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生意気な童貞に本気なわけがない

namaiki na doutei ni honkinawake ga nai

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表題作生意気な童貞に本気なわけがない

伊折
大学生
桧谷
伊折のバイト仲間

あらすじ

【俺は空っぽの恋愛のままでいい――。】要領が良く、愛の告白を受けることが多いイケメン大学生・伊折。恋愛サイクルが早いことに、バイト仲間の真面目な桧谷は一途が一番だと偉そうに説教ばかりしてくる。恋愛に夢見る童貞にうんざりしていた伊折だったが、彼が不毛な片思いをしている事実になぜかイライラ…。そんなある日、彼女に振られた伊折は桧谷に「自業自得」だと言われてしまう。恋愛スキル0のくせに聞きたくない言葉を投げてきて、キレた伊折は無理やりキスを仕掛ける!!「そんなに良かった?」前を膨らませた桧谷に意地悪く笑いかけ、さらにズボンに手をかけるが…!?負けず嫌い同士が繰り広げる、臆病で不器用な恋の行方は――。

生意気な童貞に本気なわけがない(1) 43ページ
生意気な童貞に本気なわけがない(2) 35ページ
生意気な童貞に本気なわけがない(3) 35ページ
生意気な童貞に本気なわけがない(4) 33ページ
生意気な童貞に本気なわけがない(5) 33ページ

作品情報

作品名
生意気な童貞に本気なわけがない
著者
伊勢本やこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
秋水社ORIGINAL
レーベル
BL宣言
電子発売日
3.2

(11)

(1)

萌々

(3)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
34
評価数
11
平均
3.2 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数1

惜しい!いろいろ惜しい!

レビューがなかったので、僭越ながら。
レンタルビデオ店でバイトする大学生同士の話です。

伊折(名字)は彼女が途切れないモテモテイケメン。
モテるけど、毎回フラれて終わる恋愛を繰り返してます。
桧谷(ひのたに)は、既婚者の店長に片思いしている大学生(伊折目線)。
ソリの合わない人は、顔を合わせればいがみ合ってばかりだったけど…。

展開が読める王道ではありますが、作者さんなりの設定も感じられました。
イケメンな表紙からも伺える通り、作画も概ね綺麗です。
でも惜しい。すごく惜しい。

まずは一番浅いところで作画から。
体のデッサンはしっかりしているし、背景もしっかり描かれていて、ふつうの顔は綺麗。
だけど表情に感情が乗った途端に…、ぐうう、惜しい!!!
でも2015年に発行された2冊のコミックスの表紙をこのサイトで拝見した限りでは、相当画力upに尽力されている様子が伝わってくるので、今後に期待!でしょうか。
とはいえ、この作品が3年前のものなので、今はさらに向上されているかもしれませんが。

お次は人物設定。
伊折は来るもの拒まず系に描かれていますが、過去にトラウマがあります。
自分が本気で好きになった相手に「思っていたのと違う」と影で言われたこと。
その経験から、相手に対してどう接するのが正解か分からなくなって、フラれ続けているのかなあと予想(なぜフラれるのかは、はっきり書かれていません)。
他の来るもの拒まず系と伊折が大きく違うのは、伊折が毎回ちゃんと付き合う相手を好きになっているぽいところ。
平然を装っていても「お前が毎回傷ついているのはわかってる」という桧谷の一言が、キラーワード的に使われているからです。
ここが作者さんなりの味なのは分かるのですが、人物像に一貫性がなくなる一因でもあって。
毎回告白してきた相手を好きになって、フラれて、というのを繰り返すガッツってすごくないですか?もしかしてドMですか?と思ってしまった。
もう二度と傷付かなくていいように、自分の心を自衛して、適当に付き合って、フラれても平気という恋愛を繰り返しているのなら理解できるのですが、絶え間なく付き合って、傷付いて…。こころの自傷行為がハンパないと思えてしまって違和感。

お次は桧谷。
この子がずっとクローゼットゲイだと思っていたのですが、どうやらノンケ。
男を好きになったのは伊折が初めて、付き合うのも伊折が初めてという子。
これも作者さんなりの色なのは分かるのですが、それまで女性しか好きにならなかった桧谷に逡巡が一切ない。
ふつうに店長に相談したりしてる様子から、絶対ゲイだと思ってました。
その辺りの設定も、突っ込まないならゲイでいいのにと思ってしまった次第です。

5話ありますが、1話目でCP成立するので、メインは付き合い始めてからのいろいろ。
桧谷を好きになればなるほど距離感や接し方に戸惑う伊折の姿や、何もかも初めてだからぎこちなくなったり、上手く立ち回れない桧谷の様子の描写が良いです。
過去の傷を包み込んで癒してくれるような桧谷の愛情も素敵だし、伊折の残高が増える謎の解明パートもとってもいい。

それだけに惜しい部分が残念に思えました。

2

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