溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした

dekiai shinkanou no unmei no tsugai

溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
26
評価数
10
平均
2.9 / 5
神率
0%
著者
井上ハルヲ(オハル) 

作家さんの新作発表
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イラスト
れの子 
媒体
BL小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  ¥961(税込)
ISBN
9784773089660

あらすじ

オメガってなにそれ!?

大雨の行軍訓練中に崖から転落した晃。気づけば異世界の泉で溺れかけていた!
拾ってくれたのは銀髪の美しい神官リアム。彼から漂う媚薬のような匂いに晃はなぜか欲情してしまう。
「おまえが私の番になるオメガなのか」そう言ってリアムは口づけてきたが、そもそもオメガってなに?
 運命の番ってどういうこと!? わけもわからないうちに耐え切れないほどの快楽が晃を襲う。
まさかこれはオメガの発情期なのか……!?

表題作溺愛神官王の運命の番 - 異世界に飛ばされたらオメガでした

リアム、クレイアス国の次期王で最高神官・α
杉崎晃、自衛官で「黒の稀人」・Ω

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

この二人、セットで楽しくて仕方ないです

こちら、異世界トリップ+オメガバースになります。

作者さんもおっしゃってますが、痛さゼロのラブコメファンタジーです。
「井上のやつ、なにか悪いものでも食ったかと言われそう」ともおっしゃってますが、異世界トリップするのは自衛官で、トリップ早々に小銃を振り回して雄々しく戦いと、めっちゃ井上作品ですよ。
そう、ストーリーとしてはそれほど捻りなんかは無いのですが、それを彩るキャラクターだったり、二人のイチャラブなんかが魅力的なのです。
う~ん・・・。
正統派と言うには、ちょい受けがたくまし過ぎる上に、攻めがとぼけていると言うか、ちょい斜め上なせいでズレてるんですけど。
とりあえず、ファンタジー好きとしては楽しく読めました。


まずこちら、トリップ先の次期王で最高神官であるリアム×陸自に所属の自衛官・晃による、異世界トリップものでオメガバースになります。エロラブコメです。

行軍訓練中の晃が、崖から足を滑らせて異世界トリップしてしまった所からお話はスタート。
美しい神官のリアムに拾われ、次期王でもある彼の、王位を巡る争いに巻き込まれる様。
並行して「運命の番」でもある彼等が、ちょっとしたスレ違いなんかを乗り越えて結ばれるまでとなります。

で、失礼ながら、設定自体は凝ってるわりに、ストーリーとしてはやや単純なんですよね。
私はかなり鈍い方ではあるのですが、先が簡単に読めちゃうと言いますか。
何だろう・・・。
井上作品と言うと、複雑で深みのあるストーリーが魅力なのです。
なので、その点を期待するとちょっと肩透かしを食うかもなぁって感じで。

が、とにかくキャラクターと、二人のイチャ甘なんかが萌えるのです。
晃がですね、かなり雄々しいんですよ。
トリップ早々に、刺客に襲われていたリアムと背中合わせで戦いてな具合で。
私は異世界トリップものも好きでたくさん読んでいますが、(トリップ直後に)攻めを叱咤激励しながら小銃で戦う受けは初めて読んだなぁ。
彼は一事が万事こんな調子でして。
こう、男前な言動が格好いいんですよ。

で、更に更に、個人的にイチオシなのが攻めのリアム。
彼は次期王で最高神官。たくましい肉体に人並み外れた美貌とパーフェクトなのです。
が、「溺愛神官」とのタイトル通り、晃にメロメロでどこかズレてると言いますか、なんかとぼけてる所が可愛いんですよ。
こちら、異世界なのでカルチャーショックみたいのも楽しいのです。
こちらの世界では手を握ると言うのが、閨の中でしかやらない親密な愛情表現なんですよね。
それを知らない晃が、何の気なしに手をとったりする。
すると、「コウ、何ということを・・・」みたいな。

また、本能の赴くままに晃を抱き締め、彼から当然抵抗されて拳を腹に入れられたりする。
すると茫然とした面持ちで「殴られたのは初めてだ」「父にもされた事が無い」みたいな。
で、晃から殴られるような事をしたんだと言われれば、「そうか、お前の言い分にも一理ある」みたいな
何と言いますか、こんな感じのどこかズレてる反応が笑わせてくれるんですよ。
この二人の会話、まるでボケとツッコミで笑えて仕方ないんですよ!!

