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表題作竜の妻恋

フェリシアン・ド・ラフサンジュ(リュシー),246歳,運命の伴侶を探していた竜
藤島尚行,21歳,身寄りも無く日雇いで生計を立てる青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「ナオの全てを私が面倒を見る」ヘイゼルの瞳をした端正な外国人・リュシーに突然キスを奪われた天涯孤独で人見知りの尚行。伴侶になってくれと懇願され、尚行は断りきれずリュシーの豪邸で生活することに。お風呂、ご飯、お姫様抱っこから恥ずかしいことまで…。手づから生活の全てをお世話され、優しさに飢えた心が熱い求愛に満たされるのを感じ始めたある日、リュシーのとんでもない事実を知らされる。リュシーは人間でなく竜だというもので!?運命の伴侶を乞い願う溺愛系人外BL!

作品情報

作品名
竜の妻恋
著者
いとう由貴 
イラスト
二駒レイム 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
竜の妻恋
発売日
ISBN
9784799735190
4.2

(95)

(51)

萌々

(21)

(16)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
392
評価数
95
平均
4.2 / 5
神率
53.7%

レビュー投稿数11

ただの溺愛ものではない。

個人的に人外ウィーク(特に竜)につき読み返しました。
溺愛攻めが大好物なので
再読率が高い本なのですが、今回は久しぶり。
また攻めの溺れるような受けへの愛に浸り、
誰かと萌えを共有したくなって、こちらを訪れたところ…

え え え ーーーーー !!!!!

なんと2巻の発売予定が…!
竜の妻恋 (2) (仮)って…… !!
うれしいよ!

で、勢いがつき、
発売当初に萌えすぎてしそびれていたレビューを。
当時、続編を読みたいと思われた同士と、
この喜びを分かち合いたく思っております。

発売当初、表紙が激しく好みだったにもかかわらず、
痛くて高名な作家さまとのことだったので避けていたのですが、
ちるちるさんのインタビューにより、
溺愛攻めだということが保証され(?)安心して購入。
大好きなやつでした!
イラストの二駒レイムさんと、
ちるちるさんには心の底から感謝です。

ということで、私が萌えてしかたがない、
攻めのリュシーの溺愛ぶりを語りたいと思います。
以下、あからさまにネタバレしております。

みなさま。まず表紙をご覧ください!
スパダリ感溢れるバタ臭いイケメンが
ビシッとしたスーツ姿で受けを愛でておりますね。
このイラストがお話の内容を
語り尽くしていると言っても過言ではありません!
(ちなみに、中面イラストでの攻めは、
 ほぼ下ろし髪&裸でカジュアル?なのが
 ギャップ萌えなのです !!)

膝抱っこでナオにご飯を食べさせるのは
リュシーの通常運転。
城館内(!)のちょっとした移動も抱っこだし、
プライベートジェット( !! )の
乗り降りも真顔で危ないとかって当然抱っこ、
フランス語のレッスンは、間違えるとお仕置きがキス、
レッスンを施した自分へのご褒美はナオへのフェ◯。
あ、甘いよ〜〜〜…… !!

いやいや、話を戻して。
リュシーから濃厚に愛される受けのナオですが、
最初、話し方にあるクセも、どもり過ぎなのも気になって、
お話に入り込めるか心配でした。が、杞憂。
それまでの彼の来し方があまりに悲惨で、
そんな風に自分に自信がないのも仕方がないかもと納得できたし、
超不器用ながらもリュシーに誠実に向き合おうと頑張る姿勢が
描写されるにつれ好感に変わりました。

そんな自己評価の低いナオが、
愛される理由が分からないと弱々しく戸惑いを表明、
対するリュシーは優しくありつつも、
かなりの強引さでこってりと絡めとっていきます。
この際、リュシーはナオの葛藤を
かなり正確に読み取っているのですが、
まったく!全然!その愛に迷いがない !!
ナオの戸惑いは完全無視。笑
ここもかなりの萌えポイントでした。
BL人外界で竜といったら、狼と並び立ち溺愛で有名ですが、
迷いなく力技で強引に愛し抜くところが大好物なのです。(報告)

