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表題作富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部 未完成行進曲

天才オレサマ指揮者・桐ノ院圭
天才へタレバイオリニスト・守村悠季・失業中

その他の収録作品

  • コン・マスの光と影

あらすじ

コン・マスの座と恋人圭の愛を守るべく、ライバル楽団から入団してきた芳野の挑戦を受けて立つ悠季。音楽家コンビ圭&悠季が奏でる熱く切ない愛の物語。大人気シリーズ第二部スタート。

作品情報

作品名
富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部 未完成行進曲
著者
秋月こお 
イラスト
西炯子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ
発売日
ISBN
9784044346089
4.1

(9)

(3)

萌々

(4)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
37
評価数
9
平均
4.1 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

アリア

富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部第1巻です。
『コンマスの光と影』
定演後の12月より、G線上のアリアの練習に没頭
12月31日圭成城の自宅へ。悠季は生島・ソラと年越し。
アリアが仕上がらずぐるぐるする悠季。
生島さんよりハウスキーパーくらいきちんとやれと指摘。
1月10日フジミへ芳野さん入団。コンマス選挙曲もアリアに。悠季どんぞこ。
1月13日圭が川辺で聞いた悠季の曲のまず惚れたことを告白。
1月15日音壺で生島とアリア。特A級をもらう。
1月17日コンマス選挙、芳野と口論の末階段から落ち圭の「そのひとにさわるなぁぁぁぁぁぁ」・・・・フジミの皆大人だよな・・・・。

『未完成行進曲』
2月1日圭がインフルエンザ。
2月7日悠季に伝染った頃に臨時採用試験。音楽に力を入れた小早川学園中等部第二オケ。即日採用。
2月8日遠藤君たちに屋上に締め出され小早川先生により救出。裸で温めてもらう。未明に市内中の小早川家に電話したくなる気持ちをぶつけるように圭は「2月11日」作曲
2月11日悠季24歳の誕生日、M響カルテット+圭の演奏により「2月11日」謹呈。

かわいかったのが、階段から落ちの後、仁王立ちした圭が床に這いつくばった芳野に何発目かの蹴りを入れようとしてるところを「熊と猟犬の戦いの図」のごとくきゃんきゃんわめきながら止めようとするもなにもできない五十嵐君。かわいい・・・。
それを悠季が圭と二人の世界を作って収めるとかさ、フジミメンバーおかしく思おうよ!(笑)
2月11日もさ、本当、フジミの圭&悠季を温かく見守る会(勝手に命名)の方々ってやさしいと思うわけですよ。私なら謹呈の時点で恥ずかしくて顔を伏せるよ(笑)こんのバカップルめ!!!って。

<褥情報>
悠季はインフル治りかけで無精ひげな圭とのエッチが新鮮だったそうです。
そして誕生日初フェラも体験。強姦から7カ月、ここまできました(笑)

<別視点話>
・このお話の前にに生島さんは圭と悠季の真昼間からの情事(帆掛け舟)目撃。12月10日ソラくん連れて帰ってます。
「野生のアマデウス」(第2シリーズ2巻アクシデントインブルー)
・このお話の前に帝国ホテルのクリスマスディナーを圭の妹小夜子さんに目撃されてます。
「オーソレ見よ」(第2シリーズ4巻「金のバイオリン木のバイオリン」収録)

<主な曲>バッハ「G線上のアリア」(悠季学生時代「B」の苦い記憶・コンマス選挙)

2

ひとつだけはっきりしているのは、自分で自分に見切りをつけた時、その才能はそこで終わるということです。by桐ノ院圭

シリーズ第2部1冊目。通しで5冊目になります。

《出版社あらすじ》
“フジミ”の天才指揮者・圭の才能に惚れ、ライバル楽団“市民フィル”から芳野が入団。しかも彼は実力派バイオリニスト。悠季はコン・マスの座と、恋人・圭の愛を守るべく、芳野の挑戦を受けて立つ!(『コン・マスの光と影』)また、圭の愛情あふれる特訓が実を結び、名門中学でオーケストラ指導の職を得た悠季。だが、そこで待っていた手痛い“洗礼”とは?!(表題作)音楽家コンビの圭&悠季が奏でる熱く切ない愛の物語2編。大人気シリーズ第2部スタート!! 

