特典ペーパー付
何の情報も入れずに本作品を読みました。
もちの米先生の作品はかなり好きで半分は作家買いでしたが、さすがに(俺のおにくちゃん)というタイトルと[はるがきた]ほど表紙絵が華やかでもなかった。どちらかと言えば「作風が変わったのかな?」等と思いました。
そしていざ開いて読み進めていくと
初めは(見返し系物語)かな?とかも思いましたが…何の何の…とても面白い‼️
引っかかるどころかサクサク読め過ぎて、もったいなく思うくらい(*´艸`)
竜ヶ崎 煌は高校の頃 陰で(肉男)と呼ばれていたが
金持ちの上から目線だった為我関せずだった。
そんな煌にかまってきたのが美術部部長だった柊千明。「(肉男)って言いにくいから今日から(おにくちゃん)ね」と命名される。
最初はからかわれているだけだと思っていた煌だったが次第に千明の行動は(自分に気があるのだ!)と確信し、卒業式の日 勇気を出し「連絡先を教えてやってもいい」とやはり上から目線で告げると「ほんと?でもそーゆーのはイイや」と呆気なく振られてしまう。
そこから必死でダイエットし勉強し、千明の後を追い同じ大学を目指し大学デビューするも千明はおらず…と見返す事すら出来ない…と、思いもかけないストーリー展開が嬉しい。
他の方も書かれているように是非中身を見て読んで欲しいです。
気になったのは千明の元カレ、将輝が最後の方でハサミでジャキジャキと煌の様な髪型にしている場面があり、肉親?らしき人からの電話が入る。
何だか続きがあるのか??と期待してしまう(´艸`)
もちの米先生の作品ははじめて読んだのですが、表紙から良い意味で裏切られました。カラー絵と本編のモノクロ絵だとキャラの印象が全然違います。本編でみんな色気を発揮してるのでとにかく中を見てほしい、試し読みは上の電子書籍のボタンから見れるので読んでみてほしいです。
主要人物は
表紙左側のムスッとした青年が、元おデブの’’おにくちゃん’’で現在御曹司&秀才&容姿端麗の煌さま(攻)で
表紙中央のはだけた黒髪が、煌の高校の先輩だった訳ありの千明(受)です。
あと、千明の元カレの訳ありっぽいクズ男の将暉が出てきます。
始めは太ったキャラがフラれたことがきっかけで原型を留めてない美形になって馬鹿にした奴らを見返してやろうとするよくある展開です。今回は攻めが受けを驚かせてやろうとイケメンになって大学まで追いかけるのですが、彼はすでに退学済み。消息がわからないままだったのにまさかの出会い系で再会→お互い名前を確認しないまま本番までやってしまいます。もちの米先生の画風もあって受けキャラの千明が初登場から色気爆発しててえろえろでした。
最初から煌がの正体がおにくちゃんだとわかっていた千明。高校時代じつは両思いだったことが判明し虚勢を張りながら再度告白する煌でしたが、まさかの千明のデブ専が判明、あんなに努力したのにあの頃のフォルムに戻って欲しいとお願いされてしまうという不憫な1話でした。
煌視点で進むのでここだけ見るとコメディちっくなのですが、最後まで読んで千明視点で考えるとジーンと感慨深くなります…。
千明は美形すぎて読んでいても表情にドキッとします。はじめこそ貞操観念の低い系の子だと思っていたけど、ふくよかなフォルムの方がタイプになったのもおにくちゃん時代の自分癒やしてくれた煌を求めてのことだったし、卒業式に連絡先教えなかったのも将暉のこともあって煌に嫌われたくなかったのかなと思うとめちゃくちゃ一途でキュンとしました。対する煌は御曹司ってこともあり命令口調なお坊ちゃんキャラなのに嫌味な感じが一切ない傍から見ればスパダリなのにヘタレなところがかわいいです。
将暉が千明にしてたことは複雑ですが、彼もなにか訳あり?っぽい描写がありながら掘り下げはなかったので将暉登場のスピンオフに期待しています。
変身して見返す系のお話はよくありますが、予想を裏切る展開に最後まで集中して読むことができました。面白かったです。
欲を言うなら表紙が…!SNSで紹介されてたのがきっかけで購入に至ったのですが、表紙だけ見たとき背景うすピンク一色だし無愛想なヤンキー攻め×幼馴染のビッチ受け的なゆるふわエロBLを連想され、おにくちゃんの意味もエロ的な意味で受けのことをいってるのかと思っちゃいました(反省)。顔がいいので単体アップの千明だったら表紙買いしてたかもしれません。
シリアスとコミカルのバランスが絶妙。
