40歳以上限定!! 主役はオヤジ!!

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あらすじ

おっさん界の至宝である
稀代の著者たちがここに集結。
見た目だけじゃない、
中身も大人のエロ×ストーリー8作品を収録。

枯れてこそ、奮い勃つ、
魅惑のダンディズムに酔いしれる――…。
オール読み切りアンソロジー。

平成最後で最高の
“雄っさんパラダイスBL"をご堪能ください。

≪Cover illustration≫
池玲文

≪Comic≫
池玲文
嶋二
硯遼
ハジ
せいか
カサイウカ
松本ノダ
鹿島こたる

作品情報

作品名
R-40BL
著者
池玲文  嶋二  硯遼  ハジ  せいか  カサイウカ  松本ノダ  鹿島こたる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
デイジーコミックス
発売日
ISBN
9784815550141
4.5

(48)

(31)

萌々

(12)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
216
評価数
48
平均
4.5 / 5
神率
64.6%

レビュー投稿数9

執筆陣が豪華過ぎて目が潤うどころか溶けて流れ出てしまいそう…!

このテーマでカバーイラストを池玲文先生にオファーされた時点でデイジー編集部への信頼と本アンソロへの期待はうなぎのぼりだったんですが、既刊の「調教覚醒BL」がアンソロとして非常に素晴らしいクオリティだったことも後押しして、発売が待ち遠しいったらなかったです。
書影出てからはちょっとねー、やばかったですねー、私の心のtnkがおっきしっぱなしで。
ラインナップといい、編集部マジGJ……!

おじさんの簡単なスペックと作品のページ数は以下の通り。
・池玲文『5 More Days Till Christmas』・・・スパダリサンタさん(50歳・攻)/10p
・嶋二『笑わないメルヘン』・・・強面のドジっ子おじさん(50歳・攻)/33p
・硯遼『狩人と魔物』・・・白いお髭たっぷりの狩人(攻)/36p
・ハジ『Not if』・・・やんちゃな殺し屋おじさん(受)/26p
・せいか『部下と上司と壁の女王』・・・上司(受)/36p
・カサイウカ『今夜だけのナンバーワン』・・・客のおじさん(攻)×元デリボーイのおじさん(受)/26p
・松本ノダ『50歳、最初の恋のはじめかた。』・・・童貞おじさん(50歳・攻)/42p
・鹿島こたる『アダージオNo.53』・・・耽美系中年(53歳・受)/42p

で、中身ですけどね、
“おじさん”の本気度が高くてスバラシイ。
R-40ってなってるけどアラフィフ層厚めで、これおじさんじゃなくね?みたいな微妙なラインのおじさんはおりませぬ。
イイ中年がよりどりみどりに揃ってます!
つかガチで執筆陣のチョイスが素晴らしいと思うわ今回。
色気のあるおじさん描くのに定評ある作家さんぞろいだもの。
1作品ずつあらすじを書く方がいいのか迷ったけど、今回のテーマはそこはさておきでいいでしょうと判断しまして割愛。
オジサマに焦点を当ててレビューしたい。

まず、おじさん=受けの需要が高めなBLジャンルですが、意外にも攻め側におじさんが多かったのが嬉しかったです!
池さんが描かれるようなダンディズム漂うイケオジ様とか、もう絶対攻めじゃん。攻めじゃなきゃやだもん。

池さんのサンタさんはねー、ファンの皆さんはご存知だと思うけど、池さん冬になるとめっちゃサンタさんを布教されるんですよ。今回ついに満を期しての商業誌面デビューです。
胸毛とギャランドゥをしっかり白髪混じりにしてあるのを是非見て欲しいとのこと。
エロさはピカイチ!やばいえろいえろすぎてやばい……色々血が出そう。
表紙のイケオジはあちこち拡大して(電子で買ったのでね)まじまじ見させていただきました。
小さく尖った存在感主張しまくりの乳首も最高ですが、池さんはお腹の線をしっかり描いてくれるのが私的には超高萌えポイントです♡セクシーだ/////
(ちなみに電子版の特典はこの匂い立つような美しい表紙のトリミング前の一枚絵です。とにかく美しいので池先生ファンは必見ですよ!)

