帰ろう。俺たちのエデンに――

エデンの初恋

Eden no hatsukoi

エデンの初恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
30
評価数
7
平均
4.4 / 5
神率
71.4%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥740(税抜)  ¥800(税込)
ISBN
9784866571973

あらすじ

レンタルショップ『エデン』でバイトをする大学生の要は、美少年AVを借りにくる会社員・柏樹が気になっていた。ゲイであることを隠し、モブとして生きている要。ある日、柏樹が性指向に悩んでいると知り、勇気をだして偽者の恋人に立候補する。彼の性指向解明のため、キスをして、手を握り、一緒に眠る……彼の誠実さと優しさに触れ恋に落ちていく要だが、この関係には終わりが決まっていて――。

表題作エデンの初恋

柏樹透(かしわぎとおる)会社員
佐東要(さとうよう)大学生〜会社員

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レビュー投稿数1

健気な受けさんに萌える

作家買い。

朝丘さんの作品は、ぽわぽわしていて性的にまっさらさん、に見えて、実は一本筋の通った受けさん、って定番な気がしますが、新刊もそのイメージを損なうことのない(性格的に)男前な受けさんのお話でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。








主人公は大学生の要。
中学生の時にゲイであるという自身の性癖を自覚するが、同じ中学の先輩が「ゲイである」ことからいじめを受けたのを見て、ゲイであるという事を周囲の人に悟られないよう生きてきた。

が、現在のバイト先であるビデオショップ「エデン」のバイト仲間のイサムは自由奔放に生きているバイ。彼の生き方に感銘を受けた要は、イサムにだけは素の自分をさらけ出すことが出来る。

そんな要だけれど、最近気になる男性が。

それは、週末になると「エデン」にやってきて、美少年AVを借りに来る客・柏樹さんだ。

イケメンの、爽やかなビジュアルを持つ柏樹さんの性癖も気になるが、実は柏樹さんは要と同じアパートに住む住人。そして、借りてきたAVを、窓を開けっぱなしにしてみるために外に音が漏れている。不思議だけれど、素敵な柏樹さんに淡い恋心を抱いている要だけれど、ある日、要のポストに間違えて入っていた柏樹さんあての手紙を介して、思い切って柏樹さんの部屋を訪れる要だが…。

というお話。

結婚はしたいけれど、自分はゲイあるいはバイではないかと疑っている。
そんな状態で女性と結婚するのは気が引けて、自身の性癖を確認するためにゲイ物のAVを借りていた。

と釈明する柏樹さん。

これはチャンス到来ではなかろうかと、「自分の身体を好きにしていい」と持ち掛ける要だけれど―。

柏樹さんの告白を、

付き合っている女性がいるが、このまま結婚してもいいのだろうか。

と受け取った要。
そのため、自分の恋心は柏樹さんにとって負担になるだろうと蓋をする。

柏樹さんは、職場の人事で1か月後に地元に戻ることが決まっている。限られた「1か月」という期間だけ恋人になってもらえないか、と柏樹さんに持ち掛けられた要が「自分の身体を好きにしていい」と提案したために、期間限定の恋人に。

身体から入る二人。そのためにエロ度はかなり高いです。

キスをする。
一緒にお風呂に入る。
乳首を吸う。

等々、柏樹さんが提案する「ミッション」をクリアしていく。なので、一見、柏樹さんは要の身体目当てにも見える。見えるけれど、柏樹さんの言動一つ一つに要に対する愛情と優しさが溢れている。なのに、肝心の要は、それに気づくことが出来ない。初めに、柏樹さんに恋人がいる、と思い込んでしまったから。

読者には、柏樹さんの好きな人は要なのだろうという事は透けて見えている。なので、なんとももどかしいすれ違う彼らの恋にやきもきします。

そんな要の恋を応援するのが友人のイサム。
要にとっては初めて自分をさらけ出すことが出来た相手ではありますが、イサムのほうも、そのままの自分を受け入れてくれた要を大切に思っている。めちゃめちゃ仲良しですが、彼らの間に恋愛感情が芽生えることはないので安心して読むことが出来ました。

身体から入る関係なのに、少しずつ、そして純愛でもって進む展開にめっちゃ萌えました。相反するような展開でありながらそれが少しも矛盾していない。これが朝丘マジックか。

色々な障害が彼らを阻みますが、それでも最後に想いを通じ合わせた彼らに萌えが滾って仕方なかったです。

要はかなり純真な子ですが、そんな要から「ち〇こ」とか「おっ〇い」とかいう言葉が頻繁に出てくるので、そのギャップに若干ついていけないところもありましたが、でも、あまりエロくない。彼らの間に、常に深い愛情が流れているから、かもしれません。

柏樹さん×要の二人にも激萌えしましたが、イサムと彼に恋する元ストーカーさんや、イサムのゲイ仲間の葛西さんといった魅力あふれる脇役さんたちも素敵でした。ぜひとも彼らのスピンオフ作品を読んでみたいです。

ちなみに、要がゲイという性癖を隠すようになったきっかけの「中学時代の先輩」ですが。

なんかどこかで読んだような展開だなあ、と思っていたら、あとがきで朝丘さんが『夜明けの嘘と青とブランコ』の眞山くんで、と書かれていて、思わず声が出ました。彼のお話だったんですね。スピンオフという感じではありますが、『夜明けの~』を読んでいなくても全然問題なし。でもキーワードになる言葉が繋がっているので、読んでいると面白いかもです。

タイトルにも使われている「エデン」。
この言葉が非常に効果的に使われているのも良かった。

いつもの朝丘作品よりも若干エロ度が高いので、エロ苦手な方は注意が必要かもです。
が、終始二人の相手を想う愛情にあふれていて、非常に良かった。特に要の健気さがめっちゃツボに入りました。

優しく、温かい。けれどどこか切ない。
そんな素敵なお話でした。

6

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