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暗黒の魔術師は王太子を溺愛したい

ankoku no maijutsushi wa outaishi wo dekiaishitai

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表題作暗黒の魔術師は王太子を溺愛したい

ヴィンセント,暗黒の魔術師
アリウス,キリジャス王国の王太子,22歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

契約をしろ。そしてその躰を寄越せ
この男の力が欲しい――死から蘇った王太子は国を守るため、最高級の力を持つ暗黒の魔術師に身を任せる――。契約から始まる究極恋愛

侵略によって凶刃に倒れた王太子のアリウスは、死の半年前に時を遡り蘇る。国の滅亡を回避すべく一度は拒絶した暗黒の魔術師ヴィンセントとの契約を決意するが、強大な力のやり取りをする条件は躰。お前を私の種を受け止める快楽の器にしてやろう――国の守りを固める傍ら、美貌の王太子は男の言葉通り躰を貪られることに。形ばかりのはずの行為は腰が砕けるほど甘く、アリウスは二人の絆「天命の比翼」がもたらす未知なる快感を知るが…。

作品情報

作品名
暗黒の魔術師は王太子を溺愛したい
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576220093
4.1

(31)

(11)

萌々

(15)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
130
評価数
31
平均
4.1 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数10

タイムリープBL

世界最強の魔術師と王太子。
兄の謀反によって国が滅び自分も殺されちゃった…と思ったら事件の半年前に戻っていた話。そして最悪の結末を回避するために半年前は契約を断ってしまった魔術師に助けを求めることになる。

偉そうな俺様攻めかと思いきや、蓋を開けたら溺愛ストーカー健気攻めだったのが面白かった。初夜で寝室をお花だらけにして魔術で幻想的な空間にしたのは高貴でプライドの高いツンデレ受けをからかってるのかと思っていたら、本人が相当浮かれてたっぽいの可愛い。後からわかる真相が可愛い。ツンデレ受けのデレに攻めが感激してるシーンも好き。

あと受けの前で可愛こぶる攻めという個人的な癖に刺さるシーンがあってとても満足。

どうして謀反が起こってしまったのか、真の黒幕は誰なのかが謎解かれていく過程も楽しかった。

2

こっそり溺愛

夢々しさがあって、可愛い猫ちゃんも出てきて、お話も面白くてとても好きなお話です。

プロローグで王太子アリウスは死んでしまうのですが、その直後、半年前に遡って蘇ります。
そこから半年後に起こる悲劇を回避するため奮闘するリベンジャーズなお話です。

「暗黒の魔術師」といっても邪悪という意味ではなく、黒の魔術師(悪者ではない)の中でも最強の魔術師ということ。
暗黒の魔術師のヴィンセントと「天命の比翼」という契約を交わす王太子アリウス。
二人ともタイプの違ったイケメンです。どっちもいいです!
お話自体も面白かったのですが、二人の素直になりきれないツンデレ感がきゅんとして良かったです。萌えでした〜。
初エッチのロマンティックさとか、攻め様魔術師さいこーってなりました。

ファンタジーなんですが、リベンジャーズするので先を知りたくなって引き込まれてました。

2

ストーリーとしては王道だが

作家買い。
ゆりのさんの新刊はファンタジーもの。Cielさんの描かれた美麗な挿絵も相俟ってなんとも美しい世界観のお話でした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公はキリジャス王国の王太子・アリウス。
弱冠22歳の彼は間もなく彼の父でもある現王から王の称号を賜ることになっている。が、そんなさなかに軍事国家であるガレウス帝国に攻め込まれてしまう。国民を逃がし、両親を逃がしたところで彼は力尽き、彼は逝去してしまう。

しかも、彼を陥れ王族を滅ぼそうとしたのは、アリウスの信頼していた人物だった。が、なぜかアリウスは生きていた。しかも時はガレウス帝国に攻め込まれる半年前に戻っていてー?

