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こちら、2007年発売の雑誌掲載作を、このほど電子限定で発売した作品になります。
で、評価がめちゃくちゃ難しい・・・。
元々ゆりの先生のファンと言う事もあり、大筋自体や細かい部分で萌える要素が多々あるのです。
が、どうにも引っかかって仕方ない部分もちょこちょこある・・・。
私は自分でも、かなり何でも有りでユルユルだと言う自覚がありますが、それでも超えては行けない一線と言うのがあったりするんですよ。
そんなワケで『中立』とさせていただきます。
内容ですが、脳神経外科×小児科医によるすれ違いラブです。
研修医時代から仲の良い、脳神経外科の啓輔と小児科医の聖。
バツイチな上、しょっちゅう彼女に振られている啓輔を、気の置けないもう一人の友人・真田と二人で慰める事、多数です。
そんなある日、結婚を考えていた自身の彼女に振られる聖。
振られた者同士、啓輔のアパートで飲んでいると、気が付いた時には啓輔に抱かれていてー・・・と言うものです。
で、こちら、100ページ程度と短いので、ホントに大きな出来事なんかはありません。
親友同士の二人が、誤解やすれ違いを乗り越えて結ばれるまでを、陵辱強姦等エロ多めで綴った作品になります。
萌える部分がですね~、啓輔の執着っぷり!
傲慢な執着攻めを書かせたら右に出る者が居ない(と個人的に思っている)ゆりの先生。
そもそも聖は啓輔を親友認定してますが、啓輔の方は明らかに聖が欲望の対象でずっと片思いしてます。
振られて弱っている聖を、千載一遇のチャンスとばかりに強引に抱いてしまう。
また、聖がちょい天然でして。
「男の心の痛みは男にしか分からないんだぞ」だの、「二人で気持ち良いことすれば寂しくないだろ」だの上手い事言いくるめられて、気が付けば抱かれてしまっている。
腹黒執着攻めと強気だけどちょい抜けてる美人受けと言うのは、相性が最高だと思うのですよ。
更に更に気持ちが通じ合ってからのエッチがベタ甘(*´▽`*)
照れた聖に「馬鹿・・・」と言われ、「俺はこれでもデリケートなんだ。もっと優しくしてくれ」だの「お前に嫌われたら俺は死ぬぞ。天下の名医を殺したくなかったら、ずっと俺を愛してくれ」だの脂下がって言いまくる啓輔。
いやもう、えらそうなのに言ってる内容自体は超甘えたじゃん!!みたいな。
楽しくて仕方ないです。
が、引っかかる部分。
そもそも何故啓輔がこれ程聖に執着しながらも、結婚していたり次々女性と付き合っては別れているのか-。
なんと、振られると聖が優しく慰めてくれるから!!
結婚もですね、しようとすれば聖との仲に何か進展がみられるかもと賭に出て、アッサリ祝福され、後に引けなくなってしてるんですよ。
ダメだろーーーー!!ヽ(`Д´#)ノ
なんかこのエピソードで、啓輔の器が異様に小さく感じられて。
いや優しくして貰いたかったら、もっと別の方法を考えろよ。
あとですね、強姦された上に、その後も無理矢理襲われと散々なのに、自分は元々啓輔を好きだったんじゃないかとハッと気付く聖。
もちろん、啓輔が他の人のものになるかも等、彼の感情の揺れは書かれているのです。
でもやっぱりちょっと強引な気がしてしまう。
あと瑣末事ではございますが、エッチでアナルにビールはダメだよ!!
もっと受けの身体は大切に扱って!!
なんかこのへんの引っかかる部分ですが、10年以上前の作品と言う事も大きい気はするんですけど。時代背景的に。
でもやっぱどうにも引っかかってしまうので・・・。
そんなワケで萌えて仕方ない部分もあれば、どうにもダメな部分もあると言う、評価に悩む作品でした。