アルファの恋人

alpha no koibito

アルファの恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

165

レビュー数
5
得点
82
評価数
21
平均
4 / 5
神率
42.9%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
コウキ。 
媒体
BL小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784796412339

あらすじ

オメガの幸人は、かつて好きだったアルファの男から酷い扱いを受けたことで発情期が来なくなっていた。
男性への恐怖心も拭えずにいたが、勤務先の学童保育施設に通う子供を交通事故から庇って怪我を負い、
なりゆきでその子の叔父でアルファの西森 都に世話をされることになる。
はじめは苦手意識もあったが、紳士的で優しい西森の傍は不思議と居心地が良く、惹かれていき――。

表題作アルファの恋人

西森都、隣接する区役所の職員・α、23
片瀬幸人、天涯孤独の学童保育施設職員・Ω、19

その他の収録作品

  • Melty Love
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数5

薄幸の青年が幸せを掴む話

栗城先生のオメガバース第2弾。今作だけでも楽しめますが、前作「きみはぼくのつがい」を読むと、より楽しいです。

紳士なアルファ×薄幸のオメガのオメガバースです。
攻は、前作の受である遥の弟です。少年だったあの都が大人になってます…!対して、受の幸人は天涯孤独で過去に訳ありな薄幸の青年です。過去の話ですが、幸人が酷い目に遭っているので要注意です。

保育園で働く幸人と、その保育園に通う子どもの叔父である都が出会い、事故と怪我をきっかけに親しくなっていきます。アルファを怖がる幸人と、ゆっくりと親しくなっていけたのは都が本当に優しくて紳士だからなんですよね。前半は、ほのぼのとゆっくり近づいていく関係性を。後半で、幸人の過去の話とそれを乗り越える話を。

