若葉の戀

wakaba no koi

若葉の戀
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×215
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

20

レビュー数
13
得点
116
評価数
34
平均
3.6 / 5
神率
17.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403524493

あらすじ

旧制高校入寮初日、にこやかに挨拶した捷に向かって
「女子寮かよ」と悪態をついてきた領家。
最悪な相手と同室で先が思いやられる捷だけど?

表題作若葉の戀

領家草介、捷の同室者で文科乙類の新入生
鞍掛捷、名門煌星学園高等部文科甲類の新入生

その他の収録作品

  • 燃ゆる頬
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数13

不器用な領家君、可愛いです!

昭和初期の、全寮制男子高校を舞台にしたお話です。

主人公の捷は、見た目は繊細な美少年なのに、バンカラ学生に憧れて制服を改造しようとする等、時代の薫りをくゆらせつつ、少年たちがとっても生き生きとしていました。

小林典雅先生の書かれる文章は、いつも楽しくて好きなのですが、今回は主人公たちが外国語を勉強しているのに合わせ、文章の要所要所にドイツ語を織り交ぜているのが秀逸でした。

個人的には、キスを「キュッセン」って言うのが可愛いです…。

前編は、素直で天然な捷目線、後編はクールでツンな領家目線です。
特に後編は、素直になれない領家が実は…という種明かし的なストーリーなので、二度美味しい構成でした。

例えば、どさくさに紛れて領家が捷へ自慰を教えるシーンでは、前編では強気に見えたのに、領家視点では「このまま身体ごと、シャムの森の奥の遺跡のように、蔦に巻かれて何百年も絡み合っていられたら‥」みたいな、溺愛独白をしているのがたまりません。

また、湯上がりに、お互いの洗面器をコツンカツンとぶつけ合う、昭和ないちゃいちゃは、一読の価値ありです!

2

不器用な攻の実は…な溺愛ぶりが微笑ましい

大正時代の男子寮を舞台にしたお話。様々な年齢の男子が集まる全寮制の高校で起こる恋!となると、雅な予想をするのですが、捷が鈍感でウブ、かつ領家が不器用なので可愛らしく楽しいお話となっています。

前半は捷視点、後半は領家視点。後半の領家視点が入っている事で、萌が倍増です…!

素敵な先輩が当て馬なのですが、捷はこちらとお付き合いしたらべたべたに甘やかされてそれはそれで幸せだったのかもなーと思ったり。笑

会話にドイツ語が混じったりと、少し驚くこともありますが、楽しくて元気になる話が読みたい方にオススメです。

2

やっぱり典雅さんは典雅さん。笑

失礼かもですが、珍しく笑いを誘わない真面目なお話…と、読み始め。
終わってみれば、やっぱり典雅さんや~!と同時収録作品にやられ。
しっとり真面目なお話から一気に崩れた読後感に大満足です。

時代は大正。
男子校の寮生活を大正時代モノで読むのが初だったので、新鮮でした。
受けさんの捷は、童顔で可愛く真っ直ぐ素直で色事に疎い新入生。
この時点で「まさかの、か弱い健気受け…?」と、うじうじする受けが好きではないので
恐る恐る読み進んでいたのですが。
いやあ~…スカッとするほど男前です。
見た目にそぐわずハッキリ言うし、行動的で世渡り上手。
のくせに、度を越す鈍感さと色事に疎いギャップ萌え。
かっこかわいいうえに性格も良し!なんて、最強小悪魔くんでした。

そんな捷に冷たく振る舞う攻めさんの領家。
いけ好かない野郎だなあ…が、最初の印象。
本編が終わってもあまり良さを見い出せなかった攻めさん。
なんですが…
続篇の領家視点での典雅さんワールド炸裂ぶりにやられました笑。
領家って、ただの恋する乙女やん!変態やん!
と、本編と違い散々笑わせてもらいました(。・ω・。)

典雅さん好きさんも、まだ読んだことのない方も!
大正時代の男子高校生の純愛モノで癒されてほしいです(*˘︶˘*)

4

好きな子ほど

昭和初期の私立学校の学生寮を舞台にしたお話。
このごく限られた平和な期間の時代設定が、上品で善良で初心な男の子たちの初恋物語に絶妙に似合っている。
前半は鞍掛視点。
鞍掛自身が初心なので、なかなか周りの思惑や自分の感情に気づかないが、自分の中にある感情が何なのか見極めたら、結構潔い。
後半は領家視点。
こちらは、最初の出会いから一目惚れして、心の中は大嵐で右往左往の乱高下。
でも、心と裏腹な態度しか取れない、そんな領家の心の中を、こちらはいつもの典雅節で展開。
二人の両方の視点のお話があってこその面白さでした。

