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表題作愛しすぎる情熱

天文台勤務・高津 28歳
端正な顔立ちの元アナリスト・夏目 36歳

あらすじ

端整な顔立ちに憂いを宿し、エリートとしての地位を捨て田舎へ越してきた夏目。逞しい年下の男・高津と出会い、穏やかな時間に癒された。しかし、大切な人を失ったという過去から臆病になり、彼に惹かれる気持ちを認められずにいた。そして、真摯に想いを告げる高津にひどい言葉をぶつけてしまい―「男にされるのが好きなんでしょう?」熱い腕に抱かれ、危うい情動に翻弄される。すれ違った気持ちを置き去りにして…。静かに燃え上がる大人の恋。

作品情報

作品名
愛しすぎる情熱
著者
英田サキ 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829622674
3.5

(17)

(4)

萌々

(5)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
58
評価数
17
平均
3.5 / 5
神率
23.5%

レビュー投稿数6

やっと読めた

エスで英田氏にハマり、コンプリートしようと既刊を調べていたら、この作品があることを知りました。
既に店頭には無く、古書のネット通販でやっと手に入れました。
その甲斐あって、心が温かくなる大変いい作品に出会うことができました。
夏目さんは、憂いを含んだ美人(BLにはよくあるタイプ)ですが、とにかく高津くんの懐の深さが心地いい。

凍った心を溶かしていく様を読んでください。

3

英田サキにハズレ無し

攻めと受け、両方の視点を入れ替えながら、物語は進みます。
お互いに少しずつ少しずつ惹かれていく過程が、英田サキさんの上手すぎる心理描写によって、繊細に描かれていました。
真っ直ぐな年下の青年が可愛くて可哀想。
こんな純朴な青年に、好きな人がセックスしようと下半身丸出しにしてる場面を見せつけるなんて、英田さん酷いです。
めちゃくちゃ感情移入したもんで、思いが通じたときには涙が出た。
いいお話をありがとう。

3

キュンキュンします

英田サキさんにハマってます。
英田サキさんの小説は、ワンシーンワンシーンが萌えたり切なかったりで、読んでるあいだずっと、心臓の一部がキュンってなりっぱなしになる。
ノンケの高津が少しずつ夏目に惹かれていく過程が可愛く、一途な告白に胸を打たれ、夏目に退けられて傷つく様子に涙。
経験豊富で大人な夏目のドジっぷりも可愛い。親父ウケはいいなァ。

2

いい年下攻でした

がっちり体系系28歳×36歳、これはなかなか良い年下攻でした。
稲荷家房之介さんの挿絵がいいですね、この挿絵のおかげで凄くイメージがスッと頭の中に浮かびました、それ位に良い。

さして観光地でもない海辺の田舎町の一軒家に夏目〔受〕が引っ越してきます。
釣りをしていた高津〔攻〕と出会うのですが夏目は初めて見るトビウオの飛ぶ姿に喜んだり、と思ったら足を滑らせて海に落ちたり、料理も不器用でどこかのんびりしていて、そんな夏目を高津は何故か放っておけず、車を持っていない夏目を乗せてあちこち買い物に連れて行ったりします。
2人で夜中の山で蛍を見るシーンは美しいです。

しかし夏目は酒癖が悪く、酔っ払った勢いで高津にディープキスをかまし更に抜いてくれちゃいます。なのに本人は覚えてないという天然っぷり。
高津は恋愛的な意味で夏目に魅かれていくんですがそれが決定的になったのは、その後、夏目の友人という男が夏目を訪れ、高津に夏目の痴態を見せ付けます。
まあ結果的には彼が2人を結びつけてくれた訳ですが。

妻を亡くした高津、お互いにそれぞれ内面に秘めた事情や感情を持ってはいるのだけれど、それをのどかといって良い田舎町の空気感がやんわりと包んでいます。

年下攻の一番のオチは最後でしょうね。ここに繋がってきてたのか!と。

3

年下の一途さに、胸をうたれます。

大切な人をうしない、再び恋をすることはないと償いのように都会から逃げてきた夏目。しかしたくましい地元の青年に出会い、無口で無骨だが毎日世話をやいてくれる年下の高津との出会いで、再び生きる喜びを感じるようになる。
そして、寂しげだったり何も欲しがらなかったりつかみ所のない夏目にいつしか引かれる高津。ストーリーの進行が夏目視点と高津視点で交互にすすむので、相手への想いが次第に深くなっていくのがわかって、じれったいほどです。
しかし、夏目は臆病で、どうしても踏み切れないところに、事件が起こり。
命をかけてでも思いを遂げたいという高津の一途さや、一生懸命さに胸があつくなります。

2

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