都の甥っ子がめちゃくちゃ可愛いです!可愛い子どもと、薄幸の受が、幸せを掴む話が好きな人はお好きかと思います。

0

微笑む貴方に恋をした

今回は学童保育施設に隣接する区役所職員と
学童保育施設のアルバイトのお話です。

受様が過去と決別し攻様との未来を選ぶまでと
受様が首輪を外す後日談を収録。

有性生殖の生物には男女、雄雌がありますが
そのうちのヒトにのみ第二の性と
呼ばれる分類があります。

それはアルファ、ベータ、オメガの分類で
アルファ性は女性であっても
雄性ででの生殖行為が可能で
オメガ性は男性であっても
雌性の生殖機能を持ち出産も可能です。

オメガは二次性徴の際に
発情期を迎えると性フェロモンを分泌、
アルファとベータの発情期は
オメガのフェロモンに誘発される形で
のみ第二の性が表面化する為

古来より第二の性は
二次性徴の際にようやく分類できる
とされていましたが
近代においては血液検査により
出生時に判別が可能となります。

受様の母はオメガのシングルマザーで
父については何も語らなかったため
受様は父について今も何も知りません。

受様が中二に進学して間もなく
母が交通事故で亡くしたために
施設に預けられますが

職員のアルファ達はオメガの子供達に
客を取らせて接待をさせていたのです。

数少ないベータの職員は彼らの凶行に
何も文句が言えないようで
発情期を迎えていた受様も
妊娠させられる様な決定的な事以外は
一通りさせられていたのです。

中二の終わり頃に
級友のアルファの兄に可愛いと言われ
助けてやると連れ出された受様は
彼が住む都内の一軒家で暮らし始めます。

彼は受様の「飼い主」となり
鍵付きの金属製プロテクターを与え
受様を新しいおもちゃとして可愛がりますが

彼の気まぐれで殴られたり
他の男達に抱かれたりする日々は
受様の思い描いた幸せとは程遠く

挙句に卑劣なゲームの駒にされた事で
受様の体も心もボロボロになり
救急搬送される事態となるのです。

その結果「飼い主」の所業は
彼の親の知ると異なり
受様は多額の口止め料とともに
「オメガ特別保護区」のシェルターへと
移される事となるのです。

受様はオメガの自立支援施設である
シェルターから通信制高校に通い
先日卒業したばかりです。

病院に保護されて以降受様には
発情期が来なくなり
アルファっぽい職員やボランティアを
見るだけでパニックを起こしていましたが

3年かけてやっと
パニック症状は落ち着きますが
あいかわらず発情期は訪れません。

それでも卒業を期に
オメガと一部ベータのみの居住しか
許されない「オメガ専用住宅」へと移り
保育施設のアルバイトを始めます。

受様は施設の仕事にやりがいを感じ
やっと前向きな考えが持てるようになり
施設職員にも資格取得を勧められていますが

アルファ性の人達への強い恐怖心を
拭うことができるにいて
性別で苦手意識を抱く自分自身にも
嫌気がさしていたのです。

そんなある日
受様は保育施設で特に懐いてくれている
アルファの男の子を庇って
バイク事故に遭ってしまうのです。

受様は怪我は腕のヒビと足の捻挫で
通院や職場までの送り迎えをさせて欲しい
と男の子の叔父から提案される事となります。

この叔父こそが今回の攻様です♪

攻様はアルファで保育施設に隣接する
区役所の職員です。

もともとは兄夫夫に代わって
甥っ子を迎えに来た攻様が繋いでいた手を放し
飛び出してしまった事が事故を招いていたので
攻様は受様の辞退を受け付けません。

オメガを兄に持つ攻様は
受様が接してきたアルファ達とは
まっく違う考えを持っていて
アルファが苦手て距離をとっていた
受様も徐々に警戒心が薄れていきます。

そして受様の怪我が完治した日に
攻様に告白されるのです。

少しづつ距離を縮める2人でしたが!?

本作は栗城先生の初オメガバースである
「きみはぼくのつがい」のスピンオフで
既刊の受様の弟の恋物語になります♪

栗城先生のガッシュ文庫は
脇キャラのスピンオフにてシリーズ展開
っていうリンク作が多いのですが
今回、既刊のスピンオフとは全く気付かず
新刊を手にしました (^-^;

並べてみたらカバーイラストも
雰囲気似せてましたね(笑)

受様が噛まれてる構図が
オメガバースのお約束を
彷彿としてて萌♡

オメガバースの世界観も
キャラの相関関係も難しくないので
単巻でも楽しめるお話だと思います。

もちろん、
既刊を読んでいれば
攻様の家族関係を脳内補足できるので
兄夫夫のやりとりなどに
ニヤっ♪してたり出きて楽しさ増し増し
な事は請け負いますよ~ (^-^)v 

攻様に告白されてのお付合いでしたが
受様も無自覚ながら攻様に惹かれていたので
2人のお付き合いは順調に進むのですが

中学生の受様を保護施設から連れ出して
良いように扱った元「飼い主」と
再会した事から一波乱!!

受様が封じていた過去を攻様に打ち明け
攻様と共に生きる新しい未来に向き合うまで
受様の恋がどうなるのかハラハラし通しでした。

オメガ特区で生まれ育った攻様は
アルファながらもオメガ性に理解が深く
特区外で虐げられていた受様のほうが
特区でのオメガの特権を
不思議に思っていたりします。

オメガである受様は
アルファやベータより格下で弱い存在であり
守られる代償を払う事が当然であった事が
とても胸が痛かったです。

声を上げる事が出来なかったために
壊れてしまった受様。

そんな受様を見ているしかできなかった
アルファの攻様もまた深く傷つき、
それ故に受様が発情した時でも
己にすら受様を傷つける事を
許せなかったのでしょう。

己のためではなく誰かのために
優しくあろうとする気持ちこそが
人とを強くするのだと思います。

過去に繋がるプロテクターという
鎖から解き放たれた受様が
攻様と幸せな未来を歩みますように。

次回は甥っ子の恋か
松永夫夫の恋バナを激しく希望!!

今回は不憫系のオメガバースで
秀香穂里さん『オメガの純潔』は
いかがでしょうか。
こちらのオメガはけっこう積極的です。

3

忍耐アルファ&オメガ

どちらかというと苦手なオメガバースですが栗城先生だしと購入。栗城先生らしい、超絶思いやりあふれるアルファの一作と感じます。関連作未読でしたが、これ単独でも読めました(もちろん関連作読んでた方が幸せ感倍増だと思う)本編180P弱+その続き36Pほど+あとがき。じわーっと幸せ噛みしめるお話でしたので神より萌2にしました。

幸人(Ω)は、3年前にΩ特別保護区に引っ越してきてアルファ恐怖症とでもいうべき症状がようやく落ち着き、子供たち相手に区営学童保育所のアルバイトをしています。一番懐いてくれている岬が叔父の西森(アルファ)と帰ったその日、ファミレスから出てくる二人と出会って走り出した岬を庇い、骨折&捻挫した幸人。岬の両親と西森の申し出により、送り迎えなどのフォローをしてもらうことになり・・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
佐古岬(攻めの甥、αの幼稚園児)、岬の両親(関連作のカプ、α×Ω)、受けの元飼い主(くそ)、後半に岬両親の友人(鍵師)等。

