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表題作帝王のいけにえ

学園の帝王・綾小路静
帝王の生け贄で転入生・皆月裕斗

あらすじ

「逆らっても無駄だよ。今日からおまえはおれのものになるんだから」裕斗は両親の突然の渡米で、全寮制男子校『綾小路学園』に転入することに。ところが、天使のように可憐で甘えん坊の裕斗のルームメイトはなんと、学園のカリスマ・『帝王』だった! 由緒正しい血筋に相応しい見目麗しさ、何ごとにおいても万能の生徒会長──そんな帝王に素直に懐いていたのもつかの間、どんどん帝王の言動が妖しくなってきて……?「おまえは、おれのかわいい生け贄だ」「生け……生け贄?」甘くイケナイお仕置きとご褒美に翻弄されていく裕斗の運命は!?

作品情報

作品名
帝王のいけにえ
著者
桜樹かれん 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
発売日
ISBN
9784434022074
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

愛される天然とは?

これは、(今時珍しいくらい)昔懐かしい王道BL学園モノです。
小動物のように純情可憐・天然&甘えん坊の裕斗が転入してきた綾小路学園は…
学園の帝王・静が支配する全寮制男子校…。
(↑ああ、この設定、懐かしい…)
カリスマ生徒会長・静に一目惚れされ、ルームメイトにされてしまった裕斗の運命やいかに!!!
「おまえは、俺の可愛い生け贄だ。」
甘いお仕置きといけないご褒美アリの…ベッド込みのルームメイトライフは刺激的で…。
それでも天然君は負けません!
裕斗はどこまでも裕斗です。
カリスマ帝王も、さすがにまいってしまいます。
生け贄から、恋人に昇格する日は…すぐそこまで来ていました☆
BL界で、天然ワンコは…掃いて捨てるほどいますが…
裕斗レベルとなると、ちょっとしたものです!
キャンディーをもらって泣き止む、高校1年生って…一体!?
仮にもレイプされた直後、その相手に、
「良かったなら良かったですー。痛い思いをした甲斐がありました。」
にっこり笑って、このセリフが言える人間が、この世に何人いるんでしょう!?
彼は天然です、それはもう間違いなく…。
でも、ちょっと待ってくださいね。
天然って…そこまで愛されるべきイキモノなんでしょうか?
(可愛い子ちゃんなら、まず許されて…
 あまり可愛くないと、見ていてムカツク…それが天然の相場です。)
誰だって、ボケてるよりは冴えてる方が良いワケでして…
だから不思議で、だからムカツクんですよ…BL界の天然君には。
でも、よくよく見てみれば…裕斗が天然ボケなのは、学園の集団の中でだけなんですよ。
(あくまでも…クラス全体が緊張している中で、ふわっと微笑むような可愛いボケです。)
1対1で、サシで話すときには、(口調はアレでも)実はボケてないんです。
(こういうときに、天然でいられると…それはそれで迷惑千万!)
だから静と二人のときは、結構、献身的で生真面目です。
生真面目だからこそ、守秘義務を守るために危ない目にも遭いましたっけ…。
そこで、帝王・静はほだされちゃうんですが…
これだって裕斗の健気さと気骨ゆえであって、
だから天然ボケは、単体じゃダメなんですよっ!
ああでも…ベッドでの天然はアリですよねっ。
イノセントな笑顔で、ああ言われると、グッときますよ、きっと☆

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