ボタンを押すと即立ち読みできます!
木下先生のデビュー作、やっと読めました。
短編4つに2話構成のものが1つ収録されています。
【泣き虫なリトル】
この表題作のみ描き下ろしだそうで。
木下先生の描く小動物的可愛さの受けの原点がここに!と思って読みました。
高身長イケメンでモテる藤本と、ちょっと鈍臭くて小さい吉野。
あらすじに書いてあるキャラとは2人ともちょっと違うような。
藤本は「大事なことがわかって頼りになる」と言うより、自分の気持ちに無自覚で、大事なことを言葉にしない子に見えて、吉野は「みんなから愛されて」いるどころか、とろくて面倒と思われてるキャラでした。
吉野の泣き方は可愛いけど、藤本の無自覚さが意地悪に見えて、そこまで萌えず。
【秘密】
長い付き合いの友人同士。
片方の結婚が決まって…というストーリーですが、むむむ?
冒頭から乱丁?ページが抜けてる?というような、急に話が飛ぶ印象。
このあとどうなるのかが気になる2人でした。
【ライカ】
この話がよく分からなかった…。
5歳の誕生日に、妻子を捨てて男の恋人と出て行った科学者の父が亡くなって、遺産として「亡くなった恋人の代わりとして作った人型の犬」が月城に残されて…。
ライカ(わんこ)は可愛い。
だけど、父の恋人の代わりとして作られたというのが、どうも引っかかって。
その設定と、首に下げていたもの(おそらく家を出た日に渡せなかったものと推測)が結びつかなくて、「恋人の代わりにつくった」という文言がなければ、良い話。
【君は僕のもの】【僕は君のもの】
生徒会長のひーちゃんと司は幼馴染み。
いつも自分の後ろについてきた司の変化が気に入らないひーちゃんは…。
横暴な俺様と、そんな俺様の言いなりになる家来かな。
明かされない部分がちらほらあって、もやっと感がものすごく残りました。
【花男】
最悪な出来事に憤慨しているところを、マジシャン志望の田中に元気付けられた青年。
それから田中と青年の交流が始まって…。
恋になるかならないかの瀬戸際な感じの話でした。
どの話も「もう少しで萌えそう」というところでほわっと終わります。
表題作は藤本の熱量不足で萌えず、2番目は「構成が巧い!」としか思えず、3番目は「恋人の代わり」というワードが必要以上に気になって、2話構成は彼女がいると思わせたのが司の策略だったのか不明なのが気になって、最後はラブより篤い友情っぽくて。
決定打のない、曖昧な感じが好きな方にはいいかもしれません。
表題作が一番好きだったかな。
「泣き虫なリトル」
こういうシュッとしたモテそうな男子が男の子と付き合ってる、っていう図が好きなんですよね。
吉野はちょっと乙女すぎるようにも思うけど、自分からはっきり告白するし、別に藤本に振り回されてるわけでもなく。自分でグルグルしてるけど、ちゃんと藤本に好かれてます。
「秘密」
ノンケへの10年愛、という木下けい子先生のテーマがすでに登場していますね。
「ライカ」
SF。ファンタジー。人の姿の犬(型ロボット?)が登場します。
怒ってばかりの月城のライカの扱いがまるで幼児虐待的?に読めてしまうけど、反発していた父親への想いが溢れて…短編だから結論が早すぎるかな。もう少し長い話で読みたい。
「君は僕のもの」「僕は君のもの」
わがままなお子ちゃま、ひーちゃんと、包容力男子、司。
こんなわがまま男でもちっちゃい頃からず〜っと好きなんですね。恋は盲目?
木下けい子先生の描く片想いって、必ずしも相手が素敵素敵なだけじゃなくて、なんでこの人?みたいな欠点込みの恋、ですね。そういう所、非常に感銘を受けます。
「花男」
BLってわけじゃないけど。手品の存在価値を再確認しました。
種明かしはいらない。うわーすごい!って楽しい気分になるだけでいい。それがパッパッて目の前に現れる花束なら、もっと嬉しい。
木下先生の初コミックということで、いつかは読んでみたいとずっと思いながら、なかなか手にすることができなかった1冊です。
「泣き虫なリトル」
小柄で、大人しくて、そしてトロい吉野のそばに居るのは、彼とはまるで正反対の藤本です。藤本は女性にももてるのに、なぜが吉野のそばから離れないのです。そして、吉野は寝ている藤本の唇を奪ってしまい、二人の関係が、友達以上だと分かってしまうのです。
「ライカ」
ずっと会っていなかった父が月城に届けたのは、人の形をした犬、ライカです。犬というよりは、幼稚園児くらいの人の子という感じでした。ライカが持っていた「宝物」を開けてみると、月城にとってそれは感慨深いものが出てきます。
ともかくライカがかわいかったお話です。
「花男」
とても落ち込んでいて、やけになっている青年の前に現れたのは、田中と名乗る手品師で、田中は彼に、花を出すマジックを見せてくれます。
田中は彼に手品を見せてくれるのですが、手品師を諦めたと告白するのです。
それでもこうやって誰かを元気にすることができるという彼が好きです。
実は、このコミック1冊通して、この中に『幾千の夜』『今宵おまえと』『愛こそすべて』などの原型があるのかな?と想像してしまうお話がいっぱいでした。どのお話もすごく短いのですが、萌えの塊があるような気がしました。
6作品収録された短編集です。
どのお話しも、ほんわか可愛らしい雰囲気のお話でした。
木下先生らしい王道展開なお話なんですけど、その中でも好きだったのが、
最初の『泣き虫なリトル』と『ライカ』です。
『泣き虫なリトル』は大学生同士のお話なんですけど、
受けの吉野くんのリスのような可愛らしさは、結構ツボにハマりました。
『ライカ』は人型ワンコのお話なんですけど、BLッポクないお話なんですけど、1番木下先生らしい作風感がでていて、違った意味での萌えを感じられる作品です。
全体的に、恋愛を中心にした優しいお話ばかり。
ただ、どのお話もここからっという所で終わっているので、物足らなさは残ります。
なので評価は微妙な結果になっています。
短編集なので仕方がない所なんですけどね…。
初心者の方、ほのぼの癒されたい方にはオススメかもしれません。
木下先生・初・単行本♪
読み直してみてもやっぱり初々しくて…
なぜだろう、照れくさいです(笑)
この頃の木下先生の横顔の描き方が少し苦手でした。;;;
それにしてもこの表紙の眼鏡の子(受け)昔も今もテイストが同じw
最近もこういう感じの受けさんいたような・・・w
いいんです、好きだから(笑)
内容は色んなお話の短編集なのですが、
なんというか、ヤマやオチの強弱が少なくて、
さらっとした内容が多いです。
でも木下先生らしい爽やかさやピュアな感じは充分に感じられる作品集でした。
『ライカ』のショタはこれ結構本気ショタだと思うんですよね。
しかも犬の首輪していて、この作品集の中ではかなり注目してしまう内容です。
ただただ可愛いな、と微笑んで読んでいました。
他は学生や社会人など、
今の木下先生の風合いはすでにここに詰まっています。
割と全体的にがっつりBLって感じではなく、
匂い系もありますし、本当に初々しい感じがします。
ほわほわと、ピュアで優しいお話が詰まっていました。
内容としては最初に言ったようにあまりヤマやオチの起伏がないので評価は中立にしましたが、
思い入れがある作品なので大切に保存しておきたいと思います。