ハジさんもイケオジ率高い作家さんですが、この方の描くおじさんもまたいいエロスなんです。
でも脇役が多いんですよね。なかなか主役で拝見できないので本アンソロはご褒美が過ぎました…!
やばいめっちゃかわいい。やんちゃなおじさんってところが最高。なにこのかわいいの凶器。

カサイウカさんは流石といいますか、両方オヤジ。しかも片っぽ(受)めっちゃエロい。
いやもうみんなエロいんだけどさ、なんていうの?おじさん×おじさんのカップリングで片方にこのエロさはたまんねーな!!っていうエロさなんです。伝わるこれ?伝わんねーな。読んでください。(説明放棄)

硯遼さんはおじさんもいいんですが、人外の受けが可愛すぎです!
狼の魔物で攻めに気持ちいいことされるのが大好きなんですが、動物のピュアさでエロさを打ち消してくれてなんかもうすんごいかわいいの!
セクシーなおじさんにあてられまくりの本アンソロの中で良きショタっ子担当でした。(人外だけど)

その他の嶋二さん、せいかさん、松本ノダさん、鹿島こたるさん、全て漏れなくハズレなしで楽しめました。
おじさん好きにも色んなタイプがいると思うけど、とりあえずおじさんを浴びるように見たい!!ってレベルの雑食おじさん好きならまず間違いなく買って損ないと思います。
もう迷わず買ってください。
おじさんの種類が豪華すぎる。
目移りするビュッフェみたいに豪華!
やー食べ過ぎた。お腹いっぱい。今日普通に仕事なんだけど寝れるかな今からw

デイジーコミックのアンソロ、ほんとクオリティ高い!
私の中での信頼度がますます増しました。
次回のテーマは「ポルノBL」だそうです。
注目しているぺそ太郎さんのお名前があったので気になります♪

13

フランク

こんにちは!
レビューをアップされた時間から、みみみ。さんの興奮と本気度が伝わってきました。

超〜良かったですよね!

「調教覚醒BL」は、そこまで調教好きでもないし……って思ったんだけど、
今、みみみ。さんのレビュー拝見したら「敬語攻め」多いとあったので、今度買ってみます!

みみみ。

ayaayacさん

先日は修正のこと教えていただきありがとうございました〜!
残念ながらハイ…。三交社クオリティでした。
試読で複数ストア見比べましたが、全く同じ共通データでの配信のようです。

でもそれ以上におじさま本体に目が行くので、問題なく楽しめましたよ!

ayaayac

みみみ。さん

こんにちは。早速レビューありがとうございます♪
みみみ。さんのレビュー拝見してから買うか決めようって思ってました^^
池先生のダンディなおじさまいいですね~♪
クリスマスに布教してくださるステキおじさまがマンガとして動くのは嬉しい!

ところで電子の修正はやっぱる三交社クォリティでした?
問合わせしたのに無視されてるんですよねぇ…
質問が赤裸々すぎたんでしょうかw

オジサンだけあって、いろいろ濃い!

「おじさん」がBL界(ボーイズじゃなくてメンズって言いたいけど)でじわじわと熱を広げてポジションを拡大している気がする近頃。
なんともタイミングのよいこの刊行!
表紙と巻頭に池玲文先生。
あ、これ本気で仕掛けに来てね?

好みとしては「おじさん」より断然「若い男子」派なんですが、「おじさんのラブ」にはなんかロマンを感じるんですよね。
人生、若い時代よりおっさんになってからの方が長いのが現実なので、枯れずに恋して輝いてるなんて、夢があるなー!って。
しかもこの本、攻め率が高めですよ。
現役感強いでしょう?