2

雀影

これな、
二日がかり4度目にして、あきらめてワードで打ったテキスト貼り付けにしてようやくアップできた。
何でこればっかり消えちゃったんだか、不思議

リーベンウントキュッセンベルク・バンカランゲン(笑)

昭和初期の寮制旧制高校が舞台の、典雅風青春ストーリー。
『摩利と新吾』が好きだった(=無自覚に腐っていた)思春期の記憶が活性化し
うわ〜、旧制高校のドイツ語(スラングですね)だあ!とそれだけでテンションが上がる。

うん、面白かった。
なんと言っても主役2人のキャラクターがすごく好み。
小林作品のキャラはきらいじゃあないけれど、ツボ真ん中ってことがあまりなく
そういう意味では今まで読んだ典雅先生作品の中で一番のヒット。

ただし、大好きなこの「ドイツ語スラング」、典雅節を堪能するにはいささか不向きかも。
前半は受けの捷くん視点なのだが、彼のキャラがまっとうな良い子なこともあって
レトロな雰囲気にも浸りきれず、爆笑モードにも入り切れず、
良い感じではあるのだけれど、インパクトは弱めで穏やかに読了。

個人的には、後半、孤独なクールくんに見えていた攻めの草介の心の中の空回りっぷりが
なんとも楽しかった。
典雅作品は、ちょっと変態がかったこういうのがなくっちゃ!という感じ。
アホ臭い程のその心中のBGMとしてクラシックの名曲が流れるのが、また可笑しい。

ということで、全体としてはかなり楽しく読み終わりました。
今後の攻めの暴走ぶりを期待します。
スピンオフ要員もいるし、また彼らに会える機会もあることと楽しみにしています。




追記:
メチャクチャなレビュータイトルは、『摩利と新吾』の副題
ヴェッテンベルク・バンカランゲンになぞらえて。
全く意味不明なドイツ語もどきです。


追記その2:
ところで、この舞台。
武蔵野にある私立の旧制高校で、私鉄二駅のところに繁華街があり
そしてお祭りの名前は「紀念祭」。
ということで、練馬にあるM蔵ですね。
ただし実際のM蔵は、創立は大正で7年生(中高一貫)だったようです。

5

可愛いお話

とにかく出てくるキャラクターが可愛いです。
特に受けのキャラが甘いお菓子に例えられたりと、ふわふわのイメージで容姿を想像しやすいです。

ドイツ語の多様も作品の雰囲気にあってて面白い。
昭和初期の児童文学を読んでいるような気分が味わえます。

学園モノも時代が変わればまた雰囲気が変わりますね。
こういう学園モノのBLを読んだことがなかったので、とても新鮮に感じました。
シリーズ化してほしいくらいです。

この作家さんは色々な雰囲気のBLが書ける方なので本当に凄いと思います。
次作も楽しみに待たせて頂きます。

3

クラシックのBGMが欲しい

大変久しぶりにレビューしたくなりました。
当初表紙を見て、こんな可愛らしい少年たちの話では、典雅さんの面白さが出しにくいのではないかと思ったのですが、そこは問題なかったですね。
しかし、評価がマイナスになった理由がそこにあります。
私としてはもう少し大人な感じのイラストでお願いしたかったなと・・・

内容に関しては他の方が書かれているので、いつも私が典雅さんに期待している『道徳的』な部分について少し。
二人で浴室から帰る時の会話が、192~193ページにまたがってあるのですが、男前な受くんが攻くんに求める恋人像に、うんうんと頷くばかりでした。

それから、端々にドイツ語やクラシックの名曲が出てきます。
ドイツ語は、注釈付きなので私にとっては邪魔にもならず、楽しめました。
攻くんの脳内に度々流れるクラシックの名曲が、BGMですぐに流れてくれたら申し分ないと思いました。

とにかく、嫌な人が出てこないので、典雅さんの小説は癒されます。
あとがきでも書かれていますが、『読むと和んで元気になるビタミンBL』を今後も期待したいと思います。

