不遇の貴公子×兄の盲愛に怯える王子の大逆転ラブストーリー!

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表題作シンデレラ王 ~罪を抱く二人~

エラルド・ジェームズ
継母によって不遇な生活を送る青年
シャロン
目の不自由なアシェンプテル王国第二王子

その他の収録作品

  • もしも再び会えたなら
  • あとがき

あらすじ

継母の家族の下で不遇な生活をしていた青年エラルドは、ある時、森をお忍びで散策していた美しい第二王子シャロンと出逢い、天使のような愛らしさにたちまち恋に落ちる。一方、シャロンは弟を偏愛する兄王に束縛されていて、真の友人を求めていた。運命的に出会った二人は森の離宮で逢瀬を重ね、いつしか秘密の恋に溺れていく。そんな折、城で舞踏会が催される。シャロンに会いたい一心でエラルドは城へ向かうが、彼との仲を知った王の逆鱗に触れ…!? 大人気濃厚官能童話!!

作品情報

作品名
シンデレラ王 ~罪を抱く二人~
著者
犬飼のの 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
人魚姫の弟
発売日
ISBN
9784041062791
3.9

(87)

(37)

萌々

(27)

(11)

中立

(5)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
19
得点
331
評価数
87
平均
3.9 / 5
神率
42.5%

レビュー投稿数19

罪を重ねる物語

犬飼先生の官能童話シリーズ、読み漁っております。今作も「うぅむ、、、!」と唸ってしまうほど練り込まれたストーリー展開で一気読みしてしまいました!いや〜素晴らしい!

シンデレラがモチーフの作品ですが、シンデレラに当たる人物はまさかの攻め!!継母と義兄に虐められながらも貴族に屈しない心を持っているエラルドが主人公。ある時、森をお忍びで散策していた美しい第二王子シャロンと出逢い、天使のような愛らしさにたちまち恋に落ちますが…!?

最初の方で、エラルドが継母と強制的に関係を持たされる描写が出てきます。苦手な方は注意してください。
この継母との『罪』をはじめとして、登場人物それぞれが抱えている罪がどんどん明らかになっていく様子が素晴らしいです。最後の最後まで、『罪』を感じる終わり方。圧巻でした。
また、シャロンの兄ヴァリウスが告白したエラルドとの関係が衝撃的でした。そのことにより、エラルドに更なる『罪』が加わるのもなんとも残酷!!

シャロンとエラルドが逃亡中に馬上で繋がるシーン、こんなやり方初めてでイラストと共にマジマジと見てしまいました笑

0

罪がこんなに深いとは……

いろんな意味ですごいものを読んだな~という感想。副題の意味が気になりながら読んでたら、あれも罪これも罪と次々出てきて、最後の最後でそんな罪を背負うとは!徐々に罪の沼が深くなっていくのを見せられているようで、ゾクゾクした。

シンデレラ役(?)は継母と義兄に虐げられるエラルド。性虐待と暴力で、目を背けたくなる酷い目に遭っている。少しだけやり返せる強さを持っていたのは良かった。
王子役(?)は王太子の弟シャロン。目が視えにくく、フィジカルは弱々しい。

偶然出会って恋に落ちた二人には、平民と王族という身分的な障害と、男同士を禁忌とする思想的な障害が立ちはだかる。二人の間では乗り越えられても、当然王太子が許すはずもない。この王太子が最後まで曲者だった。

途中、印象に残ったのはエラルドの怒りの描写。ささやかな望みを打ち砕かれ、義理の母子にブチ切れるシーン。頭の中から血管・こめかみ・肌・瞼の状態まで描写していて、その表現力に感動する。
ここは読んでいてこちらも沸騰するほど腹が立ったので、エラルドとシンクロしそうで大変だった。

山場はエラルド対王太子の二人にて。この二人の容姿が似ている伏線が、ここまで残酷な形で回収されるとは思わなかった。しかもシャロンの目の設定と王太子の罪悪感も、ここでこう活かされるのか!という。

王族と見た目が似ている平民といえば入れ替わりものかな?と思うが、主人公がここまでやってしまうのは驚き。さらには相手役も協力的で、だからこの副題が付いているのか……と。

最後に王太子の存在を自身の中に感じるエラルドは病んでいるのかな。これからも出自を隠し、心の中で王太子とシャロンを共有していくんだろう。犯した罪の代償なのかは分からないけど、とてもしっくりくるラストシーンだった。

かなりの衝撃として心に刻まれる作品。余韻もすごい。面白かった!