このアンソロジーは対若者、要するに年の差カップルが多いので、トシノサスキーな方にもオススメですね。
おじさん受けはターゲットがニッチな層になりがちだけど、おじさんの手練れな攻めでキレイな男の子があんあん言わされちゃうのは好きな方も多いのでは、と思います。

『笑わないメルヘン 』嶋二先生
強面で寡黙なおじさん×色っぽい若者BAR店長。
ときに強く守ってくれるおじさまに溶かされちゃう店長。

『狩人と魔物』 硯遼先生
わお!いきなりの人外。狼のような魔物。
しかし可愛い。おじさん(アルヴァン)にシコシコされてきゃうんきゃうん鳴いちゃうエッチな子。ある日、アルヴァンのお尻の匂いを嗅ぎ、迫りに行ったと思ったら…
そこで攻めに回るおじさんに雄を感じたよねー。
短い中に切なさもあり。
エロいだけで終わらなかったラストの展開にじわんと余韻を残され、しばしページをめくる手が止まる。
あ、うまいな、この作家さん。

『Not if』 ハジ先生
運び屋×殺し屋。受けがおじさん。
殺し屋だけあって身体も締まってるのでスマートなおじさんですが、ハジさんが描くおじさんって独特の気怠い雰囲気がありますね。

『部下と上司と壁の女王』 せいか先生
部下×上司…歳は一回り以上離れてるようですが、そこまで年齢いってる感じではありません。
清潔感あるリーマン。
大株主の女性が副業の薄い本作りのために、目の前で致せと命令するお話。
壁になりたい!どころか本当に壁になっちゃう…権力の使い方羨ましす…いや無茶苦茶すぎだぜ(笑)
しかし、ここで終わりぃ?んな殺生な。
プレイがって言うより、2人の関係が。

『今夜だけのナンバーワン』 カサイウカ先生
元ナンバーワン現デリヘル店長が、雪でスタッフを派遣できないことをお詫びするために客の家に赴くと…
あ、これ客が姿を見せた瞬間に不覚にもトキめいてしまった。おじさん×おじさんです。
そもそもがおっさんBLなんだから"不覚にも"ってことはないんだけど、対若者に慣らされた頃に突然キターー!って感じ。
しかも出会いのときの、お互いに漂うテレ感とラブ感がなんかすっごくよかった…。
品のある素敵なおじさまと、雪の中、広い日本家屋で。

『50歳、最初の恋のはじめかた。』 松本ノダ先生
50歳童貞(⁉︎)と美しい青年トモ。
体が童貞なだけでなく、恋もしたことがなかった50歳の初恋にじーんと来てしまった。
若く美しいトモを気持ちよくさせようと、とにかく献身的で…
トモが本当に美しい!顔、肉体、ヤバイくらいにキレイなので、見る価値ありますよ。

『アダージオNo.53』 鹿島こたる先生
鹿島先生らしいエロティックな絵柄での、外国の若きピアニスト×おじさまバレエダンサーです。
鍛え抜かれた体はさすが!

全編、非常に堪能させていただきました。
おじさんの優しさ、強さ、度量の広さ、可愛らしさに溢れています。
また彼らは、若い男の子の美しさを際立てる存在としての自覚がしっかりとあるので、一歩引く慎ましさのようなものもありましたね。

その中で、がつんがつん色気を振りまいて、若者を翻弄し食っちゃう勢いのおじさまを描いた巻頭の、
池玲文先生『5 MORE DAYS TILL CHRISTMAS』
この清々しいまでの雄感!このどエロサンタ!
いやー、めちゃくちゃエロいおじさまでした!

みみみ。さんも触れていらっしゃいますが、次回は「ポルノBL」とな。
予告見ただけで惹かれるラインナップでした。
煽りをチラ見せしておくと、
《性の限りを尽くした至極の一冊》
《レンズ越しではじける快感オンパレード❤︎》
だそうです。
はぁう!エロ好きにはちょっとたまらないですな…
今から来春が楽しみです!

