イラスト付き
大人気ファンタジーBL「月神の愛でる花」シリーズと同じ世界で巻き起こる、将軍様の嫁取りファンタジーBL!
同人誌作品だったそうです。
出版社様書籍化していただきましてありがとうございました。
2冊同時発売だったのでずっと手付かずだったのですが、何でもっと早く読まなかったのだろうかと後悔しました。
可憐なフィリオ17歳と寡黙な将軍ベルの出会いから仮婚を経て結婚を決意するまでが本作なんです。
無口故に第三王子に好きな人をフィリオの姉だと誤解されて、仮婚相手が間違いだったあたりは爆笑しました。
この将軍はブレないしフィリオに対しては盲目的に愛情をぶつけます。誰にもフィリオを取られたくないが行動の根底にあります。
反将軍派によってようやく叶ったフィリオとの仮婚中に、屋敷に火をつけられたぼや騒ぎへの仕返しは苛烈でした。怒りに我を忘れた獣のようになったベルの元にフィリオが行って怒りを宥めてからの告白シーンは拍手喝采でした。
仮婚の広報誌に載ったフィリオの似顔絵を描いた画家に侮辱罪だと怒ったベルはやっぱりブレて無いと思いました。
本屋サイトで、高評価だったので読みました。
同人誌で発売2013/03/03の古い作品に、加筆して商業化した作品だから、
構成がよく練れていて、展開テンポがとても良いです。面白かった。
3巻まで出ている続き物で、1巻から読まないと意味不明になります。
1巻は、国王の願いもあって、フィリオがベルとの仮婚を認める所まで。
設定がユニーク、
クシアラータ国の国民は、小麦色の肌に、銀色の髪、ピンク色の瞳が一般的。
ベルは他国から来た騎士で、髪は藍色、肌は白い、瞳は水色
クシアラータ国は、母系継承、女性は第三夫まで婚姻が可能。
男性同士の婚姻を認めている。
仮婚期間を経て本結婚。
捨て子のベルを拾って育てた二尾の黒い犬は、実は翼を持つ三つ目の幼獣。
他国から婿入りしてきた王子に付き添い入国した将軍のベル;ヒュルケン将軍は、
王子の結婚式で、聖歌隊に所属していた可憐なフィリオを見て一目ぼれ。
以来ずっと、優しくて可愛いフィリオに片思いしていたベル
念願のフィリオと城で知り合い、王子に相談をして、結婚の申請へ。
でも王子は最初、相手がフィリオの姉だと勘違いして手続き・・等々、笑いどころ満載。
最強の騎士なのに、ベルはフィリオが好きすぎて、奇妙な行動と思考をする猪突猛進な人。
有能なヒュルケン将軍(ベル)を永住させる為、策を巡らせる王族。そんな事とは知らず、偶然の出会いから仲を深める侯爵子息フィリオとベル。ある日ベルの熱い眼差しに気づいた王子はこれ幸いと結婚の段取りを整えるも‥というお話。
いつも凛々しいベルがフィリオにだけ向ける眼差しから溺愛の度合いが伝わる。でも甘えるのはベルの方で、フィリオは冷静で、そのちぐはぐが可愛いくて面白かった。
王子のミスもあってドタバタしたし、姉は怖いし、危ない目にもあったけど、ふわふわしてたフィリオの気持ちが固まったのは良かった。
ホント可愛いcpでときめきました✧*。
兼守先生のイラストの可愛いフィリオと、フィリオにデレデレなベルが素敵でした♡(❁´◡`❁)
表紙買い。表紙の印象通りの斜め上盲目溺愛っぷりでめっちゃ好きです、この将軍様。もう1冊手元にあって、まだ読んでいないそちらと合わせて考えた方がと思ったので一旦萌2にします。執着忠犬軍神様がひたすら天使に恋焦がれ懐くお話ですw 面白いだろうなあと思っていたけど、予想通り。そして兼守先生の挿絵で威力100万倍。朝霞先生、兼守先生、最高(笑)。二段組で本編190Pほど+本編途中にあたる爆笑小編+あとがきです。
お話は月神シリーズと同じ世界らしいですが関連が今一つ不明、すいません。舞台は母系継承を主とするクシアラータ国。そこには三宝剣と呼ばれる3人の有名な剣士がいて、10年前に異国からやってきた将軍様がその一人。剣技に優れ無口で朴訥、色っぽい噂は皆無。男らしい顔立ちに深い藍色の髪に青い瞳で、クシアラータの肉食系女子の憧れの的なのですが、最近ようやく結婚するらしいという噂が・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
