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メルヘン課長とノンケ後輩くん 2

märchen kacho to nonke kouhaikun

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表題作メルヘン課長とノンケ後輩くん 2

高木颯斗,ノンケの後輩
犬飼課長,オネエな上司

あらすじ

ゲイを公言している犬飼課長。
女性社員の恋愛相談にのったり、
複数の男と付き合ったり、
人生楽しそう。

しかし
後輩のイケメン社員・高木くんは
「本当にそうだろうか?」と思う。

「課長は本当のロマンスを知らないだけでは?」

乙女でメルヘンな課長さんと、
クールなノンケ後輩くんのラブロマンス。

作品情報

作品名
メルヘン課長とノンケ後輩くん 2
著者
ミナモトカズキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
リュウコミックス
シリーズ
メルヘン課長とノンケ後輩くん
発売日
ISBN
9784199506246
4.1

(21)

(8)

萌々

(10)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
87
評価数
21
平均
4.1 / 5
神率
38.1%

レビュー投稿数2

セクシャリティのリアル

ストーリーがリアルで読み応えあるわぁ〜。
ノンケの高木くんと、ゲイの犬飼課長の恋。

ノンケとの恋の壁や、家族へのカミングアウト。世間からしたら他人事だし、理解してたとしても、家族が絡んでくると問題化してしまう事ってあるよね。
でも、妹さんがいい子で良かったわ。

読んでいて、BLなんだけど・・・他のBLとは違うなぁ〜。と、思いました。
コミカルな所もあり思わず吹き出してしまうけど、セクシャリティの部分では具体的でリアルな重さがありました。
ってか、事実だよね。
これは、ミナモト先生だから描ける内容なんだろうなぁ。
素敵なお話ありがとう。3巻が楽しみ!

今更だけど、高木くんが22歳の設定だったとは。あまりに、落ち着いてるから30歳手前かと思ったわwww

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「お前だから好きになったんだ」の後にやってくること、あれやこれや

2巻もなかなか怒濤の展開。

1巻の終わりにセフレの『モヒカンくん』と消えた犬飼課長の居場所を突き止め、部屋に乱入して熱い想いを語る高木くん。課長が『起たずに出来なかった』ことを知った高木くんは、帰り道で「自分の気持ちは恋である」旨を伝えます。
犬飼課長は「この気持ちが何だか解らない」と言いつつ、高木くんに押されてお付き合いを始めるとあら不思議。デートの場所が自分の好みと全く異なっても、一緒にいることが楽しく感じられるんです。

高木くんの状態って、あたし何度も読んだ!
「男だから好きになったんじゃない。お前だから好きになったんだ」ってヤツですよね。
でも、現実にはそんなことはあり得ないって犬飼課長は思って、今まで彼を拒否してきたんです。
でも、その壁を乗り越えてみたら、なんてことはなく楽しかったんです。
つまり『課長の側から作っていた壁があった』んだってことですよね。
大まかな括りから言えば『ヘテロセクシャル・女』である私は、ちょっとだけ目から鱗でした。

「らぶらぶ進行か?」と思っていたら、後半では高木の妹がサプライズで実家から訪ねて来ちゃうんです。で、ご察しの通りばれてしまう。妹はとってもいい子で2人を非難したりはしないのですけれど、犬飼課長は気づいちゃうんですよ。2人が付き合うことで、他の人を不幸にするかもしれないってことに。

これもあたし、何度も読んだことがある!
ただねぇ……何時も読んでいるBLのお話とはちょっと肌触りが違うんですね。
実社会の『私』の周りの関係性は『恋の魔法』だけでは解決しないということが、実にリアルなんです。
BLの枠組みを使いながら、マイノリティとして生きていくことを描いている様な気がして、とても興味深い。最終巻も激しく期待しちゃいます。

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