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シリーズ物だけれど「透過性恋愛装置」はCDだけ「上海金魚」は未読、個人的に「月」がタイトルにあるものを読んでみようという試みの一冊として読みました。
「透過性恋愛装置」のCP、牧田と北嶋の関係がわかっている上で読んでいるので問題なしでした。
しかしやっぱり北嶋は性格ブスだなぁと再確認w ぜんぜん素直じゃないところがかわいいとも言えるんですが。
ラストにはこの二人のSSもあって北嶋が牧田にちょっとしたおしおきされてます。
最終的に北嶋は和樹にお友達になってもらえそうでした。
ホテルのドアマン和樹は、ウブで悪い男に騙されてばかり。彼氏でもない男に付きまとわれ殴られてしまったところをゲイバーで何度か会ったことのあるデザイナーの嵯上に助けられる。
嵯上は過去の恋愛のトラブルから少し恋愛に臆病になっていた。そんな嵯上は和樹につかず離れず面倒をみているうちに気持ちが変化する。
ふたりの出会いは、お互いにどう幸せになっていいかどう恋愛をすればいいかわからない同士にちょっとした化学変化を起こさせた。
ゆるやかにふたりの関係が変わっていく。
幸薄な和樹がやっと手に入れる幸せ。嵯上は近づくのが怖くて和樹を突き放すような場面もあるのだけれど、ゲイバーで他の男にとられるのではと思った瞬間熱くなって積極的に和樹を口説く急転換に笑ってしまいました。とてもかわいらしいです。大人の男がやるからこそですね。
幸せの形がわからなかったふたりですが、これからふたりでゆっくり作り上げていくのだろうと本当にこちらも幸せな気分にしてもらいました。
穏やかなふたりに似つかわしい「月」の使われ方が素敵でした。
久しぶりに読み返したら大変失礼ながらも「こんなにグッとくる作品だったんだ!」と驚いています。
発売当時、ドアマン橋本のはっきり断れない性格にちょっとモヤっとしたのです。
飯島なんて嫌な男、バッサリ振ればいいのに、って。
でも、自己評価が低いから仕方がなかったのかもしれませんね。
充分見目も性格もいいのに、これまでの経験が酷かったから
自分なんて…と思ってしまうのは気の毒でした。
真面目で向上心もあり、素直で気遣いの出来る好青年です。
デザイナーの嵯上も、特定の恋人を作らず
他人に深入りするのを避けていたのは一度しんどい事があったからで
徐々に橋本を可愛く想う様子がじわじわきました。
11歳も年上だしスマートな人なのに
橋本が滝乃にナンパされたと思ってらしくない態度をとってしまったシーン、
どうにもニヤけてしまってたまんない!!
その前に、橋本が誘ってもノッて来ずに話をちゃんと聞いてあげられたのは
一度抱いてあげること以上の寄り添い方だったんですものね。
面倒事は避けたいはずなのに、飯島から橋本を守ってあげるなどの行動力も頼もしい限りです。
格好悪いところをお互い見せてもそれが愛おしい。
派手さはなくても、心も体も優しくゆっくり愛してくれる恋人が出来て
嵯上も橋本も幸せですね。こちらまで嬉しくなりました。
なんと言ってもわがまま王子・北嶋秀司wwwwww
とんでもなく性格悪!!!って思うのに、
牧田さんの名前が出ると途端に可愛くなっちゃうのズルイなぁ…。
牧田さんは相変わらずの人格者で……めちゃくちゃいい男なのに
Hではお仕置きとかもう助平!!!!(興奮)
プルミエの登も面倒見が良くて
本音をズバズバ言っても全然嫌な気持ちにならないしむしろ爽快過ぎるww
やっぱり『上海金魚』も同人誌も読み返そう。
なんなら『透過性恋愛装置』のドラマCDまで聴きなおそう!!
「上海金魚」「透過性恋愛装置」、本作のシリーズ三作のなかで、これが一番よかったです。
恋人に裏切られた過去を持つ年上攻め×軽く見られることに悩んでる薄幸受け。二人ともゲイなのだけど、攻めは恋愛に対して慎重になっているし、受けは体目当ての男に付きまとわれてたり、上司である「透過性~」の牧田に憧れているので、なかなか距離が縮まらない。前半は非常に焦れったいが、そっと受けを見守るようなこの攻めのスタンスが好き。
物語は牧田に失恋した受けが、自棄になって攻めを誘ったあたりから一気に動くのだけど、この後のシーンがめちゃくちゃ素敵だった~!