5

大正の恋はちょっと面倒くさいかも

今回は誰とも馴染まないツンな皮肉屋と
朗らかで誰にでも好かれる人気者のお話になります。

受視点で
不仲だった攻様の誤解が解けて両想いになるまでと
攻視点で
出会いから恋人として結ばれるまでを収録。

受様は父親か学生時代を過ごした
全寮制の高校に猛勉強の末に入学します。

その高校は明治中期創立の私学で
帝大合格率が官立のナンバースクールにも
引けを取らない名門校で
受様は意気揚々と入寮するのですが

咆哮しながら竹刀や下駄や薬缶を打ち鳴らす
野生猿の群れが如き集団に出迎えられ
寮雨(窓からの立ちション)に遭遇し
唖然としてしまいます。

その上、
寮室の担当チューターである先輩学生には
今年の真に優勢の中では群をぬくシャン
(美しい=シェーン→美人)だから
夜這いとかに気を付けてと言われて
冗談か本気の忠告か戸惑ってしまいます。

寮の自室は4人部屋ですが
先に入寮していた2人、
年下ながらも飛び級入学した美少年と
就職後に再受験して首席合格した苦労人は
穏やかそうでうまくやって行けそうです。

最後に顔を合わせた人物は
受様と年も変わらないけれど
背が高くキリっとした美男子でした。

ところが親しみを込めた受様の挨拶に
「女子寮かよ」という険のある言葉と
仲良くなる気はないという不愉快な態度で
受様はムッとしてしまいます。

この美男子こそが今回の攻様です。

なぜ攻様がこんな棘のある態度なのか
受様には理解できませんが
受様が歩み寄っても攻様は変わりません。

そうこうするうちに期末試験を終え
受様も帰省の用意を整えますが

寮に1人居残りするという攻様が
寂しげに見えてしまい
ついつい実家に誘ってしまいます。

するとなんと攻様からやもやの
「行ってやってもいい」発言!!

受様は犬猿の仲の攻様を連れての
帰省と相成ります(笑)

受様は夏休みを無事に過ごせるのか!?
攻様の真意は何処に!?

雑誌掲載作のタイトル作に
攻視点の続編を書き下ろして文庫化です。

大正時代の旧制高校を舞台にして
大正ロマンのノスタルジー溢れた世界で
男子学生たちが友愛を育むお話かな。

明るく素直で面倒見も良いけれど
かなり鈍感な受様を巡って

受様を好きすぎてついツンツンになる攻様や
世話を焼きつつアプローチする先輩との
見えない恋のさや当てなんかもあって
2人がまとまるまでかなりムズムズします。

大正時代の名門旧制高校ということで
ドイツ語が文中に併用されてるのが
正直私には読みにくかったので
今回は「萌」評価に留めます。

自信満々の長セリフも
日本語カスタムのドイツ語のノリに
ついていけなくて軽快な典雅ぶしが
スル~と入ってこないのですよ(泣)

一見、正論な台詞の中に
巧妙に隠された意味不明な論理展開が
典雅ぶしの真骨頂なのに!!

雑誌掲載された時もここがネックで
けっこう読み飛ばして雰囲気だけを
楽しんだお話だったので
文庫も即買いするか迷ったくらい。

でも結果的には
続編の攻視点がすごいグッジョブ♡

しっぱなからテンパる攻様が
その後も天邪鬼な言動から抜けられず
挙句に逆ギレしての告白まで

素直になれない攻様のジレンマに
ものすごくワクワクして萌え萌え
出来ました。

物事も視点を変えてみると
全く違う視野が広がりますね。

文庫化での書き下ろし続編ですが
本編が続編の前日譚くらいに
続編はMYツボでした♪

でもできれば今後は現代版にて
典雅ぶしを炸裂させて欲しいです。

今回は小林典雅さんの既刊から
本作と逆パターンで
受様がテンパり過ぎて誤解が進むお話
『国民的スターに恋してしまいました』を
おススメ作とします。

2

今回の典雅さんはテクニシャン!