0

衝撃!!読み終わったあと口が開く

シンデレラは絵本の王道ものしか読んでいない私ですが、これはもうすごかったです…。

犬飼のの先生の書くお話はどれも壮大ですね…。
国や世界の規模でとてもソワソワ、ワクワクします。

ほぼ攻め視点であらすじとキャラ設定を読んでいない私は、てっきりシンデレラが受けかと思いましたが攻めの方でした。

かなりの劣悪の環境と境遇の攻めが痛々しかったです。
さらには受けも王家でありながら、兄からの扱いが酷いこと…。
でも辛いからこそ、幸せになった時の感動が増します。

そしてラストに向けての後半がもう物凄く衝撃です。
ですが、私はある一部のシーンがキツかったです。

(以下、詳細含みます)

それが動物と心を通わせる受けが攻めと馬上セ〇クスした時。
馬に謝りながらガツガツ腰を振る二人の馬の心境よ…。
後に受けが「馬も羨ましがっていた」と言っていましたが…ちょっと私には合わなかったです…。
また、愛犬が銃殺されるシーンもあるので地雷の方は注意です。

これさえなければ、文句なしの神評価。
人に自信を持ってオススメできるのですが、このシーンが苦手な方もいるだろうことを考慮して、趣向が似ている方にそっとオススメします。

1

凄いとしか言いようがない

読み始めてから何て難しいお話なんだろうと思いました。
犬飼先生なので登場人物も魅力的だし、ストーリー展開もとても面白いです。

でも主人公に次から次へと襲いくる不幸、愛する王子は眼が悪くて現状を打開する権力は皆無です。

離宮で逢瀬が出来るのは、兄の王太子が他国に出かけてて留守の間だけです。

読んでも読んでもエラルドには困難ばかりで、遂にはシャロンを置いて逃げなければならなくなりました。

最後はどう決着つけるのだろうと、夢中で読みました。

シャロンの眼が悪いのも結末に向けて理由があったし、王太子ヴァリウスが人前に現れる時に何故仮面を付けていたのかも理由がありました。

エラルドとシャロンのエチシーンも流石だったし、見事にまとめ上げた犬飼先生はやはり凄いです。

0

衝撃の結末でした。

犬飼のの先生、童話BLシリーズ、第三弾。
シンデレラといえばあまりに有名な童話、少女の夢そのものの物語ですが、それにしてもなぜ王? 王子じゃなくて? しかも珍しい攻め視点。この平民のエラルドがどうやって【シンデレラ王】になるのかと思いつつ読み進めました。
受けのシャロン王子が健気で素直でしかも精神的に強い! 
駆け落ちしたいエラルドをなんとか説き伏せ、一人逃がすシーンは惚れ惚れするくらい男前でした。
また笠井あゆみ先生のイラストのなんと美麗なこと!! うっとりしてしまいます。
シャロンの兄王子、王太子のヴァリウス、後の王様(私はどうしてもヴァ○リウスって読みたくなっちゃった)が求婚者の条件としてガラスの靴ならぬ水晶の男性の象徴を作れとシャロンに言ったときには、はあ?! と目が点になりました。さすが犬飼先生、一筋縄ではいきませんね。読者の予想の斜め上を行って下さいます。
ともあれエラルドは罠にかかることなく約束の離宮を訪れ、晴れてシャロンに会える・・・ はずもなく、そこには衝撃の結末が待っていました。
童話BLだと思っていたのが実はまさかの○○BLだった!!
いや、これはこれで大変好物ですけども。
この本を読み終え、ラストの番外編も読んだあとで表紙イラストを見ると、なぜか攻めの目つきが悪く見えて、ヴァリウスに見えてきてしまいました。
やっぱり大人の童話は残酷なのね。
どうか末永くお幸せに。

4

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