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表題作ハートビートな嵐の夜

東条隆司 大学病院勤務の心臓外科医
香坂和晃 同じ病院勤務だったが過疎地医療転身

作品情報

作品名
ハートビートな嵐の夜
著者
眉山さくら 
イラスト
櫻井しゅしゅしゅ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592873334
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
5
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

攻の変化を楽しむ話

 東条隆司は、大学病院に勤務する優秀な心臓外科医だった。
 そんな東条には恋人がいた。
 同じ大学病院に勤務する後輩の香坂和晃だった。
 和晃は優しくて美貌の同じく心臓外科医。
 和晃には前々から過疎地医療に従事したいという気持ちがあったのだが、東条にはそれが理解できない。
 東条は、このまま大学病院で出世したいと考えてていて、その傍らに和晃にいてもらいたいと考えていたのだった。
 そんなある日、和晃からいよいよ過疎地医療に従事したいという覚悟を聞かされた東条は、怒りの余り、和晃を手ひどく抱いてしまう。
 その後、関係の修復もできないまま、和晃は東条の目の前から姿を消してしまい、登場は行方のわからない和晃を想い、失意の日々を送っていた。

 それから三ヶ月後、東条はたまたま見ていたテレビ番組で、和晃が映ったのを見つける。
 慌ててその撮影場所を調べると、その山間の地域に一番近い大学病院に赴任することを決める。

 という話でした。
 近くに和晃がいた頃は、女の人と浮気もしたし、強気だった東条だけれど、よくある恋愛モノの典型的なやつで失ってから大切さに気がついて、必死になって追いかけ始める。
 とはいえ、人間の信条なんてそんなに簡単に変えようがないから、当初、東条は二年という期限を切っていて、その間に和晃を説得して、元の大学病院に戻ろうと思っていたんだけれど。
 和晃に会いたいあまりに、和晃の元へ赴き、和晃の仕事を手伝ったりしているうちに、徐々に考えが変わってくる、という話でした。

 それだけの世界しか知らなくて、その世界で成功していたがために、他を見ようとしなかった東条が感化されていく話でした。
 再会してからの東条は、和晃に対して驚く程、丁寧で本当の恋愛は再会してから始まったような感じでした。

 傲慢男の変化を楽しめると思います。

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