**良かったところ

攻めの西森が格別にエライ。アルファなんだけどオメガを大切にして(多分前作ではオメガの兄を大切にした模様)、ちゃんと訳ありの幸人の気持ちを待ってあげて、すんごく忍耐強くひたすら待っていて、おみゃー、なんて偉いんだべ。と尊敬の念です。こんな風に大切にしてもらえるんだもん、アルファ恐怖症の幸人もゆっくりながら気持ちを通わせていくのは納得で、本編最後「幸せになろう」と言われたあたりではぐずぐず(涙)です。
後半の方では、長年取れないと思い込んでいたプロテクターの問題が無事解決することにより、幸人の心も解放~と気分すっきり満点、幸せ満点で読み終えることができました。
いいお話だー。オメガが手酷い目に合う設定ですが、アルファの忍耐強い愛情にめちゃくちゃ癒される一冊です!

1

スパダリ×薄幸受けさんがお好きな方に。

作家買い。

栗城作品の「きみはぼくのつがい」のスピンオフ。「きみは~」の受けの遥の弟くん・都が、今作品の攻めさんになります。「きみは~」を読んでいなくてもこの作品単体で読めますが、作品で描かれているバックボーンは「きみと~」と同じなので、前作を読んでいた方がより話が分かりやすいかもです。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は19歳の幸人。
両親はなく、そのため施設で育ったΩ。現在はバイトで学童保育施設で職員として働いている。

彼が住む地域はΩに優しく、差別を受けることもなく、手厚い保護がある。他の地域に住むΩと比べ恵まれている自覚はあるが、それでも彼は生きづらさを感じつつ生活している。

彼は、働く施設の幼児たちの両親、もっとはっきり言うと「α」が苦手なのだ。

理由は彼の過酷な過去にある。

子どもたちは可愛く、懐かれて、日々平穏に働いているが、中でも岬という男の子にはひどく懐かれている。ある日、岬が事故に遭いそうだった時に助け、その時におった怪我のサポートという名目で岬の叔父の西森と急速に近づくことになるのだけれど…。

というお話。

この西森という青年が、「きみは~」の遥の弟。
そして、岬が嗣英×遥の息子です。

西森くんは嗣英の友人であり、そして遥との関係も良好なので、たびたび嗣英×遥の2人も登場します。


幸人の過去の過酷な体験は、早々に幸人自身の回想という形で描かれています。

これが、めっちゃ胸糞です。
痛い話が苦手な方はちょっときついかも。
幸人がαが苦手になっても仕方がない、というくらい、きつい描写で描かれています。

そんな幸人をひたすら愛し、守るのが西森くん。

まさにスパダリ。
まさにわんこ。

めっちゃドストライクな攻めさんでした。

常に幸人の感情を最優先してくれる。
なぜ、西森くんがそこまで幸人に惚れているのか、という理由もきちんと存在しているために、話が上滑りしておらず話に重みがある。

「きみは~」でも登場していますが、遥と西森くんの両親という人たちはΩに対する根深い差別がある。そんな両親に対してもきちんと対応する西森くんが、クッソカッコいいのです。

西森くんという青年に出会ったことで、幸人の人生は時が再度動き始めた、という感じがしました。

かつて、彼がαたちにされた外道な仕打ち。
それによって、彼の精神も、肉体も、一度壊されてしまった。
が、西森くんという青年に出会い、愛され、すべてを受け入れてもらったことで、彼は人として歩みだすことが出来たように思えてなりません。

幸人に酷いことをしたαが、徹底的に制裁されないのが若干残念ではありましたが、コテンパンにやられてしまわないからこそ、この作品の、優しく温かな空気感が損なわれることなくいるのもまた事実でしょう。

そして、コウキ。さんの挿絵が、これまた良い。
この作品の持つイメージにぴったりで、萌え度は確実に上がりました。

スパダリ×薄幸受け、に激しく萌える性質なのですが、この作品はまさにスパダリ、そして薄幸受け。

これを神作品と呼ばずなんと呼ぼう。

とにかく素晴らしい作品でした。
文句なく、神評価です。

5

切なく、そして優しい主人公再生の物語に、涙がとまりません(TдT)