というお話。

まずこの作品の世界観として、魔物がいたり、魔術師がいます。
そして、アリウスの瞳は金色。これは「カレイドスコープ」と呼ばれ王族にしか生まれない。「カレイドスコープ」は希少種で、これに生まれついたものは次期王となる。カレイドスコープは魔物を封じ込めたり魔術師の力を増幅させることができる。

そして、キリジャス国には私利私欲を捨て人のために魔力を使う「白の魔術師」と己の思うままに魔術を使い、それを生業とする「黒の魔術師」がおり、王族は白の魔術師を起用している。

というちょっぴりファンタジー要素が盛り込まれたお話。

さて。
キリジャスが敵国に攻め込まれる半年前のこと。黒の魔術師の中でもトップクラスの魔術を駆使する暗黒の魔術師と呼ばれているヴィンセントがアリウスのもとにやってきていた。ヴィンセントと契約を結ばないかと言われ、すげなく断るアリウスだったが、敵国に攻め込まれ国を落とされるくらいなら、という理由で、生き返ったアリウスはヴィンセントと契約を結ぶことに。

で、まあBL作品ではお約束ですかね。
その契約のために身体を重ねる必要がある、という。

アリウスはその美貌とは裏腹にかなり豪胆な性格の持ち主。
そして、自分の利益になることなら策を施すことにためらいがない。
けれど、それはあくまで次期国王として、国を守りたいという思いからくるものであって。

ヴィンセントと契約を交わし、半年後の闘いに、黒幕との対決に、アリウスは勝つことができるのか?

と、そういうストーリーなのです。

アリウスは豪胆な性格ではありますが、決して暴力的でも粗暴な性格でもなく、争うことなく衝突を避けるために奮闘する、その過程が非常に面白いです。頭脳派なんですね。

で、もっと面白いのが、黒幕が最後まで分からないこと。

誰が敵で誰が味方なのか。
最後の最後までハラハラさせるその手腕はさすがゆりのさんといったところか。

ヴィンセント×アリウスの恋の行方というBL軸は、正直に言ってしまうとよくある展開というか。ああ、まあそうですよねー、という感じは否めない。否めないのですが、ヴィンセントがとにかくカッコいい。序盤、アリウスの男気に惚れ惚れしているところに、ヴィンセントのカッコよさに飲み込まれ、うかうかしていると二人の男たちのカッコよさに翻弄され飲み込まれてしまう、そんな感じ。

アリウスはファイという名のネコ型の魔獣を傍に置いています。
このファイがね、…、
いや、彼の可愛さとカッコよさとあざとさを、本当の姿を、ぜひとも手に取って確認していただきたいです。

王道のストーリーを軸に、二転三転させるストーリ展開、カッコいい男たち&1匹、というエッセンスが加わることでこうも独創的なストーリーになるのかと圧倒されました。

何より、ヴィンセントの深い深い愛情に、読後萌えが上がり切って降りてきませんでした。Cielさんの挿絵も非常に美しく、萌え度は確実に上がりました。

3

究極の溺愛♡

兄に裏切られ国と共に亡くなったアリウス。死んだはずが過去に生き返り、運命を変えようと抗う為に暗黒の魔術師ヴィンセントと天命の比翼となる…
これ以上ぴったりのタイトルは無ないと読後に納得。プロローグが悲惨だったのでどうなる事かハラハラしたけど、最高に甘々なハッピーエンドだった♡国の運命が変わった事が良かったのは勿論だけど、ヴィンセントがアリウスの運命を変える為に奮闘してたのが萌える。命をかけた溺愛に感動だった。
アリウスも口では強がっててもヴィンセントに惹かれてるし、2人まとめて可愛かった。イラストも華やかで美しい✧*。

2

溺愛したいのに素直じゃないね♡

思ってた感じと違いましたがとっても良かったです。

王太子アリウスが一度殺された後、半年前にタイムリープして、なんとか国を救おうと奔走するお話ですかね。

暗黒の魔術師ヴィンセント。あんなに皮肉屋で不遜でなのにアリウスを大切に抱いて。
最後に天命の比翼の契約の条件を知ったとき、私も心が震えました。そうだったのー!?と。
だからあのとき…♡

敵国の襲撃に備え、また身近な敵の心を掴みなんとか国の滅亡を防ごうとするアリウス。
しかし本当の敵とは…。
そして抗えないアリウスの22歳の死は…。
ファイの正体は…。

クライマックスは、え?もっと戦闘とかないの?なあっさり目でしたが、その後がとっても良かったです。
アリウスがヴィンセントの大きな感情を知り、今度は自分が彼を守ろうと。お互いに救われてきたんですね。 

運命の相手ですね。
タイトル通り溺愛したい魔術師のお話でした。
ただ、なんか物足りないような。せっかく死の半年前にタイムリープして、できるだけの対策はしたのに敵の正体や動機が、そんなんなの?と思ってしまい。

2

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