エメ(将軍様の犬?しゃべらないが人語は解している)、三宝剣の残りの二人である第三王子インベルグと聖王親衛隊長のナイアス、アグネタ(フィリオの2番目の姉24歳)、サイデリート(第三王子の乳兄弟)等。まあそこそこいます。
**以下は将軍様とフィリオの大好きな部分について
将軍様は、最後の方まで執着丸出し犬?で、口数が少ないこともあって、面白過ぎる。色事もそうだけど全般的に世間知らずで、インベルグ王子に言われたことをそのまま信じ込んでしまうから大変w「結婚したら柔肌を舐めれるぞ」「なめていいのか?」「喜ぶぞ」「あの子と結婚したい、どうすればできる?」てな具合でして、もうおかしいおかしい、笑い転げるしかない!あ、変態臭はまだ無いです。朝霞先生だから、次の本も変態臭は無いんじゃないかと思ってますが、どうだろうか。
フィリオは天使すぎて超箱入り息子だったらしく、後半父親と将軍が「ちっこくしてポケットに入れて持ち歩きたい」と言っているぐらい愛らしく癒し度満点の模様。単に愛らしいだけではなく、猛獣使いよろしく将軍様に向かって「ダメ」ときちんと叱るという、萌えのど真ん中をつく子でして。可愛すぎる。
攻め受けが超絶好きなタイプの上に、周りのサブキャラがみんなおかしくて、ああ楽しい世界でした。
どうしても我慢できずに、他本を後回しにして読んでしまったので、もう一冊はもう少し我慢・・・する予定。うおー楽しみすぎる。
美しい表紙絵に惹かれて予備知識なしに購入。
これは良い買い物でした!
美しいイラストを描いてくださった兼守画伯に感謝します。
母系国家クシアラータの将軍は、隣国シスから婿入りした王太子と共に入国したウェルナードが勤めています。クシアラータは移民に寛容な国ですが、入国から10年以内に国内で結婚をしないといけない決まりがあるんですね。ウェルナードはもうすぐこの期限が来てしまうのに、浮いた噂のひとつもなし。言い寄る女性は数あれど、ガツガツこられるのが苦手で鬱陶しがるばかり。王家は優秀な将軍を失うのはマズイと、何とか彼に結婚をさせようとしています。方や、儀礼庁官ルキニ公爵の息子のフィリオは父の元で儀礼庁で働いているのですが、ひょんなことからウェルナードと知り合い彼に徹底的に懐かれます。盲目的と言って良いほどのウェルナードが示す親愛の情にフィリオも応えていくのですが……
ウェルナードとフィリオの人物設定がたまらなかったんですよね。
ウェルナード!正にドーベルマン・ピンシャーなんですよ。他人には素っ気ないんだけれど、飼い主に対してはデロデロになっちゃうあたりが。
対するフィリオは見た目も性格も癒やし系。2年前までは歌唱隊でソロをするほどの美声の持ち主で、ファンも多かった様なのに、自分ではそれに気づいていないおっとりさん。でも、女性が家長となるクシアラータの男として、気配りをし家を廻すスキルはちゃんと身につけているという。
あの、あれですよ。ユニコーンと乙女!
もう、萌えた萌えた!
クシアラータの世界観も滅茶苦茶面白かったんです。
母系社会というだけでなく、一妻多夫制だし、同姓婚も最近では珍しいけれど認められているんです。
出てくる女性の『肉食』ぶりや、同じ妻を持つ夫同士の仲良しぶりが、とーってもいい感じなんですよ。
何て言ったら良いんでしょう?
婚姻に大らかとでも言うか……
『仮婚』という制度も面白かったんです。
肉体関係なしで、お試しの同棲をするというものなんですけれど。
要するに、今までの各々暮らしてきた文化の違いを認識して、今後も一緒に暮らしていけるのかを試すんですね。これ、賢いわぁ……「こんなはずじゃなかった」っていうのをある程度減らせますもんね。
クシアラータって理想郷かもしれない。
そんな風ですから、フィリオとウェルナードの関係も、慎ましく可愛らしいフィリオが(本人はそういう意図がないようですが)主導権を握ります。
フィリオにベタ惚れのウェルナードには、全く異存はないでしょうけれども。
ほんわか可愛らしい恋を育てる2人の周りで、思惑を持った人達が(ウェルナードの『軍用犬』という特殊な性格もあって)ドタバタ劇を繰り広げるという、かなり笑えて、最後にはほっこりするという、実に楽しいお話でした。