こちら、辛い過去に囚われている主人公が、悩んだり迷ったりしながらも幸せを掴むまでを、時に切なく、そして優しく綴った作品になります。
攻めのですね、大きな愛に救われるんですよ。
主人公が再生する過程に、もうボロボロ泣けちゃいまして。
とても素敵な作品でした。

内容ですが、αの区役所職員・西森×Ωの学童保育施設職員・幸人による主人公再生もので両片想いものです。シリアス寄りです。

天涯孤独の青年・幸人は、過去の悲惨な経験から発情期が来なくなっています。
そんなある日、勤めている学童保育施設に通う子供・岬を交通事故から庇った事により、怪我を追う幸人。
日常生活に不便をきたす彼の為に、岬の叔父・西森が世話する事になりー・・・と言うものです。
「きみはぼくのつがい」のスピンオフになりますが、今作だけで問題無く読めます。



まずこちら、受けの幸人がかなり不憫な青年だったりします。
中学二年で唯一の身内である母親を亡くした彼は、養護施設に引き取られるものの、そこでαの職員達にオモチャにされる日々。
また、甘い言葉に騙され、施設を飛び出して共に暮らすようになったαの青年から、更に酷い扱いを受ける・・・。
暴力をふるわれ、見知らぬ男の相手をさせられ、仲間うちでの遊びによって輪姦されと言った具合に。
これ、幸人の追憶と言う形で、サラッと書かれてはいるのですが、やっぱり痛くて仕方ないんですよね。
で、オメガ保護区のシェルターで3年をかけてゆっくり傷を癒した彼は、現在学童の先生として働いている。

彼はなんとか日常生活を送れるまでに回復しただけで、今現在もトラウマと戦っています。
ひたすら辛い過去に囚われ、その場で足踏みしてるような幸人が痛々しくて仕方ない・・・(TдT)

そんな幸人が出会う、αの青年・西森。
関連作である「きみはぼくのつがい」では、主人公の弟だった青年です。
彼はですね、とにかく包容力があり器が大きいんですよね。
αどころか、大人の男性自体に強い怯えを持っている幸人に対して、それこそ壊れ物のように繊細に接する。
西森が自分を傷付ける事は決して無いと、臆病な幸人が少しずつ少しずつ警戒心を解いてゆくー。
そして、優しくあたたかい彼に惹かれてゆく。
この過程が丁寧に書かれ、心を和ませてくれます。

実のところ、二人はわりと早い段階でくっつくのです。
が、この作品が凄いのは、くっついてゴールじゃ無い所なのです。
西森の大きな愛情に支えられ、ずっと足踏みしていた所からやっと一歩を踏み出した幸人。
しかし、まだ西森に、自身の過去を打ち明ける事は出来ないんですよね。
彼の心の傷ですが、生半可なものでは無いんですよ。
また、そんなおり、突然幸人に発情期が戻り・・・と言った感じになるんですけど。

この作品に強く心を動かされる理由ですが、主人公である幸人が、これほど傷付いていても前に進もうと努力する事なんですよね。
こう、劇的に立ち直りはしないのです。
一歩進んで立ち止まり、また一歩って感じなのですが、丁寧に綴られる主人公再生の過程に胸が熱くなるんですよ。
また、西森の深い愛情が、そんな幸人の背中を支えるのが素敵なのです。
幸人が過去を打ち明けるシーンなんか、もうボロボロ泣けちゃって。

実のところ、何故西森がこれほど幸人に強い想いを向けるのか不思議だったんですよね。
が、ここで語られるエピソードで、納得すると共に深い感動を覚えるのです。
幸人、本当に頑張って来たんだねと。
自分は弱いとずっと自身を責めてきた幸人だけど、本当は誰より強いんだよと。

幸人を弄んだαからはめられ、外す事が出来ないままのプロテクター。
これが外せると分かった時、そしてその時の西森のセリフにも、感慨深いものがありました。
もう、過去から解放されて、これからは幸せになるために生きなきゃね。

あとですね、こういう作品でエロがどうのこうのって言うのはなんか申し訳ないんですけど、このエロが萌えちゃうんですよ。
どうしても不安で怯えちゃう幸人に「俺を見て」とかき口説く西森のセリフがキュンキュンなのです。
それと、個人的にですね、受けが無意識の言動で、攻めを煽っちゃうと言うのが好きなのです。
優しくしたいのに~と言う、西森の心の叫びが聞こえてくるようなエロでしたよ。


と、深い感動を貰える、素敵な作品でした。

10

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