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恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―

koishite tatakau mechanical boy

  • 電子専門
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表題作恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―

寛座(人間)
ゲイル(アンドロイド)

あらすじ

【 種を超えたふたりの恋が地球を救う!? 】2241年―― 巨大生物に襲われる地球を守るため、人類は巨大マシンと、それに人間と共に乗り込み制御する専用アンドロイド―― “コアドロイド”を発明した。コアドロイドのゲイルは、唯一自分を人と同じように扱ってくれる相棒の壮年ベテランパイロット・寛座(かんざ)に憧れ、惹かれていた。ダメだと分かっていても寛座を思ってコネクタ(♂)をいじる、ひとりエッチが止まらない! 「俺…オッサンのこと好きなんだ…!」。我慢しきれなかった思いのままにゲイルが告白した時、寛座の脳裏にはかつての相棒の姿が浮かび――? トラウマを抱えて生きるオジさん×元気で生意気な後輩アンドロイド、命がけで戦う年の差バディの本格ロボBL!

恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―(1) 41ページ
恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―(2) 39ページ
恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―(3) 41ページ
恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―(4) 41ページ
恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―(5) 41ページ

作品情報

作品名
恋して戦うメカニカルボーイ―風刃機甲アイアンゲイル―
著者
葉稲兼 
媒体
漫画(コミック)
出版社
eBookJapan Plus
レーベル
BLfranc
電子発売日
5

(2)

(2)

萌々

(0)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

電子限定なのがもったいない

得体の知れない巨大生物と戦う、ロボットアニメのようなSFな世界観の作品です。設定については、冒頭に説明があります。

1冊を通じて、ロボットを操縦する人間のパイロット・寛座と、ロボットの核となるアンドロイド(通称コアドロイド)・ゲイルの恋が描かれていますが、実にドラマチックです。
人間とアンドロイドの違いや、ゲイルに隠された重大な秘密、そこに端を発するゲイルの危機…壮大なストーリーの中にも二人の恋模様が違和感なく描かれており、画力も高く、レビューのタイトルにも書きましたが、電子限定なのがもったいない!!
特にロボットアニメに興味がない私でも問題なく楽しめたので、人外がアリな方にはぜひ読んでいただきたい作品です。

属性としては、包容力のある年上×やんちゃな良い子、という感じです。イケオジの寛座も素敵ですし、ゲイルが本当に可愛いです。

以下、ネタバレありです。

ロボットを操縦するうえで、パイロットとコアドロイドは、息を合わせることが不可欠。シンクロテストの結果、寛座とゲイルはペアを組むことになります。
コアドロイドとして未熟で若いゲイルは、ベテランパイロットである寛座の、厳しくも温かい態度に惹かれていきます。他のコアドロイドたちと違って、どうして自分は感情をコントロールできないんだろうと悩みながら、寛座を思って自らを慰めることも。
ここ、ロボットがオナニーしてる!?とびっくりしますが、そんな機能までついている理由が物語の後半で明かされます。

ある日、ゲイルはついに気持ちを抑えきれなくなり、寛座に告白するのですが、「良い相棒でいてほしい」と、振られてしまいます。
実は寛座は、かつて自分に思いを寄せてきた仲間の面影をゲイルに見ていて…。
泣きながら走り去るゲイルが本当に可哀想で、心が痛みます。

告白以来ぎくしゃくしてしまい、シンクロがうまくいかない二人。そんなとき出動命令があります。
二人はこれからも一緒に戦っていきたいという思いを確認し合い、それまでの不調が嘘かのように素晴らしい戦いぶりを見せます。
それは寛座の方も、ゲイルへの思いを自覚し始めた証拠で…。

その後、シンクロ率をさらに上げるため、二人は「生体情報の登録」に挑戦します。これは粘膜接触により、遺伝情報を共有する…という、何ともBL的にありがたすぎるもの(笑)なのですが、そこでキスしたら、止まらなくなってしまい…。出動命令で中断されたものの、お互いに今の何!?とドギマギ。
それにしても寛座のキスを待つゲイルの初心な可愛さといったら、いやもう、とんでもないです。人間でもこんなに可愛く振る舞えないかも(笑)。

出動した先にいたのは巨大生物の中でも能力の高い「ヒトガタ」。ヒトガタに首を絞められ、意識を失ったゲイルが目を覚ますと、なぜか自分が「雪仁」という人間になっていて、若い頃の寛座としゃべっているのでした。
そう、この「雪仁」こそ、寛座がゲイルに面影を重ねていた、かつての仲間。巨大生物との戦いで命を落としてしまったのです。
雪仁は死に際に脳を摘出されるのですが…。

他の仲間たちに戦闘を任せ、帰還した寛座たち。
大きく破損したゲイルの頭部には、明らかに人間の脳が埋め込まれているのが見えて…。

ギャーッ!!!!そ、そんな秘密があったとは…。壮大ですね。
実はコアドロイドの肉体が妙に人間らしくつくり込まれているのは、人間の脳が拒絶反応を起こさないためだったのです。
すごい、そういう理由で「セクサロイドでもないロボットに性機能がついている」ことを説明できるとは。目からウロコでした。もしかしてロボットものでは定番の設定なのでしょうか?
そしてほとんどのコアドロイドがコピーされた脳を埋め込まれている中、ゲイルは生きていた人間の脳そのものを組み込まれた、数少ないコアドロイドだということが発覚します。だから一際人間らしかったのです。

一方、ゲイルの方も、自分に「雪仁」が埋め込まれていることに気付きます。そして今まで「自分自身」のものと思ってきた趣味嗜好も感情も、寛座への思いすらも、「雪仁」のものに過ぎなかったのではないかと苦しみ始め、外からの呼びかけには応答できない状態に。
寛座は「雪仁」が好きなだけじゃないのか、自分なんていない方が良いんじゃないかと悩むゲイルの苦しみが、痛いほど伝わってきます…。

ゲイルを救うため、決死の覚悟でゲイルと脳を直接つなげた寛座。ゲイルの精神世界に飛び込みます。
雪仁の記憶に接するうちに、ゲイルを雪仁とは別の存在として見ることができているか、不安になりつつもゲイルを探すと、ゲイルの記憶にも触れることができました。その中でまばゆい光を放っていたのが、寛座との記憶で…。あ〜泣けます。

自分はゲイルがゲイルだから好きになったんだ、と強く認識した寛座。そして寛座の必死な呼びかけが実り、ゲイルが不安定な精神世界の殻を打ち破ります。

ついに本当の本当に思いを通わせ合った二人。
再び出動した際には、ヒトガタの卑怯な精神攻撃にも屈せず、リベンジを果たします!

そして勝利で昂る体のまま、二人は…。
パイロットだからかもしれませんが、寛座、結構年齢いってそうなのに、めっちゃイイ体してます(笑)。そしてコアドロイドの体、本当に細部まで人間みたい。

最後にはゲイルの中に残っていた雪仁の意識も救われて、大団円です。

途中何度か登場した、兵藤×イオナの二人も、続編の『舞踏のプリンシパル』で見ることができますよ!

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