13

「ステキなオジサマはもれなく至宝」by 池玲文先生 に100%同意!

「オジサマ好きな方は、とりあえず買え!!」
の一文レビューで終わらせてもいいかもと思いましたが、色々伝えたいこともあるので書きます。

池玲文さんの表紙だけで鼻血モンなのに、表紙だけでお茶を濁さず短編も……!だなんて死んでも買う!と、超〜〜楽しみにしてました。
しかもこういうアンソロって、誰?みたいな作家さんばかり…みたいなのもたまにありますが、執筆陣見てデイジーコミックスの本気度を知りました。
すごいよ…すごい。わかっていらっしゃる……!!これ、間違いないわ……!!!と。

全部で八作品。
おじさん攻めが5つ おじさん受けが4つ(カサイウカさんが両方ともおっさんなので重複してます)
私はおじさん受けの方が好きだけど、でもおじさん攻めも良かった。

というのも、おじさん攻めの場合、相手がめっちゃ良い体した青年受けという作品が多くて、ガッチリ受けが好きな私にとっては予想してなかったお得感がありました。


ざっくりレビュー。
★池玲文さん【5 More Days Till Christmas】攻め
ついに満を持して登場!池玲文さんのサンタさん攻め。
この時期がきたー!という気分になります。
サンタさん攻め気に入った方は、池さんのイケオジサンタさん腕枕イラストによる枕カバーが販売中ですよ♪

★嶋二さん【笑わないメルヘン】攻め
強面なのに、うっかりドジっ子おじさんというギャップ萌え。最後の笑顔がずるい。

★硯遼さん【狩人と魔物】攻め
アルムのおんじみたいな攻めなので個人的にはお爺さんぽく見えちゃって、おっさんは好きだけどお爺さん攻めはうーむ…ちょっとキビシイな…という気分に。
ただし人外受けがかわいかったので読めました。

★ハジさん【Not if】受け
運び屋×殺し屋
二人で足を洗って真っ当に生きたいと思う運び屋の年下攻め。
それに対して、そんなのは夢物語に過ぎないと思う受け。

おっさん受けのキャラがすごくいい。
まっすぐでストレートな攻めに対して、どこか茶化した軽〜いノリのおっさん受け。
だけど、それは自分達の現実を冷静に見据えた上での……であって、ただの無鉄砲なやんちゃなおっさんではないところが良かった。

★せいかさん【部下と上司と壁の女王】受け
BL同人やってる大株主様から薄い本を手渡され、お詫びの代わりに目の前でその内容をやってみなさい…と言われてしまった部下×上司
せいかさんならではの笑えるあれこれが詰まってて「控え目に言って最高よ」でした。これ特に好き。

★カサイウカさん【今夜だけのナンバーワン】攻め&受け
カサイウカさんのおじさん×おじさんということで間違いない。とりあえず読むしかない。以上。

★松本ノダさん【50歳、最初の恋のはじめかた。】攻め
松本ノダさんって高校生もの・10代〜20代が得意な作家さんというイメージがあったので、おっさん?と思ったけど杞憂でした。

50歳DTのおっさんが言う「僕を君好みに躾けてほしい」の破壊力!
おまけに26歳の受けがめっちゃいい体してんの!最高。
ノダさんらしいエロスいっぱいだし、50歳にて初めて恋に落ちたDTおじさんの一生懸命さ・控え目さ・いじらしさなども詰まっててスゴく良かった。

★鹿島こたるさん【アダージオNo.53】受け
滴るようなエロスな既刊の表紙だけは知ってましたが作品は初読み。
バレエダンサー・どこかキラキラした瞳や絵柄・そばかす&シャツインしちゃうような好青年(攻め)という多重要素のせいで、なんだか昔の少女漫画を読んでるような気分に‥……


Kindle購入ですが、修正は白抜きでした。
「巨根のサンタさんのお色気シーンを描きたかった」ということで、サンタさん攻めを描かれた池玲文さんですが、(出版社から表紙の人の受け漫画を希望されたそうですが)せっかくの巨根がもれなく白いので、池玲文さんのサイトでサンタさんのビッキビキサンタさんを網膜に焼き付けてから読まれると、イイ感じになる……はず……
バーチャルスコープじゃないけど、そういう機能があればなー、自分に。

表紙の人の受け漫画……これも見たかったなぁ。
いつか描いてくださらないかなぁ、絶対買う!!

