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2作品収録。
「夢のつづきをおしえて」
高校生x高校生。そして特進クラスvs格下クラスというカースト的設定も入ってきます。
特進クラスの錦壮介は生徒会長で、皆が慕う高校の頂点的存在。
一方格下クラスの深草千尋は、来たくもなかった金持ちの進学校で、心は投げやり、目立たないようやり過ごすだけの毎日。
そんな2人が偶然出会って、なぜか壮介は千尋にしつこくて、いつしか一緒にお昼を食べ、時には千尋が壮介にお弁当を作ってくるような間柄に。
と言いつつ物語に恋愛色は無く、学内の特進vs格下の断絶の描写が続き、壮介も2人きりの時は優しい態度だけど特進クラスの生徒会長としての立場の時は威圧的で千尋は戸惑う。
だが、壮介は実は………という展開で、なぜ生徒会長になったのか、なぜ大学で経済を学びたいのか、なぜ親の会社を継ぎたいのか、それは本当は…
表題作としては、まだラブ未満。でも絵柄は綺麗で告白シーンもドキドキしました。
「君は知らない」
リーマンxリーマン。
仕事はできるけど態度が冷酷で「鬼軍曹」と呼ばれる中嶋。
その中嶋にいつも怒られ恨んでいる青木は、ある日レンタルショップで中嶋が『涙腺崩壊 小犬物語』というDVDを借りるのを目撃、弱みを握った!と興奮する。
それから青木はさらなる弱味探しのため、中嶋とよく一緒に過ごすようになるが、逆に鬼軍曹とは全く違う一面を人に知られたくない、と思うようになり…
と、ここで一転!
中嶋は実は青木の事が好きでー〜とラストいきなりHになっちゃいます。
中嶋の誘い受けはなかなかよいので、もうちょっとここはじっくり進めて欲しかったかなぁ。
「卒業までもう少し」
表題作のその後(描き下ろし)。
特に何の進展もない壮介x千尋。そんな時壮介が『今週泊まりに来ない?』と誘ってきて…
落ち着かない千尋に対して、普通に食事して、一緒にゲームして、別々にお風呂、ベッドと布団で別れて何事も無くおやすみを言う壮介。
自分だけが緊張していると思った千尋は帰ろうとするが、壮介は千尋の気持ち、まだ聞いてない。だから何もできない、と言う。壮介、えらい!
そしてついに2人は!一瞬攻めx攻め攻防ありますが、結局壮介x千尋です。
壮介→→→→→→←←千尋って感じかな。
初読み作者様です。
あらすじに惹かれて購入しました。
表紙の感じから、シリアス路線なのだろうか?!と、思っていたのですが、実際には面白いお話でした。特にキャラクターの言動や行動が・・・
受け様が眼鏡というのもとても嬉しかったです!!!
一見クールで完璧そうな攻め様が、実はハイスペックな残念攻め様、ヘタレ攻め様であることも判明し、ハイスペック残念攻め様萌えする私としては大変楽しめました。
2人の意外な関係についての種明かしも良かったです。
スクールカースト物を押し出した帯がついていたので、ちょっと恐る恐るな感じで読んでみたけど、これは大丈夫だった。
スクールカーストを打ち破りたくて努力したカーストトップの生徒会長と、カースト自体が馬鹿らしいと思っているクール眼鏡君のお話。
むしろ、眼鏡君自身が容姿、成績、家柄ともにハイスペックなので、カーストなんか気にしてなくて当然だろうと思われ、
そんな、学校内での微々たる差異でしか自分のポジションを保てない学校内社会で、カーストだのなんだのに囚われることより、自分は何をどうしたいのかを考える事の方が重要だよっていう、ごくまっとうな展開だった。
同録の短編はクール上司のギャップに萌えて…なお話だったけど、こういうのが雌おにいさんっていうのか。
表題作は、特進科と普通科の間にヒエラルキーと確執のある高校の、特進科の生徒会長攻めと、親に入学させられた普通科の受けの話です。
カーストっぽいシステムや、脇役などがなかなか面白く、普通に楽しんで読めました。でも気になる点がいくつもあり、その都度首をひねってしまいました。
