俺の為にセックス覚えたんだろ?

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表題作トワイライト

高木 稜、高校生(サッカー部)→ホスト
雪平 陽平、稜の同級生

その他の収録作品

  • ♯06.5 ー描き下ろしー
  • カバー下 あとがき

あらすじ

俺の為にセックス覚えたんだろ?
俺様ホストx地味健気 切ないばかりの両片想い

「まるで奴隷だよな」
家にも学校にも居場所がなく、いつも一人で過ごしている高校生の陽平。
そんな時、同級生でサッカー部エース・稜と出会い、二人は次第に惹かれ合うが…。
ある事件を機に、二人の関係は大きく変化してしまう事に。
それは、数年に及ぶ歪んだ純愛の始まりだった――。

"家事、送り迎え、そしてセックス。稜の望む事は何だってする――すべては、稜と一緒にいるため"
ストーリーテラー・西本ろうデビュー作。

作品情報

作品名
トワイライト
著者
西本ろう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829686096
4

(300)

(139)

萌々

(77)

(51)

中立

(13)

趣味じゃない

(20)

レビュー数
30
得点
1169
評価数
300
平均
4 / 5
神率
46.3%

レビュー投稿数30

昭和のドラマっぽい

自暴自棄になった陽平を助けようとして稜は事故に遭う。
そのせいで稜は足に怪我を負い、決まっていたインターハイ出場も適わず、陽平は自分を責める。
というお話です。


感想むずかしいです。
お話としては、よくあるといえばよくある。シンプルに「好き」だけでなくて、そこに負い目とか執着とか引け目とか色々な感情が絡み合って複雑になっていて。昭和のドラマっぽい感じを受けました。
高校生のときは、活発でサッカーの才能があって人気者でとキラキラしていた稜は、大人しくて地味で友だちがいない陽平にとっては眩しくて、天と地ほどの差を感じていたでしょう。
憧れてもいて、仲良くしてくれるから嬉しくもあり、それだけに彼に対する自分自身の感情を自分が許せなかったりして。
でも大人になったらどうか。格差は果たしてあるのか?
大人になった後の二人については、怪我というパワーワードで縛り縛られ一緒にいるわけですが、時が止まっています。作中、お互いの感情や負い目引け目についてはかなり丁寧に描いていますが、高校生のときと大人になった今との格差については敢えて描いていなかったように思いました。おそらく二人の間で時が止まっていることを表しているのだと思います。
でも、読んでいると一面的でちょっと物足りないのです。
勤務するホストクラブでは遅刻常習、片付けしないで早く帰るという傍若無人な稜の陰口をたたく同僚が出てきますが、背景に留まっていますし、陽平と少しだけ接触した新人のホストも当て馬にもならない背景に留まっていて、勿体ないと思いました。
二人の関係にスポットを当ててばかりで、俯瞰が足りないというか、そういう意味では担任の先生が再登場した5話で、やっと他の人の視点が来た、とほっとしました。
まあそれも子供同士のこじれた関係に大人がアドバイス、という形で、元教え子達と教師、という関係性からすると、不自然かもしれないけどこれが限界だったかもしれないです。

それから、本作は西本先生の絵柄が、今のタッチ、キャラの顔立ちと全然違うので少し驚きました。

1

何度読んでも、最後によかったと思える漫画

とにかく読んで欲しい
途中、確かに切ないし辛いと思う事もあるけど、最後むくわれます

0

すれ違い


明るくお調子者で人気の攻めと、友達もいない陰キャ受け。
とあることがキッカケで仲良くなり、友情が愛情に変わっていくお話です。

序盤は互いに惹かれ合ったいい雰囲気でしたが、キスしているところを見られたことで偏見を受け、更に受けを庇った攻めに一生ものの傷を負わせてしまってから物語は不穏に…。

そしてすごく良かったのは、大人になった描写の後半。
大好きなサッカーが出来なくなった攻めに罪悪感を抱きながらも、二人はずっと一緒。

受けは両親が居らず愛に飢えていて、辛い心情でした。
それゆえに自分の想いを伝えられず、すれ違ってしまう二人。
お互いを大切にしているからこそ伝えられない切なさ。
けれどその分、愛を自覚して自らが踏み出した時の描写がとても良かったです。

0

両片思いDK

攻めがスポーツマンで受けが不憫な地味メン‥この設定は好物です。
少し知ってる作品を思い起こしてしまったのと、受けがやたらと転ぶので病気なのかなー、と気がそれてしまったのがあって萌評価です。

ちょっとドラマチック展開すぎて所々醒めてしまう自分がいました。
大人になってまで両片想いは年季入ってるし、セフレのような痛々しい関係になってからは入り込めました。
BLならでは、の思いやるあまりに言葉足らずになり、結果愛してるのに酷くしてる、みたいな感じの昼ドラ的な展開は面白いです。

受けの家族のことはよく書かれてますが、攻めの家族に関してはホストクラブにコネがあって、特にすれ違いとかない家族ってどういうこと‥?
受けと同棲してることとかどうなっているのやら、と気になってしまいました。

当て馬くんはただの当て馬くんだったり、先生登場遅くない?だったり惜しいかなーと感じるところもありましたが、読み応えある作品でした。

0

暗いトンネルを抜け、光指す大地を踏みしめるように

「気持ち悪い!!あんた男でしょ!?」
朋美のセリフ、BLそのものを否定するかのような
言葉で少々ダメージがありますね。
その稜と陽平の写真を見た教師達は困惑するも、
そもそも人の写真を勝手に載せる行為と
学校裏掲示板がある事自体を、
問題視していなさそうなのも不愉快でした。

でもこれはリアル寄りの反応を
描いているのかもしれません。
写真はやり過ぎとしても、彼氏を陰キャの、
しかも男子に取られたも同然な女子校生の反応は
こんな感じに成り得るでしょうね…。
二人をくっつける為に読者に反感を食らう
キャラに利用される女子もある意味可哀想とも思う。
学校もネット中傷など細事は見て見ぬ振りでしょうな。

二人の出会いと距離を縮めて行く過程には萌えつつも、
上記の不快感から前半は読み返しにくいのですが、
時が流れて後半は良かったです。
稜の本心が解らず本当に陽平を恨むように見せて、
実は全部陽平の為に…と、最後にやっと解る方が
感動が大きかったのでは無いか?と最初は思いました。

でも、稜の本音が描かれるからこその良さもあります。
陽平の居場所を守りたい稜と、
償いと一緒に居る為尽くす陽平、
一見献身的、自己犠牲的な裏に、
本当は自分の欲望や汚い感情も含まれている。
心情描写が多く表現豊かに描かれている為、
考えさせられる部分もあって読み応えがあり、
結ばれるまでの切ない過程にも十分萌えがありました。

結ばれた後のHは甘く、描き下ろしで癒されました。
これからは一緒に幸せのレールを歩み続けて欲しい、
そう思わせてくれる二人でした。

1

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