10

フランク

chikakumacoさま
こんにちは!
コメントどうもありがとうございます。

予想以上のモノに目が釘付け!!ですよね。
まさに串刺し!って感じになりそうで、受けの人のお尻が心配になります。

旭くんには頑張っていただきたいものです。


chikakumaco

こんにちは☆
有力情報ありがとうございます♡
私ももれなく池先生のサイトへ行って来ました!ビッキビキサンタさんヤバいです!あははー!腕まくらカバーは悪夢を見そうな仕上がりですよね。確実にビッキビキサンタさんが夢枕に立ちそうです‼︎

フランク

みみみ。さま
こちらこそお返事どうもありがとうございます。

いつもはシーモア民ですが、ポイントの関係でアマゾンで「調教覚醒BL」買おうと思ったら
過去、東京都の有害図書に指定されちゃったらしくアマゾンでは取り扱いなしになってました……。
指定されちゃうほど過激なのかしら…わくわく。



フランク

ゆーちん24さま
コメントどうもありがとうございます♪

かなり凶悪なものを持ってますよね。
私もまだまだ修行中の身ですので、免許皆伝してもらえるまで長い道のりになりそうです……。



みみみ。

フランクさん

コメントありがとうございました〜!
楽しみ過ぎて日付変わる30分前くらいからソワソワしてましたからねw
読んだら読んだでもう素晴らし過ぎて♡レビュー書かずには寝られぬ‼︎って感じでした。

「調教覚醒BL」もね、個人的にはとてもオススメなんですけど、フランクさんにも合うかな?合うといいな。敬語キャラはかなり多いです。編集部の性癖偏ってんな、有り難ぇ!って思いました。

ゆーちん24

こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
素敵な情報をいただいたおかげで、池先生のサイトにてサンタさんのビッキビキサンタさん(笑)を拝むことが出来ました!
あんな凶器を見せつけていたとは…!
あれをあそこに当てはめて…と妄想しながら再読するも、私もまだまだ修行が必要なようです(^^;;
ありがとうございました♪

まさに“シワに滲む性春”(帯より)!!

素敵なおじさんばかり拝める幸せ…。
おじさん攻め作品、おじさん受け作品が丁度半分ずつですし
各作家さんの持ち味が存分に堪能出来るアンソロです!

のっけから池玲文さんの『5More Days Till Christnas』10ページ(おじさん攻め)
ドエロいおじさんサンタ(コスプレ)から始まります…。
ジェイク×旭、10ページとは思えないほどの濃さ!

嶋二さん『笑わないメルヘン』34ページ(おじさん攻め)
訳ありそうな仏頂面おっさんがバーのバイト募集にやってきて…。
バーの店長は大人なのにわりと賑やかなタイプで
真逆の二人の恋の始まりにドキドキでした。ピュアな強面おっさんが良いです。

硯遼さん『狩人と魔物』36ページ(おじさん攻め)
森に住む魔物のルーパンのこどもを拾った狩人は
リュバンと名付け育て上げますが…。
罪深さを感じる人間と魔物と言えど、そこには確かな愛がありました。
リュバンはきっと幸せだと思います。

ハジさん『Not if』26ページ(おじさん受け)
運び屋と殺し屋、危険に身を置きながらも足を洗えない二人。
なんといってもハジさんの独特の雰囲気ですでに興奮してしまいます!
Hでは結合部もいやらしくて最後はコミカルだし読み応えがあります。

せいかさん『部下と上司と壁の女王』36ページ(おじさん受け)
大株主への謝罪にわざわざ指名された津田主任と部下の藤波、
赴いた先で要求された事とは…。
せいかさんのリーマンがずっと読みたかったので凄くうれしいです!!!
大株主(女性)の副業が同人作家だなんてww
未挿入だったのが悔やまれますが是非続きをどこかで!!お願いします!!

