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表題作卑怯者だと笑ってくれ

古賀雄大
高校生→大学生
立川駆
高校生→大学生

その他の収録作品

  • その後のふたり(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

人付き合いが苦手な転校生・駆、
いつも人の輪の中心にいる雄大とその幼馴染涼。
本来なら仲良くなるはずもない3人はいつの間にか親友になっていた。
しかし、涼に彼女ができたことをきっかけに、駆は雄大が涼に想いを寄せていることを知る。
密かに雄大への恋心を募らせていた駆は、雄大に゛男同士の恋愛を教える“と言って、セフレ関係を提案―――
この一つの虚勢が、次第に駆を追い詰めていくことになる。

作品情報

作品名
卑怯者だと笑ってくれ
著者
みつこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784865894547
4

(93)

(42)

萌々

(19)

(29)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
374
評価数
93
平均
4 / 5
神率
45.2%

レビュー投稿数11

雄大の気持ちがいつ変わったのか

絵柄がとても好みでした。
3人ともタイプの違う男前で、私は雄大が好みです。
駆→ 雄大→涼→女子生徒の一方通行の恋が、駆⇄雄大になるまでのお話。(描き下ろしでお付き合い後のデートあり)

元々は雄大と涼が幼なじみの仲良し2人組で、雄大→涼だったのだけど、とあるきっかけで雄大と涼に駆が構われるようになり、気づけば仲良し3人組に。
なぜタイプの違うクラスでも浮いた存在の駆と仲良くなろうと思ったのかは、駆が絵を描いていたのが気になったというのもあると思うけど、雄大の正義感と人のよさと真面目さが駆を放っておけなかったからが大きいと思う。
周りをよく見ているいい子なんです雄大。
そして涼も、自分も雄大に助けられた過去があるから、雄大が気にかける駆のことが気になったんだと思う。

涼への気持ちを秘める雄大は、寝ている涼に触れているところを駆に見られてしまい、黙っていてくれと頼みます。
この時すでに雄大のことが好きだった駆は、男が好きな訳じゃないけど涼が特別だと悩む雄大に、自分はゲイだと告白する。
自分の気持ちは秘めたまま、俺も話したから雄大も話してよと相談相手に。
そして、彼女が出来た涼に嫌な気持ちになるけど、まだ恋愛感情なのか分からないという雄大に、試してみたらわかるんじゃない?と手淫します。
その翌日、涼が彼女と寝たことを告白してきて、駆は雄大に誘われまたえっちなことをする。(解すまでで挿入はなし。)
その後も雄大に誘われ、雄大の家で手淫。

……雄大ってどのタイミングで駆のことが好きになったんだろう?
涼が彼女と寝たと聞いたあと誘った時、既にあまりショックじゃない自分に気づいていたんだろうか?
2回目の時はもう好きだったんだろうか。
チャラそうな見た目に反して真面目な雄大が、なし崩しにこういう関係になったり、挿れたいと言ったりするかなぁとひっかかるのでタイミングが知りたいんだけど、読み返してみてもはっきり分からない。
雄大って涼への気持ちは一時はラブだったんだと思うんですけど、気づいた時には駆のことを好きになっているんですよね。
いつ、駆のどこを好きになったのかがフワッとしていたのが惜しかった。
あの教室でのキスは嫉妬でいいのかな。
あと、ゲイじゃないけど涼が特別...ということだったのに、続けて男の駆を好きになったのは実はバイだったということなのか特別がたまたま2回続いたのかどっちなんだろう。(後者かなぁと思う。)

因みに、えっちなシーンはありますが、手淫(と後ろをほぐす)のみで合体はなしです。

この表紙みたいに3人にはずっと仲良しでいてほしいので、どうか末永くお幸せに。
BLを読みながら別れた時のことを考えるってあまりないんですが、3人組なので雄大と駆が別れたら面倒そうだな...涼が大変そうだなと思ってしまいました。

