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表題作嘘と楽園

吾形勲,前科持ちの情報屋
周藤啓人,敏腕弁護士

同時収録作品引っ越しと丼とご挨拶

孝二
イク

その他の収録作品

  • 番外編(小説)あの子の望み
  • あとがき

あらすじ

沙野風結子&高緒拾のフレッシュコラボが贈るスリリングなエロス‼︎
前科持ちの情報屋と負け知らずの敏腕弁護士の、14年目の再会愛‼︎

「お前は昔から、嘘にまみれているーーー」
限りなく嘘に近い証拠も利用し、無罪を勝ち取る敏腕弁護士・周藤啓人。
ある日突然、14年前に行方を絶った幼馴染みの吾形(あがた)が現れた‼︎
幼い頃に両親を亡くした啓人と同じ施設で育った吾形は、初めて自分を抱いた男だ。
ーーー今さら何が目的で、僕の前に現れたんだ⁉︎
戸惑う啓人に、裁判の有利な情報を流す吾形。その報酬として強引に唇を奪い、「お前と一緒にここに住む」と言い放つが⁉︎

「嘘にまみれたお前を俺が変えてやるーーー」
敏腕弁護士の前に現れた幼馴染みの目的は…⁉︎

作品情報

作品名
嘘と楽園
作画
高緒拾 
原作
沙野風結子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199607745
3.8

(58)

(18)

萌々

(20)

(16)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
220
評価数
58
平均
3.8 / 5
神率
31%

レビュー投稿数12

嘘で自己防衛をしていた啓人

沙野風結子さん原案、心理描写がしっかり描かれているサスペンス。
イラストは 高緒拾さん。可愛らしいけど、表情にとても色気がある。

養護施設に入る子達の過去は、色々。
啓人は、「親に愛されていた」と語るけれど、
アガタには啓人の辛そうな表情が気になっていた。
父親が自殺をした啓人は、嘘で何事もなかったように繕う癖がある。

アガタは、啓人が好き。
啓人が気になる気持ちを素直に出せなくて、ちょっかいが意地悪。

突然の失踪も、実は大好きな啓人を守る為だと啓人が分かるまでの物語。
啓人は人の好意に随分鈍いのは、嘘で自分を守っていたからかも。
ハピエン。



0

沙野さん原作

沙野風結子さんの原作ということで、結構ハードなのを想像していたんですが、どちらかというとドロドロではなく、純粋なお話に思えました。

弁護士の啓人、情報屋の吾形、教師の孝二、Webデザイナーの郁太。
四人は養護施設で出会い、同じ部屋で過ごす仲間でした。後から入ってきた啓人は、生い立ちを嘘をついて誤魔化しながらも真面目に過ごしていたのですが、吾形は啓人の嘘に気づいています。啓人の引き取り先の父親に性的搾取をされていることにも気づき、縁組を破談に。

その後、吾形は姿を消していたのですが、ある日啓人の前に現れて…
少年時代のそれぞれの思惑が重なったり交差しながら、今の彼らは彼らなりの道を模索していくのですが、啓人は嘘だらけの自分を変えようとします。
そして良心に従った行動を取ることで吾形と結ばれる。

小説をコミックス化した訳ではなくストーリーを書かれたのかな、と思いますが、ちょっと物足りないかな。単行本一冊の尺だったからだと思いますが、彼らの関係や深さがちょっと入り込みにくい感じで。
結局吾形は啓人に一目惚れで、ずっと守りたかった、その守り方がちょっとわかりづらくて遠回りしたって事なのかも知れませんが…ましてや、孝二と郁太のCP?までいるので、彼らのポジションも宙ぶらりんに見えました。

巻末に小説でアフターストーリー?があるのですお得な気持ちにはなりますが。

0

主人公の嘘を一人だけ見抜く運命の相手

なんと沙野さん原作のコミックです!作画は高緖拾さん。
なんとも迫力のある絵です。

小学校6年生の時に施設で出会った吾形と啓人。
啓人視点で話は進みますがなんとも辛い境遇です。
後出しでさらに出てくる啓人の辛い過去。
でも彼は自分を責めて嘘で防御して。自分の居場所を見つけるんだって無理して。
吾形は最初からつっかかりますね。性欲をぶつけたり。