カサイウカさん『今夜だけのナンバーワン』25ページ(おじさん攻めおじさん受け)
ボーイデリヘルの店長が大雪の中連絡がつかないお客様へ
直接キャンセルの謝罪をすることになり…。
奥手なお客さんと元ナンバーワンデリヘルの出会い、
もしかしたらこの大雪も二人の為の演出だったのではないかな。
一夜だけではない運命のような恋、応援したいです。

松本ノダさん『50歳、最初の恋のはじめかた。』42ページ(おじさん攻め)
50歳にもなって恋をしたことがない行員の三田は
友人に連れて行かれたクラブのダンサーに一目惚れしてしまい…。
三田さんが可愛らしく優しいおじさんで、
若く美しい容姿のトモくんがアンバランスに見えそうですが
愛には年の差なんて関係ないと説得力のある読み切りでした。
夢中だけど自制する三田さんが切ない…。
トモくんの本職がめちゃくちゃ意外でした!!

鹿島こたるさん『アダージオ№53』38ページ(おじさん受け)
録音源でしか踊らないダンサーの元に現れた若いピアニストは
完璧な演奏だけでなく身の回りの世話もやいてくれて…。
モローに憧れるルウがワンコ全開で可愛らしく健気です。
モローの色気も相当なので、きっと生涯ルウが彼から離れることは無いでしょう。
素晴らしい才能同士の舞台、是非観てみたいです。

どのおじさんも余裕がありそうでいながら相手に心を動かされ
熱いカラダを絡めあう情事が最高!!
やっぱり年を重ねているからこその魅力がたまりません。
アンソロであまり神評価はないのですが
とても素敵だったので神です!!!

4

「オジサン」の魅力が詰まってる

『R-40 BL』というタイトル通り、40歳以上のオジサンたちを主人公に据えたアンソロ。個人的に「おっさん」にあまり萌えない性質なので購入予定はなかったのですが、本屋さんで池さんの素敵表紙を拝見したらですね、

いやこれ、買っちゃうよね!

この表紙だけで妄想がはかどります。
悶絶必至です。
シャツのボタンがはじけ飛びそうな胸筋に目が釘付けです。

さらに執筆陣がとにかく豪華です。「オヤジ」と言えばこの方、みたいな作家さまが名を連ねています。

オヤジ、たちが登場しますが、作品によって受けあり攻めありとバラエティーに富んでいます。裏表紙には「四十路 五十路 六十路」と書かれていますが、50歳くらいのオジサマが一番多かったかな、という感じを受けました。

という事でレビューを。
アンソロゆえに複数の作家さまが寄稿されているので、いくつかチョイスしてレビューを書きたいと思います。ネタバレを含んでいます、ご注意ください。





池玲文さん『5 More Days Till Christmas』
これ、どこかで描かれた作品の続編でしょうか…?

会社の経営者×つなぎ服を着ている作業員、のCP。
攻めがおっさんで、受けが若者といった組み合わせです。

はー、池さんの描かれるおっさんて

最高だな。

と思いました。
タイトルにクリスマス、の文字がある通り、攻めさんがサンタコスをしています。
マッチョで、イケメンで、ハイスペックなおっさん。

最高か。

おっさんなのに男の色香がダダ洩れです。
いや、おっさんだからこそ、の色香がダダ洩れです。

硯遼さん『狩人と魔物』
『MADK 1』で鮮烈なデビューを飾った作家さん。
これも良かった…。

序盤、若干意味が分からず話に入り込みづらかったのですが、理解できるようになった途端にストーリーに引き込まれました。

魔物を狩る狩人・アルヴァンが主人公。
彼は、人の言葉と同じような言葉で鳴き、そして獣と人を掛け合わしたような魔物・リュバンとともに暮らしている。魔物を狩る狩人でありながら、魔物を狩りの相棒としてともにいる。

