はいらなくても、いいじゃないか

hairanakutemo iijanaiaka

はいらなくても、いいじゃないか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×218
  • 萌12
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
12
得点
192
評価数
55
平均
3.7 / 5
神率
29.1%
著者
ゆざきさかおみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
B.Pilz COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784861238697

あらすじ

映画館で出会った、トーマとヒロ。
すぐに意気投合し、お酒を飲みつついい雰囲気のままホテルへ。
いざ、ヤろうとしたら
トーマのアレがデカすぎて、はいらないー! ! !
でも、ヒロは「挿入だけがSEXじゃない! 」と、挿入なしのSEXを提案。
ヒロの突拍子もない提案に驚きつつも
今まで普通にSEXができていなかったトーマは、
その提案を受け入れて…。

2人が見つける『自分たちなりのSEX』の行方はー。

表題作はいらなくても、いいじゃないか

漆原冬真,トーマ
小鹿日路,ヒロ

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき(描き下ろし)

レビュー投稿数12

これは名作でしょ!

コメディかと思ったら、なかなかセンシティブ。
タイトルがまんま核心をついています。

「自分らしさ」じゃなく、「自分たちらしさ」を追求していく素晴らしいストーリー。
〝大きすぎて入らない〟問題から派生していく恋人同士の問題や心情を丁寧に描いていて、非常に共感できました。

レイトショーで出会い、意気投合したヒロとトーマ。
いざヤろうとしたら、トーマのtnkが大きすぎて入らない事態に。
そこから2人は、挿入なしのセックスを模索していくのですが……

今までも、大きさが災いしてセックス出来なかったトーマ。
挿入なしのセックスにヒロが満足していないのでは……と、勝手に悩み始めます。

とにかく、ヒロの男らしさが際立っていました。
勝手な言い分のトーマに、「僕はあんたの容れ物じゃないし あんただってちんぽの付属品じゃないだろ」と叫ぶところは、共感を通り越して感動してしまったよ。

何とか問題を乗り越え、挿入に向けての一歩を踏み出した2人。
そこに、新たな問題が生じ……と、展開していきます。

先っぽしか入らないtnk。
いつの間にか苦痛を抑えてトーマに合わせようとしているヒロ。
そして、ヒロなら何でも受け入れてくれると思い込んでいるトーマ。
何だかんだ、トーマがちんぽ野郎なんですよね;
攻めと受けの考え方の違いなんだろうけど、これって男女にもいえることなんだろうなと思う。

上手くできないのを自分自身のせいにし、すれ違っていく2人が切なかったです。
そして、それぞれの相談役がナイスアシストで主人公達を導くのですが、これがすごく良い!素敵な2人でした。

「セックスの合意に履行義務はない」って、正にそう!
ヒロは女の代弁者でもあると思う。

セックス(挿入)をしない・出来ないということは、恋人という関係の概念を覆すことかもしれない。
それでも一緒にいたいし、愛する人と触れ合うことに意味があるし、「普通」じゃない恋人の形があってもいいと思う。
完璧じゃない2人が、隙間を埋め合うようにするセックスが何より気持ちよさそうに見えました。
挿入に拘らない、〝2人なりのセックス〟を探究して欲しい!

終始、ゴムを使用したセーフセックスだったところも素敵でした。
フェラも慣らしも、ちゃんとゴムを付けていたのが良かったし、デートでSTD検査しに行くお話は初めて読みました。

挿入に拘るトーマに、「ハルキストか!」ってヒロのツッコミw
激しく同意ですよ(笑)
全体を通して重いテーマながらも、ヒロのキャラに助けられた感じがしました。
とても感慨深かったし、面白かったです!

12

挿れるだけが愛じゃない!

