乙女男子

ゲイ小説風味の作品

井上ハルヲさん名義のご本です。
とりあえず電子でひじょーにお安いので、購入。

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受けは、春から東京で大学生活をスタートさせる柏木。
北海道出身でゲイ。

攻めの孝雄はその日が誕生日だという30歳の自衛隊員。
熊のようなガタイの良さです。
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カミングアウトした途端、親に絶縁を言い渡され東京へ出てきた柏木。
憧れ？のハッテン場、噂に聞いたサウナに初上陸するというスタートです。

なんというかBLと言うよりも、ゲイ小説と言った雰囲気がします。
あくまでわたしの浅い知識としては、出会いの場としてサウナは不特定多数がワンナイト的な体の相手を見つける場だという解釈です。
そんな所で相手を見つけようってところがもう、BLのLがどこかに行ってしまっていて…（苦笑

レイプというか、サウナマナー不足ゆえの失敗から助けてくれた孝雄となんだか流れでイタしてしまうわけです。
柏木、期待していた喪失です。
ただ、ここまでの二人の下りを読むと、孝雄自体はひじょうに誠実。
柏木が怖気付いて嫌がったら、止めますし。
その辺りはやはりBL、ケダモノではなかったというオチを用意して下さっていてホッとしました。
男性向けゲイ小説にはこの手のお話はけっこう転がっていますが、相手を省みて寸止めしてくれたりキスしたりとかは少ないのではないでしょうか。
結局襲われちゃったりとか後味悪そうな物が多いから。
その辺りが、普段BL書かれている女性作家さんのカラーが出ていたと思いますよ。
そういう意味では、ゲイ小説に興味あるけど迷ってるのって方には肩慣らしになりそうですね。