Kindle→白抜き

0

恋だなぁ

お話のペースがゆったりしていて、高校生のわちゃわちゃや悩んでいる姿がじっくり展開していくのが良かったです。
矢印が交わらない三角関係の切なさ、相手の言動に掻き回される繊細さを堪能しました。
みつこさんの作品は「先生さよなら、また明日」が大好きなのですが、それよりもこちらはシリアス強め、紙面白め。低体温で綺麗な顔を描かれますよね。

今後、クラスメイトを「ホモ」と揶揄ったり気持ち悪がる事が否定され、少年が悩むのはまた違う切り口になっていくでしょう。
敢えてだと思いますが登場人物たちはスマホで連絡を取ったり、相談することがありません。なのでいい意味で現代っぽさがない。時代性を感じさせない空気感は心地よかったです。
プロローグが効果的で、最後までヒヤヒヤしました。

駆(かける)はゲイであることで学校に行きづらくなり、家族も分裂してしまう。ここまで経験し抑圧してきた駆に、歩み寄ってくれる雄大や、お母さんが自分で気付いて向き合う姿は救われました。

「どんだけ忙しくしてても寝る時お前のこと思い出すんだ」っていう言葉、いいなぁ…

1

せつないくるしい、幸せになって

せつなさをぎゅーっと詰め込んだ本です。泣いた。ユウダイもカケルもどっちも切ない。リョウが悪いわけでもないし、、たぶん、こういうことって、明るみには出なくてもあるんだろうなあ。

こんな悲しいことが起きずに、みんな幸せになってほしい!という気持ちと、BL(ファンタジー)的には、これが萌えるんだよなあ、という気持ちと、こういう本を読むといつも心の中がぐるぐるします。

コーコーセーくらいの時って、過剰に人目を気にしてしまうので、大学生になった彼らが、彼らなりの幸せを紡いでいくことを願います。

あと、絵がすごく好きです。

0

心変わりは丁寧な描写が欲しい

一方通行の三角関係もの。絵がすごく綺麗で、片思い中の切ない空気が出てるところが良かったです。ただ片思い中は良かったんですが、両思いまでの描写に物足りなさを感じてしまい、プラス前半で溜まった嫌な気分が抜けなかったので萌えられませんでした。
主人公の駆は人付き合いが上手くないタイプで、クラスで嫌われてます。それもあってとあるきっかけからホモだと揶揄われ始めるんですが、いつの時代の話?って感じで冷めてしまいました。クラスメイトも両親も、知った上でやってるんじゃなくて、知識がない状態じゃないと出てこないセリフばかり吐くんです。それでDKが真剣に悩んだり迷ったりしてるのは苦しくて、いろんな意味で読むのが辛かった。
最終回はバタバタです。再会した雄大が告白しますが、駆のことが好きって本当かな?って思っちゃいました。正義感強いし、同情からきてる部分も多いんじゃないかな?言ってしまえば雄大は涼から駆への心変わりになるので、雄大の恋心にはもっと丁寧な描写が欲しかったと思います。あまり安心できないモヤモヤが…。
メインキャラの誰にも共感できなくて、萌えられもせず、私はハマれませんでした。

1

絵が美しい!DKの一方通行片思い

表紙から三角関係かな?と想像していましたが、一方通行片思いラブのお話でした。
受け・駆(ゲイの転校生)→攻め・雄大(駆の好きだった同級生に似てる)→涼(雄大の幼馴染)
という感じで思いを寄せてますが、雄大の涼に対する気持ちに関しては、恋というよりは幼馴染としての執着心というか情的なもののような感じなのかな…雄大本人もよくわかってないような感じです。

まず絵が美しいです。めちゃくちゃ顔面が好みです!!特に攻め・雄大がイケメン過ぎて、ニカッと笑った時の可愛さとのギャップに萌えました。
ストーリーは王道というかまぁありがちな感じではありますが、心情を丁寧に描かれていてグイグイ引き込まれました。
雄大の気持ちが高ぶって駆に思わずキスしてしまうシーンがキュンキュンきました。
願わくばこの美しい絵でエロがもうちょい見たかった!!

2

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