すごい読み応えでした…!!
何より台詞の一つ一つが素晴らしい!
金言並みに胸を打つ台詞がたくさんでした。

コメディ風味でありながら、セックスに切実な問題を抱えた二人。
好きだからこそ、挿れたい。でも、挿れるだけが愛じゃない。
そんな葛藤を抱え、ぶつかり合いながらも
自分たちなりの愛の形を見つけてゆく二人のお話です。

小柄でオープンな性格で明るいヒロと大柄な割に内向的で純朴なトーマ。
二人は映画館で出会って意気投合し、飲みに行くことに。
語り合ううちに互いがゲイであることを知り、酔いに任せてそのままホテルへ。

けれど、いざそのときを迎えると問題発生。
トーマのアレが予想以上に巨根すぎ、
ヒロの穴が予想以上に小さかったのです。

「ちゃんとしたセックスできない…」と落ち込むトーマですが、
「穴に棒挿れるだけがセックスじゃない」と熱弁をふるうヒロに
説得され、二人なりのセックスを追求することに。

穴以外にも突っ込めるところはある!というヒロの提案によって
素股に、フェラと色んな“気持ちいい”を試していく二人。

最中だけじゃなく前後のイチャイチャを含めてセックス、
互いが楽しめてこそ、というヒロの考えが素敵です。

二人で気持ちよくなれるように色々と試行錯誤を重ねるヒロが
とても献身的で、彼が体だけの関係ではなく、心の繋がりを
何よりも大切にしていることが伝わってきました。
好きだからこそ、自分も、相手も尊重した関係を築きたい、と。

それまでずっと巨根すぎるがゆえにセックスもできず、
恋人から受け容れられないというコンプレックスを抱えてきた
トーマもヒロからたくさんの初めてを教えられ、トラウマから
少しずつ解放されてゆきます。

けれど、それでもやっぱり挿入への希望を捨てきれないトーマ。
挿入を目指し頑張るも、焦れば焦るほど空回り、ヒロとすれ違ってゆきます。
ヒロも恋人の気持ちを理解し、受け容れてあげたい気持ちはあるものの、
体のしんどさや自分の曲げられないポリシーがちゃんとあって、
トーマとの方向性の違いに思い悩みます。

二人とも根底にあるのは相手を気持ちよくしたいという気持ち。
だけど、二人の経験の差がもたらす価値観の違いがあって、
そこが分かり合えないのが辛かったです。

ただ、この二人のいいところはそうなっても、
面倒臭いからもういいやではなく、ぶつかった後には
しっかり真っ正面から向き合い、言葉を尽くして仲直りできること。

不安から焦り、空回るトーマにヒロが放った
「はいらないってだけで僕たち不幸な恋人になっちゃうのかよ」
「全部ひっくるめて愛だろうがッ」にジーンときてしまいました。
そう、セックスだけが愛の証明ではない。
愛し合う気持ちがあってこそで、あとのことは
愛さえあればどうにでもなるんだって。

互いの気持ちをぶつけあった後に、
いい年した男が二人、わんわん泣き合っている姿に
こちらまでもらい泣きしそうになってしまいました。

「相手が完璧じゃなくてもいい」って最高の恋人だと思うんです。
ヒロとトーマはこれからもこうして、何回も喧嘩して仲直りして、
愛を深めていくんだろうな…

ヒロの先輩とトーマが通うバーのマスターもそれぞれが
迷う二人の背中を押してくれる、よき理解者たちでした。
二人が話す恋人との向き合い方の誠実さに心打たれました。

余談ですが、トーマは気持ちいいを模索してるだけあり、
将来的にすごいテクニシャンになりそうだなあと思ってしまいました(笑)

10

性描写が記号化していなくて良い

こういうのが読みたかった、そんな1冊。

セ〇クス=挿入という概念がBLにはあると思うんですけど、巨根&穴が小さいという事態によって自分たちだけの付き合い方を模索し、「やっぱ挿入なんじゃん」ってガッカリしちゃう下りも良い。

