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黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚

ogon no omega to mitsuai no giso kekkon

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表題作黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚

クライヴ・カディス・デートリッヒ,公爵家の世嗣,魔法騎士,21歳,α
リシェル・グラン・ローデライト,カミール王国第三王子,21歳,Ω

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

王立アカデミーで親友として六年間を過ごしたリシェル王子と公爵家の世嗣クライヴ。ところがリシェルがオメガとして目覚めてしまい……? オール書き下ろし、オメガバース・ファンタジー!!

作品情報

作品名
黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525698
3.9

(31)

(10)

萌々

(9)

(12)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
122
評価数
31
平均
3.9 / 5
神率
32.3%

レビュー投稿数11

これぞ両片想い

華やかな表紙に口絵の結婚式が美しいこちら。
アカデミーで共に過ごし親友同士の2人、言動に恋情が滲み出てるのに互いに気付かない。タイミングも悪いんだけど焦れったかった。

オメガに覚醒したリシェルはつがいを得る事に。クライブの事情を考慮し自分の想いを隠して結婚を申し込むのは勇気が必要だったと思う。
クライブも了承してくれて無事に結婚できた時はホッとした。そして『つがいの儀式』=初夜。リシェルなりに考えたんだろうけど、それを上回るクライブの熱い想い!リシェル大好きなのが伝わって笑ってしまった。リシェルも想いを隠しきれないし、何でこれで伝わらないのか(˙-˙ )

だけど、ここからが問題。新婚旅行に出かけるもリシェルが狙われる自体に。犯人を捕まえるも根本は解決せず、舞台は王宮の舞踏会へ。
犯人の願いは理解てきるけど狂ってると思った。けど、雨降って地固まる。
リシェルとクライブ、想いを素直に伝えられて良かった。このままだと絶対に悔いが残ってたから。
その後は甘々ラブラブ、思いの丈をぶつけあえて本当に良かったです。幸せなその後も読めて嬉しかったです。
2人が好きなのは勿論、リシェルの兄様方が良いキャラで楽しい!この2人の話も読んでみたい!
幸せな気持ちになれる作品でした♡(❁´◡`❁)

4

ここ最近の作品で1番好き!

ゆりの菜櫻先生の「パブリック」シリーズや「アラビアン」シリーズが大好きなんです。
こちらはシリーズ物ではありませんが、シリーズになっても面白いのではないかと思いました。

ゆりの菜櫻先生って読者を焦らすのが凄くお上手だと思うのですが、今回も両片思いなのにお互いを思い合う故にすれ違いが多くてかなり萌えさせて頂きました。
お互いに信頼はあるので、言ってしまえば一発で解決する問題なんです。だけどお互いにとある女性を好きだと思っているので実に面倒くさい2人でした。

クライヴのリシェルに対する溺愛ぶりと、リシェルがチラッと漏らしてしまう言葉の端々でお互いに察してよ!と何度思ったことか!

王道のすれ違い作品でしたが、リシェルを付け狙う悪意の大元が誰なのかが終盤まで分からずに、ゆりの菜櫻先生にしてやられたって感じでした。凄く面白かったです。

個人的には事件解決後のお話が入っていたのが凄く良かったです。ここ最近のゆりの菜櫻先生のお話の中で一番のお気に入りでした。

ただ、2人がお互いに好きだと思ってた女性の名前が頻繁に登場するのだけはイラッとしました。www

4

立場が邪魔するすれ違い

★電子版は表紙と口絵のみ、挿絵無し・・BLファンタジーは、大人の絵本。絵が無いとちょっとつまらない。

第三王子リシェルは、王立アカデミー卒業前に、クライブと養父の会話を立ち聞きしてしまう 
6年間親友と思っていたが、政治的な背景があると知り、信頼が揺らぐ。
リシェルとクライブ、・・二人は相愛なのに、背景絡みで真っすぐ気持ちを伝えられない。
王族の「金のオメガ」に纏わる波乱含みの伏線がとても面白かった。

--- ざっと拾いあげただけでも、ちょっと面白い登場人物。シリーズ化してほしい。

●サンジャス・グラン・ローデライト:「金のオメガ」の伝承を持つ国の王 
第一王子はやや腹黒な策士。 
第二王子は、天才魔法士で研究家。

●リシェル:21歳、カミール王国 第三王子 
母似の金髪翠瞳 「金の王子」 父王・兄二人に溺愛されて育つ
クライブへの想いを隠している

●クライヴ・カディス:21歳、公爵家養子 魔法騎士 
ラグール子爵家二男が、魔法力を見込まれデートリッヒ公爵の養子に入る

●四大公爵家:
 右大臣/デートリッヒ公爵:武官 クライブの養父 「恩に報いろ」とクライヴに常に圧力
 フォンターナ公爵:武官 武官 右大臣輩出の家
 左大臣/サスベール公爵:文官  
 ダンデ公爵家:文官 左大臣輩出の家

