビューで「溺愛もの好きな姐さんに…」とありましたので購入してみました。
結果、凄く好みでした!
背中を押して下さったレビューをありがとうございます\(^-^)/
天涯孤独・日雇いでその日暮らし・コミュ症で搾取される…と、最初の尚行の境遇が不憫で辛かったです。
しかしリュシーに出会い、強烈な求愛をされ生活は一変。
リュシーがそれはそれは尚行を甘やかすんです。
エロい事いっぱいするが、挿入だけはしないリュシー。
尚行が自分の事を好きになるまで挿入しない我慢強さもありながら、尚行を見るとエロい事をせずにいられないところがご愛嬌(笑)
何故こんなにもリュシーが一目会った時から尚行に夢中なのかというとリュシーは竜人で、尚行は運命の番。
尚行の持つ魂による惹かれるので、たとえ尚行が死んでも生まれ変わった同じ魂を持つ者に惹かれるという。
竜人という事を受け入れリュシーを愛するようなる尚行だけど、その事に苦悩していき…。
リュシーと尚行の考えの違いが凄く切なかったです。
今の自分だけを愛して欲しい、そんな事を考える自分が醜いと思う尚行。
こんな醜い自分を殺して欲しいと訴える姿が痛々しい…(;ω;)
お互いの気持ちを吐露する場面は涙しそうになりました。
最初から最後までとにかくリュシーが甘いです。
攻めの受け溺愛もの好きにはたまらないです。
しかしそれだけに留まらず、人を愛する切なさや不安等…胸にグッとくる物語でした。(語彙力無さすぎる自分が歯痒い)
あ、最後に獣姦があるので、苦手な方はご注意を。
凌辱、濃厚エロが特徴のいとう由貴先生。
今回は違います。
溺愛もの、ハッピーエンドです。
いつものいとう先生を期待するとちょっと肩すかし感はあるのですが、こういうのも悪くないなという印象。
竜人のリュシーが凄くカッコイイです。もうずっと溺愛、甘々です。
そして甘いだけじゃない。
運命の番という部分で気持ちのすれ違いが起こるのですが、これがとても切ない!
甘さと切なさを楽しめる素敵な一冊だと思います。
天涯孤独な受けが魂の番である竜と出会い溺愛される話でした。
両親に相次いで死なれ、親しい人もおらずホームレス寸前のその日暮らしをしていた藤島尚行(受け)。
コミュ障でまともな会話もできず、小さい時から虐められてきた尚行は、今の日雇いの生活でも搾取され続けています。ある日、久しぶりに出向いた美術館で、いきなり美形に声をかけられキスされます。慌てて逃げた尚行ですが、なけなしのお金を同僚に奪われ宿舎に帰れなくなり公園で一夜を過ごそうとしていると、先ほどの美形が再び現れ、なぜか連れ去られてしまいます。尚行に一目惚れだというフェルシアン(攻め)に愛される日々が続きます。
様々な獣人のいる世界。フェルシアンは獣人の頂点である竜です。獣人には運命の番というものが存在し、生まれ変わっても同じ魂とつがいます。両親以外誰にも愛されなかった尚行はただただ愛情を注いでくれるフェルシアンに傾いていくのですが、本当に自分がフェルシアンを愛しているのか不安でなかなか受け入れられません。
二人は周りからも祝福されています。獣人は運命からは逃れられないことがわかっているので、たとえ尚行が人間で同性であってもだれも反対しません。
獣人は長命で特に竜は1000年生きます。番になると同じだけの命を生きることになるのです。獣人は運命の番を生涯愛し続ける特性があるのですが、人間は心変わりする生き物だということに尚行は気が付きます。
自分が心変わりすることを恐れる尚行。心変わりしたら寿命がきてしまうので、生まれ変わってくるまで待てるというフェルシアン。それに対して、魂さえ同じなら自分じゃなくてもいいのかと矛盾した自分の考えを嫌悪します。
でも、魂が同じならどんな悪人でも愛さずにはいられないと言われて嬉しいはずもないのですが、人間でないファルシアンにはわかりません。それが、尚行を苦しめるのです。