キャラ萌えに特化したBLもいいけどこういうのが読みたかったから嬉しい。
愛の手段としてかなり突っ込んだところまで描写されたお話の中に、二人の絆があって素敵。

一風変わったテーマで書いているだけに、トーマさんとヒロさんの二人が終始ラブラブなのもポイントが高し。
ヒロさんがちゃんと不満を叫べる人でよかった(笑)
キレるととことん口調と態度が悪くなるヒロさんが素敵!
すぐ泣くトーマさんも可愛い……こういう互いを尊重した交際って見ていてキュンとします。
そしてラストの性的同意を得てからするえっちいいですね…セ〇クスが記号化してなくてよい作品だなあと思いました。

挿入するだけじゃない、二人だけの夜の生活への追及が面白い。
夜の生活が上手くいかないのにそこにある葛藤が楽しそうで微笑ましい、そんな新感覚の1冊です。

5

入らないけどエロい、エロいけど内容しっかり

お初の作者さんでした。
試し読みで面白そうだと思い、そのまま購入。

ヒロとトーマが映画館で出会い、そのまま意気投合し、ホテルまで行くのですが…てなお話。
体格差が結構あるので、そこの部分も格差あるよね。
BLでは例えXLであろうがXXLであろうが入っちゃうのはよく見かけるのですが、こちらのカップルは苦戦します。
ヒロの方が入れるという選択肢も、トーマが痔疾なため脚下…そっちのパターン見たかったかも。
尻、大事にしろよ…涙

〜セックスはコミュニケーション〜
〜お互いが楽しめることに意義がある〜

ありがたいお言葉いただきました。
穴を使うことだけがセックスじゃない、て事で2人で試行錯誤していくんですね。
「俺たちのセックス」を。

性病の検査の事や、フェラの時もゴムは必要なこともしっかり盛り込んであり、そういう所がいいなと思いました。
洗浄が必ずしも必要じゃないってのはどうなんだろ?
個人的には必要な気がするが…?

完全に挿入できない事で、ちょっとした言葉のニュアンスとかに引っかかったり、人に相談して相手に隠し事が増えていく感じがリアルでした。

あんまりしたく無い時に今日はしないとはっきり言える受けって、あまり見たこと無かったので新鮮でした。
思えば普通の事なんだけども、BLってしたくないのに感じちゃうっ…みたいなシチュエーションが良いって傾向あるからなぁ。
正直そんなお話も好きですが、断れるって大事だよなと。

2人の相談相手、橘先輩と店長の彩人が良い人達で良かったです。
第三者的目線で冷静にアドバイスくれたり、そっと背中を押してくれたり…。

まだ完全挿入には時間がかかりそうですが、色々試して挿入が目的じゃない彼らだけのセックスを追求して欲しい2人でした。

7

GRRRLs エンパワーBL

はいらなくても、いいじゃないか
イヤ、その通り。
いれなくても、いいじゃないか、ムリなら。

…というのは女性側の意見、なのかも。
話題作になった「夫のちんぽが入らない」や朝◯新聞の夕刊で不定期連載の「オトナの保健室」を思い出しました。
本作は、巨根すぎて「マトモ」なHができなかったトーマ。「マトモ」「普通」にこだわって縮んでいた心が、柔軟な考えを持つヒロと出会って…というお話です。
ヒロを「柔軟な」、と表現しましたが、柔軟かどうかはともかく、攻め(男)イコール勃起・挿入・射精ワンセット、という固定観念は無い、というところから始まって、イマの女性たちが声をあげ始めている性の場面での問題点が散りばめられているように感じられました。
例えば「性的同意」。
例えば「感染症検査」。
例えば「フィンドーム」。
フ◯ラでもコンドームをする事、などなど。
ヒロがKuTooTシャツ着てたり。
なんというか…フェミニズムの文法で描かれているのかな?
読者の私はヒロにシスターフッド感じたり。というか感じるように描かれているような空気感。
トーマも優しい性格でヒロの意見を受け入れるので、物語としてはセックスは2人でするもの、という正に「理想」を擦り合わせていく展開。
なのに結局ヒロがトーマの巨根を受け入れるのを「頑張」ちゃうんですよね。それでちょっと心が磨り減ったりして。
ここから先輩やら店主さんやらが絡んできて、正直安易な筋立てになってしまったのがちょっと残念でした。
この作品の流れなら、一貫してトーマとヒロで言葉を尽くして試行錯誤して欲しかった。そして、挿入ではないセックス・バリエーションを「2人で」編み出して欲しかった。