今朝早くに届いた典雅さんの新刊。「ちょっとだけ」と思って読み始めたら止められなくなって、本日するはずの仕事が明日に持ち越しに……いや、後悔はしていないっ。

『若葉の戀』と『燃ゆる頬』の二部構成です。いや、これがほぼ同じ話なのに与える印象が違うったらないの。その構成の妙だけで「うふふ」と含み笑いをしちゃうほどでした。

父の思い出話に憧れて、猛勉強の末全寮制の高校に入学した鞍掛捷は同室の領家草介に自己紹介をした途端「女子寮かよ」「仲良しごっこ」という侮蔑的な言葉を投げかけられます。理由もなくこの様な態度を取られたことのない捷は怒り、戸惑いますが日を重ねても領家のツンケンする態度は変わりません。ならばこちらから歩み寄る必要などないと思っていた捷ですが、とあるピンチを救って貰ったこともあり、夏休みにも帰省しないという領家の寂しそうに見える姿を見て自分の家で休みを過ごそうと誘います。鞍掛家での領家は捷に対する態度とは手のひらを返した様な好青年ぶり。ひょんなことから捷は領家が妾腹であること、9歳の時に実母から引き離された後は冷たい家庭環境にいること、実の母に捨てられたと思っていることを打ち明けられ、今までの態度は幸せな家庭に育ったであろう捷への八つ当たりだったと謝罪されます。捷は領家の実の母親を捜すことを提案し、一緒に静岡まで行くのですが……

『若葉の戀』で描かれるのは、まさしく旧制高校での青春です。ストーム、硬派の美少年へのアプローチ、ドイツ語混じりのあだ名や学生隠語がちりばめられており「ああこれは!ヴェッデンブルグ・バンカランゲン!金髪ものならトーマの心臓の世界のノリ!」と口元がほころんじゃう訳ですが、素直で優しい、おまけに初心な捷くんの目を通した物語なので、どこまでも健全でピュア。典雅さんお得意の饒舌さも長ゼリフも若干なりを潜め、美しい青春譚となっています。
ところがどっこい『裏バージョン』とでも言うべき『燃える頬』では、そのピュアが、健全さが踏みにじられるとでも言いますか、典雅節が炸裂!領家の激しくも捻くれたおなじみと言っても良い恋が描かれます。
このどんでん返しが可笑しいったらないの!
受け視点と攻め視点が交互に描かれるBLはいくつも読みましたが、文章や物語の印象も含めて、これほどすれ違っていて、これほど抱腹絶倒な印象を残す老獪なお話は少ないんじゃないかと思いました。
……でも、最後の一文は泣かせるのよ。
くそっ、またやられてしまいました。

蛇足
『燃ゆる頬』では草介くんの恋心が強い衝撃を受ける度にクラシックの名曲が幻聴として現れます。
それらの曲をBGMにして、今度のお休みに再読しようと思っています。
ああ、楽しみ。

6

双方向の感情が

超表紙買い。この光の使い方、大好き!典雅先生、苦手なお話の時もあるのですが、あまりに好みな表紙だったので購入。あまりドタバタはしていないように感じたので、個人的にはセーフでした。「ディアプラスに掲載された本編」130P+書下ろしの「攻めさん視点で本編と一部ラップしているお話」90P+先生のあとがきでした。いやーこれ雑誌掲載分だけだったら、「えーーーここで終わるのー」という気持ちでいっぱいだったと思います。本になってから出会って良かった・・・。後半の方で、攻めさん感情が良く分かって良かったです!

昭和初期、煌星学院高校という全寮制私学の寮が舞台。攻めさん受けさん共に新入生として入学し、4人部屋の同じ部屋のメンバーだと顔を合わせるところから始まり、その時の秋ぐらいまでのお話です。
登場人物は、学校の先輩でチューターしてくれる人、同室の残りの二人、2留している先輩等と、受けさん家族が少々といったところ。

*******以下はより内容に触れる個人的感想・・・

ドイツ語表記混じりの文章に、「読みにくい!」と泣きそうになり、少々慣れはしたものの、やはり最後までちょっと邪魔くさかったです。(先生ごめんなさい)
♪♪と読み進めているのに、突如出てくるドイツ語記載。私の頭が悪いので、?なんだったっけか、これ?と一瞬読み進めるのが止まってしまう。うーん。でもバンカラな雰囲気出したいんだろうしなあ。。。うーん。。。。読みやすさと雰囲気の天秤?

攻め受けの性格などは好きだし、上にも書きましたが、後半の攻め視点で、ツンデレさんの内情がよく分かって楽しかったので、良かったです。想像していたより面白かったです(特に後半)。ただドツボにハマるものがあったか?と問われると、見当たらないなあと思って評価は萌にさせていただきました。

双方向の視点で記載あるのって好きなんだわ、私♡と改めて気づいた一冊でした。

2

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