運命の番としてひたすら愛を誓うフェルシアンに対し、悠久の愛を信じられない尚行が、横やりをいれる人間の女がでてきたりして、どういう結論を出すのかが最後のほうまでわからずどきどきします。
最後に2人の出した結論にはなんと苛烈な愛だろうと感心しました。
尚行のずっと恥ずかしがっていたり、おどおどしていて日本人なのに日本語がカタコトになるのは、いくら性格や環境のせいだとしてもちょっとイラっとしましたが、真剣に好きかどうか悩み、愛し続けられなかったらと悩む姿は好ましいし、受け入れてからはちゃんとしたパートナーになったのよかったです。
そして、まだおどおどしてた時に、運命が理解できない人間の女に「相応しくない」と言われても、「それを決めるのはフェルシアンであってあなたではない」と尚行が言い切るところはフェルシアンの愛を信じる芯の強さがわかってとてもよかったです。
欲を言えば、ちゃんと働きたいと言ってた通り何か仕事が出来るくらいになってるところまで読みたかったです。
愛を注いでくれるフェルシアンがいる限り、きっと二人が悠久の時を仲睦まじく寄り添っていけるだろうなと思いました。
ひたすら愛を注がれる甘々な話で、誰にも愛されなかった自分が何故こんなに愛されるのか不安になるくらい愛されまくります。
そして、ただただ愛されて終わりと行かないところがこの話の良いところです。
両想いになるまでは最後までしないだけで絡みもすごく多いです。
心が疲れているときに、このひたすら愛されるこの話はとても癒されるんじゃないかと思います。
溺愛モノが読みたいなと思って発売当時に購入し読んだのだけど、その時は「確かに溺愛してるけど、溺愛っぷりに浸れなかったな……」という感想を抱きました。
というのも、攻めのリュシーがときどき言う「どんな尚行でも愛するよ」という言葉が引っかかってモヤモヤして仕方なかったから。
「どんな君でも愛する」ってかなりの口説き文句だと思うんだけど、それって暗黙の了解として「どんな」の範囲が、寝起きで顔がパンパンに浮腫んでて髪が鳥の巣だとしても……程度だと思うんです。
本人にとっては見られて恥ずかしくて死にそうだけどそこもかわいいね等のあばたもえくぼ程度の範囲であって、君が殺人鬼になっても愛し続けるよ、みたいなのは無いと思う。
だけどリュシーの場合、相手が運命の番だった場合、例え極悪人であったとしても、いいところが一つもなかったとしても無条件に惹かれてしまうというやつというもんだから、「どんな君でも愛する」という言葉の虚しいことよ……と思ってたら、最後にまさにそこが焦点となり、尚行の口からあの苛烈な殺し文句が飛び出してきたので、おおっ!!となりました。
あの大人しそうに見えた尚行の決意の凄まじさと激しさ。
尚行やるじゃん!みたいな。
で、それから一年半が経ち再読したんだけど、前回のモヤモヤ点は解消するとわかっているおかげで、前回はあまり響かなかった溺愛部分のおいしいこと…!!
ひたすら待ての姿勢で待ち続けながらもついつい可愛がり倒したい攻めの姿にニマニマできたし、甲斐甲斐しいお世話っぷりに心が蕩けました。
どちらもお互いの事を真剣に愛しているのに獣人と人間との違いゆえ、愛の感覚の違い、スレ違いも半分忘れかけていたので新鮮な気持ちで楽しめました。
だけど最後の竜といたすところはすっかり忘れていたので、思わず読みながら目が点。。。
すごいわ……。
他の作品も読んでみようかなぁと思ったら、ちるちるの作家さんプロフに「傲慢な攻めによって、健気な受けが辛い目に遭わされるパターンがお得意だが、痛すぎる内容が癖になるファンは多い。」とあって、今回の攻めと真逆じゃん……みたいな。
そっかー、ファンにとってはこの作品が異色みたいなもので、本来は傲慢俺様攻めによる痛みを伴う作風がお得意な作家さんなんですね。
シーモア購入:挿絵あり・あとがきなし。(リブレの電子はあとがきは収録されないのかもしれない……なんで?)
神評価に変更したい……