最近私はア◯ルセックスって必須じゃないなぁと感じているので、この作品は私にとってとてもタイムリーでした。

6

はい(挿入)らない それもまたよし ホトトギス

「午前0時に腹が鳴り」でも感じましたが、ゆざきさかおみ先生は現実的で生々しい話を描きますね。

2人は体格差カップル。
穴小×棒大。
これでは挿入出来ない。
落ち込むトーマにヒロ「挿入するだけがセッ クスなのか?セッ クスとはコミュニケーションだ、楽しむ事に意義がある」
そうだそうだ!


挿入しなくても気持ち良くなれる方法を探そうよ。
そう決めたはずなのに…大好きだから挿入させてあげたい。大好きだから挿入したい。

2人の苦悩、思考回路が手に取るように理解出来ました。

挿「入」と言う字は人と人が支えあって出来てますね(本当は人ですけど(笑))
彼らは支えあっている…ように見えるけれど、本当は?
相手の為に無理してない?
相手の幸せが自分の幸せ?
自分が我慢すれば幸せ?

あのー、やっぱりリバは駄目なのかな。
切れ痔って治らないんですか?

トーマが童貞、ヒロが経験者で人格者なのでトーマの思考が止まってしまったのが失敗でしたね。
2人の目的が挿入に変わってしまった。

彼らの本質的な問題は挿入ではない。
根っこは信頼関係が築けていない所。
問題を摩り替えてはいけない。


外野の友達2人のアドバイスがとても良かった。
心に響いた。
迷子になっていたトーマとヒロに決め付けでは無く様々な道を教えてくれた。
彼らに相談して客観視出来た2人は幸せだと思います。

セッ クスの合意に履行義務はない。
本当それ!
部屋に入れた、キスしてくれた、それだけで合意にはならない。これは異性でも同性でも恋人でもセ フレでも変わらない。

まずは話し合う事。
急がば回れ、意見を押し付けず、理知的に冷静に感情的にならない。
これが難しいんだよなぁ…。
完璧じゃなくて良いのよ、人間だもの。
ぶつかり合いながら2人だけの形に収まるよ。
もしかしたら、将来2人は別れるかもしれない。
それでも良いかも、一旦離れるのも大事だよ。焦らなくて良いよ。
まずは2人でゆっくり話し合おうよ。

人生長いんだもの、それで気付ける事も有るしこれからの糧になるよ。


金言が散りばめられてます。
是非とも年齢、性別問わず様々な人に読んで貰いたい。
出来るなら20代位に読みたかった。

0

自分のため?相手のため?

びっくりしました。
修正のサイズって、実際描かれたサイズよりほんのり大きめですよね?
それを考慮に入れてもなおでかい。
馬でしょうか?というレベルでした。

映画館で偶然出会って、意気投合したヒロとトーマ。
そのままの流れでホテルへ行ったものの…。

1ページ目の「自主規制」のサイズからして違います。
その後もトーマのムスコさん的存在のサイズに驚きを隠せません。
トーマは文字通り馬並み、対するヒロは小柄でお尻も小さめ。
さあ、どうする!?というところから始まります。

