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表題作摩天楼に眠る獅子

ハリーファ
アルハラーン王国の第六王子
クリス・ランドレー・ロイズ
名家の御曹司

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ニューヨークで宝石商を営む名家の御曹司・クリスと、褐色の肌を持つアラブの王子・ハリーファが、ベッドの主導権を巡り丁々発止に繰り広げる、世界を股にかけたゴージャスすぎるセレブリティー・ラブ・バトル!

作品情報

作品名
摩天楼に眠る獅子
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
ISBN
9784040673028
3.6

(55)

(17)

萌々

(14)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
8
得点
197
評価数
55
平均
3.6 / 5
神率
30.9%

レビュー投稿数8

この話、1000ページでも2000ページでも読める

とにかく面白い。

男前で芯が通ってて、一途で、本物のアラブの王子で!
こんな男が、上から目線で口説いて来る。
普通だったらメロメロの話なんでしょうけど、とにかく二人共が甘くない。
二人のハイソな上に、相手をやり込めようとするテンポのいい会話の応酬が楽しい!

これ何ページでも読める。
っていうか、何ページでもこの二人の攻防、見ていたい(笑)
BL好きだったら読んで損はないでしょう。

一つ一つのプロセスを経て、ベッドへ行くのか行かないのか、そういうとこも期待に胸膨らんで、予想通りだったり、焦らされたりで、ニヤケました。

あー読み終わっちゃったよ〜・・もっと読みたかった・・!

8

この設定絶対需要あるから増えて欲しい!!

女王様受で検索して、はじめての作家さんでしたが買ってみました。結果大当たりでした。変わった設定のイロモノかと思いきや普通に恋愛小説としていい話でした。純愛らしいです笑

本当に続編を期待します。

受の一人称が私、攻を君と呼ぶのがノーブルで、可愛くなりすぎなくてよかったです。セレブな暮らし、外国の情景も設定に合っていていいですね。

攻×攻らしいんですが、その攻防もとても面白いのですが、攻はカッコいいし、リバはなく、受が頑張って拒否しているだけです。ただ、私は強気受、女王様受を求めて読んだので大満足でした。

攻の執着具合も最高。人生全てつまらない、自分の命すらどうでもいい、ハイスペックな能力権力を全てクリスを囲い込む為に使うやつです。

レビューが少なかったのでついつい書いてしまいました。

6

ベッドの主導権を巡る不毛な舌合戦が最高

ゆりの先生が書かれる口達者な俺様執着溺愛攻め×強気美人受けによるどこまでいっても噛み合っていない会話が好きなんです。

「ハニーお手柔に頼むよ」
「私は君のハニーではない」
みたいな。

この二人もそう。
超そっけない受けに向かって
「おまえももう少し素直になったほうがいい そのほうが私もお前に愛されている実感が湧く」
と言えば
「愛していないから、そんなもの湧かさなくてもいい」
とバッサリ切り捨てる。

勝手に恋人認定&俺に抱かれてろと言う攻めと、死んでもごめんだと拒絶するによる受け(バリタチ)による不毛なやりとりが愉快。
それを期待して購入したので、本当に楽しめました。

あと、ゆりの作品の攻め様らしいなと思ったのは、受けに群がる虫を影でせっせと排除していたところ。
受けのお尻を狙おうとする不埒な輩を、石油産出国の王子という立場を存分に使って排除してましたわ。
そのスケールがすごい。

あと超俺様で普段は煮ても焼いても食えない攻めだけど、そんな攻めを生かすも殺すも受け次第みたいなところがちゃんと描かれていて、そこも楽しめました。

だけど、最後の最後まで受けがツンなままで、攻めを恋人だとは認めないまま終わってしまった……
あとがきでも「もうしばらくは足掻くと思うけど、最後は認めてしまうんだろうなと思う」とあるんだけど、きちんと認めたところまで読みたかったよーーーー!!!!

それが残念でならないので神評価にするか迷ったけど、こういう二人が読みたい!という希望はばっちり叶えてもらえたので神つけちゃいます。


あと良かったのは、マルタ共和国の風景描写。
旅の楽しみみたいなものが詰まってるというか、とても生き生きしていて行ってみたくなりました。



4

獅子同士の攻防戦

アラブの王子様が出てくるお話だと、王子が一般人に恋して執着して閉じ込める~みたいなのも多いですが、この作品は一風変わってました。

まず、攻めのハリーファ。クリスと出会った学生時代から彼に執着をみせているもの、クリスの付き合いに関しては概ね寛容です。
(抱かれる側になることは絶対認めず、一度寝た男は必ず引き離しますが・・)
一方、クリスも誰もが認める美麗な顔立ちながら性格は男前で、彼自身も裕福な家柄に生まれながら自分で独立してジュエリーブランドを立ち上げています。
ハリーファのことも男としては認めながらも、抱かれる側に立つことは我慢ならないらしく、終始抵抗してみせますが、その態度が逆にハリーファを喜ばせてしまってもいます。

後半にシチリアマフィアが絡んでくるものの、こちらは割りとすぐに解決してしまい、作品の殆どはハリーファとクリスのお互い「抱く側」を掛けた攻防戦が書かれています。クリスも一生懸命抵抗するのですが、デレデレのようでいて決してタチ役は譲らないハリーファにいつも丸め込まれてしまい、役を譲ってしまう結果に。

この二人の攻防戦でのやり取りのセリフが非常にテンポ良く、これだけでもかなり面白いのですが、この攻防戦に少し中だるみを感じた頃に登場するのが、クリスが手掛けるジュエリーの繊細なデザインだったり、仕事で行ったマルタ共和国やプラハでの美しく絢爛豪華な町並みの描写です。
これらが良い清涼剤となってくれて、ともすれば単調なお話を最後まで飽きずに読むことが出来ました。

二人が出逢うまでのそれぞれの過去が書かれていれば、もう少し物語に厚みが生じたのかもしれませんが、たまにはこうしたクスッと笑えて楽しめる作品があってもいいのかもしれません。
全体を漂う雰囲気は甘いもの、最後まであくまでも対等な立場を崩さない男前同士の彼らで、満足いく作品でした。

ただ一つ残念なのが、挿絵でしょうか・・。葛西先生の描かれる絵は相変わらずとても綺麗なのですが、クリスはともかくハリーファも細身すぎて余り傲慢で俺様な自信溢れるアラブの王子様に見えなかったような・・。タチを競うお話でもあるので、もう少しどっしりと描いてくれると嬉しかったです。

3

恋の駆け引きと男の矜持

恋の駆け引きが延々と続いてちょっと飽きてきました。
結局二人とも一目惚れだよね?
クリスはハリーファに再会して賭けに負けていきなり抱かれ。

その後はストーカーか?というくらい付きまとわれ。勝手に恋人気取りのハリーファ。クリスの言うことを聞いちゃいないどころか、何でも意訳して自分の都合のいいように受け取って。

執着溺愛嫉妬は大好物なのですがね。
攻め×攻めでクリスのプライドと攻めの矜持がもうすぐハリーファの愛に溺れそうですね。

愛するクリスに負けっぱなしだと言えるハリーファが大物ですね。
クリスが男の矜持で素直になれないでいるけど、近いうちに家族に挨拶に来られそうですね(笑)

なんだかんだで言いくるめられてハリーファの思い通りになっちゃうチョロいクリスも可愛いですね。

0

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