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表題作妖魔なオレ様と下僕な僕 2

辰巳司野,骨董屋を営む妖魔
足達正路,浪人生

その他の収録作品

  • リップス・ライク・シュガー
  • あとがき 椹野道流
  • あとがき 唯月一

あらすじ

骨董屋を営む美形妖魔の司野とそのバイト兼下僕の浪人生、正路―命の恩人である司野とともに「霊力」を高める修業をしつつ、正路は“お食事”つまり身体を提供する…。
そんな奇妙な共同生活を送る二人の店が、女子高生の間で、『無愛想だけどかっこいい店主が、幸運のアイテムを売ってくれる』と密かに評判に…。
ある日、一人の女性記者が取材の依頼に訪れたのだが、それが思わぬ展開となり…。
大好評!シリーズ第2弾。

作品情報

作品名
妖魔なオレ様と下僕な僕 2
著者
椹野道流 
イラスト
唯月一 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
シリーズ
妖魔なオレ様と下僕な僕
発売日
ISBN
9784872573657
3.5

(7)

(1)

萌々

(2)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
25
評価数
7
平均
3.5 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

一見ラブラブな様に見えますが…

ひき逃げされて瀕死の重傷だった正路は、妖魔(司野)の下僕になるという契約を交わすことで命を救われます。そして司野が店主を務める骨董品店「忘暁堂」を手伝いながら、霊力を高める修業をし、定期的に司野の餌である「気」を与える(Hをする)行為を続けています。
ある日女子高生が店を訪れ骨董品を買っていきますが、その後彼氏が出来たことで「忘暁堂」の骨董品がラッキーアイテムとして評判になり、女子高生の客足が増えます。噂を聞きつけた女性フリーライターが来店しますが、彼女は正路に縁がある事件を追っていることが分かります。

妖僕シリーズ2作目です。
前作でひき逃げされ一時は散々な状態になった正路ですが、司野との出会いで生活が急激に変わり対応するのに必至だったのか、犯人探しがありませんでした。今作ではひょんな事からその犯人に辿り着き、決着をつけるという展開があったので(微妙に気になっていたこともあり)スッキリしました。

相変わらずもどかしい関係の二人ですが、前作に比べると甘い雰囲気になっていたと思います。ただしHに関してはまだ微妙で、好きという気持ちの延長で抱き合いたい正路と、「気」を摂取するためという司野ではやはり温度差を感じます。下僕の仕事として司野を膝枕することが加わったりと、普段の何気ない生活の中ではイチャイチャしてる印象があるぐらいなので仲はいいんですけど…。人間の心理に鈍感な妖魔が相手ということなので簡単にはいかない様です(苦笑)。

でも正路が酒に酔ってHをするシーン(司野視点の短編)では、「もっと僕を好きになって」と思わず本音をこぼしてしまった正路に対し、「分かった」と司野は返答します(ただしその意味をどれだけ理解しているのかは不明)。まぁ兎にも角にも、そのやり取りが二人の関係に早いうちに反映されてくれればいいなと思いました。

それからどうでもいい事かもしれませんが、個人的に二人のHシーンで気になっていた事があって、正路が達すると同時に司野へ「気」が流れるという設定になっているのですが、司野はその「気」を受け取るだけでイッてる感じがないんですよね。妙に気になってしまってHの度に注目していたのですが、やはりそういう気配がなかったので司野(妖魔全般?)はイカないんだ…と勝手に解釈してしまいました。

1

ちょこっと前進のシリーズ二冊目

骨董屋を営む超美形妖魔の司野と、いろいろあって彼の下僕になってしまった正路。
命の恩人でもあり、ご主人様でもある司野のため、霊力を高める修行をしつつ、時には食事として身体を差し出す毎日だ。
無愛想すぎる店主のせいか、客足の少ない忘暁堂だったが、「かっこいい店員がいる。ラッキーアイテムが買える」と最近女子高生を中心にちょっとした人気になっていた。
そんなある日一人の女性記者が司野に取材を申し出て……

正路に近づく女に嫉妬してイライラしながらも、自分が何で怒っているのか理解していない司野と、わざわざそれを説明してあげる正路がかわいすぎる。
なごむわー。

司野さんが竜笛を愛用していて、奇談シリーズを読んでいる私は思わずにやりとしてしまうのでした。

一巻の正路が司野の下僕になる原因になる事故を調査する記者が現れてさあ大変!な今回でしたが、事件を解決して二人の関係もちょこっと前進でしょうか。
人を好きになるってことは、相手に自分を好きになってもらいたいってことだよなあと。
感情的にはゆっくりゆっくり進む二人の関係を楽しみに続きに行こうと思います。
司野と辰冬さんとの昔の色々も気になるところだし。

0

己の不可解な感情に戸惑う妖魔さま

1作目で受け様は攻め様に互いに心を開いてる事が好きだと同意だと
受けとっても良いと言われ少しずつ攻め様に対して思いが募ってる
事を自覚する受け様、今回はもっと進んで妖魔な攻め様を本気で
好きだと自覚して、でも攻め様と週末に抱き合う事は受け様にとって
好きだからする愛の行為、でも攻め様にするとお食事の時間・・・
種別格差の考え方の違いにちょっぴり凹む受け様。
そして攻め様が亡くなった主の事を話、思い出すことに受け様は
胸に痛みを覚えたりと・・・
しかし、今回は妖魔な攻め様のも人間みたいな感情が芽生えるのです
受け様にとってはこれ程嬉しい事は無い出来事です。
前作で受け様をひき逃げした犯人も登場し、攻め様が仇を打ってくれる
かなり妖魔的な仕返しですが受け様の願いで命は奪わない。
なんだかんだと受け様を邪険にしてる攻め様ですがツンデレさんです。
そして不可解なひき逃げ事件を追ってるルポライターが登場し
でもその被害者は受け様なんですが、それを互いに知らぬままに
顔なじみになっていき、そのルポライターに攻め様は焼きもちを
焼いちゃうのです。
でも攻め様はその感情の正体がわからなくて戸惑うのですが受け様が
気づき、うぬぼれかもしれないと躊躇しながらも確信して攻め様に
その事を伝えるのです。
この攻め様の不愛想な逆切れのような照れ具合はホント可愛いですね。
そして今回はさらに酔った勢いで受け様が攻め様に大胆な告白をして
挙句に自分から襲い掛かるようにHしちゃいます(笑)
そしてかなり迷惑を掛けられたはずの攻め様が翌日はご機嫌なんです。
きっとその本当の意味もまだ攻め様にはわかってないかもと思いながら
次回作を期待するお話です。

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