さて、ノーリーズンでナオを溺愛するリュシー。
その愛がやや行き過ぎであることの切ない理由。
この理由と竜の運命観が後半の山場へとつながっていきます。

マジ泣きしました…
前半の溺愛ぶりを楽しむタームから、
打って変わって、種類の違う愛がすれ違うことによるもどかしさ。
リュシーも切なければ、ナオも切ない。

そして最終的に、無条件の竜の愛も軽く見えるほどに至る、
ナオからリュシーへの爆発するような想いの吐露は
圧巻のカタルシスでした。

その流れからの獣姦。(急にスミマセン)
被弾すると即死する姐さまも
多くいらっしゃるかと思いますが、
種族の違いはあっても、
愛し方を最大限に重ね合わせた二人の至った行為に、
私は胸熱でした…!
感動にエロさを上塗りされて、もー、よかった〜〜〜

と、ここで残り数ページを残すのみ…
森の朽ちた教会で愛を誓い合い、
獣姦もしたし(しつこい)
溺愛ぶりは全編を通してふんだんだったし、
心残りはないはずなのに。
でも、この後がもっと読みたいな、
ナオの不安はどう昇華されたのかな…と想像しながら
本を閉じました、発売当時。

で、レビューの最初の叫びにつながります。
話が長くて本当にすみません。笑

あー。
2巻、新キャラのスピンオフとかじゃなければいいけど…
このふたりが!読みたいんだよなー
でも、どっちかがどっちかの愛を疑うとか、
揺るがせられるとかはヤだな〜
何があっても気持ちはブレないふたりが読みたい!
それでまた、幸せな気持ちを味あわせて欲しいです!
何卒!作者さま、編集さま !!

18

良かった!!!

インタビューで気になり買おうか迷ってましたが、ぴれーね様のレビューで「溺愛もの好きな姐さんに…」とありましたので購入してみました。
結果、凄く好みでした!
背中を押して下さったレビューをありがとうございます\(^-^)/

天涯孤独・日雇いでその日暮らし・コミュ症で搾取される…と、最初の尚行の境遇が不憫で辛かったです。
しかしリュシーに出会い、強烈な求愛をされ生活は一変。
リュシーがそれはそれは尚行を甘やかすんです。
エロい事いっぱいするが、挿入だけはしないリュシー。
尚行が自分の事を好きになるまで挿入しない我慢強さもありながら、尚行を見るとエロい事をせずにいられないところがご愛嬌(笑)

何故こんなにもリュシーが一目会った時から尚行に夢中なのかというとリュシーは竜人で、尚行は運命の番。
尚行の持つ魂による惹かれるので、たとえ尚行が死んでも生まれ変わった同じ魂を持つ者に惹かれるという。
竜人という事を受け入れリュシーを愛するようなる尚行だけど、その事に苦悩していき…。

リュシーと尚行の考えの違いが凄く切なかったです。
今の自分だけを愛して欲しい、そんな事を考える自分が醜いと思う尚行。
こんな醜い自分を殺して欲しいと訴える姿が痛々しい…(;ω;)
お互いの気持ちを吐露する場面は涙しそうになりました。

最初から最後までとにかくリュシーが甘いです。
攻めの受け溺愛もの好きにはたまらないです。
しかしそれだけに留まらず、人を愛する切なさや不安等…胸にグッとくる物語でした。(語彙力無さすぎる自分が歯痒い)

あ、最後に獣姦があるので、苦手な方はご注意を。

8

行き着いた答えに震えた

運命の伴侶と見初められ、溺愛につぐ溺愛!
初めて他人に優しくされ、真摯な想いに絆され成長するシンデレラストーリーに加えて、実は獣人(竜)だったリュシーの想いに命尽きるまで応えれるか葛藤する姿が切なくて!!
行き着いた答えが!!究極!純愛っ!!!

運命だから魂を愛してる、生まれ変わっても愛してるって、深い告白のようで残酷。人格や気性は関係ないと言われてるようだってのが、これまで運命で恋しちゃう系に抱いてたモヤモヤでストンときた。生まれ変わった自分なんて別人格、愛して欲しくないって嫉妬するの、もーめちゃくちゃリュシーのこと好きやん。命尽きるまで750年裏切らないか心配って誠意がすごい。愛を知って自ら行動できるようになってくだけで熱いのに、尚行が選んだ答えが退廃的でファーーーってなりました。何、その告白!!!!リュシーも現世の尚行だけ、尚行だからって気持ちに行き着いたのも!!!
そこから2人で選んだ道、それぞれの誓いの言葉も真実、愛を感じて。良かった~~~!!!

二駒先生のイラストも良い!リュシーの二の腕と太腿のガッチリ感!色っぽい!尚行のお尻が色っぽい!!