このタイミングで抱かれていたら、受けは「軽いヤツ、落としやすそうと思われる」という悩みから永遠に逃れられなかったはず。それをちゃんと分かっている攻めが、なんとも大人で紳士で素敵。まあ攻めは攻めで、恋に臆病になってる部分もあるんだけど、自覚した後は早かった!
途中からは、攻め~、早く受けを幸せにしてあげて…!と祈るような気持ちに。攻めが本当に優しくていい人で、受けくんの「彼氏だと思っていいの?」というセリフになんだかほろっと泣けてしまう…。
本編のあとに二編のショートストーリーがあるのも嬉しい。本編のふたりの嬉し恥ずかしな横浜観覧車デートと、牧田&北嶋のアダルトなお仕置きプレイ。タイプは違えど、どっちも年上攻めにグズグズにされる年下受けを存分に堪能でき、激しく萌えました。
いや〜、シリーズで一番地味だけど一番好きだわ!!!
じわじわ~っと心が温かくなる優しい素敵なラブストーリーでした。
不器用な二人がゆっくりとはじめる恋で、華やかさはないのですが、おだやかさが尊くていつまでも感動がじわってます。
見た目がいいのに、ちょっとおっとりしたところがあって人がいいから、どうも悪い相手に付け入られやすい橋本。エンピールでのドアマンの仕事に誇りを持っている、めちゃくちゃいい子なんです!!!でも、昔だまし討ちで出演させられたAVのせいで軽くみられる、しかもそれを器用にかわせないから、余計にトラブルメーカーのように思われていると自己評価も低くて、なかなか普通に恋ができないと思い込んでいるようで…とてもいい子なのに(2回目)!シリーズ1幸せになってほしい受でした。
質の悪いバーの常連に付け回されてた橋本に、思いがけず救いの手を差し伸べることになるのが、おなじく常連の嵯上なんですよね。彼は、ドアマンとしての仕事ぶりを偶然みかけたことから、噂ではなくきちんと橋本の人となりを見るようになるんです。ただ、過去の恋愛トラブルから、あんまり人間関係に踏み込みたくないと思っていて…。とはいえ、なにくれと橋本の世話を焼くうちに放っておけなくなるわけです。
心の支えだった憧れの上司(牧田)の恋人は、いけ好かない建築士(男w)と知った橋本が自棄になって嵯上に絡むんですけどね、自分だけ好きな人と結ばれない呪いにかかってしまったような気分になっている橋本が可愛い!!落ち込む橋本の思いを受け止めてフォローしてあげる嵯上の優しさ、”どうしたの?”とかやたら立ち入らず本人が言いたいことだけを聞いてあげるという、、完璧な大人の対応に痺れました。
滝乃と一緒にいる橋本に対して、嵯上がらしくなく執着心を発動したことから急展開し、ここからは糖度ましましでした。嵯上宅での地味な告白が、ふたりらしくて素敵200点。橋本の八重歯を狙い撃ちしてくちづける嵯上のエロスが上級者でした…。めちゃ求められているのに、”軽く見られたくない”と躊躇する橋本の様子には少し切なくなりましたが…ちゃんと大事にされる彼をみて嬉しくなってしまいました。
”ゆっくり一緒に幸せになる方法を探してみよう” というプロポーズのような嵯上の言葉が印象的でした。橋本が笑っているだけで満たされるというデレデレな彼氏に祝福する気持ちで胸がいっぱいになりました。
誰かの一番になりたい、本気の恋がしたいって真面目に生きているのに
誤解されて上手くいかないのが苦しい!!
嵯上と出会って、ただの顔見りから、ちょっとづつ理解し合えてくのじんわり良かった。嵯上がクールな紳士で距離を取ろうとしてたのに抜け出せなくなっちゃうのとかも!
キュンキュン、心あたかな~なとこに、
透過性~北嶋の強烈キャラは健在で!!
本編のきらめき返して~ってくらいのインパクト!!
牧田さんにべた惚れで暴走しまくって、静かにとことんお仕置きされるの最高ですね!!
2つの味わいが楽しめました!