高校一年生の時に突然消えた吾形。置いて行かれて悲しむ啓人。
そして14年後突然啓人の家に乗り込んできて。刑務所に入ってたようで…。

でもでも実は今までのことみんな啓人が好きだからだったんですね! 
啓人の里親からの性的虐待を止めたり、ネットに啓人の写真を上げられるのを止めたり、啓人のストーカーから守って逆に刺してつかまったり。
刑務所の中で啓人を恨む元被告の親から守るために14年ぶりに姿を現したり。
啓人の法廷デビューからずっと見守ってたんですね。泣けます。

啓人が嘘をつくのを、居場所を得るために手段を選ばないところを止めさせたかったんですね。
本人も自覚があるのにどうしても止められなくて。
吾形が啓人を絶対に殴らないのもちゃんと理由があって。

吾形!運命の二人だよ。人生かけて命懸けで好きな人を守り続けて。

しかしコミックなので駆け足で。
絵がとても迫力があってこちらもハラハラそわそわしました。

やっとお互い素直に一緒にいられて良かったね。

最後に番外編が。
吾形は人の本質をきちんと見抜いてたんですね。
イクくんにしても啓人にしても。
父親に殴られてきた啓人は優しくされるだけじゃイケないんですねえ。うーん、本人同士がそれでいいなら幸せですね。

3

献身的な愛に震える

めちゃ良かった!
単巻なのであっさりしているのですが、本編後の描き下ろし漫画と書き下ろし小説が萌えの不足分をちゃんと補ってくれてます。

嘘で塗り固められた啓人。
でも、それは啓人の本質ではなく、環境による後天的なもの。 
啓人の本質と本音を見抜き、誰よりも献身的に愛してきたのがアガタ。
「一目惚れ」なんて言ってるけど、そんな簡単な言葉では言い表せないほどの自己犠牲と大きな愛を感じました。

多くを語らずアピールもせず、ヒール役をかって出るアガタがとても魅力的でした。
破れ鍋に綴じ蓋とは、まさにこの二人のこと。
お互いの孤独を埋めあえる相手は、他にはいないと思う。

高緒先生の描き下ろし漫画は、雰囲気が変わって一気に可愛くなります。
友人の孝二とユキの話。この二人も好きです^^
小説の方は官能的なんだけど、啓人に甘えるアガタが可愛すぎて余韻がヤバい♡

4

わかりやすい愛じゃなくても

同じ施設で育ち、行方がわからなくなった吾形との再会は
啓人もどこかで望んでいたはずですが
態度が悪くて嫌な感じで微笑む吾形が個人的に苦手でした。最初は。
施設の頃も、正論を言ってはいるものの
啓人に優しくしてはくれなくて
おまけにいなくなってしまうだなんて酷い男だなぁと。
でも小さかった頃も今も、ひたすら啓人の為だったとは意外でした。
自分に嘘をつき続けている啓人を振り回してばかりかと思っていたので
こういう愛もあるのか…としみじみしてしまいました。
人ってどうしても目に見える優しさに縋りたくなるようなところがあるかもしれませんが
わかりにくくても吾形の愛は一途でした。

施設で同室だった孝二が、ずっと啓人を好きだったのに言えず仕舞いで気の毒…。
穏やかで世話焼きで良いヤツだったのでもう少し当て馬として頑張って欲しかったのですが
そもそも良いヤツなら啓人の気持ちも考えずにガツガツいきませんものね。
郁太も奔放なタイプのわりに孝二が昔から好きだったなんて
可愛いところもありましたが
元嫁に離婚されて追い出されたとはいえ勝手に孝二の部屋に荷物を運ぶとか無いわー…ww
孝二は絆されてしまうんだろうけど。

原作の沙野さんの書き下ろしSSも収録して下さってお得!
やっぱり幸せな甘いSSって満たされますね。
二人とも、お互いの過去込みでこれからも愛し合うんだろうなぁ。

0

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