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表題作偽りは医師の嗜み

西城啓輔,優秀な脳神経外科医
野々山聖.啓輔と同病院の小児科医

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  • あとがき

あらすじ

お前の気持ちが伴っていなくても、俺はお前を抱く

突然、恋人にふられた小児科医の聖。
親友の脳神経外科医・西城啓輔に誘われ酒を飲んで忘れようとするが、気づけば力強い腕に組み敷かれ…

小児科医の野々山聖は、結婚を考えていた恋人に突然ふられてしまう。そこへ親友の脳神経外科医・西城啓輔から飲もうとの誘いが。顔も腕も文句なし、女癖は悪いがどこか憎めないバツイチ男。自分には最高の親友がいるじゃないかとふわふわ幸せに浸っていた聖だが、気づけばその力強い腕に組み敷かれ…。親友でも、抱けるのだ。欲望の捌け口として――悪びれない啓輔に欲望のまま揺さぶられ冷えていく心。だが痛みはいつしか甘い痺れへと変わっていき…。

作品情報

作品名
偽りは医師の嗜み
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
柳ゆと 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレードパール文庫
電子発売日
2

(1)

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萌々

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中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

それでも超えてはいけない一線があったりするんですよ・・・

こちら、2007年発売の雑誌掲載作を、このほど電子限定で発売した作品になります。
で、評価がめちゃくちゃ難しい・・・。

元々ゆりの先生のファンと言う事もあり、大筋自体や細かい部分で萌える要素が多々あるのです。
が、どうにも引っかかって仕方ない部分もちょこちょこある・・・。
私は自分でも、かなり何でも有りでユルユルだと言う自覚がありますが、それでも超えては行けない一線と言うのがあったりするんですよ。
そんなワケで『中立』とさせていただきます。


内容ですが、脳神経外科×小児科医によるすれ違いラブです。
研修医時代から仲の良い、脳神経外科の啓輔と小児科医の聖。
バツイチな上、しょっちゅう彼女に振られている啓輔を、気の置けないもう一人の友人・真田と二人で慰める事、多数です。
そんなある日、結婚を考えていた自身の彼女に振られる聖。
振られた者同士、啓輔のアパートで飲んでいると、気が付いた時には啓輔に抱かれていてー・・・と言うものです。

で、こちら、100ページ程度と短いので、ホントに大きな出来事なんかはありません。
親友同士の二人が、誤解やすれ違いを乗り越えて結ばれるまでを、陵辱強姦等エロ多めで綴った作品になります。

萌える部分がですね~、啓輔の執着っぷり!
傲慢な執着攻めを書かせたら右に出る者が居ない(と個人的に思っている)ゆりの先生。
そもそも聖は啓輔を親友認定してますが、啓輔の方は明らかに聖が欲望の対象でずっと片思いしてます。
振られて弱っている聖を、千載一遇のチャンスとばかりに強引に抱いてしまう。
また、聖がちょい天然でして。
「男の心の痛みは男にしか分からないんだぞ」だの、「二人で気持ち良いことすれば寂しくないだろ」だの上手い事言いくるめられて、気が付けば抱かれてしまっている。
腹黒執着攻めと強気だけどちょい抜けてる美人受けと言うのは、相性が最高だと思うのですよ。

更に更に気持ちが通じ合ってからのエッチがベタ甘(*´▽`*)
照れた聖に「馬鹿・・・」と言われ、「俺はこれでもデリケートなんだ。もっと優しくしてくれ」だの「お前に嫌われたら俺は死ぬぞ。天下の名医を殺したくなかったら、ずっと俺を愛してくれ」だの脂下がって言いまくる啓輔。
いやもう、えらそうなのに言ってる内容自体は超甘えたじゃん!!みたいな。
楽しくて仕方ないです。

が、引っかかる部分。
そもそも何故啓輔がこれ程聖に執着しながらも、結婚していたり次々女性と付き合っては別れているのか-。
なんと、振られると聖が優しく慰めてくれるから!!
結婚もですね、しようとすれば聖との仲に何か進展がみられるかもと賭に出て、アッサリ祝福され、後に引けなくなってしてるんですよ。
ダメだろーーーー!!ヽ(`Д´#)ノ
なんかこのエピソードで、啓輔の器が異様に小さく感じられて。
いや優しくして貰いたかったら、もっと別の方法を考えろよ。

あとですね、強姦された上に、その後も無理矢理襲われと散々なのに、自分は元々啓輔を好きだったんじゃないかとハッと気付く聖。
もちろん、啓輔が他の人のものになるかも等、彼の感情の揺れは書かれているのです。
でもやっぱりちょっと強引な気がしてしまう。
あと瑣末事ではございますが、エッチでアナルにビールはダメだよ!!
もっと受けの身体は大切に扱って!!

なんかこのへんの引っかかる部分ですが、10年以上前の作品と言う事も大きい気はするんですけど。時代背景的に。
でもやっぱどうにも引っかかってしまうので・・・。

そんなワケで萌えて仕方ない部分もあれば、どうにもダメな部分もあると言う、評価に悩む作品でした。




5

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