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タイトルとカバー(とレーベル)から何かすごく濃厚な感じが醸し出されていますが、お話はすごくハートフルな純粋ラブストーリーなのでした。
悪ぶっている人間の神父(天使に使われている)と、それに捕らわれた悪魔。
神父なのに暗い過去を持ち、やたら腕っぷしが強くてオラオラ系というギャップがまずよいです。
一方の悪魔ですが、信じられないくらいのピュア。こちらのギャップもなかなか。
悪魔のお腹を満たすためという設定ですが、体の関係を続けるうちに、お互いの本質が見えてきて、すごく純粋な愛という絆で結ばれていく2人の物語でした。
Hを求める方にも、ラブラブなストーリーを神父x悪魔の設定で読みたい方にもおすすめの作品。
他に、魔界第二王子のベート様とその主治医のお話、恋獄の太陽編も収録されています。
こちらはつよつよ王子が謀計によって不治の病になってしまったところ、見た目はかわいいが凄腕医者(あっちも凄い)によって治癒を見、魔界の治世とラブともにハッピーエンドというお話でした。
この画力とハートウォーミングなストーリー、しかもダクダクのHでお得な単行本です。
人間×悪魔の300番目の息子と、魔界の医者×悪魔の2番目の息子のカップルの、濃厚なファンタジー。
灰崎めじろ先生の本は、とにかく人外×汁っ気たっぷりのエロのイメージが強いですが、人間ドラマ(人間じゃないけど!)的な要素もバッキバキに入っています。
今作も、落ちこぼれた、悪魔らしくない悪魔が、ありのままで愛されるストーリーと、除け者にされがちだった魔界の医者が、皆の憧れに選ばれるストーリーの2つ。正統派ではないけれど、どちらもハピエンなサクセスストーリー。個人的には、特に1つ目のラストが好きでした。
エロだけでなく、ストーリーもガッツリな作品です。
めちゃくちゃ良かったです…
ワケあり意地悪神父×箱入り世間知らずな優しい悪魔のエッチなBLでした。
悪魔の普段の格好がスケベすぎる、最高!!
あと身体がガッシリしてて筋肉が美しい。
最初は敵対同士だったのに、一緒にいるうちにどんどん惹かれていって最終的には人生のパートナーになるっていう展開が美しすぎました。
ウィリアム(神父)の寿命まっとうするまで待ってあげるシン(悪魔)、素敵で泣いてしまう…。
自分を守るために天使のいいなりに生きてきた攻めが、
受けのために天使に背く、あの一連の流れが好きすぎて何回も読み返してしまいます。
本当に受けも攻めも、どっちも良いキャラしていて大好き。
立場が形勢逆転したのに、シンは受け側なのもなんか可愛いなと思いました。
ラスト本当良かったです。あのあと幸せに暮らせたんだなって思えて…。
同時収録作品も、小×大の体格差が良かったです。
※追記
帯に天使×悪魔×神父って書いてあったのですが、
天使×神父×悪魔の間違いかな?しかも天使×神父に直接的な描写はないし…。
悪魔が必ずしも悪意ばかりとは限らない、天使が必ずしも正義だとは限らない…人間にも色んな人がいるように、生まれてきた血筋がその者の性質を決める訳では無い、そんな事を考えさせられました。
天使の首輪の呪縛により、神父ウィリアムの下僕となった悪魔シン。悪魔の美徳感に基づいたエロティックな衣装が、露出した部分を強調し色気を引き立てる、初々しいギャップと快楽には忠実な悪魔らしさの両立が萌えるエロを作り出します。
奇妙な同居生活の中でシンの隠しきれない善意的な内面が露わとなっていくのですが、「悪魔らしさ」を必死に見せつけようとするシンがいちいち面白可愛いのですよ。
ウィリアムは「天使教団」と言う響きだけは輝かしい場所で過ごしてきましたが、その生き様は完全の闇の世界を彷徨ってきたようにしか見えない、天使の下に居ることが必ずしも救われる訳ではない…ヒゲやタバコで自分を虚飾する面には人間らしい弱さも感じました。
根が優しいシンはウィリアムの背景が解ってくると、つい心配や同情をしてしまう、ウィリアムにとってはシンの方がよっぽど心の拠り所となったのでしょうね。
お話は一旦終わっていますが、まだ続きを描きたいとの事でしたので楽しみにしています。萌えとエロは堪能出来たので、今度は天使とのバトルなど「燃え」の要素がもう少し見たいかなぁ、BLに何を求めているんだ私は…と思いつつもファンタジー好きの血が騒いでしまうのですよ。
表題作も好きですが私は後半の「恋獄の太陽」がお気に入り、エクトルが良いキャラなんですよ。
ベート様の「闇の病」を治す方法を見つけたけれど、治ってしまえば自分は必要無くなる…という善意と悪意の葛藤の答え。病を治す方法を最後まで知らないフリをして、自分の元へ縛り付けるようなダーク展開も想像しました。
しかし彼は道を踏み外す事無く、自分の命を懸けてベート様を救う道を選んだ、全てを捧げる覚悟の愛と忠誠は正に従者の鑑、自己犠牲的という意味では彼も悪魔らしくないのかもしれない。
でもダーク展開に向かうならそれはそれで面白かったかも?とも思いますね。
「何でもします」の言葉通り肉体的な奉仕もします。上下関係と華奢なビジュアルも含め、普通なら受けになりそうなエクトルを攻めにしてくれたのが良かった!私は逆体格差に萌えやすいのですが、この本はそれ目当てで手に取った訳では無いので嬉しいサプライズ♪
病の影響で攻めざるを得ない状況なので、あくまでも態度は謙虚で尽くす身、調子に乗って支配しようせず立場をきちんとわきまえている健気さが好感。
しかし内心はゾクゾクしていたり、満足してもらうためにがっつり攻める姿はギャップ萌え、体格の割に立派なソレは次期魔王候補に捧げるにふさわしい。
急な発作に対応出来る方法を自ら編み出し、不治と言われた病を治療、最終的にはその病を…むしろエクトルこそ最強の悪魔なんじゃないのか?とすら思いました。これらは全て暗闇の中で励み続けてきたエクトルの努力の賜物…様々な角度から見て好感が持てました。
角や翼と言った人外特有のビジュアル萌えも同時に楽しめました、ベート様の終盤の軍服姿も麗しい。最近では萌えるエロとストーリーがきちんと両立出来ている作品が増えてきて、嬉しく思います。
エロのめじろ先生と底抜けにエロが読みたい時にめじろ先生が浮かぶのですが、作家買いで、日常に疲れてるときにシリーズものを読む元気がない時にこそ底抜けにエロの需要を感じていつもお迎えさせて頂いております笑
しかし、今回もエロいです!エロいですが、切ない!健気で自己犠牲こんなキュンキュン来るとは思ってませんでした!エロ目的ではなく読ませる系のBLをお好みの方も是非お手にとっていただきたい。神クラスと思っています!