たとえば、受けはすごく成績優秀でしかもお金持ちの子供なのになぜ特進科じゃないの? とか。受けをいじめているクラスメートは「逆らったら俺の父さんにお前の話するぞ」とか言ってるけど、親同士に何の関係もなさそうなのにそれが何で脅し文句になるの? とか。
あと、攻めと受けの関係も疑問でした。攻めは特進科と普通科の確執を無くそうとしているはずなのに、受けが困っていても他の生徒たちの前だと無視して何も手助けしないのはなぜ? 確執を無くそうとしているなら普通に会話すべきだし、そもそも受けが困ってるのに無視する攻めは小者すぎて嫌だな。
本編ではエロはなく、巻末の描き下ろし短編にて本懐でした。受けも攻めるつもりだった、というのが男前でちょっと萌えました。
違う話がもう一本入っていました。こちらはサラリーマンもので、鬼軍曹と呼ばれる厳しい上司の秘密を知ってしまった部下、という話。カップリングは部下×上司です。
鬼軍曹な受けとその秘密のギャップはなかなか面白かったですが、受けの秘密を知って弱みを握ったと喜んでいる攻めがやはり小者っぽく思えました。あと攻めが上司受けにいじめられたり厳しくされた直接的なエピソードもなく、「普段の恨み」みたいな説明しかないのでピンと来なかったです。
評価は中立寄りですが、全体的に絵は綺麗だし、意外性のあるキャラクター設定は良かったと思います。
絵がとにかく色っぽくて綺麗。目つきもその表情もエロいのに。
本編では、エチまでは行かなくて。逆にビックリ⁈ (描き下ろしにて巻末にアリ。)
人目を惹くほど美しい千尋は、生徒会長の壮介に何かと構われる。
千尋が気にしていないだけで、クラスでも千尋は何かと構われているのだが、本人は全く気にしていない。それもその筈。千尋は、料理人になりたいという、子供の頃からの夢があるけれど、とにかく勉強して、進学して、有名企業にでも入って欲しいという親との反りが合わない。
一応、特進クラスとその他クラスというので、カーストに分けられていて、特進クラスの壮介と千尋は、ロミオとジュリエットよろしく、こそこそ隠れて会っていたりするものの。
そこまで、千尋自体は気にしてはいない。
どちらかというと、千尋の周りの人間が気にしている。
多分、素っ気ない素振りで胸に秘めているという、そんな千尋に魅かれているのだと思う。
千尋の心を波立たせる壮介の態度がハッキリしないので、モヤモヤしますが、千尋が忘れているだけで。
壮介にとって、千尋がきっと初恋の相手だったと思うのです。
後半からの、壮介の子供時代が微笑ましくて。必死なその様子が可愛い。
そんな壮介を春川は、「それってストーカーだよね!」と、バッサリですが。
千尋が結構お金持ちの家の子で、家にシェフが居て。
親からでは無くて、シェフから料理の手ほどきを受けていて、
そのせいで、我が子が料理人になりたいなどと言い出したと咎められ、シェフは辞めてしまう。
高校生になって。千尋はそのシェフに再会する。
シェフはイケメンだし、卒業後、自分の店に来ないかと誘ってくれたりもするので、
ぜひとも当て馬になって欲しかったなぁ。
壮介は、千尋のクラスメイトの春川に妬いている場合では無くて、もっとジタバタすれば良いのに‼︎
なーんて、思いました。
けれど、夢のつづきはこれから。愛する千尋の夢を叶える為に、壮介も頑張らないと!
同時収録は、彼らのその後かと思ったら、全く関係無いリーマンもの。
「君は知らない」
クールで鬼軍曹と呼ばれる、上司の意外に可愛いところを知ってしまった青木は、弱みを握ってやろうとしたのが、逆にどんどん魅かれて行ってしまう。とうとう独占欲まで感じてしまう。
これぞギャップ萌え。
青木ビジョンの筈の中嶋さんの色気が、他の人にも気付かれるほどダダ漏れ。
あわや評判のゲイに送り狼されそうになって。ようやく、行動に出る青木。
青木に抱かれて下になっている、ラストの一コマの中嶋さんの表情が可愛い♡
もぅ、閉じ込めてしまいたい‼︎ って、青木も思ってる筈。
とにかく絵が色っぽいので。もっと色っぽい作品にもぜひトライしてみて欲しい作家さまです。