そう、どちらも規格外の主役二人が、こんな感じで徐々に徐々に互いに距離を縮めて行く様なんかが、とにかく面白いのです。
まぁ、リアムはちょいヘタレ過ぎる部分があるとは思うんですけど。
下手な小細工なんかせず、ここは男らしく晃の幸せの方を優先してやれよみたいな。

まぁそんな感じで、ちょっと残念な部分がありつつも、個人的にはとても好みの作品で楽しく読めました。
井上作品としては破格に読みやすいので、痛いのが苦手な方も安心してお手にとっていただけると思います。

5

「筋肉」がお好きな方に。

井上さんの新刊はファンタジーもの。ファンタジーものですが、とにかく設定が盛りだくさん。井上さん自身あとがきで書かれていますが、

異世界トリップで、ファンタジーで、オメガバースで、子育てで、自衛隊で、筋肉です(あとがきから抜粋しています)。

この設定の中でストーリーに関わる部分でメインになるのは「異世界トリップ」と「オメガバース」という部分かな。が、「筋肉」もポイント。受けが「筋肉」なんです。ここ、個人的に萌えツボでした。

という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意ください。





主人公は自衛隊員の晃。
両親亡きあと、妹を親の代わりに育て、その妹も自分の部下との結婚が決まった。そんなある日、大雨が降る中決行された行軍訓練中に崖から転落してしまう。が、気づいたときには異世界にトリップしてしまっていて―?

というお話。

晃が異世界にトリップしたとき、真っ先に視界に入ったのは麗しいビジュアルを持つリアムと名乗る男性。リアムが複数の男たちに襲われていたのを助けたことがきっかけとなり、リアムの住む神殿に連れて行かれるが。

実はリアムは神国クレイアスの神官にして次期国王となる人物。リアムから漂う甘い香りにクラリとする晃だけれど、そんな晃にリアムもやたらとスキンシップが多い。黒髪に黒い瞳を持つ晃を「黒の稀人」と呼び、「自分の番となるオメガ」ともいうリアムだけれど、晃には「番」の意味も、「オメガ」の意味もさっぱり分からない。

「オメガバース」が存在するクレイアスと、「オメガバース」が分からない晃。異世界トリップならではの異文化交流が笑いを誘います。

井上さん作品ならでは、と言って良いのか、受けさんがとにかくごつい。
ごつい、と言うと語弊があるかもしれませんが、がっつり「男」なんです。とかく可愛い男性が受けになる昨今において、井上さんの描かれるごつい受けさんはなかなか貴重ではなかろうか。

れの子さんの描かれた表紙がとにかく麗しいのです。
細マッチョな晃が、銃を担ぎ迷彩服を着ている晃が、カッコいいのなんのって。イメージにぴったりでした。

自分が元居た世界に戻りたい晃に対して、リアムは晃に番になってほしいと願っている。
願ってはいますが、晃の意思を尊重し、丁重に扱う紳士でもある。
紳士なのに、「セックスはしたくない」と告げる晃の意思を尊重しているのに、濃厚なキスはする。

ちょっとずつちぐはぐで、でも、そのちぐはぐさが非常に面白い。
作品のそこかしこに撒かれたバックボーンが盛りだくさんなのに、それらをうまく回収しつつ、そして面白さが倍増していくストーリー展開はさすが井上さんといったところか。

晃もカッコいいですが、リアムもこれまたナイスガイ。
神官で次期国王というハイスペック男性ですが、強いんです。自分の身を守れるだけの強さが、彼にはある。

オメガである晃のフェロモンに抗いながら、晃の意思を尊重し、大切にする。
それは晃に対してだけではなく、国に対しても同じ。国王になるべく器を持った素敵な男性でした。

「オメガバース」という世界を全く知らないがゆえに、男である自分が妊娠するという事実を受け入れられず(精神的に)抵抗し続ける晃ですが、発情期に入ってしまうと、これがクッソエロいです。けしからんエロさです。オメガバースものという事もあってかエロ度は高めでした。

リアムの番となってクレイアスに残るか、それとも妹がいる元の世界に戻るのか。
リアムへの想いと、元の世界への未練とのはざまで揺れ動く晃が、どちらを選ぶのか。

そこにクレイアスの次期国王争いといった事項も加わり、とにかく最後まで気を抜けない怒涛の展開を見せる作品でした。

終盤に、ちょびっとだけリアムと晃の息子が登場します。
「子育て」も加わっている作品ではありますが、出産シーンや子育て描写はほぼなし。ちびっこのお話ももう少し読みたかったな。

正直に言ってしまうと、ストーリーとしては目新しい部分はあまりありません。
既視感がある展開、という感じ。

なのですが、とにかく登場人物たちが等しく魅力的。

オメガバースや、異世界トリップといった側面ももちろん面白かったですが、受けが自衛隊員という筋肉美にすべて持ってかれました。

筋肉お好きな方に、お勧めしたい作品です。

8

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