最近リュバンは狩りがうまくできるとご褒美としてアルヴァンとの身体の接触を求めてくるようになったのだけれど…。

そもそもアルヴァンがリュバンとともに暮らしているのは、リュバンの親(魔物)を狩って殺してしまったから。親を失った、まだ子どもだったリュバンをなんとなく育ててみることにしたのだ。

が、ともに暮らすうちに情が沸いて…。

二人の間に流れる深い愛情に、激萌えしました。
初めは親を殺してしまった贖罪の思いから育て始めた。
その想いが、いつしか恋心へと育ち。

リュバンは魔物(人外)なので、もしかしたら好みが分かれる作品かもしれません。が、個人的に、この作品が一番ツボに突き刺さりました。

ぜひとも続きを描いて、1冊のコミックにしてほしいなと切望しています。

松本ノダさん『50歳、最初の恋のはじめかた。』
初読みの作家さま。
とにかく、絵柄が美しいです。

主人公は50歳の三田さん。
50なのに、結婚はおろか女性経験もない。それをさほど苦に思ったことはなかったが、友達に連れられちょっといかがわしいバーに行くことに。
そして、そこで、彼は見目麗しい青年に一目ぼれしてしまい…。

というお話。

50歳の銀行マンの三田さん。
そんな彼が、年若いダンサーに惚れてしまった。なんとか彼ともう一度会いたい三田さんだけれど、ある日偶然、自分の職場でその青年・トモに再会する。

三田さんは、50歳という事もあって達観している。
トモに自分の気持ちを受け入れてもらえることはハナから諦めている。が、彼に恋をした、その想いだけは大切にしたい。そんな三田さんが、おっさんの癖に、めっちゃ可愛いんです。

一方のトモ。
綺麗で、飄々としていてつかみどころがない。
三田さんの告白を聞いて、「それなら付き合ってみる?」と提案してしまう小悪魔的な魅力を持っている。

年齢差があり、全く異なる環境で生活している彼らの、少しずつ進む気持ちの交流が、なんとも優しくて萌えました。

最後にトモの職業が分かりますが、

めっちゃ笑いました…。

静かに萌えていたので、そのギャップが最高に良かったです。

鹿嶋こたるさん『アダージオ No.53』
ピアニスト×バレエダンサー。
攻めのバレエダンサー・モロー視点(モローがおっさん)で展開していくお話です。

モローは天才ダンサー。
が、常に寸分たがわぬリズム、テンポ、で曲を弾いてもらえないと踊らないという頑固者でもある。
だから、彼に曲を提供できるピアニストになかなか出会えない。
そんな中、今まで彼に曲を弾いてくれていたピアニストが「彼なら」と連れてきてくれたのがルウ。

挙動不審、人見知り、のルウ。不安満載で彼に曲を弾かせるモローだけれど、期待以上の腕を持っていた。そこから相棒になる二人だけれど―。

ルウがわんこです。
わんこ攻めの鑑です。
モローを一心に慕い、彼のためだけにあろうとする。

モローは大人なので、ルウの「これから」と、年の差を考慮する分別はあるのです。
そんな二人の深い愛情がお耽美な絵柄で描かれていました。

おっさんの魅力は、年を重ねたからこそ得ている思慮深さ、なのかもしれません。

将来ある若者の「これから」を思いやる優しさと、そして「これから」が短い自分。
そういった葛藤を乗り越えて、ともにあろうとする二人の姿が非常にまぶしかった。

大人の余裕たっぷりのナイスミドルなおっさん。
「おっさん」であることに遠慮し、控えめなおっさん。 

色々な「おっさん」が詰まった、ナイスなアンソロでした。   

5

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