●オリヴィア・アーエン・オルレア:伯爵令嬢 β 元リシェルの妃候補 親友

1

思い違いもほどほどにね

OH!なんてゴージャスな表紙!
王家の肖像画風なイラストが素敵です。

それもそのはず、主人公2人は王族と貴族。やんごとなき身分の2人が結婚しちゃうよってお話。だけど、その結婚はタイトルにある"偽装結婚"です。

その2人の結婚、「そこに愛はあるんか!?」と聞かれたらば、
「そこに愛はあります!!」と答えましょう。
むしろ愛はありありの大ありです(*´∀`)

めちゃくちゃ好き合ってるのに「好き」の気持ちを隠しながら、見せかけのつがいのふりをしていく王子のリシェルと魔法騎士のクライヴ。
2人の恋愛と結婚生活の行き先と、勘違いが解け心から愛し合うことが出来るまでの2人の恋の軌跡を見守っていく両片思いストーリーです。


少し内容を補足すると…
第三王子であるリシェルはΩに覚醒し、αと結婚しなければならなくなりました。リシェルはその相手を親友のクライヴに選びます。

リシェルは有能なαを産むことが出来る「黄金のオメガ」で国の宝。リシェルの婚姻は国や王家の一大事です。リシェルはどっかのαと結婚させられるくらいならクライヴとしたいと思い、「親友だから」という名目でクライヴに求婚。
クライヴの方はどっかのαにリシェルを取られるくらいなら自分が、の思いで求婚者に名乗りを上げます。

隠された想いは一緒。何の問題もない恋愛結婚なんですけど、2人は共に「他に好きな人がいる」と思い違い。この思い違いが、まーなんとも手強いです。特にリシェル。
クライヴのこと好きじゃないからね!の強調が激しく、私に何度もため息を吐かせました…

この盛大な勘違いとすれ違いの恋の行方が、まるまる一冊にギューです。
すれ違いすぎる描写は私の好みじゃないんですけど、そこまで気にならなかったのはクライヴが密やかにリシェルへの執着と溺愛を見せていたからです。

初夜を形だけに止めようとするリシェルに対し、あらゆる理由と説得で初夜を成功させようと頑張るクライヴを、胴上げしたいくらい褒め讃えたかったです(笑)
リシェルを他の男にとられたくない思いが普段冷静で澄ました彼をここまでさせるのに、その行動が全くリシェルに伝わらないから困ったもんです。


なかなか通い合わない2人の恋模様とは別に、この物語には事件パートがあります。リシェルを狙う事件が起こるのですが、この事件がきっかけでジレモダの恋に終止符を打つことになったのは幸か不幸か…ってな感じ。

この事件の顛末が面白くて、犯人もまさかのあの人が?でした。あっちとこっちが裏で繋がってたんかーいってなった驚きは、リシェルとクライヴには悪いけどワクワクしました^^
(だって恋愛進まないんだもん)


恋愛パートとしては焦ったさにダレちゃうところもあり、盛り上がりが削がれる場面もちらほら。クライヴが頑張っていたから楽しんで読めたようなものです。
そんなこともあり、ついにやってきた告白シーンはクライヴからじゃなくてリシェルからの方が良かったなぁ。リシェルの男気を最後に感じたかったです。


やっと通い合った瞬間のクライヴの嬉しそうな姿は想像以上。リシェルには負担だけど、絶倫も許してやって欲しいです(笑)

そして。最後は嬉しいアフターストーリー♪
可愛い子どもたちと愛し合うつがい2人の姿に、多幸感と満足感を感じずにはいられない読後感良しなハッピーエンドでした。

8

『偽装結婚』からのー…

挿絵買い。

リシェルもクライヴもお互いがお互いのことをずっと好きだったのですが
リシェルはカミール王国の第三王子ということもあって
クライヴに自分の気持ちを伝えることが出来なかったんです。

リシェルがオメガになったことにより、お話は進んでいくのですが
お互いがお互いの気持ちを誤解しているのが
読んでいてとてもつらくて歯がゆかったです。

それぞれの視点で同時期の話が書かれていて
クライヴはこの時こう思ってたんだ。とか、
リシェルはこう思ってたんだ。とかわかるんですけど
見事に気持ちがすれ違ってて、そうじゃないんだよー!って
言いたくなる場面が何回もありました。

タイトル通り、最初は『偽装結婚』なのですが
ちゃんと最終的にはハッピーエンドでよかったです。

ちゃんとたっぷりと甘々な部分が読めて幸せな気持ちになりました(*´∀`*)

3

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