表題作HYPER BLACK 2

仁科清人
39歳,警視庁の検視官
飯島 一哉
検視補助官(元捜査一課刑事)・27歳

その他の収録作品

  • 迷犬ポチはオトメ野郎を惑わす

あらすじ

上司である仁科検視官に心を許し付き合いを始めた飯島は、
体力精力ともに絶倫の仁科に翻弄される日々を送っていた。
臨場した現場で遺体を見ては卒倒している飯島だったが、
ある日鑑識員の柏木に仁科は浮気をするぞと耳打ちをされる。
仁科と何やら深い関係にあったらしい柏木の言葉に心を
乱される飯島。そこへ仁科が決定的な一言を口にする。
「柏木とは割り切った体だけの関係だ」
そんな仁科の何もかもが信じられなくなった飯島は、
柏木に誘われるまま新宿のバーに向かい、
泥酔して眠りこけた挙げ句ホテルのベッドで朝を迎えてしまう。
本当に柏木と関係を持ってしまったのか真剣に悩んでいる
ところに仁科の転勤話が持ち上がり……。

B-PRINCE文庫発行『HYPER BLACK』続編

作品情報

作品名
HYPER BLACK 2
著者
井上ハルヲ(オハル) 
媒体
小説
サークル
堕落天使<サークル>
ジャンル
オリジナル
シリーズ
デンパ男とオトメ野郎
発売日
4

(4)

(0)

萌々

(4)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
16
評価数
4
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

HBの続編とデンパ男の番外編

「HYPER BLACK」の続編同人誌で、仁科の心の傷になっている事件と同じシチュエーションが繰り返されるお話。正直この展開は本編で来ると思っていた。本編とこちらを合わせて一冊として読みたい作品だと思う。本編読後に残ったモヤモヤが晴れ、一つの終わりを迎えられた気がした。

始まりから分かっていたことではあるが、倫理観や道徳観念にズレがある二人なので、片方にとっては些細と思われることで衝突してしまう。飯島は、過去に身体だけの関係を持っていた仁科を理解できないらしく、二人の空気は気まずいものに。

良くない状態のまま現場に出た飯島は、逃げる男を追って刺されてしまう。このシーンは本当に野次馬たちが腹立たしいが、実際に起こればこんな感じなのかもしれず悲しい。そうしてそんな飯島の姿を見た仁科は。

今回はいろんな場面で柏木が活躍していた。仁科を容赦なく殴りつける柏木がカッコ良いし、仁科の足りていないところを指摘したのは、今後の仁科と飯島の関係に良い影響を及ぼすんじゃないかな。

事件が落ち着くと、あの無理矢理の始まりが嘘のように飯島は吹っ切れて積極的になり、仁科はちゃんと謝れるようになっている。安心して見ていられるカップルになった気がした。

巻末には、柏木視点の短編が収録されていた。相変わらず柏木の行動をなんでも知っている(察している?)西村。デンパ男シリーズ二作目の「溺愛オトコと純愛ヤロウ」の事件が終わった後くらいのお話かな。幸せそうでなにより。

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