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シリーズ三作品の中で、一番好きだったかもしれません。
や、最初の方はまーーったく萌えないんですけどね(苦笑
受けは、優しいけれど自分を一番にはしてくれない伊藤と愛人関係を続ける佑季。
攻めは、伊藤と仕事上での知り合いである滝野。
伊藤から、佑季へ上海でのガイドを頼まれます。
前半は、上海でのふたりのゆーったりとした時間が流れます。
あまりにゆったりなので退屈に感じてしまいがちですが、端々で滝野の気遣いがあり、彼の誠実さが伺えます。
流れで体を重ねますが、佑季は連絡先を残さず帰国。
滝野は佑季との連絡手段がなく、佑季は一歩踏み出すことに躊躇し、すれ違ったまま数ヶ月。
しかし、偶然滝野が佑季を見つけた時に「きゃー!」と一気に怒涛のような萌えがわたしに降臨!
ぜひ、前半で投げずに読んで頂きたいです。
三作品の中ではかなり地味なお話ですが、滝野と佑季のカップルが一番好きなんです。
佑季は外見こそお人形のように静かに見えますが、キチンと自分というものを持っていますし、滝野は佑季の境遇(愛人)を知っていても真摯に向き合うことが出来る、大人でそれでいて熱い部分も持っている本当に良い男。
あー、また、読み返したくなりました!
長らく入手困難だったものが最近ようやく重版されたので、私家版を読んではいたのだが、早速入手し読み直してみた。
商社マンの滝乃史宥と地方公務員の水端祐季、全く接点のないはずの二人が出会うのは、タイトルどおりの異国の地・上海である。
滝乃にとっては出張先、佑季にとっては滝乃の取引相手でもある恋人・伊藤(二人の間では恋人ということになっているが、妻子ある伊藤の佑季に対する扱いは愛人そのもの。対等ではない関係に佑季は不満を持っているが言い出せない)との旅行先である上海。
旅先での物語であるためか、主人公は二人とも至極堅実な社会人であるのだが、どことなく熱に浮かされたような、現実味のない雰囲気を帯びている。
両者の視点から物語が紡がれるので、読者には二人のおかれた状況や心情が正しく把握でき、その上で旅先での行きずりの関係が日本すなわち現実に戻った後にどうなるのか、充分やきもきできる仕掛けになっている。
ところで本作のように、特別な感じのあまりしない真っ当なもの同士の話というのは、案外少ないような気がする。
特異なキャラクターに頼ることなく描かれた良作であると思う。
花本安嗣氏のイラストも赤と金を基調とした装丁もなんとも上品で、作品のイメージを底上げしている。
本屋サイトとちるちる読者層は異なるので、ランキング上位本も異なります。
違って当たり前ですが、好みが合わないので、私はいつも他サイトの売れ筋ランキングを参考にして読んで居ます。
本屋サイトのランキング上位に入っていたのが「透過性恋愛装置」。
どうやらスピンオフの三部作で、順を追って読まないとつながらない関連作らしいと分かり、ちょうどセール中だったので3冊電子版でまとめて買いました。
作品に登場する人物は、特に北嶋が壊れていて面白いです。
ちるちるで余り読む人が多くないのが残念。面白いので、是非読んでみて欲しいです。
★レビューに、読書意欲をそそる投稿を幾つか見つけたので、この著者の本を初めて読みました。
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「上海金魚」「透過性恋愛装置」「月一滴」は是非とも三作続けてお読みいただくことをお勧め。(「スピンオフ」だと、紙本の帯に記載あり)
①「上海金魚」→透過性恋愛装置の佑季と滝乃の出会い
②「透過性恋愛装置」→ホテルマン牧田×若手建築士北嶋 「上海金魚」のスピンオフで関連作 ※CDのほうが人気が高い。
③「月一滴」→ドアマンの橋本xマテリアルデザイナーの嵯上 「上海金魚」と「透過性恋愛装置」の続編、『透過性恋愛装置』の牧田に憧れる人の話
★三作通して「北嶋困ったちゃん王子」北嶋は脇役でも強烈なキャラ!
★「月一滴」の『星の滴』で、牧田にお仕置きされる北嶋が面白い。
④「透過性恋愛装置【番外編】 花色景色」→おまけの番外編は北嶋が牧田とお花見に行く前の話。
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・・と、あったので素直に従って、この本から読むことに。先人のアドバイスには素直に従った方が福聚。
★hontoで三日間ゲリラセールが開催されていました。
三冊とも10/18まで50%OFFセール対象本なので、三作と番外編を安く買えました。他にも沢山割引になっています。
かわい先生の作品が大好きで、刑事ものも歴史ものもSFものも色々読んできました。今作を含むシリーズの中では、恐らく透過性恋愛装置が一番人気だと思いますが、私はこれが好きです。
恋愛としての進み具合はかなりゆったりですが、所々で滝乃が佑季を大切に大切に慈しんでいることは伝わってくるので、ほっこりとあたたかい気持ちになります。上海という異国の地での、自然や食事など様々なことに関する情景描写も、さすがかわい先生という感じで非常に美しく繊細で、そういった部分でも楽しめるので、恋愛面がそこまでとんとんと進展していかなくても退屈さは全くありません。文字を読んでいるだけなのに、匂いや空気感が伝わってくるようで、本当に毎度毎度かわい先生の文章には非常にひきこまれます。
金魚の描写なんて、昔金魚を飼っていたことを思い出しながら懐かしい気持ちで読みました。青い金魚(銀魚?)美しいんだろうなあ。見てみたいです。楽しそうに、でもどこか寂しそうに昔飼っていた金魚の話をしたり、欲しいのかと聞いてもかわいそうだからいいという佑季に、ここで売られている金魚はペット用ではなくて宗教上の習わしで時がきたら上流に放すのだけれど、ずっと人間に世話されてきたから餌のとりかたもわからなくてすぐに天敵に食べられてしまうということを知っていても言えなかった滝乃のやさしさにも胸が震えました。このシーンはかなり好きです。
恋人として結ばれるのは本当に終盤ですが、滝乃が本当に佑季を大切に想っていることは常に伝わってくるので、どこか安心して読めました。大きな事件がおきたりするわけではないけれど、ゆったりと進むやさしいお話で私は好きでした。心が疲れている方に読んで欲しいです。私も心の栄養剤として手元に残しておこうと想います。
「透過性恋愛装置」 とその番外編同人誌を読んで気になっていた「上海金魚」
今年重版で出たのを、たまたま店頭で見つけて購入。
ちゃんとした大人が、
ちゃんとした恋をして
ちゃんとした幸せな結末になる
滝乃も水端も、ちゃんとした大人なので、お話は、一見地味にも思えますが、この地味な真っ当さがとっても貴重で、読後感がよかったです。
お話の設定自体は、ちょっと考えると、かなり荒唐無稽な力業もありますが(上海での出会いとか、日本での再会とか)、普通、他のBL作品では、もっと無茶な事はいくらでもある。
逆に言うと、この二人があまりにもまっとうなので、力業が目についちゃったって感じでしょうか
この本編では、二人は再会したところでお終いです。
この後の、デート編、プロポーズ編は同人誌「恋は遠い日の花火ではなく-総集編-」
で、どうぞ