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外科医の父と高校生モデルの息子×料理人。恋シェフ・トライアングル!
パーソナルシェフって憧れますね
とっても萌えました。すごく良かったです。
主人公は、料理人の緒川伊吹。
19才で単身イタリアへ。6年の修行ののち帰国してリストランテを立ち上げて9年、そして今パーソナルシェフという仕事を始めた伊吹。
さて、新しいクライアントは雨の日に車で水しぶきを浴びせて謝りもしなかった傲慢な男性で！
でも伊吹はプロに徹しようとこの仕事を受けます。
受けてみると、この男性・鰐淵は高名な心臓血管外科の権威、奥様は若くして亡くなり、現在高校生の息子・理玖はモデルで家に寄り付かない…という事がわかってくる。
鰐淵の依頼は、息子に食事を作って欲しいというもの。
しかし父子は断絶していて、理玖は父の依頼の食事なんか、と必要以上に拒絶してきます。
でもさすが伊吹。お料理の腕はもちろん最高で、一度口に入れたらもうその味には抗えないんです。そしてもちろん完食。でも意地を張って美味しいもごちそうさまも絶対言わない理玖。
そんな態度の理玖に対しても、いつも笑顔で好きなものを考えて作ってくれる伊吹に、理玖は惹かれていくんですね〜。
この辺は高慢なモデルというより、1人の純情な高校生です。
しかし！
伊吹は怖い顔だけど本当は優しい鰐淵の方に惹かれていくのです…
あゝ父子での三角関係…いや、違うなぁ。父子は恋のライバル、って感じ？
理玖から告白を受けた伊吹は、理玖を傷つけることは出来ない、と鰐淵家のパーソナルシェフをやめてしまいます。
伊吹はお父さんの方が好きなのだ、父の方も伊吹が…とわかっている理玖は、父・鰐淵に好きな相手は捕まえておけ、とどこまでもケンカ腰で身を引くのです。
理玖、偉かったよ〜。
伊吹、良かったね〜。
ただ、理玖のいる前でいちゃつくのは自粛しよう。
エロはごく控えめ。描写はキスと、ベッドで抱き合うところまで(着衣)。
でも萌えました！
不破慎理先生の絵柄はきれいで、伊吹の仕事人としての頑張りは好感が持てるし、ストレートに感情を伝える鰐淵もいいし、若い理玖の心の揺れ具合も良かった。
次は理玖救済のスピンオフ希望です。
見た目で萌えが…
半減…。
短髪の受けって、色気を感じる目元とか黒子のような要素がないと萌えにくい。
表紙の流し目っぷりで「イケる！」と思ったのですが、本編ではイケませんでした。
個人的な意見なので、誰もが萌えないわけではないと！思います！
19でイタリアへ渡って修行すること6年。帰国して店を構えて9年。
新しいことをしたくてパーソナルシェフを始めた緒川伊吹。
新規の依頼人・鰐淵とは第一印象から最悪で…。
鰐淵、最悪どころじゃなく。
ファーストコンタクトで「他人を人とも思わないゲス」というイメージがついてしまったせいで、同じ最悪な人間でも息子の理玖の方が可愛げがあって、結果は見えているのについ息子を応援してしまいました。
料理を作るだけでなく、自分たちの心配をして、気にかけてくれて、自分たちに労力と時間を惜しまずに使ってくれる伊吹に、鰐淵は妻を、理玖は母親を重ねて見たのは分かるんです。
ステイタスがあって、有能すぎるほど有能な外科医が見せるギャップに伊吹が「冷酷に見えて実は不器用なだけ？」って、鰐淵を可愛く感じるのも分かるんです。
その辺りは不破マジックとも言うべき、しっかりとした心理描写があるので、自然に受け入れられました。
でも待って。
この方たち全員、もともとノンケじゃないの？という疑問が生じてしまう。
親しみが恋に変わるのはもともと男性を恋愛対象としているならわかるけど、3人とも「相手が同性」というところに頓着しなすぎて…。
鰐淵が伊吹に妻を重ねていたとしても、回想シーンの妻と伊吹は似ても似つかず。
そこで「鰐淵は外見ではなくて、内面を見る人なのね！」と感心できたらよかったのですが、わたしの目の前には短髪でハツラツとした34才の男性(色気なし)しかおらず。
すみません、わたしは外見でひとを判断する最低な人間です、と土下座しながら続きを読む羽目になりました。
さらに恋に落ちたシェフのダメっぷりがすごい。
実績15年の有能なシェフだと思うのですが、恋しただけでこんなにだめになっちゃう！？っていうくらい、「彼のために初めてのお料理、がんばるゾ！」レベルになってしまってます。シェフ、しっかり！
そんなこんなで食べ物好きなので、極私的不破さんウィークの一番最後に残しておいたこちらの作品、他の作品より萌えることができず…。
シェフに清潔感が必要なのは重々承知ながら、まとめてくれてもいいからロン毛とか、あ、大好きなハーフアップとかだったら、超絶萌えたんだろうな…という感想に留まってしまいました。
無念。
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