リュシーが過保護かってくらい世話焼きで、肌と肌の接触は毎日するのに最後は想いが通じるまで耐えてたのも紳士!これまで読んできたいとう先生の攻め様、鬼ばっかりだから真逆すぎて驚いちゃったよ。

竜の姿でも…となったとき獣姦は苦手なので、えええとなったけど架空の竜なのと、この2人なので大丈夫でした。竜も神龍みたいな蛇型ではなく、西洋はエルマーの龍みたいな二足歩行なんやね。それならできる!そして、竜の唾液に催淫?媚薬効果あり、結腸まで届くtnkとか美味しい。普段は紳士なリシューの違う面が見れるの美味しい。

でろ甘と切なさと心意気がたっぷり見られました!!

4

激しい愛情

生か死か。激しい愛ですね。

初めましての作者さんです。すごく良かったです。

最初は尚行の境遇が辛くて…。
いつも思うのですが、なぜBLの不憫受けは行政のサポートを利用しないのでしょうか。それを言ったらこのジャンルが成り立たないのかな。

尚行の人見知りで言葉が出せなくて卑屈でいじめられて自分を責めての負のループが、他人事じゃなくて本当に辛かったです。

素敵な異人さんがいきなりベロチューしてきて、そりゃ怖かったですよね。

この二人のどこかが噛み合ってない感がようやく最後の数十ページで書かれて、そうだよ!これだよ!と納得しました。

尚行の魂を愛する竜のフェリシアンと、こんなに素敵なフェリシアンになぜ愛されるのかわからない尚行。
それでも甘々に世話を焼かれ愛を囁かれ快楽を与えられ、揺れる尚行。

しきりにどんな尚行でも愛してると繰り返すフェリシアン。フェリシアンを愛してしまった尚行にはそれが最上の愛情表現とは思えなくなって…。

そうなのです。尚行の魂なら獣人だって女の人だってどんな性格だって来世の尚行だって何でもいいのです。
もし今の尚行がフェリシアンを愛せなくなり、精を受けられず死んでもまた尚行の生まれ変わりを探せばいいと言われてるんです。

こんなにフェリシアンを愛してるのに、今の僕じゃなくてもいいなんて。来世の自分に嫉妬する尚行。そしてそんな自分を醜く思う。

よ〜くフェリシアンと話し合ったらいいのでは?でも根本的に種族が違うから理解できないのかな?と思ったら…。

やっとフェリシアンに理解してもらえたけど。尚行がこんな醜い自分を殺して、もっとあなたに相応しく生まれ変わった僕を探してって(泣)最上の愛ですね。

そしてそれに応えるフェリシアンの提案が正直ちょっと怖かった。いやいや、死ななくても。まあそれが誠意なのかもですが。
それを受け入れる尚行もちょっと怖い。

唯一の理解者で愛情を向けてくれた両親を亡くし、初めて愛してくれたフェリシアン。フェリシアンを受け入れていく尚行の動揺や自分を見つめ相応しくありたいと思う尚行が丁寧に描かれていてとても良かったです。
そうなんです!ひたすら愛されてればよいなんて、尚行は何して生きていけばいいの?
何も持ってない自分がフェリシアンに相応しくなりたいんだから。

どうか二人とも仲良く寿命を全うしますように。

2

溺愛…そしてー…

初めての作家様です。
溺愛攻めが読みたくてこちらを購入しました。

最初っからリュシーはナオを溺愛していて
どうしてこんなにもすぐに…?と思っていたのですが
そのあたりの謎は読み進めるとわかります。

二人が両思いになって、このままほのぼのとお話が続くのかと思いきや
波乱の展開に突入して胸がとても痛くなりました。
カティアのことは、正直どうでも良いので放っておいて…。

竜であるリュシーと人間であるナオ。
寿命も違うし考え方も違うんですよね。
そのことに直面したナオ。
自分の気持ちを素直に吐露した後のナオの言葉に涙が出ました。
そんな言葉を微笑みながら言わないで…。
ほんとに胸が痛くて苦しくなりました。
だからこそ、その後のリュシーの言葉に救われました。

お互いがお互いの気持ちを伝えあって
最後は二人が納得する答えが出せて良かったと思いました。
「今」のナオとリュシーで沢山幸せになって欲しいです。

ただただ甘いだけのお話だと思っていたのですが
まさかこんなに切なさが出てくるなんて
読み始めた頃には思いもしませんでした。
そして…読み終わってから続きがあることを知りました。
そちらも読むのが楽しみです♪

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