「挿れなくても、お互いに気持ち良くなれれば」と、いろいろな方法で気持ち良くしてくれるヒロに対して、負い目を感じてしまうトーマの気持ちがよく分かるんです。
恋愛は自分が与えられるばかりだと、どうしても自分の気持ちが伝わってないように思えてしまうもの。
特にトーマのように生真面目で、トラウマもあるような子だと余計に「自分も何か返したい」と思うのは自然な流れ。

途中まではお互いがちゃんと相手を見て、相手と話して、相手に触れて、という感じで向き合っているのですが、途中から雲行きが怪しくなってきます。
トーマは「挿れる」=「ちゃんとしたセックス」=ヒロをもっと喜ばせることができる!と思い込んでヒロを怒らせるものの、そこから「挿れてみよう」チャレンジが始まってしまう。
当初の「2人で気持ち良くなること」からどんどん遠ざかって、「挿れてあげられない自分」がだめに思えたり、「挿れられないのは自分が経験不足だから」と自分を責めたり、読んでいるこちらまでもやもやが急激に募っていきます。

このモヤモヤ期からがしんどい。
うまくいかないことに対して、お互いがお互いに責められているように感じるのも分かるし、「自分は頑張ってるのに」って思うからこそ、それを汲んでくれない相手に余計に苛立つのも分かるんだけど、ヒロが先に逃げちゃうのがなあ。
ヒロの前向きな柔軟さがいいなあと思っていたからこそ、思っていることはまたぶつけ合えばいいのにー!と思ってしまう。
それが出来ないほど「傷付けたくない」とか「傷付きたいくない」とか「拒絶と思われたくない」とか複雑な気持ちがごちゃごちゃになっているんだろうけど、その結果気付いたことも、恋人というよりカウンセラー目線に感じてしまった。
すり減ったり小さくなってるのは確実に「愛情」じゃないかと。

最後の展開も、わたしには「うーむ…」でした。
たしかに第三者に聞いてもらって、思考がすっきりするというのはある。
でも時間とか、タイミングとか、そんなに先輩に頼りたいなら先輩と付き合ったらいいじゃんって思っちゃったんですよね。
何ヶ月も付き合っても、そこまで腹を割って話せないなら、話せる相手と付き合えば?って。
そもそもその我慢は誰のため?
相手のためだけだったら、それはつらいだけになるよなあ。
自分で言い出したことなのに、ヒロの中では「2人で気持ち良く」なるためじゃなくなってたんだなあ。
どう着地するのかワクワクして読み始めただけに、一緒にいる意味を見失ってしまう姿を見るのがきつかった…。

ヒロの我慢が、トーマを愛するがゆえと思えた方は、きっと萌える。
ただ「自分の我慢」ばかりに気持ちがいってしまったら、それってほんとに相手のこと、まだ好き?って思ってしまう方は、終盤からトーンダウンしてしまうかも。
我慢するのは相手が好きだから。
でも我慢してる自分がしんどくなったら、それって…、うーむ。

終わり良ければ全て良しですが、これで遠慮なく何でも言い合える2人になってくれることを願いつつ。

6

はいらなくてもいいんだよ!

初めて読んだ ゆざきさかおみ先生の作品です。

電気工事士 漆原 冬真とWEBメディアライター 小鹿 日路のお話。

ある夜、映画館のレイトショーで出会ったトーマとヒロ。
そのまま飲みに行き、お互いがゲイであることを知りました。
お酒で酔った勢いもあり、ホテルに入ったけれど…トーマのチン〇が自主規制するほど大きくて…。

今まで読んだことがない設定でとても新鮮でした。
世の中には、攻めのチン〇が大きすぎて悩んでいるCPがどれだけいるのでしょうか…。
うーん、これはかなり切実な問題ですよね。
この作品は、自分のチン〇にコンプレックスを抱えているトーマをヒロが救い出す!…と言うような単純なお話ではありません。
もっと深くもっと複雑な問題が絡んでいます。
「愛」があれば、挿入できなくても「幸せ」なのか?

