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表題作春の声

辻岡浩明,ビール会社営業マン
岬篤也(関西人),ビール会社営業マン

その他の収録作品

  • 夏の声
  • 君の声

あらすじ

桜ビールの営業マン、生粋の関西人の篤也は、社内派閥の関係で東京に飛ばされて以来苛立つ日々を送っていた。
東京の流儀に馴染めず、コンビを組む後輩・浩明の標準語も気に入らない。
だが、どんなにきつくあたっても、浩明はもの言いたげな眼差しを向けてついてくる。
その視線の意味が気になる自分にまた苛立つ―。
そんな時、仕事先で同じ関西人の多田と出会い…?久我有加のデビュー作、ついに文庫で登場。

作品情報

作品名
春の声
著者
久我有加 
イラスト
藤崎一也 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403520815
2.5

(7)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
7
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

久我有加さんのデビュー作品

社内の派閥の関係で、大阪から東京へ飛ばされた篤也。
篤也は生粋の関西人で、東京の流儀に馴染めません。
おまけに仕事では後輩の浩明とコンビを組むことになり、
彼の態度や標準語にもイライラする日々を送ります。

お互い気になる存在なのに、
意地や気遅れ・コミュニケーション不足で、
どんどん擦れ違ってゆく二人。

標準語を話す奴なんか信用できるか!と、浩明を認めない篤也。
心を開かない篤也に焦れながらも、
年下だからか?強く出られない浩明。
この二人の戸惑いやじれったさが、萌えます。
じれったいのが好きな方にはおススメ。

そんなぎくしゃくとした関係の二人の前に、
篤也と同じ関西人の多田が現れ、事態は急展開……
この当て馬である多田が大変、魅力的です。

1

関西弁と関東弁

関東に移動させられたコテコテの生粋の営業マンの苦難と、彼を慕ってる部下の関東人の恋のお話です。
私は関西人なんですが、『そこまで文化的カルチャーショックはないやろ』って部分を書いてるのが面白いですねw関西のお笑いタレントも小説家も、関西の土地柄を誇張して言ったり書いたりしてる面があるんだよねー。(といっても、関西人じたい、その誇張を楽しんじゃってるんですがw)

ストーリー的には、もう一捻り欲しかったかなァ。
部下の関東人の一途さと、脇役のゴーマン男の多田が良かったです。

1

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