この夏は、不毛な恋からはじまった――

あしたあさってそれからいつか

ashita asatte sorekara itsuka

あしたあさってそれからいつか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
69
評価数
17
平均
4.1 / 5
神率
35.3%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥660(税抜)  ¥713(税込)
ISBN
9784199607738

あらすじ

海沿いにある古民家カフェの店長で、ゲイの秋(あき)。夏休みを利用してバイトにやってきた駿介(しゅんすけ)に惹かれてしまう。人懐っこくて、イケメンで愛想もよくて働き者。ある時ゲイなのがバレ、軽蔑されると覚悟したけれど、駿介から好きだとまさかの告白をされる!? 過去の罪悪感から躊躇うけれど、駿介の側は居心地がよくて、見えないはずの、秋澄む海を夢見てしまい――!?

表題作あしたあさってそれからいつか

佐々木駿介、大学生、期間限定のバイト
清水 秋、古民家カフェの店長

その他の収録作品

  • ある日のいちにち
  • エピローグ

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レビュー投稿数3

いちかわ先生作品の持つ、魅力の結晶。

いちかわ先生のお話は、どれも胸が締め付けられ、その後じんわりと温かくなって……
「この作品に出会えて良かった」と思わせてくれる為、大好きです。

「普段 ちょっといい気分になるくらい上手に甘えてくる そのくせここぞって時 俺の一番欲しい言葉をくれる」
帯にもある言葉ですが、駿介くんの人懐っこさと頼もしさを、端的に表現した場面だと感じました。

秋さんが別れ話を切り出したとき、心の声を絞り出すように、苦しく切ない言葉を零す駿介くんの姿に、こちらまで悲しくなってしまいました……

「信じてほしい」駿介くんの精一杯の気持ちを切り捨ててしまったことに、別れてから気付く秋さん。
自分を守る為にしてしまった選択を悔やみ、東京まで駆けつけ「会いたかった」と零します。

冷静に考えれば、秋さんはとてもズルい人です。
別れ話を切り出したときも、駿介くんの話には耳を傾けず、自分の思い込みだけで決断を下してしまうような性格です。
しかし、選択に迷った結果、自分だけを守るような決断をしてしまうことは誰にでもあることだと思います。
秋さんは、人の持つ不器用な部分を凝縮したような人だと感じました。

登場人物たちが皆等身大で、彼らの心情を理解し、共感し易いこと。
自分がいちかわ先生の作品に惹かれ続ける理由を、今一度、思い知ることができました。

1

期間限定から始まる恋

…お?いちかわさんの年下攻めは初めて読んだかも。

帯には『人懐っこい大学生×恋に臆病なカフェ店長の、ひと夏限定恋物語』と書かれています。

東京から九州まで夏休みの間だけ遊びにきていた大学生が、
受けのカフェに住み込みバイトにやってきてゆっくりと恋が膨らんでいく。
優しい空気感に切なさを含んだお話でした。

大学生攻めはなぜ九州まで1人で来ていたのか。
なにかワケアリかとおもったけれど特に理由はなかったようですね;
サーフィン目的でやってくる子が多い地域だそうですが…。

なんとなく感じた疑問点はさておき、
個人的に年下攻めが大ッ好きなのでめっちゃ萌えました。
人懐っこくて素直で行動が一直線のワンコ攻めは可愛いですね!
逃げずに向き合う、真っ直ぐ見据える、純真さがのこるキラキラ感。

帯にも書いてあるんですが、
『普段ちょっといい気分になるくらい上手に甘えてくる』
『そのくせここぞって時に俺の一番欲しい言葉をくれる』

↑ここのタイミングが絶妙で…!
子供みたいにゴロゴロ甘えてるのが可愛く、
落ち込んでる受けをグッと引っ張り上げる強さが頼もしく。
個人的に萌えを刺激してくれる年下攻めでした◎

当て馬がひっかき回しにきたときもブレないのが格好いいです。
何を言われてもやんわり受け流すとこがグッときました。

臆病になっている受けが1度ピリオドを打とうとした時に、
痛々しくツライ気持ちを口にする年下攻めに切なキュンキュン(;///;)
傷つき萌え属性持ちには切ないのと萌えがしんどかったです(;///;)

そんな山場を乗り越えたあとの幸せ後日談も良かったです。
年下攻めの明るくて前向きなところは受けに良い影響を与えると思う!
あと1年は遠距離恋愛になってしまうけれど
きっと今度は大丈夫と感じられるラストでとても良かったです。

当て馬は執着するほどには受けが好きだったんだろうな。
でも変に拗れた大人だから捻くれた言葉でしか伝えることができなかった。
2人の仲を引っかき回すときは邪魔に感じたけれど、
自分を選んで欲しいと言えず「もういらねぇ」としか口に出来ない不器用さが憎めなかったです。

3

ゲイであるという葛藤を乗り越えて

作家買い。

いちかわさんは優しくてほのぼのな作風の作品を描かれる作家さま、のイメージですが、いちかわさんの新刊もそのイメージを覆すことのない、優しいお話でした。


ネタバレ含んでいます。ご注意を。









主人公は秋。
彼は海沿いにある民家カフェの店長。
その店に、バイトとして雇ってくれ、と戸口をたたいたのは大学生の駿介。夏休みを利用して観光にやってきた彼は、人懐っこい性格という事もあってあっという間に馴染むが…。

ゲイであるという性癖からネガティブになりがちな秋。
そんな秋に、「笑う」ことの楽しさを教えてくれる駿介。

少しずつ駿介に惹かれていくが、駿介は夏が終われば都会に帰っていく。
しかもノンケ。不毛な恋に終止符を打ちたいと思っていた時に、駿介から告白されて―。

秋は過去に切ない恋をしていますが、そのこともあって恋には消極的。
しかも、ノンケさんの駿介に対して引け目を感じることもある。
けれど、そんな秋に駿介はひたすら優しい。常に愛を告げ、秋をまるっと包み込んでくれる。

早々に甘々な恋人同士になる二人ですが、そんなある日、秋を捨てたかつての恋人・孝之が戻ってくる。孝之が戻ってきたことで、秋と駿介の間に波風が立つようになるけれど。

なんていうのかな。
優しく温かなストーリーにしたかった、といういちかわさんの思いは理解できるものの、もう一声ほしかったな、と感じました。

秋の元カレの孝之。
確かにちょっと嫌な奴なのですが、秋のネガティブさは孝之によって受け付けられたものではない。
秋自身の問題なんですね。というか、むしろ孝之が秋を捨てた、というよりも秋が孝之をふり切った、という感じ。

さらに秋の周囲の人たちはみんな総じて優しく、秋の性癖についても受け入れてくれている。なのに、秋だけが、自身の性癖に葛藤を感じている。

ゲイだ、という事を、秋自身が受け入れられるか否か、といった点に終始したストーリーで、それがちょっと物足りなかった。

掘り下げればもう少し突っ込んで描けるところもあったと思います。

例えば、駿介はサーファーなのに色白だ、とか。
駿介が折っていた、割りばしの袋で造った折り紙とか。
孝之と秋との別れのシーンとか。

そういうところをもう少し描きこんでくれていたら、もっと萌える作品になったような気がします。

が、ストーリー全編通して優しいお話なので、こういった展開がお好きな方は多いだろうな、と思います。

いちかわさんらしい、優しい雰囲気に満ち溢れた作品でした。

5

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