物語自体は重めなのに、随所に登場するプルンプルンのホルモンみたいなモブおにくちゃんと、それに目をキラキラさせてときめいている千明に、緩みかけた涙腺をきつく締め戻されます(笑)
高校時代、勉強も運動も出来ないくせに、お金持ちで上から目線の物言いしかしない煌(攻め)。なのでクラスメイトから嫌われており、よく一人美術室で絵を描いていました。そんな煌に、ある日を境によくかまってくるようになった先輩の千明(受け)。
煌は千明が自分のことを好きなのだと思い、千明の卒業式の日に、何とまあ上から目線な告白をします。しかし結果は「ノー」。そのショックと悔しさから自分を磨き見事なイケメンに変身して千明が通う大学に入学しますが、そこにもう千明はおらず……。しばらく月日が経ってから、何故か出会い系サイトで偶然再会し体を重ねてしまいます。
最初、千明は見た目も行動もどこか掴み所のないビッチな雰囲気で登場してきますが、実は全くそうではありませんでした。
一人だった煌に初めて話かけた美術室……、歩み寄った煌を遠ざけた卒業式……。徐々に千明の過去と煌への想いが明かされるにつれ、決して千明はデブ専でないことがわかります。
そして、父親との生活を守る為に将輝の言いなりになって煌から離れた高校時代とは違い、今度は煌を守る為に将輝を牽制し、自ら煌に歩み寄って行きます。……強くなったね、千明……。
寂しいと思った時に、寂しいと言いたかった父親はもう居なくなってしまったけれど、千明を想ってくれる煌という唯一無二の存在が出来て本当に良かった……。
煌もまた、上から目線のデブになってしまったのにはそれなりの理由があったようですが、そんなことよりも煌が無自覚に天然で優しくて、何よりも自分のライバルを世のデブ達だと本気で思っているところが可愛くて面白い……。
あと、煌が千明を好きになった理由が、金持ちイケメンによくある「オレの事をスペックで判断しないから……」っていうのじゃないのも良い。千明の可愛さに徐々に絆されちゃったのかな……。
この作品は色々な場面に細かく伏線がはられていて、読めば読むほど「おおっ!そういうことかっ!」っていう発見があります。……凄く作り込まれてる。
将輝も将輝なりに真剣に千明を愛していたようで……、ただ、これはまた別の話。
タイトルから軽いノリのコメディを想像していましたが、内容は心に“ずしん”とくるものでした。けれどその“ずしん”は後味の悪いものではなく、最後には、ほんわりとあたたかな気持ちになれる、そんなものでした。
「この作品がBLアワードにノミネートされなきゃ死ぬ」特集で取り上げられていたため再読。
連載中に数話読んで、受けの千明が見た目も言葉遣いも色っぽくて好みだったため、一冊にまとまるのを楽しみにしていた作品です。
高校時代の先輩後輩の再会もの。
最初は完全なコメディだと思ったんですよ。
コロコロ小さなおデブで口も悪い攻めの煌が、ダイエットしたらあらまぁなんと!
脚長長身でイケメンな人気者に大変身!
しかも超絶お金持ち♡
家はお城みたいな豪邸で、わかりやすい服装の執事とメイドも備え付け〜!
みたいな。
キャラはギャグテイストではないんですが、煌が天然お坊ちゃまなので、本人は至って真面目に行動しているつもりでも、少しズレてるところもコミカルで。
舞台がそんな感じなので、気軽に再会ものを楽しもう♪くらいの感覚で読んでいたのですが、中盤から受けの千明のシリアスでダークな過去パートが挟まれていて…
たしかに千明は普段ニコニコしているけど、どこか掴みどころのないような、ミステリアスな雰囲気のある受けなんですよね。
連載中もその雰囲気に惹かれていたんですが、やはりそのキャラの根底には暗い過去があったんだな…と。
とはいえ元のテイストがシリアスでないので、主役2人の関係はすべてを明るく流してしまうようなラブに溢れたものですよ!
千明の元カレ、将輝も気になるキャラですね。
美形でこちらもミステリアス。ヒール。
かなり悪いヤツではあるんですが、千明との関係にも、退場の仕方にも、何かを含ませてるんですよね〜。
ただの当て馬と呼ぶにはキャラが強い(性格もビジュアルも)ので、スピンオフ的再登場があるのかな?
出たら読みたいですね。結構興味あります。将輝には。
千明が本当に色っぽい表情と喋り方をする子なので、エロもエロエロしく、大変美味しく頂きました♪