収録作
・コン・マスの光と影
・未完成行進曲

「コン・マスの光と影」は、G線上のアリアで泥沼にはまりこんでいる悠季が圭目当てで入団してきた芳野とコン・マスの座をかけて対決する話です。悠季は、圭との恋愛関係は音楽抜きには成立しないと考えているため、彼のコン・マスであり続けたいと願いつつも、このままではいつか捨てられてしまうと不安になっています。そんな折、圭のコン・マスになりたい芳野が入団し、コン・マス席が商品の団内コンクールが開かれます。課題曲はG線上のアリア。納得がいく演奏を掴めず苦悩の果てに絶望する悠季。けれど理解し包んでくれる圭のおかげで自分なりのアリアを完成させることができます。それは生島高嶺の伴奏をも陵駕するものでした。悠季がこの曲を愛さずにいられないのは、圭のイメージに似ているからだそうです。なお、悠季の階段落ち事件では怒り狂って大魔神と化した圭が見られますし、その圭を静めた悠季は芳野に猛獣使いと認識されます。

「未完成行進曲」で印象的だったのは、圭のインフルエンザと悠季の誕生日の話でした。圭がインフルエンザで寝込んだ時、悠季は心配で落ち着かず懸命に看病するのですが、そこには圭への愛が溢れていました。そして圭は2/11の悠季の誕生日に、自身が作った曲《二月十一日》のバイオリン演奏とスコアをプレゼントします。感激した悠季は「一生ついていきます」と宣誓します。とても幸せそうな圭と悠季にホロリとなりました。また、悠季は私立中学でのオケ指導のオーディションに即日合格して問題ある生徒たちを担当することになります。それを聞いた圭は自分が構って貰う時間が減ると心配して悠季を困らせていました。そして生徒たちは反抗的で、悠季は初日に雪の降る屋上で締め出しをくらって凍死しかかり、小早川主任のベッドで一晩介抱してもらうことになります。その事件が切っ掛けで、圭は今後の事故に備えて悠季のために携帯を、自分用にポケベルを買いました。悠季と生徒たちとの話は次回に続きます。

0

襲われたいんですか?

主人公は守村悠季。
メガネのバイオリニストです。ヘタレです。でも気が強くて負けず嫌いです。
恋人は桐ノ院圭。こちらは指揮者です。悠季よりも年下だけど背はとっても高いです。
悠季に対して、いつも丁寧語です。
だから「襲うぞ、ゴルァ」とはいわず、「襲われたいんですか?」といいます。
この言い方が、ものすごくエロエロで萌えます。
年下丁寧語、でも攻め! わくわくします。

「コン・マスの光と影」では、悠季は失業中。
家事全般をこなしつつ、圭を支えています。
同居人に野獣ピアニストの生島高嶺と中学生のソラ君がいます。
(この二人は実は恋人同士です)

悠季と圭が所属する「フジミオーケストラ」に、ライバルの「フジミ市民オーケストラ」から芳野が「僕のほうがふさわしい」と、殴りこんできます。
この芳野って言うのが、外見はイイオトコでバイオリンもピカイチなんですが、性格が最悪! いい味出しています。
そんな芳野と悠季はコンマスの椅子をかけて、弾き比べをすることに…。
今回もかわいそうで、一生懸命で健気な悠季が見られます。

同時収録「未完成行進曲」は音楽中学のクラブの指導員になった悠季の奮闘と、圭の風邪ひき事件とをからめる楽しい作品です。親切な上司に「危ないから近寄るな」と警告する圭。それが見事に当たるのは、別の本でのお楽しみ。
悠季に嫌がらせをする生徒諸君にイラッときますが、この時のボスガキ・遠藤くんが、また別の本での主人公になっていて、意外な複線で楽しめます。

3

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