最初は、不安を抱えているトーマが明るく前向きなヒロによってサポートされます。
しかし、挿入を伴うセックスが出来ないことから、ヒロに申し訳ない気持ちになるトーマ。
「お互いが楽しめるセックスを目指していきましょう?」
優しいヒロの言葉に、トーマは2人で多様なセックスを楽しむための一歩を踏み出しました。
…が、数ヵ月後、あれこれ試しても1割~2割しか入らない現状に関係がギクシャクしていきます。

「挿入=セックス」じゃないとわかっていても、やはり相手のことを考えると焦ってしまう。
相手を思えば思うほど、不安になり悩んでしまいますよね。
そして、愛する人と身体も結ばれたいと思う気持ちもどこかにあるんだと思います。
いつの間にか「挿入」することが目標になってしまった2人。
だんだんお互いの気持ちがすれ違っていきます。
とくに、ポジティブなヒロがマイナス思考になってしまうと抜け出せません。
一方、恋愛初心者のトーマも自己嫌悪に陥っていました。
クローゼットゲイな上に経験もほとんどないので苦しみます。
いや~、それぞれの気持ちがわかるから辛いですね。
どちらも真剣だし、どちらかが悪い訳じゃないし…。
2人が納得いく着地点が見つけられるのでしょうか?
後半では脇キャラが登場してドラマのようなストーリー展開で進みます。
ここからは、ぜひ本編をご覧ください。

このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、ヒロの高校時代の先輩 橘さん、トーマが知り合ったBarの店長 彩人さんが登場します。
橘さんも彩人さんも器の広い男前だった…。
悩み事って、他人の意見や考えを聞くことで解決に繋がることもありますよね。

Hシーンは、想像よりもエロかったです!
紙は白抜きで真っ白だったのですが、それでもわかるほどのトーマのチン〇の太さ(笑)
あまりの太さにビックリしました ∑(๑º口º๑)!!
それを自分のアナ〇に挿入しようとするヒロに愛を感じましたね。
挿入しなくてもセックスを楽しむ2人のやり取りは見応えがありますよ。

描き下ろしは、本編のその後のお話です。
彩人さんのBarにツケを払いに来たヒロとトーマ、そして…。

ゆざきさかおみ先生の綺麗な絵柄と新鮮なテーマで物語に惹き込まれました。
登場人物や背景なども丁寧に描かれているのも良かったです。
また、全体的にコミカル要素で仕上がっておりキャラも魅力的なので重く暗い雰囲気にならず読めました。
難しい問題にメンタル面とフィジカル面の両方から迫った異彩を放ったBL。

恋人たちの数だけ幸せのカタチがある。
トーマとヒロが行き着いた幸せのカタチ。
この先は、何でも話し合ってゆっくりと愛を育てて欲しいな♡

気になっている方は読まれることをおすすめします!

5

自分たちの事は、自分たちで培って行く。恋に定型なんて無い!

