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店の同僚に「ヘリウム過多男」と評される
気が向くとふわっと何か月も旅に出ちゃう攻様、大智と
家族(特に母と弟)から逃げるように家をでてきた受様、瀬里のお話。
この作品、「最愛です!」って方が多いので
評価を下げて申し訳ないんですが。
大智が初えちのときにお酒飲ませちゃうくだり。
ここで、すーっと醒めちゃったんですよねぇ。
他の(作家さんも違う)作品でも、リラックスするために
すこし飲んだ方がみたいな話は読んだことあるのですが、
大智の場合は「媚薬」だからみたいな嘘つくんですよね。
ホントに飲むと思わなかったって後で謝るんだけど、
経験のない瀬里相手に何やってんだーっと
和輝じゃなくてもいってやりたい。
ブルーサウンドシリーズは、ドラマCD(今のところ第三弾までしか出ていないのですが、続きが出たら良いのになあ・・・)と共にとにかく大好きなシリーズの一つです。
当初、湘南が舞台という事で読み始めたのですが、これがなかなか良い!!
シリーズの中でも、湘南のダイニングバー「ブルーサウンド」が主な舞台となっている作品たちからは、国道134号線のあの海の香りや空気がページから溢れてきて個人的にとてもテンションが上がります。
第一作目は不倫(だと思い込んで)に苦しむ受け様が結構痛々しく、感情の起伏も激しい展開のお話だったのですが、今作は割とゆったりペースで話が進んでいきます。まさに湘南の海辺のちょっとゆったりのんびりなテンポ感が一番感じられる作品かもしれません。
第一作目と時間軸が重なっていたりするので、第一作目の裏側でこんな事が起きていたのか・・・という感じでとても面白かったです。
シリーズ2作目。
1作目と同じく、湘南の海を目の前にした「ブルー・サウンド」が舞台。
今回の主役はブルーサウンド厨房担当の大智とウエイターの瀬里。
瀬里は自分の辛い過去から逃げるようにこの地に来て
ブルーサウンドで出会った人達に救われていく。
よりによって放浪癖のある大智を好きになり
また大智にも好かれ、恋人同士にはなるものの
今まで何の経験もない瀬里にとって何もかも初めてで初々しいのが
このお話のポイントであり、面白いところ。
彼氏にするには、ちょっと面倒な大智だけど、本当は優しくて正直。
好きな人には一生懸命だし、自分の気持ちに嘘をつけないタイプ。
それまで旅に出ると1か月は帰ってこなかった大智だけど
瀬里が心配できっと1か月も放ってなんかおけないでしょうね。
二人共同じように相手を愛し大切にし、離れたくないと思っているのだけど
性格の違う二人の愛情の表し方は、違っていて
違っているけど、どちらも暖かくてその想いが熱く伝わります。
大智の男らしくどんどん攻めていくような愛と
瀬里の静かに大智に包み込まれながら感じる愛。
傍にいる人がみんな、その二人の愛に包まれてしまいそうな
そんな優しくて暖かいお話でした。
慣れない瀬里にじれったさを感じることもありましたが
そういう瀬里を好きなのが大智で、大智が瀬里の良さを一番理解しています。
瀬里は過去を思い出すシーンで出て来る和輝と母親に対し
読んでいて腹が立つと言うより瀬里を思うと泣けてきてしまいました。
苦しみを乗り越え、やっと捕まえた幸せ・・・それが大智。
そこにまた現れた、弟和輝。
ずっとわだかまりのあった、瀬里の弟和輝とも少しづつ和解しつつ
次回はその和輝が主役。
和輝がどう変わっていくのか・・・かなり楽しみです。
『ブルーサウンドシリーズ』第二弾。
実は第5弾の『しじまの夜に浮かぶ月』と番外小編集『波光より、はるか』を
借りて読んで、他のカップルの話も読んでみたくなり
第一弾、第四弾、と手に入った順に読んでいる。
まぁ!こんなに美形だらけでみんなホモで、と……
BLの王道ここにあり、という感じ。
第一弾〜五弾まで全部違うカップルなんですが、
最初の店長の藤木の10年愛話以外は、残念ながらツボじゃない……
でもちょっと時代を感じるいかにもな設定や小道具、
甘くてエロくて切なくて、気楽に読むには悪くないかなーと言う感じです。
あ、「ブルーサウンド」というのは、舞台となる湘南にある店の名前です。
家族との軋轢を抱えた孤独な大学生・瀬里は
ちょっとしたきっかけからこの店でバイトをするようになる。
人の温かさに触れ少しずつ楽に呼吸が出来るようになっていくが、
唯一、何でもできてスケールの大きな料理担当の大智だけは苦手だ。
こんなにも意識してしまうのは実は好きだから、ということに気がつくが
大智は店長の藤木を愛していて……
そんな瀬里が大智と両思いになるまでの、もどかしいラブストーリー。
基本ネガティブ受けはあまり好みではないが、
瀬里に関しては不器用だが真っすぐで清潔な感じが悪くなく、
そう嫌いでもない。
ただ、H場面の可愛さが、個人的には結構苦手でした。
22歳の男でしょー?!
次の第三弾(未読)は瀬里の弟・和輝の話らしい……
ブラコンで俺様で、瀬里に絡んできていたアヤツも男とですかぁ!(笑)
『ブルーサウンド』シリーズ第2作目。私はシリーズ中でこれがいちばん好きです。
1作目(嘉悦×藤木)は正直今ひとつ乗れなかったんですが、こちらの大智×瀬里がすごく好きなんです。
細かく言えば大智の風来坊的なところだけはダメです。ホントにそこはどうしても無理。
でも、そこを除けばキャラクターのタイプとしてはおおむね好みなんですね。
そして、おそらく好みが分かれるだろう瀬里は私は大丈夫というより大好きです。
もともと後ろ向きでネガティブな受もぐるぐる受も苦手ですらないので。むしろ好き要素になり得るくらいです。
もちろん、これでもっと年齢が上(それこそ藤木のように30前とか)だったらまた別でしょうがそれでも根本的には好みのタイプだし、学生ならまったく問題ないですね。
ただ、私は瀬里の弟・和輝のようなキャラクターがものすごくキライなんです。いくらブラコンで情けないヘタレ成分がダダ漏れていようと、こういう強引・傲慢で幼稚なキャラクターは脇だとしてもただ気分が悪いだけ。←脇だから強調してる分余計にダメなんでしょうけどね。
このシリーズは崎谷さんの他のシリーズに比べるととても読みやすいと感じます。別に中身がない・薄いわけではないのに、わりとさら~っと読める。
冒頭でシリーズでいちばん好きだと書きましたが、崎谷さん作品の中でもかなり好きです。極めて個人的に『神』級にお気に入りです。
あまりにも好き過ぎて何回(イヤもう何十回レベル)読んだかもうわかりません。でもまだこれからもしつこく読むことでしょう。