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表題作富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 檻の中

桐ノ院圭・指揮者
守村悠季・バイオリニスト

同時収録作品M響三題

同時収録作品むずかしい弟子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

拘束中の圭が檻の中で何を想い、どんな権謀術をめぐらせたかを描いた表題作『檻の中』の他、お馴染みのフジミメンバーたち視点からの番外編を収録した待望のフジミ外伝集。

(出版社より)

作品情報

作品名
富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 檻の中
著者
秋月こお 
イラスト
後藤星 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ
発売日
ISBN
9784041005927
3.1

(7)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
21
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

富士見ファンへの

お楽しみ感謝本。

長かった、富士見二丁目シリーズ本編が、最後にあんなエピソードで、怒濤のような展開で終わりを迎えたので、
確かに、アレはアレで、ずっと書き続けられた二人の物語を一段落させ、一応の終わり迎えるのに必要なピークではあったと、得心はしているのだが、
でも、やっぱり、このまま終わりって、
それって、
それって、、、、、、、

という気分を払拭したい、的な、
本編シリーズは、すべて悠季が語る物語だったのに対し、これまでも何度か出た外伝シリーズは、悠季以外が物語を語ります。
今回の白眉は、ようやく弁解の場を与えて貰った福山先生。
先生が諦めずに、悠季の才能をどうにかしてあげたいと思い続けてくれたからこそ、この物語はここまで到達したのだと、感慨しきり。

2

評価に悩む

フジミファンとしては、新刊の発売を待ちにまったので、
読み終え、満足満足なんです・・・、が、フジミストのための作品でした。
客観的にみたら、
正直、BLではないとも言えると思うので、「中立」と迷いました。
ただ、一ファンとしてということで、敢えて「萌」評価を選ばせていただきます。

内容としては、
本編で起きた冤罪事件は、悠季が中心になって描かれていましたが、
今回は外伝ということで、圭側のお話が読めます。

事件解決後、
圭をM響に復帰させるため、右往左往するM響の方々のお話。

そして、悠季のバイオリンの師匠である福山先生視点のお話。
大学受験で、悠季のバイオリンを聴き、どう育てようとしていたのか?
師匠としての悠季への想いを読むことができます。

個人的には、この先生の視点が一番「おおっ」ときました。
意固地なくせに内気な悠季への歯がゆい思いに共感しつつ、
先生が悠季にそうやって思っていてくれたということを知り、感動。

ここまで書くと、そうなのです、
圭と悠季のからみは、、、ほぼ無いです。

それでも許されるのは、長年続いて、ファンを持つフジミだからこそでしょう。
これからも外伝として続編が出されたとしても、
きっと、フジミファンにだけ向けた作品にしかならないでしょう。

だとしても、、、
足元見られているようにも、感じますが、
外伝をこれからも地道に出していただいて、
是非読みたい!!!と思ってしまいます(笑)

2

結局、外伝として続くわけ?

書き残し外伝集ということで、多方面のお話が読めました(笑)
最終話の種明かし的お話はもちろんありましたが、主役のふたりではなく、ああ、あの人はこういう人だったんだ~という新しい発見とか、彼らに愛されたふたりというのがよくわかる1冊になりました。
悠季の師匠、福山先生とM響のドタバタが面白かった。
またの外伝集という作者さまの言葉もあり、期待して良いのでしょうか?

そんなこんなで今月また外伝がでました。
こちらまだ読んでいませんが、完結といいつつ富士見まだまだ続きそうな予感。

0

大変面白かったのだが…

最初に、この本は全くBLとは言えないということをお断りしておきます。
萌えは皆無ですし、個人的に気にくわない思いもあり評価は「中立」としましたが、
非常に面白かったです。

富士見は桐ノ院と悠希の二人の物語ですが、彼らを結びつけ彼らが愛する市民オケをはじめ
彼らを取り巻く人々の群像劇という側面があります。
今回のこの外伝では、二人の関係に関しては殆ど取り上げられていないのですが
周囲の人々の視点や、あるいは動きが見える話で、非常に富士見らしく面白いな、と。

あ、何より、ワタクシ悠希が嫌いですので、彼の鬱陶しい思考が前面に出て来ないので
気持ちよく読む事ができました(笑)
伊沢さん、五十嵐くん、飯田くん、と私の好きなキャラが揃っているのもよろしい。

話は三つ。
 ・悠希を指導して来た福山先生の想いを綴った、『むずかしい弟子』。
 ・獄中の桐ノ院の視点で描かれた、スキャンダル解決の顛末『檻の中』。
 ・桐ノ院復帰に向けて、M響の内部でのあれこれ『M響三題』。

個人的には、一話目の福山師匠の話は非常に興味深く、
最後のページでは50巻近い富士見読書の中で、初めて涙が出た程でした。

一方、二話目と三話目の話は、面白く読みはしましたが
本来は、本編の最終シリーズに盛り込まれる話であったと思っています。
福山師匠の話の中でも、後理屈に思える部分がなきにしもあらずで、
こういう後からの言い訳みたいな手法は、
筆者の責任なのか出版社の責任なのかは分かりませんが
正直クビを捻らざるを得ないところがあります。

4

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