「穴に棒を挿れるだけがセックスじゃない!」
ヒロの小さくて狭いところにトーマの大きなモノは入らないだろう。
せっかくのいいムードからの、雪崩れ込みエッチに持ち込めなくて。項垂れるトーマに、
厳しくもハッキリ。提案するヒロの清々しさ。そう、セックスはコミュニケーション!
誰かの「ちゃんとしたセックス」とやらに並ぶ必要なんて無いし、2人で気持ち良く無ければ意味なんて無い。これは文字通り、「俺たちのセックス」を模索して行く物語。
うん、例えば。BLってばファンタジーだから。割とアッサリ凄いモノがその日のうちに入ってしまう。そして処女なのに感じまくれて気持ち良い!だって愛があるから‼︎ ってなものなんだけど。実際には、ゲイカップルが必ずしもアナルセックスをしているわけでは無いとも聞く。結構色々大変そうだし。アナルセックスしなくても気持ち良い事は2人で出来る。
一旦はそう納得した筈のトーマでしたが、やっぱり。恋人を満足させてあげられないのでは無いかとグールグル。結局、スムーズな挿入へ向けて、歩み出す。
これも、2人で話し合った結論だから良いんですけど。私はもう少し、他の道を模索っていうのも、も少しウロウロして欲しかったなぁ、なんて思うのです。
だって最初に話し合ったことは真実だと思うから。ヒロも言う様に、挿入しなくたって「ダメ彼氏」では無いし。話し合えない独りよがりの方が「ダメ彼氏」ですもんね。
お互いがお互いを想うあまりに、ちょっとだけすれ違ってしまう2人。
受け身であるヒロは、辛くても自分さえ我慢すれば。などと思ってしまうし。
経験が無くて下手だから、上手くできないと思い込んでしまうトーマ。
向き合う事をやめて、他の人に相談してしまっては、嫉妬して。もちろん、ヒロの先輩も、バーのマスターも、とてもいい人たちなので、『世話の焼ける』と思いながら見守ってくれる温かさ。当て馬にもならないので、ホッとさせてくれます。
結論としては、やはり、うまいこと挿入にたどり着くし、気持ちも通い合ってめでたし!なんです。でもやっぱり「はいらなくても、いいじゃないか」って思います。
大好きで一緒に居れたなら。互いに互いを思いやれたなら。それが一番ってね。

個人的には最初の方の、「ハルキストですか!」と、トーマを叱るヒロが好き。
ここで「ハルキスト」という言葉を出す事に、目からウロコ。ああそうか、ハルキストってそう言うことか、って妙に得心してしまいました。いや、ハルキスト聞いたら怒るかもしんないですけども。ちょっと笑ってしまいます。

修正は白抜き。多分、トーマの覚えたてのセックスには、ヒロは大変になりそう。でも、今日は嫌、今日はこうしたいって言える2人だから。これからもきっと大丈夫。

5

愛し方、愛され方

偶然に出会い、打ち解け合ったふたりがいざセックスを致そうとした時に直面したトーマの大きなアレがヒロの小さなおしりに挿入るのか問題。

情緒も何もないことを言ってしまえば、そりゃするのならば挿入るに越したことはない。
ひとつに繋がるというシンプルな行為は何よりもわかりやすい。

でも、それだけじゃない。
セックスは挿れるだけじゃない。
受け入れる所は一箇所だけじゃない。

ヒロの言葉にハッとさせられて、ふたりで一緒に愛し方や愛され方を模索していこうとする姿にはすごく胸を打たれたんです。
ヒロのちょっと理屈屋で小難しい部分とトーマの控えめだけど率直な部分とがいい感じにカバーし合って、もうこのままはいらなくてもいいじゃないか、と思わせられるくらいにふたりで作り上げていくふたりらしい愛の形を見せてもらえるんだと期待が膨らんで。

それでもやっぱり『挿入』という言葉はどうしてもふたりの中から存在感を完全に無くすことは出来ずにぐるぐるぐるぐる渦巻いて、ふたりの関係に暗雲が立ち込めて…

なので、ヒロが先輩に、トーマが店長にそれぞれ悩み相談をした時、一度は第三者目線からアドバイスされるのもひとつの手段だろうと思っていたのですが、相談が第二ラウンドまで延長してひたすらにねとねとぐるぐる消極的に悩み倒すので、悩むのももちろん相手を思い遣るがゆえのことなんですが、ちょっともやっとしてしまいました。

はじめの段階の行為に対する考え方ややりとりがとても良かっただけに、挿入云々で喧嘩した後のヒロの先っぽはいれば…発言や後半の悩みパートが少しお話しのコンセプトから逸れてしまったようで残念に感じてしまったのですが、悩みまくって一周した分、またふたりらしく気持ちを育んでいってもらいたいな、とも思いました。

3

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